【アンダルシア】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-31 17:33:03) |
7.《ネタバレ》 疲れていたせいか、前半の白黒部分では危うく寝そうになった。が、後半一転してビデオ撮影によるカラー映像になって、がぜん盛り上がった。ゴダールの映画は、繰り出される映像と音にいかに心を震わせられるかが勝負の分かれ目なのだ(寝てる暇はないってことね)。本作も海を捉えた映像が頗る良い! 引用は、分かった者勝ちみたいなところがあるが、意識しないでいてもひとたび心の琴線に触れると思わぬ大きな感動がこみ上げてくる。今回は、『アタラント号』のミッシェル・シモンの唄もそうだが、パウル・ツェランの『死のフーガ』の朗読(恐らく彼自身による)レコードが出てきたのには本当に驚いた。そして、ラストはリュミエールへの回帰。やはりゴダールは映画の申し子だと思う。 【なるせたろう】さん 9点(2003-10-14 20:42:14) |
6.おもしろいとかおもしろくないとかそんな次元ではなくてただわかりません。一般ピーポーは観ないほうが無難でしょう。ゴダールの他の映画を観てみないと判断できません。というのが第一印象です。 【ようすけ】さん 5点(2003-07-20 04:28:40) |
5.前半の美しいモノクロで撮られた恋愛(について)の考察は、メランコリックで本当にうっとりするくらい素晴らしい。一転してデジタル映像で撮られた後半の、色彩の洪水の中で演じられるノーテンキなアメリカ(映画)批判にゃ大笑い。ますます「映画」そのものから自由になっていくゴダールに、ただ羨望と憧憬あるのみです。 【やましんの巻】さん 9点(2003-06-30 11:59:58) |
4.あの「映画史」を撮った後、40年間映画を撮り続けた後、初めて愛についてゴダールが撮った。これだけで胸が熱くなる。内容も最高。というかゴダールの映画は全て最高です。 |
3.あいかわらずちっとも判らなかった。でもゴダールファンは大満足なのですよ。(ちなみに私もDVDを買いました)本物のモノクロフィルムって、随分と綺麗なものなのですね。特典の神・ゴダールの思い上がったインタビューも最高でした。(まったくお洒落なじじいだぜ) 【1984】さん 6点(2003-01-24 14:49:41) |
2.全編言葉の洪水で詩の朗読を聞いているかのような映画。映像もともても美しく、ゴダールの光の使い方に陶酔し、見終わって心の底にしまい込んでいた感情をかき回されたような、泣きはらした後のような気持ちになった。しかし誰が見ても楽しめる映画ではないだろう。前に座っていた人も居眠りしていた。今のゴダールはこういうところに来ているのか、と思って考えてみれば初期作品は今も良く見るが、私が見た一番新しいゴダールは「カルメンという名の女」でこれでもなんと20年前。そう言えばヌーベルヴァーグの監督たちもみんな死んでしまったしなぁと思うと感慨深かった。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2002-06-27 15:20:28) |
1.2度観ました。1度目は途中居眠りをしながら。そして思いました。「いつもどうり難解な映画だ。」でも2度目に観たとき思いました。「なんて美しい映画だ!素晴らしい!」決して難解な作品ではなかったのです。この映画はまぎれもなく愛についての何かを語っているのです。ゴダールが一層好きになりました。 【ヴォーガン】さん 8点(2002-05-01 12:58:52) |