70.《ネタバレ》 余命いくばくもない母親の“はつ恋”の男を探しに出かけ、その男を見つけ出し、次第に打ち解けていく過程を描いた前半は、とても面白い。 それに対し、みんなが平和におさまっていく後半は、あまりにフツー過ぎるというか、無難というか、もう一つ物足りない。 田中麗奈と真田広之の二人のコンビは、なかなかのお似合い。 歳の差を感じさせず、アブナイ方向に向かうのでは?と勘繰ってしまうほどの仲の良さ。 いや、むしろ私が真田広之の立場だったら、「もータマラン!!」ってなっちゃって、その立場を悪用するかも?!・・・いや実際はしないと思いますけどぉ。 そういや初恋っていえば、個人的な話として私の場合、中学生の頃だった。 当時のにじばぶ少年は、同じ部活の女のコと両想いだと思っていた。 そして時が過ぎること数十年・・・同窓会が開催されて、その女のコと再会した。 中学時代に好きだったことをそのコに伝えると、「へぇ~、全然気づかなかったよぉ。」だってさ!! 初恋なんて、しょせんこんなモンよ。 男の思い入れで終わり、女は案外おぼえてくれていないモンよ。 哀しいねぇ。。 脱線して失敬。 まあ、なんというか、長澤雅彦が書きそうな脚本というか、優等生的なヒューマンドラマ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2024-09-15 15:03:09) |
69.《ネタバレ》 田中麗奈のインパクトが期待していたよりなかったけど、内容は悪くない。 心情の機微を丁寧に描いた静かな映画なので、地味でインパクトは薄いけどじんわりとくる温かさがある。 ネットでの再鑑賞。 年を経ての今回のほうが、良かった気がする。 この頃の田中麗奈は、演技は特別うまいとは思わないのだけれど他にないような独特の存在感があって、瑞々しくてちょっと刹那的な桜の花のよう。 原田美枝子も安定の演技力と存在感。 若い頃の恋人との別れ。そのことに思いを馳せながらも、後悔しているわけではない。 ありふれたようにも見える今の人生を否定することなく、感謝し満足もしている。 家族を残していく切なさが、重苦しくなることなくじんわり温かさを伴って伝わってくる。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2020-10-09 17:22:59) |
68.《ネタバレ》 篠原監督は、麗奈ちゃんの魅力を引き出すのが上手いなぁ。 「山桜」といい、本作品といい・・ 実にしっとりくる本作品。 なんか言葉にできない味わいがあるんだよね。 家族とは、恋とは、そんなものを静かに描いてる。 跳んだり跳ねたりする麗奈ちゃんがホントにいい。 今度はお母さん役の麗奈ちゃんを篠原監督が描いたらどうなるか、興味あるところ。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2019-10-18 12:48:42) |
67.《ネタバレ》 映画のタイトルにいい意味でダマされました。原田美枝子が素晴らしい。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-23 14:59:32) |
66.《ネタバレ》 若き日の西村志津枝や藤木真一路、会田泰仁は出てこない。それどころか西村志津枝と藤木真一路がどのように出会い、どのような日々を過ごし、どのように別れたのかさえほとんど分からない。母の「はつ恋」ではなく、あくまで「今」を描いた映画だ。24年前、出せなかった手紙。そしてその後の人生のこと…。母として娘に伝えたかった勇気の大切さは、けっして後悔からくるものではない。その逆と言ってもいいだろう。「恋をしたらね、そのとき、そのときを大切に生きて、恐れずに前へ一歩踏み出して、(中略)あれがあるから今があるんだって、そんな大事な瞬間が必ず来るってことをね、話したかったの…」引用しちゃったけど、思いは聡夏に伝わったことだろう。そして北海道に向かった藤木もまた勇気を持って、今を大切に生き始めた。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-02-02 18:30:39) |
65.《ネタバレ》 あまりヒットしなかったようですが、大好きな映画です。派手さは無いけど脚本がしっかりしているし、全編通しての抑え気味の演出も好印象でした。好きなシーンは「藤木のお見舞い」「父との出会いを話す母」そして「観覧車」です。後半で明らかになる藤木のエピソードを受けて改めて観覧車のシーンを思えば、これも切ないシーンですよね。出来るだけたくさんの人に見て欲しい気持ちを込めて10点献上ですが、レンタルではもう置いてない店が多いようです。残念。繰り返し観たい映画なのでDVD買ってしまいました。 【ひなりょん】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2011-12-27 00:05:39) |
64.なんとも切なくなる作品です..初恋..だれもが経験するほろ苦い思い出..過去を掘り起こしても何も見つけられない?..自分にとって“一番大切な人”を見失ってはいけない..そんなメッセージが伝わってくる作品です.. この映画の受け止め方は、年齢によって左右されるでしょう... 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2010-06-12 13:52:37) |
63.作品のテーマを考えたら、岩井監督の「Love letter」と同じ“失われた時を求めて”というフレーズが思い浮かんだ。 ただ、この作品で、主人公が求めた“時”は母親の青春時代。 その過程で、自己の成長や家族愛が描かれている。 切ないラスト、美しい風景、美しい音楽、田中麗奈の熱演ということのない出来。 人は前を向いて進まなきゃならない生き物だが、その一方で、思い出に生かされている、ということも忘れてはならないと思う。 【なおてぃー】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-17 22:50:28) |
62.すごく丁寧な作りで役者陣も適材適所。特に田中麗奈、真田広之はナイスコンビだったと思う。喫茶店のホール係もgood。同じ音楽を何度も使うのが少し気になったけど、全体としてみると悪くない出来。メッセージもストレートでわかりやすい。あの時こうしていたら・・・なんて事は誰でも考える事だけど、大事なのは今を大切に生きる事。自分の事を思い出として大事にしまってくれている人。いるかなぁ~、きっといるだろう。いて欲しい。あの人がいたから今の自分がいる。前を向いて一生懸命生きよう。そんな気持ちにさせてくれる、あったかい映画でした。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-02 17:36:13) |
61.《ネタバレ》 田中麗奈は『夕凪の街 桜の国』でも、親の過去を探ってたが、そういえば昔っからそういうことやってる娘だった。こっちは母親。この映画の真の主役は母の原田美枝子の方で、病気と真摯に対峙し、泰然と死の準備を進めていく芯のある女性。それだけなら、まあ原田なら似合った役どころで特別印象に残らなかっただろうけど、初恋の人真田が病床のベッドに訪れたとき、スッピンの顔を恥じらい、枕で隠すとこが白眉。毅然とした外面のなかに潜んでいた柔らかい内面が、一瞬姿を現わすとこがよかった。あくまでこれは中年の物語、その過去の青春を現在の青春が探検するために、奥ゆきが出た。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-10-02 12:10:52) |
|
60.思った通りに行動したり、言葉に出来ていれば、どのように人生は変わっていたのだろうか。 可能性は山とあっただろうが、日々を生きるために大概のことを肯定(正当化)してやり過ごしてしまう。 たまには立ち止まって、かつてあったかもしれない可能性を省みることで、将来への(同じく山とあるであろう)可能性へ目を向けることが出来るのかもしれない。 全ては行動を契機とする。 ひとつのアクションで人生は大きく変わるかもしれない。 希望は常に目の前にある。 【カラバ侯爵】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-10-09 19:44:59) |
59.真田広之はカッコ良かったけど、映画に感情移入できなかった。また何年か後に見てみたい。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 2点(2007-08-11 16:09:23) |
58.《ネタバレ》 とっても切ないお話しなんですが、田中麗奈の魅力がとっても印象に残りました。真田広之がだんだんかっこよくなっていく過程は面白いんですが、田中麗奈に手を出しやしないかハラハラしてしまいました。 【ジム】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-08-06 19:28:37) |
57.かなり期待外れでした。田中麗奈のボソボソ大根演技はもちろん、真田広之扮する母の初恋の相手も、年齢と経験から来るであろう年季や雰囲気がまったく伴っていない(つまり、「母の初恋の相手」になっていない)。大体、対面の初期段階からほいほいあんな馬鹿娘の相手をまともにしている時点で駄目です。終盤の15分の持ち直しがなかったら、救いようのない内容になっていたでしょう。 【Olias】さん [地上波(邦画)] 4点(2007-01-27 02:32:54) |
56.この映画のジャンルが「青春映画」に分けられていたけど、「家族ドラマ」にしたほうがいいと思う。あ、でもそうしたら初恋っていう感傷的なイメージが壊れるか。なるほど。病院でのぎこちない会話に少し不満も残ったが、ゆっくり降り返ってみればリアリティがあって良かったのではないか。中だるみもあったが、最後は不思議とすっきりした気持ちになることができる、良質な邦画だった。 【mhiro】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-01-09 19:28:35) |
55.シンボル化されたメロディーがまず切なくてよろしいですな。あとは真田広之の顔が‥顔がってか、二重が‥わぁ二重だすごい二重だ。斜めから見るとかっこいい~~~~わ~かっこいい~。でも田中麗奈甘いよ。ソーラバーチはブシェミだからね。おまえブシェミだったら逃げ出してたろうよ。真田広之でよかったね。私もブシェミとか平田満とかあまのじゃくばっかり言ってるけどかっこいい人だって好きなんですよ。ね先輩。(キモス) |
54.2000年度の邦画No.1でした。大きな展開は在りませんが、切なさが何ともしみじみと胸にしみる作品でした。 【MID】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-04 20:24:54) |
53.人は色んな出来事を経験する。部活、受験、進学、就職、恋愛、転居、出会い、別れなどいろいろあると思う。うれしいこと楽しいことばかりではなく、悲しいこと苦しいこと辛いこともたくさんある。困難なことにも逃げ出さず立ち向かっていく勇気を持っていこう。そして、それを一つ一つ乗り越えて一回りずつ成長しよう。人生は一度きりだからね。しかし失敗や挫折をしたからといって、そこで終わりでわない。そこからやり直せば良い。その時々を精一杯生き、悔いの残らない人生を送ろう。 【武蔵】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-08-13 11:27:05) |
52.期待以上の作品でした。心温まる良い映画です。 【シュシュ】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-04-23 15:43:14) |
51.落ち着いた雰囲気で終始安心してみることができました。「がんばっていきましょい」と同じく行動派の高校生を演じた田中麗奈、別にたいしたことしているわけでないはずなのに、終始目をひかれて、しかも演技だというのを忘れて「なんで病気の母親をドライブに連れて行くんだぁ」など本気でつっこみをいれてしまったりしました。(それくらい自然だったというわけで。) 話の内容は、幼い頃から母親が入院を繰り返していた私としては、人ごとではなかったです。「ちょっと悪いところを取りに行くだけよ」「お父さんとうまくやってるの?」子どもに伝えるときの夫婦の微妙な間、家事のメモ書きなど”そうそう!”という場面がたくさんありました。私だったら、母親の初恋の人を探すんでなく、その時間母親ともう少し長く過ごしたり話したりしたいような気もします 追伸:この春休みにその母親がまた生死に関わるような大きな手術をしました。「櫻の下で綺麗な思い出を作れなくてもいいから成功して」と思っていたところ、無事なんとか成功しました。手術前に「初恋の人探してあげようか?」と訊いたら、やはり「莫迦、そんなことより家ちゃんと掃除してる?」と言われました・・。 |