11.純真で素直なのか間が抜けているだけなのか分からないローズの設定が面白い。また、ローズを取り巻く一家の人達が、それぞれ微妙に中心線からずれているのに、みんな愛すべき存在なのも面白い。つまり、単純な初恋物語ではないからいいのです。よく見ると、序盤のラブシーン(?)が後の重要な場面の伏線になっていたりとか、各場面がきちんと焦点を絞っていて無駄な部分がばっさり切られていたりとか、それぞれの台詞回しがほどよい程度に仰々しかったりとか、脚本も十分に練られています。映像も綺麗です。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-04-02 00:55:12) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 D・ラッドとL・ダーンの母娘共演と言うとどうしても『ワイルド・アット・ハート』を思い出してしまいますが、あんな怪演ではなくて二人とも落ち着いた演技なので安心して観れました。まあ何と言いますか、30年代のアメリカ南部を舞台にした大人のファンタジーと言ったところでしょうか。ローズは男にとっては都合のよいちょっとオツムの弱い可愛い女というM・モンローが得意としたようなキャラなんですが、あのL・ダーンがここまで上手く演れるとは意外でした。のっけからローズがR・デュヴァルのお父さんを誘惑しようとするのでこの映画はどういう方向に行っちゃうのかとハラハラしちゃいましたが、「俺はテルモピュライのレオニダスだ!」と実にシャレたことを言ってローズの色気を撥ね退けちゃうのはさすがです。まあそこら辺が『青い体験』とは違うところなんでしょうね。でもその光景を観て喜んでいるお兄ちゃんと妹のませガキぶりも大したものですよ。 イタリア艶笑喜劇の様なくどさはないけど愛すべき小品だと思います。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2013-05-19 19:54:39) |
9.《ネタバレ》 前半は裏返された『テオレマ』って感じ。“ゲスト”が家族全員を愛してしまうの。それが奔放なわけで、人の目には率直というより軽率、さらには淫乱と映る。社会はどこまで個性を許せるか、という話。デュヴァルが「一人の人間であると同時に、私はこの家の父(家長)だ」というようなことを言ったのはある程度正しいのであって、人は個人の世界と世間とをうまく調整して「世慣れ」ていかなくてはならない。しかしあくまで基本は個人でなければならないという原則がアメリカにはあり、その原点の確認をするのが母のダイアン・ラッドなわけ。原則主義の潔さ。ただしそれはタテマエの薄っぺらさとウラハラであり、子宮摘出手術うんぬんのあたりは、ちょっと演説倒れだった。これ監督は女性だけどシナリオは男性で、フェミニズムへの受け狙いを感じたのはヒネクレ過ぎか。後半ローズが保護されるぶん、ややしぼむ。あの母が膨らむからいいじゃないかと思われるかもしれないが、やはりローズ本人で勝負してほしかった。どうしても世間と折り合えないギリギリのところでのつばぜり合いを見せてほしい。単なる偏見の問題のレベルではなく、個人が人間の集団といかに戦っていくかという意気込みを見たかった。南部を舞台にすると生々しさが消え寓話っぽくなるのが利点だなあ。妹がときどきかわいい。リサ・ジャクブってのかな。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-02-02 10:17:37) |
8.《ネタバレ》 う~ん、まぁまぁかな。もし、これがローズの手術をめぐって、女性対男性の話になってたら、傑作「ガープの世界」みたいな奥深い映画になったかもしれないのになぁ。ローズのような女性がいました、ってところで終わっちゃいましたね。残念です。まぁ、周囲をかためるキャラが面白かった。特にあのお母さん。孤児で、難聴で、大学で勉強までしている、このお母さんのキャラは、おぉ傑作かも!と期待させてくれたんですけどね。こういうお母さんキャラを側に配置しました、ってとこですかね。皆さん言うようにあの少年。「青い体験」を思い出しました。でもあの映画に出てきたクソガキより、こっちの作品の少年の方がずっと品があったね。「刑事ジョンブック」のあの少年がもうこんなに成長したか、と思うと俺も年取るわけだ、と思ってしまいます。「女性はセックスではなく、愛を求めているのよ」というセリフは大事なとこだろうなぁ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-18 04:01:00) |
7.《ネタバレ》 ワイルド・アット・ハートのローラ・ダーンが性的衝動を抑えられない家政婦の役を演じるということで、かなりエキセントリックな役回り・演技になるのではと思って観ていましたが、その方面の演技・描写は意外と抑え気味。 南部地方の個性的な家族(厳粛であるが故にローラ・ダーンの振る舞いに苦悩する主 人、どこまでも慈愛に満ちた貞淑な妻、ローラ・ダーンに「青い体験チック」な行為を迫る長男、おませな長女等々)の中で、身体および精神に傷をおった女性が健気に生きている様がクローズ・アップされており、上品な作品に仕上がっています。 ローラ・ダーンも含め家族全員が狭い車に詰め込まれて走ってきて、車が止まったとたんにローラ・ダーンが次男と長女を引き連れて、駆け足で家の中に入っていくシーンがあるのですが、その様がとっても幸せそうに見えて、愛おしく印象的でした。 【たくみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-19 23:13:55) |
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6.ローラ・ダーンて美人じゃないけどいちど見たら忘れない女優。体つきはオリーヴみたいで口が輪ゴムみたいなのよ。少々頭が弱いとも感じるローズだけれど「健気」という感じがして憎めなかったです。えーっと確か彼女の場合は病気じゃなかったですかねえ、不幸な生い立ち、境遇が原因だったかな?ローズを取り巻く人々も普通にいい人ばかりなのね。ベッドの中でいけないことしたお兄ちゃん、ルーカス・ハースの成長した姿がジョン・ハードてちょっとちがうような気がしたけどね。「ワイルド・アット・ハート」でキレたお母さんだったダイアン・ラッドがここでは聖母のようでした。でもダイアンとローラ母娘ってやっぱり魔女顔ですねぇ(笑)ジョン・ハードの回想で始まるコレ、ノスタルジックでちょこっと悲しいといいますか、時の流れを感じる作品でした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-14 13:20:52) |
5.ローラ・ダーンは「ぶす可愛い」という形容が似合う。決して美人じゃないけれど、愛嬌がある可愛い感じ。だからどうにでも料理出来る雰囲気がある女優だと思う。この映画はそんな彼女の魅力が引き出されていて、素敵な映画だと思う。性的に奔放なのに純粋な女性。ああいう役を嫌味なく無垢に演じられるっていうのはいいですね。可愛いです。 【ひのと】さん 7点(2004-05-17 23:04:33) |
4.いったいこの少年はどうなるやら?・・最初心配しましたが、いやー良かったです。 ☆めちゃめちゃ嬉しいダイアン&ローラの母娘共演、演技も雰囲気も何て素敵でしょう。 ’74「アリスの恋」の下品なダイアンは、上品な良妻賢母に。当時のイメージがローラに・・ううっ感激。 南部らしく「風と共に・」の音楽(?曲名思い出せず)がアレンジされ楽しめました。 私も善人になりたい。 【かーすけ】さん 7点(2003-10-20 16:08:58) |
3.ジュラシック・パークの女の人が出てるらしいということで、大分昔に深夜にテレビでやってたのを見ました。あまり覚えてないんですがかなり感動した記憶があります、ローラ・ダーンがすごく魅力的でした。ベットで子供がローラのおっぱいをさわらせてくれと頼むシーンだけはっきり覚えてるw 【映画大好きっ子】さん 7点(2003-07-15 01:26:43) |
2.どの人物もあんまり理解できない。ああいう女性は頭が悪そうで好きになれない。入り込める人hとそうじゃない人とはっきり別れると思う。 【てつ】さん 4点(2003-05-23 14:02:19) |
1.ローラ・ダーンが一番光っていた映画。こんな良い女だったんだ。 |