Winnyのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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Winny

[ウィニー]
Winny
2023年上映時間:127分
平均点:6.60 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-03-10)
ドラマ法廷もの実話ものネットもの
新規登録(2023-03-18)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2023-05-29)【Сакурай Тосио】さん
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監督松本優作
キャスト東出昌大(男優)
三浦貴大(男優)
皆川猿時(男優)
和田正人(男優)
木竜麻生(女優)
金子大地(男優)
阿部進之介(男優)
田村泰二郎(男優)
渋川清彦(男優)
渡辺いっけい(男優)
吉田羊(女優)
吹越満(男優)
吉岡秀隆(男優)
脚本松本優作
録音伊藤裕規
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【クチコミ・感想】

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5.ある種のドキュメンタリーとして堪能させてもらいました。事の本質より言葉尻を捉えてナンボの法廷闘争の面倒くささとか、警察やメディアが当人を悪者に仕立てていく様子とかがリアル。紋切り型な言い方になりますが、概して日本は斬新なアイデアや異能の人を「和を乱す」として寄ってたかって潰そうとする傾向があります。その〝成果〟が「失われた30年」なのでしょう。
ただし、警察や検察が執拗に断罪しようとした理由がやっぱりよくわかりません。愛媛県警の事件との絡みも、ちょっと浮いていたような。
眉山さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-04-19 02:50:27)★《新規》★
4.最後に金子氏本人の映像が出てきて、なるほどあのキャラクターは結構寄せていたのだなとわかる。(映画だけで判断すれば)逮捕はいわば警察の陰謀のようなもので、厳しい裁判を戦いながらも、朗らかでオタク気質で天然っぽくもある主人公の人柄が映画を柔らかくしていた印象がある。なので緊迫感みたいなものは薄くなってしまったのだが、自分はこの裁判の結果も知らなかったこともあり、最後まで興味を失わず観ることができた。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-10-21 21:57:45)
3.末端でシステム開発にかかわっている人間なので、この事件が映画化されると知り、かなり期待して見に行きました。

勝手な期待の方向は、邦画版「エリンブロコビッチ」的なものでしたので、少し期待外れの感が否めません。

7年間のなぜ1審までを中心にしたのかなというところと、愛媛県警の裏金告発との絡みが弱く(この方は匿名ではなく実名で告発された勇気ある方なので)だったら最高裁の審理まで描いてほしかったなというのが正直なところです。
とはいえ、1審のやりとりは見ごたえありましたし、金子氏のピュアな人柄もよく描かれていて、好感が持てました。

悪意を持った権力の恐ろしさや報道をそのまま鵜吞みにすることの恐ろしさ(事件当時の私がまさにそれでした)、を改めて考えさせられる映画でした。
なつこさん [映画館(邦画)] 6点(2023-07-16 16:47:45)
2.ある時、TikTokのフィードに流れてきたショート動画で、「金子勇」という天才プログラマーの存在を知った。それは本当につい先日のことで、恥ずかしながら私はその時までこの人物のことをまるで知らなかったし、彼が生み出した「Winny」というソフトウェアがもたらした功罪を、まったく理解していなかった。
この一個人の「無知」と「無関心」も、本作で描き出される“不世出の天才プログラマー”の運命を狂わせた一因なのではないかと、映画を観終えて数日経った今、思いを巡らせる。

本作は、ある理由もあり、ことさらに自分自身の無知と無関心に対して、痛烈に突き刺さる作品だった。

本作では主人公である金子勇氏の「Winny事件」と並行して、同時期に発覚した愛媛県警の裏金問題と、その告発者となった現職警官の苦悩が描かれている。
ちょうどこの時代に、私は地元(愛媛県)の放送局でカメラアシスタントのアルバイトをしていて、本作で吉岡秀隆が演じた警察官・仙波敏郎氏の自宅での取材に同行したことがあった。
そして、取材を担当していた記者やカメラマンの無責任な陰口を聞きつつも、特に何の感情も持たずに、仏壇に線香をあげる現職警官の厳つい横顔を見ていた自分自身の姿がフラッシュバックと共に蘇った。

そう、本作で描かれた事件の一端は、まさに自分の目の前でも繰り広げられていたのだ。
もっと言えば、私自身、Winnyそのものではなかったと思うが、類似するファイル交換ソフトを興味本位で利用して映像や音楽のダウンロードを試してみたこともある。
何が言いたいのかというと、無自覚で無知な大衆の一人であった私は、自分が目の当たりにしている物事の本質を何も分かっていなくて、それを理解しようともせず、ただ漠然と事件を眺めていたのだ。

無論、当時20代前半のフリーターだった私が、何ができた、こうすべきだったとおこがましいことを言うつもりはない。ただ、これらの事件に対する世間のスタンスは、学歴や職種、ステータスに関係なく、ほぼ同じようなものだったのではないかと思う。つまり、社会全体が、無知で無関心だったのだ。

“事件”に対して、大衆の一人ひとりが無知を恐れずに、ソフトウェア開発の本質をもっと正しく理解しようとして、自分たちの社会にとって何が有益で、何が不利益なのかということをもっと積極的に関心を示していたとしたら、国家権力による一方的な横暴は結果的に起こり得なかったのではないか。

劇中、主人公本人の台詞の中でも表現されていたが、時代に対して、このソフトウェアの開発が早すぎたのか、遅すぎたのか。もしくは、日本の社会そのものがあまりにも“時代遅れ”だったのか。
今この瞬間も、「捏造」という言葉があいも変わらず飛び交い、そのあまりにも酷い体たらくぶりに辟易してしまうこの国のあり方に対して、この映画が提示する批評性は、辛辣に突き刺さる意義深いものだったと思う。

アメリカなどでは、こういう現実社会の事件を取り扱った作品は極めて豊富で、何か題材となり得る事件が
起きたならば間髪入れずに映画化してしまうけれど、日本映画でこの手の作品が、しっかりと娯楽性を保ちながら製作されたことは稀だし、とても喜ばしい。

主演の東出昌大は、実在の天才プログラマーを見事に演じきっていたと思う。
裁判中でありながら、溢れ出るアイデアのあまりプログラミングに没頭してしまう主人公の姿は、ソフトウェア開発者としての彼の純粋な姿を雄弁に表していた。
だからこそ、その貴重な時間と機会を奪ってしまったこの事件の顛末は、何も体質が変わっていない社会に対して改めて重くのしかかる。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 8点(2023-04-07 23:33:20)
1.こういう実際の事件をベースにした社会性のある作品が作られるのはいいことですし、20代でこれを作れる松本優作監督には将来性を期待できると思います。内容は事件をよく知らない人間にもわかりやすく、社会に背を向けるのではなくポジティブなメッセージを訴えかけるものになっています。役者の演技もいいですし、台詞にユーモアもあり娯楽性もあります。しかし残念ながらいくつか不満点もあり素直に傑作とは言い難い作品です。解説のために無知な女性を配置する必要はなかったでしょう。観客の理解力をもっと信頼するべきですし、いくら2000年代が舞台とはいえこれでは2000年代から進歩していないステレオタイプな人物像しか描けていません。愛知県警のエピソードはWinnyが良い方向に使われる例として必要だったのでしょうが、金子勇側のエピソードとの関連性が弱く浮いた印象を受けてしまいます。論理的・客観的な構成で社会を描くより情緒的・主観的に個人を描く部分が目立つ日本映画の傾向はこの作品にもあてはまります。それゆえに一方を美化して肩入れし過ぎている印象を受けてしまいます。
Сакурай Тосиоさん [映画館(邦画)] 6点(2023-03-25 16:37:38)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.60点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6360.00%
7120.00%
8120.00%
900.00%
1000.00%

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