1.《ネタバレ》 普通ならタイトルは『スモーカーVSエイリアン』でしょう。あえて『スモーキング・エイリアンズ』=『喫煙する異星人』にしたのは、劇中提示されるエイリアン撃退法に加え"喫煙者の方こそ人じゃない"というキツめの暗喩、そして『ウォーキング・デッド』に対するオマージュも含んでいそうです。そう、物語の骨子はゾンビ映画そのものでした。立て籠もるのはスーパーではなく社食。銃の代わりがタバコ。ヘッドショットならぬマウストゥマウスで奴らを仕留めろ。幾ばかりかの風刺を含みつつも、設定、脚本、演出、演技、キャスティングなど全てのパラメーターが等しく小さな図形をつくる純然たるB級作品であり、正真正銘のバカ映画でもありました。この手の映画好きには好感度が高そう。かくいう私も大好物であります。元喫煙者の感染者にはタバコの煙が効き難いなんて無駄に芸が細かいところも素晴らしい。リアリティなど大事なところは全スルーしつつ、どうでもよいところに拘るのがバカ映画のバカ映画たる所以ですから。当然ながら面白くてたまらないという事はありませんが、ずっとニヤニヤ(半笑い)出来ました。バカ映画好き、ゾンビ映画好き、B級映画マニア、どれかに当てはまる方は観ておいて損は無いです。もちろん得もありませんけども。主演、2番手キャストに元セクシー女優を配したほか、我らが一番星・亜紗美嬢も特別出演されています。