123.《ネタバレ》 2021/2/6(土)東京国際フォーラムで開催されたシネマコンサートにて、実に42年振りの劇場鑑賞が実現した。
初鑑賞は1979年、小学校6年の夏休みに実母の郷里である新潟県長岡市の映画館にて。
とにかく混んでいた事、そしてメーテルの美しさが心に刻まれた初鑑賞だった。
時は流れて2021年、それまでにTVやDVD等で観る機会は有ったものの、
フルオーケストラ演奏をバックに本作を劇場で観られるとは何という贅沢!
1.上映前・休憩時間・上映後に劇場に流れる各種アナウンスは何と、メーテル役である池田昌子さんの新録!
主催者のは粋な図らいに感謝のみ。私のこれまでの劇場鑑賞歴で、あれほど迄に客の皆が真剣に聞き入るアナウンスは初めて。
2.音楽は基本全て生演奏、名曲揃いのサントラを生演奏で聞けるうれしさ。
3.鉄郎と母親との哀しい別れのシーンや冥王星での氷の墓場のシーンで印象的に使われている混声合唱も全て生声、
迫力が違いますね。
4.トレーダー分岐点の酒場で歌われる名曲「優しくしないで」も生歌!
5.とどめは999出発のシーンで流れる「Taking Off!」ラストに流れる「銀河鉄道999」はフルオーケストラをバックに
タケカワユキヒデ氏の生歌!! 涙腺崩壊で私は大変でした。
6.物語に付いてはもはや説明不要、多くのエピソードを2時間に収める構成故に気ぜわしい展開ではあるものの、
永遠の名作と言っても過言では無いかと。
7.今回の鑑賞で感嘆したのは星野鉄郎の声を演じた世界に誇る声優界のレジェンド、野沢雅子の芸達者振り。
物語の進行・鉄郎の内面的成長に併せて微妙に声色を変えていくそのテクニック、痺れました。
これまでに何回かシネマコンサートを体験しましたが、映画本来の音(台詞や効果音)は敢えて横に置き、
音楽を聞かせる事を主眼とした方が感動の度合いが高い様に思います。
幻の公演(?)と言われているターミネーターライブコンサート、機動戦士ガンダムシネマコンサートと並び、
本公演は白眉な出来でした。再公演を切に希望する次第です。