22.《ネタバレ》 祖国ロシアから、なかなか受け入れられないタルコフスキーには、 自ずと国家と対峙する自分が映画の中に滲み出てくるのだろう。 「ノスタルジア」のラストの、周りは建物で覆われてたとこなんか、特にそう感じる。 ここでは、話は理解できなかったが、タルコフスキーに対峙する 祖国や家族が、自ずと、にじみ描かれているようだ。 それが「鏡」なのかどうかは、ロシアを勉強しないと、 分かりづらいのではないか? 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-11-24 22:27:08) |
21.はっきり言って、話は全く分からない。しかし、映像の美しさでプラス5点、女優の美しさでプラス3点の合計8点。風でそよぐ草むらは風待ちをしたのだろうか、大型送風機をズラッと並べたのだろうかなどと考えながら観てしまった。それにしても、白黒の映像美は筆舌に尽くし難い。これだからタルコフスキーはやめられない。 【ブッキングパパ】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-09-27 08:24:27) |
20.《ネタバレ》 難解な映画だったけど、好きなノスタルジアに続く、森・雨・水・火・丸太小屋のイメージが伝わり、満足。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-02-02 18:31:32) |
19.《ネタバレ》 タルコフスキー自身の半自伝要素を盛り込んだ、断片的な夢を見せられているような気分。だから、ストーリーを求め過ぎると難解と言わざるを得ない。いや、難解と見るのではなく委ねるが正しいかな。父親の不在と戦争、そして家族との軋轢が、現在の彼を作り上げているかのよう。不穏な心象風景で見せる映像美は圧巻。 |
18.シャッフルしすぎて分かりずらくなってはいるが、要するに、ある家族を中心としたロシア・ソ連史。そして、Jホラーの源流。 【Snowbug】さん [DVD(字幕)] 10点(2016-12-28 21:49:51) |
17.記憶の断片が無秩序に並び、それはカラーだったり色を失ったり。さらに各々の人物は台詞をつぶやくように語る。自分は画面に向かい、覚醒していながら、「夢」を体験している気分だった。明確なストーリーがなくてもラストまで酔えるのは、映像の美しさの奥に流れる、センチメンタルな潤いを感じるから。母性への憧れ。異性、子への愛情。自然の美にそれらの感情を溶かして、決して力むことなく、一篇のポエムを歌いあげている。そして、間に入るドキュメントタッチの映像があってこそ、人類が歴史というものに抱かれて、そこから逃げ出しようもないという哀愁を帯び、さらに深いのだ。ストーリー性が弱いだけに、かえって観る側の想像力が広がり、鑑賞後には、不思議な充足感が残る。あれだけ映像の数々が無秩序に散らばっていても、決して意味のないばらばらの「絵」を寄せ集めたものではないからだ。映像のコラージュ的作品で、その中に、監督の類まれな集中力を感じる。 【tony】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-08-04 23:38:59) (良:1票) |
16.黒澤は「私はタルコフスキーを難解だとは思わない。ただ彼の感覚が鋭すぎるだけだ。」というようなことを言ったそうだが、黒澤の見る眼は確かであった。この映画は鋭敏過ぎるほどの彼の感覚が爆発した心象風景であって、ストーリーは存在しない。というのも、この映画は彼の記憶をそのまま再生したものだからだ。記憶にストーリーが存在する人は居ないであろう。だから過去と現在、歴史と創作が入り混じる。妻と母が同一人物なのもそういうことで、彼の頭の中で両者の人物像は一致するわけだ。観客はタルコフスキーの頭の中を体験することができるが、個々の出来事が何を意味するか、正確なことはなにか、を知ることはできない。それはタルコフスキーにも分かっていないからだ。流れる水と印象的な炎、セピア色、モノクロ、カラー、タルコフスキーはどの場面を切り取っても文字通り絵になる映画監督である。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-10-30 22:26:02) |
15.ううん、難解でした。主人公(もしくはその父)の映像がサワサワと多様に被さり、白昼夢を観ているような感覚に陥りました。どれが現在なのか過去なのか、現在で夢なのか、否、本物ということに意味はあるのか?言葉で語ることに意味はあるのか?と、風に草がなびくように、観客に揺らぎを与える一作。 台詞や自然描写(水、火、草)、映像の美しさ、繊細さは相変わらず溜息もの。でも難しかった…これが正直な感想です。 【泳ぐたい焼き】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-02-11 11:09:31) |
14.映像詩人タルコフスキーの世界を堪能できる。私には合わず。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-03 16:29:53) |
13.《ネタバレ》 ストーリーが断片的でよく判らないまま終わってしまった。だけどそれを十分カバーできるほど映像が素晴らしい。ラストの大自然の風景の構図は凄すぎるし、最初の野原に風が吹くところとか、眠っている赤ちゃんが笑いだすシーンはどうやって撮影したの?と感動した。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-25 10:14:19) |
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12.モノクロ、カラー、セピアの映像が一貫してないですね。 【午後のコーヒー】さん [映画館(字幕)] 3点(2005-11-26 08:20:07) |
11.さあ、やってしまった。とうとうおとずれてしまった。なにもわからないもの(笑)なんかね、登場人物がロックオンできないんですよ。「えっ?お前誰やっけ?」っていうまま終わりました。タルコフデビューにしてつまずきました。あの冒頭の青年の話なんでしょ?鏡なんでしょ?えっ?あの双子みたいなやガガピー…ピー…ピー…(音信不通) 【ようすけ】さん 5点(2004-10-15 16:20:06) |
10.あ、やばい。どうしよう、全然わからなかった、、、。 【あろえりーな】さん 5点(2004-04-01 21:43:08) |
9.先日ほぼ20年ぶりに観ました。初回に比べていささかたりも感動は衰えませんでした。冒頭あたりで言葉の限界を指摘する一節があったように、この作品は記憶の交錯であって、物語ではありません。記憶の主体もさまざまで、一貫性は拒否されています。言うまでもなく物語性は人間精神に不可欠な要素ですが、最近はことに安易な物語が垂れ流しになっているため、本作品のようにイマージュを志向というか、むしろそれと戯れることが与えてくれる解毒作用。それが心地よいです。監督の父、アクセニーの詩もここではいわゆる伝達する「言葉」ではなく、言葉の根源・元型を示唆する神秘的象徴なのでしょう。また、タルコフスキーといえば当然ながら「水」が美しい(さらには妖しい)ですが、この作品ではもうひとつ「風」がすばらしい映像で描写されています。自然のなかで万物が感情と意志を持つかのような汎神論的雰囲気が懐かしい。こういった映像が感じさせてくれる「鏡」=「神」ならば、日本人としても比較的受け入れやすいでしょう。もちろん一般化はできませんが。ともかく、奇跡的な作品です。 【バッテリ】さん 10点(2004-02-08 15:45:43) (良:2票) |
8.最高です。 陳腐ですが、タルコフスキーには、 映像詩人という言葉が本当に相応しいと思います。 この映画にとってストーリーは、 映画を成立させる為の一手段でしかないんだと感じ、 こんな映画もアリなんだと感激しました。 誰にも真似できない映画です。 音楽も最強。 【コーラL】さん 10点(2003-11-16 20:14:23) |
7.断片的に流れている映像から主人公の懺悔の気持ちやノスタルジーが伝わってきて、更にそれが私的なものから普遍的なものへと広がっていると感じた。また、惑星ソラリスと違って、この映画のノスタルジーは充足することがないまま終わってしまうので、時間というものは残酷であると強く感じずにはいられなかった。それにしても 言葉では表すことのできないような美しさがありますね。 【たましろ】さん 10点(2003-11-14 23:34:03) |
6.涼やかな風にカーテンが揺れてる部屋で、窓からのやわらかな陽射しの下、「目が覚めてるんだけど、もうちょっと寝ていたいな・・・」などと思いながらうつらうつら昼寝しているという気分になる映画です。(なんのこっちゃ?) 【そうしょくみ】さん 8点(2003-08-06 23:08:27) |
5.私が今書いてるレビューも含め、あらゆる批評が力を失う作品のひとつじゃない?言葉にするとひどく陳腐になる。でも・・素敵。 【ミナカタ】さん 8点(2003-07-15 05:48:39) |
4.水・火・風・土(大地)の四元素とは、タルコフスキー作品を構成する原イメージ。それだけで、自身の記憶を再構築してみせた、さながら「タルコフスキー大全」といった趣の映画っすね。文字通り、全編息を飲むくらい美しく、夢幻的で、隠喩に富んでいる。けれど、正直言ってイメージに惑溺しすぎている感もある。溺れるにしてはタルコフスキーの執着するイメージって、例えばパラジャーノフとかみたいに破天荒さがない、ただ端正なだけ弱いんだよね。『ノスタルジア』のときみたいに、あくまで主題を補完するときにこそ魅力的なんだと、ぼくは思うんだけど…。 【やましんの巻】さん 8点(2003-06-28 17:00:34) |
【(´Д`;)】さん 8点(2003-02-02 02:46:54) |