1.《ネタバレ》 男女4人だけの物語なんだけど、これがとても良く出来ている。
なぜに近くにいる男女4人だけで恋愛しなくちゃならんのか?はさて置き、濃密で無駄のない4人の関係性とその描かれ方は見事だ。
まあ結局はこの話って、若い男の性欲が判断を誤らせたという事なのではないか。
あと、男女の関係って実に不安定で、相手に生理的嫌悪感でもない限り、ふとした事で好きになったり興味が無くなったりするものなんだろう。
本作はその辺りの男女の関係の危うさをうまく描いている。
内田伸輝監督は、この後も「ふゆの獣」という傑作を撮っている。
この頃、この監督の将来性に期待していたが、それ以降わたしの知る限りあまり目立った活躍はできていない。
これは何故なんだろう。
これだけの傑作を連続して撮ることのできる監督なのに残念でならない。