18.《ネタバレ》 恋人たちの食卓という作品名には違和感があって、さしずめ「好色親父と三姉妹物語」という感じ。 長女は宗教オタクで次女はキャリアウーマン、三女はデキ婚とまったく調和が取れていない。 肝心の親父はというと、キモいおしゃべりババアと仲良くしていたかと思いきや、その娘をはらますという好色ムッツリジジイ。 というわけで、とんでもない家族のお話。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-09-24 15:16:46) |
17.《ネタバレ》 完成した料理よりは料理される直前の鯉や鶏の生きた姿を映したショット、またそれらを料理する場面に拘っているようで、"食は命の恵み"といったアン・リー監督の教えが伝わる映画です。食卓の場面は、家族たちが食を共にする場所というよりは重大な告白をする場所として描かれていたのがとても印象的でした。食べるということはすなわち、心が解放されることなのか。中華のようでどこか和食のテイストを持ち合わせた台湾料理の数々、学校や交通網に人間が所狭しとひしめく雑踏から、"台湾"という国の情景が画面を通して十分に伝わってきました。最後蛇足ながら、驚愕のラスト(笑)はどんでん返し系映画の隠れた名作としても一つおススメしたい。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-08-20 21:51:15) |
16.《ネタバレ》 父親が料理を作るシーンから映画が始まるんですが、かなりの種類の料理を本格的に作っているので見ていて楽しい。まさにつかみはOKって感じです。 そういえば、何かあるたびに、そして日曜日がくるたびに、料理が出てきます。お弁当や夕飯という形で料理がドラマ全体に行き届いているのです。ただし、映画内での料理の立ち位置はあくまで料理。それ以上でもそれ以下でもないところが良いですね。 そしてその料理をアクセントにして、人間ドラマを紡いでいくわけですが、この人間ドラマってのが、正直少々物足りないです。ひとりひとりのエピソードはそれなりに適度な時間を割き、同時進行でそれぞれの恋愛?をテンポ良く、でも丁寧に描写してくれるんです。なのに、な~んかいまいちピンとこない。ストーリーに入っていけないし、なんの共感もわかないんです。自分の映画の見かた、楽しみ方に問題があるのでしょうか。きっと良作の類ではあるんでしょうけど、「もう1回見たいですか?」と聞かれるともう1回見たいとは思わないもんなー。 そういえば、三女の女友達が「あんたまさか・・・」と振り返るシーンがホラーかと思うくらい怖かったです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-01-28 06:57:52) |
15.アン・リー初期の作品で切なさがあり、リアリティーがあり、彼らしい淡々と描いている日常。パパの再婚相手には驚かされた。台湾の生活、パパが娘たちのブラジャーを干すところとか、リアルに娘たちと同居している父親像が描かれて、あとどの食事もおいしそうだった!長女の結婚相手のファッションには笑うしかなかった(笑)。次女はアン・リーが好みの顔だなーと思った、「ラスト・コーション」のタン・ウェイにそっくり!! 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-20 09:06:53) |
14.《ネタバレ》 お父さんかわいいです。お父さんvs性格の異なった三姉妹も面白かったです。それにして も最後のオチというかどんでん返しに素直にあんぐり・・・。ひどい~。そりゃオバさん も倒れますね(笑)。 |
13.《ネタバレ》 いろいろ考えている割には、人物描写は平坦なんですよね・・・。三姉妹についても、それぞれの男性関係の推移から何となく人格の想像がつくという程度であって、内面からにじみ出る個性というものが希薄です。なので、そんなに面白い作品ではありませんでした。オチでかなり救われているのでは? 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-04-17 02:16:18) |
12.《ネタバレ》 メロドラマ風な安っぽさも感じるが、それぞれのエピソードが意外ときちんと有機的に機能しており、優れた映画として評価できる。 「親の気持ち子知らず」、「子の気持ち親知らず」というテーマがきちんと描かれていたのではないか。 父親としては、それぞれの娘に早く自立してもらいたかったのかもしれない。そうでなければ、三人の娘全員を大学に通わせたりはしないだろう。 二人が結婚し、もう一人も自立の目途が立ったので、ようやく行動に出たのではないか。 娘たちに自立してもらいたいが、娘たちに対する「愛情」も持ち合わせている。 日曜日の晩餐はその不器用な「愛情」の表れだろう。 しかし、父親のそんな気持ちを知らずに、長女と次女は父親の世話を重荷に感じながら、気まずい関係に陥っているのが、映画にとっていい味にもなっている。 長女の大学時代の失恋話も、次女(と自分自身)を納得させるだけの口実に過ぎなかったのかもしれない。 一番早くに実家を出たかった次女が、結果的に三女、長女、さらに父親よりも遅くまで実家に残るという構造が見事だ。 ラストも実に秀逸だ。「親の気持ち子知らず」、「子の気持ち親知らず」というテーマが見事に昇華されている。味覚を取り戻し、次女のスープの味が分かることで、「子が父を思う気持ちに、父が気付いたのではないか」と感じさせるものとなっている。 本当に美しいラストである。 やはり、アン・リー監督はアカデミー賞を受賞できるほどの才能を持ち合わせていると感じることができる。 撮影方法に関してもセンスの良さが随所に感じられる。 よくありがちな手法だが、レストラン内の撮影も見応えがあり、料理も非常に美味しそうに撮れている。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-11 01:59:43) (良:1票) |
11.いつの間にああなっていたのかさっぱりわからないところがあのどんでん返しのよさなんだなあと、意外にさわやかな気持ちで見終えることができた。食べ物はおいしそうで大変よかったのだが、男の区別がうまくつかなくて自分の中で少し混乱してしまったのが残念だった。 【HK】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-24 17:16:12) |
10.《ネタバレ》 いい映画でした。台湾や中国ものって分かりにくい映画が多いけど、設定も分かりやすくて、三姉妹のそれぞれのカラーがしっかりしていて、すんなり入り込めた。次女の女優さんの演技がせつなさが感じられて、好きですね。 姉妹の中で、一番父親に似ていて母親の血も受け継いでいるのが次女なんだろうなあ、そんなことを考えた。ラスト付近はどんでん食らったなあ、中国台湾映画でこんなどんでんを食らったのは初めてです(笑い)。台湾に行きたくなった。 |
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9.《ネタバレ》 娘たちに囲まれる親父さんの吹き替えが久米明さんでほんとピッタシ。 ↓三波さんのおっしゃるとおり、私も一杯食わされました、ご馳走様(笑)。 日曜日のエンゲル指数がドえらく高いお宅ですねぇ(羨)。その確執や和解の悲喜こもごもがなぜか面白おかしいです。 母親という存在の束縛がないということが良い意味でこの三姉妹の強さ弱さを描く材料になっているのもミソです。この監督は’姉妹’を撮るのがホントに上手いですねっ。 池上季実子、じゃないけど彼女にエール!男性はこんな女性を選ぶべき。 【かーすけ】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-05-09 17:16:16) |
8.《ネタバレ》 女房と死に別れた、年老いた台湾料理の凄腕の料理人の父親と、一緒に住んでいる独身三人姉妹の物語。長女は30歳前後で、学校の化学の先生でクリスチャン、次女は航空会社のやり手キャリアウーマンで翔んでる女でありながら料理の腕もなかなか、三女は料理人の娘のくせになぜかファースフードの店で働いている、という人物設定。誰が最後まで父親の面倒をみるのか、という重い命題を抱え、お互いに牽制し合いながら、一人、また一人と軽いノリで結婚して家を出て行くのである。そして最後に残ったのは、、、。さすがこの父親、一流の料理人だけあって、最高の「食わせ者」だった。料理のシーン、台湾茶の喫茶シーンなど、自国の文化に誇りを持っているのが感じられる映画は、みていてすがすがしい。 【南浦和で笑う三波】さん 8点(2004-04-08 23:49:34) (良:2票) |
7.世の中周りが思うとおりに進まないのです。ありふれた日常のドラマ+3人姉妹と父親の葛藤+そんなに沢山食べられるのか?豪華台湾料理オンパレード、で見事な映画に仕上がってます。 【あべ】さん 8点(2004-02-11 00:35:47) |
6.どっか、日本のドラマでこの映画の料理シーンをまねたようなものがあったけど、差がありすぎて・・・。あんりーほど中国人の魅力を伝えることがうまい人は居ないのでは?・・・ああ、チャンさんがいたな。 【如月CUBE】さん 7点(2003-10-06 19:39:50) |
5.当時、とある事情で台湾にハマっていた私は、料理・ホテル・街・生活・彼女たちの考え方、何をとってもせつなくなったものだ。父親って、不器用だなぁ。我が家も三姉妹、優しくしてあげなきゃ。 【Bridget】さん 8点(2003-09-03 01:47:21) |
4.なんかあちらの日常に触れたような・・・。魅力あふれる映画ですね。本当に、料理美味しそうでした。おじさんが学校にお弁当持ってくとこが好きです。羨ましくて、あのお弁当箱買いました。 【おもち】さん 7点(2003-03-25 00:43:18) |
3.何回も見ちゃうんですよ。そして何度も泣く。笑いあり涙ありでじっくり楽しめ、そして心にジンワリ残る本当にいい映画だと思います。三姉妹のキャラ設定が秀逸!苦労人の次女におもいきり共感してしまいました。 【まりか】さん 10点(2003-02-21 20:46:08) |
2.父親の作る料理が本当にうまそうで、お腹が空きました(笑)時間が結構長く感じたんですけど、3人の娘と父親のそれぞれの話が気になってついつい最後まで見ちゃったという感じ。父親の表情はイイ味があって私は好きです。 【もみじプリン】さん 6点(2002-10-25 17:04:11) |
1.この作品、たしか村上春樹がエッセイの中で、その年のベスト映画としてパルプフィクションと並んであげていたと思います。すごいご馳走を不機嫌な顔で食べるシーンが多くて、なんかおかしいんですよ。「年をとった父親の身の置き所」みたいなのがテーマです。ラストのどんでん返しはひっくり返るほどおかしい。アンリー監督の大ファンになった一本でした。「推手」、「ウエディングバンケット」とともに「父親三部作」と呼ばれてるけど、全部要チェックです!! 【ちずぺ】さん 9点(2001-10-07 02:39:04) |