2.とうとうユル・ブリンナーもいなくなって、それでも続く第3弾。いくら第1作とかけ離れようと、この音楽が流れ、曲りなりにも七人かき集めれば、やっぱりシリーズの一本には違いない。でもなあ。どうして「ジョージ・ケネディ」なんでしょうねえ。登場の瞬間、「ああホントに出てきちゃったよ」と思ってしまうのです。
正直、ガンマン姿は似合っておらず、構える姿勢もどこか手持ち無沙汰でサマになっていない(ジョン・ウェインなんかも巨体を持て余し気味だったかも知れないけれど、うまくユーモアに結び付けていってたと思う)。もちろんアクション俳優らしく動ける訳でもないし、監督のチェックもユルいのか、ややまごついているような姿がそもままOKカットとして映画に残されていってる感じ。そもそも、このヒト、リーダーをやるような柄じゃないですよね。頑固オヤジとして脇で文句を垂れてナンボの人。
しかし今回集められた七人(もう我々も、無理に七人にして欲しいとは思ってないんですが、律儀なことです)のキャラの色分けは、第2作よりもはっきりしていて、この点ではやや原点回帰。あとは、ガトリング砲にダイナマイトという、見た目の派手さを装った通り一遍のドンパチですが、惰性で続くシリーズ作をあたたかく見守るような気持ちで楽しめば、それなりの余韻も残してくれて、結構、楽しめるのではないでしょうか。