愛に関する短いフィルムのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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愛に関する短いフィルム

[アイニカンスルミジカイフィルム]
A Short Film About Love
1988年ポーランド上映時間:87分
平均点:6.91 / 10(Review 11人) (点数分布表示)
公開開始日(1991-10-05)
ドラマロマンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-04-28)【M・R・サイケデリコン】さん
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監督クシシュトフ・キエシロフスキー
脚本クシシュトフ・キエシロフスキー
クシシュトフ・ピェシェヴィッチ
音楽ズビグニエフ・プレイスネル
配給ビターズ・エンド(リバイバル)
字幕翻訳古田由紀子
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【クチコミ・感想】

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11.《ネタバレ》 先に「デカローグ」第6話を観ている方とこの作品を先に観る方で印象が若干異なるかと思います。私はデカローグのこの話が大好きだったので、未公開映像を含む第6話の完全版を観られた気がして、初見の驚きこそ無いものの楽しく観る事ができました。

恋愛未経験の不器用な青年トメク、男に不自由していないようで満たされない年上の女性画家マグダの二人の距離が縮まる様子は出来過ぎな展開はあれど、とてもピュアで人間臭くて憧れます。デカローグよりも映画のほうが女性マグダの終盤の行動が違う事で、トメクに追いかけられて気づく愛情と併せてマグダ自身の再生のような印象をより強く受けました。そして男性視点と女性視点によっても、物語の受け止め方がすこし変わるかもしれません。

トメクが寄宿する友人の母親がトメクの望遠鏡でトメクとマグダのやりとりを見つめる様子が、トメクを心配する気持ちと同じく、マグダの自由奔放さと若さに嫉妬する孤独な女性に感じ、この女性もまた孤独のつながりの先の愛情に飢えてるのかなとも思えたりしました。

キェシロフスキの感情表現を抑えた演出が、この作品を単にベタな恋愛メロドラマにせず完成度の高い人間ドラマに昇華させていると思います。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 8点(2023-07-03 22:47:21)
10.《ネタバレ》 覗かれているのに逆に同情するとは、女の方も性格が良いなぁ。
覗き男は変態なので、私なら同情はしない。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 5点(2020-10-15 12:21:26)
9.《ネタバレ》 好きです。短編だけど、良い作品だと思います。
トントさん [DVD(字幕)] 9点(2013-06-14 21:52:33)(良:1票)
8.愛というよりも、恋うこと。窓と窓との距離を往復する互いの関心。限度を越えて関心を持ってしまうこと。見てるだけじゃなく、電話機を通して関わる。見てるだけじゃ我慢できなくて、自分を隠したまま、自分が彼女に作用しているところを見たがる(まるで『裏窓』だね)。次に慰めたくなり、ともう隠れていられないから、出てっちゃう。女のほうは「見せる」のね。ベッドを動かして。そうやって関わりあったものの、「キスしたいの? 寝たいの?」に答えられない青年。だって彼の頭にあるのは「関心」なのであって、一緒にアイスクリーム食べられりゃそれでいい。愛とは覗き合うことなのか、窓と窓との距離がないと、愛は生まれないのか。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2013-04-21 09:48:58)
7.ポーランドだってお天気の日はあるのだとは思うけど、この映画の曇天具合、どんより感が東欧=抑圧のイメージをますます増幅してしまう。屹立する団地群の愛想の無さと、重ーい灰色の空。屋上で氷をかみしめるオタクな少年。人々の服もカラフルじゃないし、ミルクの白とパンの色と灰色の空の三原色みたいだ。心弾む要素がこうも少なくても、愛は育つ。自閉的ゆえに極めて純度が高くて危なっかしい。案の定傷つく彼。哀しい展開に、覚悟して見届けたけど意外や救いのあるラストにじわっときました。
tottokoさん [映画館(字幕)] 7点(2011-11-19 00:09:00)
6.ちょっと自分は共感できませんでした。こんなにも「愛」を局部的にあらわした映画はない‥。男の子は「愛」と言えるかもしれない。でも、女性の方は私にはわからない。
まりんこさん [地上波(字幕)] 5点(2009-01-14 00:15:59)
5.究極の純愛を描いた作品。最近だとアルモドバルの『トーク・トゥ・ハー』が同じテーマを同じ角度から扱っています。この二つの作品を観て、「愛」という言葉はこういうことを指すんだろうなと思った。べつにストーカー行為や覗きが「愛」と言ってるわけじゃなく、その行為自体は単に「愛」に付随するものでしかなくてけして「愛」に含まれるものじゃないと思います。同じように相手を知りたいとか肉体関係を持ちたいというのも「愛」に付随するものでしかない。愛しているからこうするとか、こうしてほしいとかというのは嘘で「愛している」というのは「愛している」でしかない。(あー、何言ってんだかわからなくなってきた~。)とにかく「愛」が描かれています。そして「愛」は「孤独」と対に描かれることによってその本質を見せてくれます。(使いなれない「愛」という言葉を連発してちょっと恥ずかしい..)
R&Aさん 8点(2005-02-17 13:58:21)
4.この女も愛に飢えた孤独な人間なのかもしれないが、この女の気持ちが理解できない。
c r a z yガール★さん 5点(2004-12-30 07:21:02)
3.盗み見や窃盗をする男に恋心を寄せる女の気が知れない――と思うのは
時間も場所も異なるが為に生じるが故なのかもしれないが。
本当の純愛は法律や道徳をも突き破るものなのか。
それならばストーカーやセクハラなる言葉が生まれた現在は純愛は生まれない。
そうだとするならば純粋な情念を消失せしめた現在は罪深い。
しかし、それでもこの男女の行動は受け入れることが出来ない。 (映画館)
komatiさん 6点(2004-02-26 23:32:47)
2.思うに、この監督さんの最も美しい映画。後年の『トリコロ-ル』シリーズや『ふたりのベロニカ』は、やはりあまりにも作為と批評家受け狙いが透けて見え過ぎだったのでは。その点、『アマチュア』や『デカローグ』の頃は、純粋に対象や主題と向きあっている緊張感がみなぎっていて、そんな1本であるこの映画は、主人公の青年の孤独がもう痛いほど伝わって来る。ナイーブさと残酷さ、そして叙情がこれ以上ないシンプルな(しかし、実は相当計算された)画面からただよって来る、ぼくにとって永遠の名作です。
やましんの巻さん 10点(2003-05-20 11:13:45)
1.やはり哀しい物語。向かいのアパートに住む女性を望遠鏡で覗く郵便局員の青年。少しでも話をしたい為にあるときは偽りの為替通知を出し、ある時は牛乳配達で彼女に牛乳を届ける。真実を打ち明けやっと触れ合う事が出来たものの彼女は残酷な言葉で彼をののしってしまう。彼にとって彼女は最後まで出会わないほうがよかったのかも知れません。後に残るのはお互い後悔のみ。青年の純粋さと画家である女性の成熟。この物語にはさまざまな対比が見られますが、物語が短い割には複雑で説明不足でそれがダラダラとした感じを否めません。全編に漂う暗くて重~い感じは良かったんですけどね。
さかQさん 6点(2002-10-09 01:47:05)
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 6.91点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5327.27%
6218.18%
7218.18%
8218.18%
919.09%
1019.09%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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