インドへの道のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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インドへの道

[インドヘノミチ]
A Passage To India
1984年上映時間:163分
平均点:6.36 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(1985-08-03)
ドラマ小説の映画化
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タイトル情報更新(2022-02-13)【S&S】さん
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監督デヴィッド・リーン
キャストジュディ・デイビス(女優)アデラ・ケステッド
ペギー・アシュクロフト(女優)ムーア夫人
アレック・ギネス(男優)ゴドボリ教授
ジェームズ・フォックス〔男優〕(男優)フィールディング
ナイジェル・ヘイヴァース(男優)ロニー
ロシャン・セス(男優)アムリトラオ弁護士
クライヴ・スウィフト(男優)カレンダー少佐
アート・マリク(男優)アリ
サイード・ジャフリー(男優)ハミドゥラ
原作E・M・フォースター
脚本デヴィッド・リーン
音楽モーリス・ジャール
撮影アーネスト・デイ
製作ジョン・ブラボーン
リチャード・B・グッドウィン
美術ジョン・ボックス(プロダクション・デザイン)
クリフォード・ロビンソン
ヒュー・スケイフ(セット装飾)
衣装ジュディ・ムーアクロフト
編集デヴィッド・リーン
録音グラハム・V・ハートストーン
字幕翻訳清水俊二
あらすじ
英国植民地のインド。マデラ(ジュディ・デイビス)は婚約者の治安判事ロニーのもとを訪ねるが、現地英国人がインド人に距離を取り、優越感を示すのに辟易するばかり。そんなおり、マデラとムーア夫人(ペギー・アシュクロフト)は、インド人医師アジズと親しくなる。アジズの誘いでマラバー洞窟の観光に出かけたふたり。しかし現地でマデラは「アジズに暴行された」と訴え出る……。支配者と被支配者、異文化同士の摩擦と軋轢を描く。E・M・フォースターの原作をデビッド・リーンが映画化。
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12
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28.私的に当たり外れが大きい巨匠作品でガックリなハズレ作品。初体験ジュディ・デイビスの演技なのか地なのか(ゴメンナサイ)目つきの悪さのムカムカに堪え、何時も閉口させられる不倫モノですらない意味不明な人間模様のポカーン感に堪え、「いつまでやってるの・・・もう、ダメ」2時間経過時点で撃沈となり翌日リトライ。「ここから面白くなってくる」事無くお開き。植民地模様にもとってつけた感しか無く、巨匠売りの一つである雄大な風景も「ライアンの娘」の足下にも及ばない。
アレック・ギネス出てたのですね。確認しても分からない流石の役作りでありました。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 2点(2022-02-14 12:16:02)
27.《ネタバレ》 ああ、これがデヴィッド・リーンの遺作なんですね。実はリーンの妻はインド人で、インドにはいろいろな思いがあったんじゃないかと思います。結果的に最後の作品でインドをテーマにしたわけですが、本当は『ガンジー』みたいな映画を撮りたかったんじゃないかな。 鑑賞してつくづく感じたのは、このインド統治こそが英国人および大英帝国の本性を理解させてくれるものだということでした。前半で散々見せられるアジズ医師を始めとするインド人たちの卑屈さよ、逆に言うと彼らをここまで飼いならす英国人の植民地支配の手腕こそが凄いんでしょうね。朝鮮・台湾が植民地統治だったのかは疑問のあるところですが、大日本帝国なんて帝国主義の世界ではアマチュアだったんじゃないでしょうか。そんな坩堝のような地に旅してくるいわば意識の高い系の二人の女性が、インドの持つ魔力に運命を狂わされる物語でもあります。ジュディ・デイビスは美形なんだけどその眼力というか眼つきの悪さは他の追随を許さないものがあります。この後はウディ・アレンの映画によく出ていましたね。彼女は洞窟に入ったところでそれまでインドの風物からの影響で燻っていた官能に火がついてどうしようもなくなったという感じなんでしょうね。音楽はモーリス・ジャールですけど、アデラが官能的な気分になると流れるメロディーは、どう聞いても『ライアンの娘』のメインテーマの変奏としか思えない。ジャールは本作でオスカー受賞しましたが、どうせなら『ライアンの娘』で評価してオスカーを与えて欲しかったな。同じく洞穴に入ってこだまに恐れおののいて結局死期を早めることになったペギー・アシュクロフト、この人のことは良く知らなかったけどキャリアを感じさせる手練れの演技を見せてくれてオスカー助演女優賞ゲットは納得です。やはり面白いのは、ちょっとKYなんじゃないかと思わせる浮世離れした哲学教授を演じたアレック・ギネスです。狂言回し的なキャラでしたが見事にインド人に化けていました、さすが百面相俳優の異名を持つだけのことはあります。一緒に狂言回しキャラを演じていたのがジェームズ・フォックス、最後に美味しいところを持って行った感はありました。それにしても、『ジャッカルの日』のエドワード・フォックスは弟ですけど、この当時になるとこの二人は見分けがつかないほどそっくりさんになってます。 14年も映画を撮らなかった(撮れなかった?)とは思えないほど、お得意の自然描写やストーリーテリングはしっかりしていたと思います。高齢の大監督の晩年作はメロメロになってしまうことが良くありますが、そんなところは微塵も感じさせられませんでした。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-31 23:10:38)
26.《ネタバレ》 イギリス植民地時代のインドを舞台に異文化間(支配者と被支配者)の交流とそこに横たわる摩擦と葛藤を描いた巨匠デビッド・リーン監督の遺作らしい。これって主人公の英国娘アデラがインド人医師アジズや民衆の独立心に火を点けるためにわざと狂言をでっち上げたって話だと思ったんだけど違うのかな?一連の出来事をすべて見透かしてそれらを導いたかのような英国人ババア(モア夫人)とインド人ジジイ(ゴドボリ教授)の存在感がとても印象的だった。
オルタナ野郎さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-12 03:41:26)
25.英国統治時代のインド。インドと聞いて思い浮かぶ雑然とした熱っぽさが無くて、繊細で美しい画だった。・・でもお話はヒロインの心情含めよく分かんなかったし謎だらけだった。一生懸命思い出そうとしても蘇えるのが体位をちりばめた神殿の廃墟だけ、ってのも我ながらどうなんだ。
tottokoさん [ビデオ(字幕)] 5点(2012-03-12 23:50:33)
24.支配する側英国と支配される側インドとの確執が基盤にあるのだろうが、私にはいまいち理解不足。主人公とその周りの人たちの心情がピンとこない。これはもちろん映画が悪いのではなく、私の能力の問題だろうけど・・・。
D・リーンの映画は大作が多いし、戦場に架ける橋からライアンの娘まで映画館で見てきたのだが、これはDVDで初めて鑑賞。そうか14年ぶりの映画だったのだ。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-05 16:45:04)
23.《ネタバレ》 異国情緒への表面上の憧れだけでできてしまったような作品です。インドを舞台としていながらインド人はほとんど進行に絡んでこないし、数少ない接点であるアジズ医師にしても、その描写はかなり西欧人的です。そもそも、最初の方はどうみてもアデラよりもモア夫人の方が主役みたいだし、終盤は完全にアジズ医師が主役に成り代わってしまっていて、視点の大きなブレも気になります。160分強という尺も長すぎ。
Oliasさん [DVD(字幕)] 5点(2007-07-06 03:13:44)
22.リアルタイムで観た唯一のリーン映画。勇んで観に行ったけど、当時高校生の自分にはちょっと難しかったです。インド人医師とイギリス女性の恋愛って宣伝してたけど、あれって詐欺ですよね、そんな次元の話じゃなかったし。結局記憶に残ってるのはエキゾチックなモーリス・ジャールの壮大なテーマ曲。当時そんな評価低かったですか?キネ旬ベストテンにも入ってたし淀川さんはじめ批評家の方々も誉めてたけどなあ。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 7点(2005-10-11 17:45:33)
21.洞窟内での出来事から犯人にする経緯が理解できない。
ご自由さんさん 6点(2004-06-16 21:02:22)
20.裁判のシーンでのジュディ・デイビスの台詞、「遠くに見える街が幻のように見えて、その時、彼を愛していないと悟った」に、ぐっときてしまいました。本当ははじめから分かっていたかもしれないけど、ふと心に訪れたごまかせない真実に、主人公の寂しさ、孤独みたいなものを感じました。インドの風景はとても魅力的で洞窟のシーンまでは良かったのですが、裁判のシーン以後は、一体どうしちゃったのー、と頭の中にクエスチョンマークが並んだまま終わってしまいました。インドという国は謎めいてますね。
はなみずきさん 7点(2004-06-09 15:18:27)
19.植民地化した国が描く傲慢な体制を割りと正直に描いてるのだと思う。最後のアジズからアデラへの手紙は残念ながら綺麗なラストに見えなかった。ジュディ・デイヴィス好きなんだけど流される役より主体的なキャラの方が魅力的。
スルフィスタさん 6点(2004-04-29 03:12:35)
18.Drアジズはなぜああも卑屈なほどイギリス人に尽くしたのか。聖母のような雰囲気のあるモア夫人に好意を持ったというだけではなく、インド人としての見栄もあったのか。植民地であるインドに来ているにもかかわらず、インド人が嫌いと言う傲慢なイギリス人たちは当時そのままかもしれないと思う。その中でフィールディング教授が示す友情は一貫しており良心的。閉所恐怖症という婦人はともかく、こだまに怯え錯乱状態になってアジズを訴えたというアデラの精神状態はよく分からない。混沌=神秘というインドの持つ独特の風土への恐れ、異文化への理解の難しさを表しているのか、、、いくつもの「なぜ?」がまとまりなく浮かんでスッキリしない。マイペースで独特の持論を持つゴトボリ教授は存在感があったがA・ギネスだなんて全く分からなかった。
まるでインド人にしか見えない。インドの風物、彼とアジズが移り住むチベットの山々や渦巻く雲などのロケーションは雄大で素晴らしく、いかにもリーン監督らしい。これを見ただけでも大きなスクリーンで見たかったと思う。

キリコさん 7点(2004-04-11 22:47:39)
17.善意の人であるアジズを、妄想による架空事件で貶めたのが、インドを理解しようとしていたアデラ本人であったことが、心に重くのしかかった。アジズとは目に見えない絆によって結ばれたかに思えたミセス・モアにしても、肝心な時に逃げるようにインドを離れ、洋上で死を迎えてしまう。何よりもアジズを傷つけたのは、同国人から見捨てられたアデラに手を差し伸べた、フィールディング教授の偽善行為ではないだろうか。教授がミセス・モアの娘と結婚しようとも、アジズの心の奥の痛みは癒えることはないだろう。結局、西洋と東洋の和解は表面上のことで、思想や価値観までも分かりあうことは不可能だという結論を受け入れるしかない。過度の思い入れや執着を排し、ゴドボリが見せたような自然体で生きることの意義を、この作品から学んだ。
トバモリーさん 9点(2004-04-10 10:04:46)
16.アジズさん、なかなか男前だったなぁ。でも冤罪かけられてかわいそ。それであんなにたくさんのインド人たちがわいわいやってるなんて。そりゃあ、大英帝国の植民地ですから、そういう反発みたいのが表出しちゃうのかな。そうですか、これがリーン監督の遺作なのですか。そりゃ一番脂がのってた時と比べたら、劣る印象はありますけど、でもこれはこれで面白かった。
あろえりーなさん 7点(2004-04-02 01:24:38)
15.基本的に、14年前の「ライアンの娘」と同じテーマ、同じ展開構造の物語と言える。すなわち、一人の若い女性の「性愛」への妄想、「欲求不満」が、時代のうねりとシンクロして多くの人を巻き込んでいき、最後には悲劇と和解へとつながっていくという物語。ただし、「ライアンの娘」が印象派絵画だとすれば、「インドへの道」はかなり抽象度を上げた絵画になっている。それはデヴィッド・リーンが年老いたというためだけでなく、舞台となるインドの気候と宗教、そして混沌が全てを覆っていくからか。
眠い悪魔さん 7点(2004-03-24 01:26:51)
14.うーーーん、なんか中盤、ごちゃごちゃし過ぎ。なんであの女の人はレイプされたなんて嘘ついたの?
ぐるぐるさん 6点(2004-03-12 19:25:54)
13.東洋人としてはこういう作品をみるとツライですね。体感した方は少ないかと思いますが、欧米の東洋蔑視は皆さんが思っている以上のモノがあります。それは昔も今も変わりません。
東京50km圏道路地図さん 3点(2004-03-07 23:45:51)
12.余り評判が良くないので期待せずに見たら、美しい映像と音楽、巧みな演出と編集で最初からズンズン入って行って、最後まで一気に見てしまった。いつものことであるが、見る人によってこんなに感じ方が違うのだなあと、改めて思った。インドや異文化というものに興味がある人は、それだけで見る価値があると思う。
きりひとさん 8点(2004-03-07 17:33:57)
11.アラビア、ロシアなどばかでかい大地を描けばさすがのリーンですが、インドのような濃密な輻輳空間を描くのは苦手だったか。あるいはすでにしばしば指摘されているように、たんにもうトシだったのかも。文明と和解というテーマには共感できるだけに残念。誰かもうすこし深みのある脚本でリメイクしてくれないかな。
バッテリさん 6点(2004-02-10 21:05:50)
10.一つの映画が風景画のように染み渡って、不思議な魅力を感じました。インドの魅力はやはり、インドという舞台ならではの物なのでしょう。ジュディ・デイビスよりアジズ医師の心模様がとても繊細に画かれてたように感じました。
boby_stさん 5点(2004-02-08 23:05:40)
9.《ネタバレ》 いろんな映画評でいいことをたっぷりと聴かされたにした後、私流の見方でどっと評価を下げた作品です。一番気になったのはインドという複合的な社会に遭遇したイギリス人(そしてこの映画の製作者たち)がインドを一枚岩とみなしているような感じがする点です。ヒロインに親切をつくしたインド人医師がヒンヅー教徒なのかイスラム教徒なのか(名前からしてイスラム教徒らしい)さえどうでもいいことみたいです。それからそのインド人医師が若いイギリス人女性のガイドを買って出るところはイギリス人に迎合する軽はずみさが気になったし、イギリス人女性が錯乱状態になったせいでつかまって留置場に入れられてからは「インド人の名誉をしょって立つ」みたいに毅然とするところが人格的に全く矛盾していると思いました。もし欧米人の映画制作者がたとえば幕末の日本を舞台とする映画を作るとして、徳川も朝廷も薩長土肥のことも何も勉強せずに日本を代表する人物として演技してほしい、なんて一流の俳優に依頼してきたら、日本の名誉のために断ってほしいです。この映画でも一流のインド人俳優が出演を断ったかも・・・なんてこれ以上書くと中傷になるかもしれないのでこのへんでやめておきます。(「ラスト・サムライ(2003年)」の製作者と渡辺謙さんに拍手。)
かわまりさん 2点(2004-01-22 14:18:45)
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 6.36点
000.00%
100.00%
227.14%
313.57%
413.57%
5310.71%
6517.86%
7932.14%
8414.29%
9310.71%
1000.00%

【アカデミー賞 情報】

1984年 57回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ジュディ・デイビス候補(ノミネート) 
助演女優賞ペギー・アシュクロフト受賞 
監督賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 
撮影賞アーネスト・デイ候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)モーリス・ジャール受賞 
音響賞グラハム・V・ハートストーン候補(ノミネート) 
美術賞ジョン・ボックス候補(ノミネート) 
美術賞ヒュー・スケイフ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ジュディ・ムーアクロフト候補(ノミネート) 
脚色賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 
編集賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1984年 42回
外国語映画賞 受賞(外国映画賞として)
助演女優賞ペギー・アシュクロフト受賞 
監督賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 
脚本賞デヴィッド・リーン候補(ノミネート) 
作曲賞モーリス・ジャール受賞 

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