6.ひたすら庶民感覚でごく普通の家族に巻き起こるゴタゴタを描いた映画です。おじいちゃんは東京暮しに馴染めず、長男はコメディアン志望で年上バツイチ女性との結婚を宣言し、長女は婚約解消を言い出し、家は欠陥住宅・・・。問題をいっぱい抱えたお父さんが、家族を形だけでなんとか維持しようとするところから、家を守る経験を通して、本当の家族の幸せに目覚めてゆく物語は、可笑しくも感動的。ヤクザも流血もオカルトもない、普通に生きている人々の映画ですが、そういう映画が日本映画には殆どない、という事実はどうなんでしょ? この映画のように、庶民の視点で描かれた映画がもっとあっていいと思うんですけど。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-06-23 00:10:22) |
5.「お日柄もよくご愁傷様」の続編。こちらも非常に日本的な映画。橋爪功が、「丸く、波風立てず」という典型的事勿れ主義の父親を好演していてよい。前作と比べて特筆すべきエピソードがなく、ごくごく普通といった印象。一度見たら充分といった感じ。日本人らしさが前面に出た作品なので、西洋人にはとても理解しがたい映画なのだろうと思う。 【mhiro】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-12-31 09:50:54) |
4.ごくごく普通の家庭に突然ふりかかった問題=「欠陥住宅」を通して、家族とはなにかを考えさせるっていうプロットは、一見とっても浅い割に意外としっかりしててなんだかよかったわ。それにしても本当に健全な、平凡な家庭よねー。みんなそれぞれに欠点はあるし、完璧な家族ってわけではないけれど、ほのぼのとしていてとっても温かい西岡家が、欠陥はあるけど自分たちで修復していけばどうにか住めなくもない家に象徴されてて…エンドロールで流れる映像なんてほんとに微笑ましかったわ。普通が一番ね。 【梅桃】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-06-15 16:42:37) |
3.なんか不思議な感じした。結構最近の映画ってのも意外な感じ。出演者がベテランが多いので安心して見れるのはある。どーでもいいようでよくないこと、欠陥住宅がどこいったって感じがあるのがちょっとと思う。曖昧に締めたって感じ。 【バカ王子】さん 6点(2004-04-26 00:16:34) |
2.《ネタバレ》 非常に日本的というか、庶民的というか、古典的でオーソドックスなホームドラマ。個々の家族の騒動を描くと共に、その象徴としてのマイホームにも欠陥があるという設定で物語は進行。家族の騒動といっても非倫理的なドロドロしたものではなく、ありきたりなほのぼのとしたもの。地震によるマイホームの崩壊や放火による消失への布石を置き、ラストに火事の場面がくるが、この辺は山田太一の「岸辺のアルバム」や内館牧子の「想い出に変わるまで」へのオマージュが感じられる。ただし、家庭が崩壊したわけでもないので、マイホームは無くなったりもしない。中々心憎い演出だと思う。全体的に抑えた展開で盛り上がりには欠けるが、よくまとまった作品だと思う。「ブレーンバスター」のコントがだんだん面白くなるところも良い。 |
1.欠陥住宅をテーマにしつつも、家族それぞれの問題が主軸なホームドラマ。橋爪功がサラリーマンの悲哀を感じさせ、そして終盤になるにつれての「家族」というものについての物語にホロっとくるものがある。 |