15.イタリアのロレンツァ・マッツェッティの自伝小説に基づく映画。前半のトスカーナ地方ののどかさと後半の戦争の悲劇とのコントラストがあまりにも大きく衝撃的だ。イザベラ・ロッセリーニの主演で知られるが、ペニーを演じた子役ヴェロニカ・ニッコライがかわいかったし(事実上の主人公)、ユダヤ人夫を演じたジェローン・クラッペの毅然たる態度も印象的だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-12-29 22:38:36) |
14.《ネタバレ》 雰囲気は悪くないのですが、描写が細切れであっちこっちに飛ぶような感じなので、ラストの展開にも唐突感を感じてしまう。首吊り未遂(?)の発見のシーンに+1点。私はラストよりもむしろこっちの方が、生活上の生々しさがあって哀しく感じた。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-31 19:34:40) |
13.《ネタバレ》 事故で両親を亡くした姉妹がトスカーナに住むお金持ちの伯父さんの家に預けられる所から話は始まる。前半はトスカーナ地方ののどかな風景、善良な人々と伯父さんの家族の描写に戦争の時代の話だということを忘れてしまうほどでした。しかし、嫌な予感はあった。家の中ではイタリア語を話さない伯父一家、どうやら伯父の信じる神は周りの人とは違う事、そして伯父さんに持ちかけられる「一緒にスイスに逃げましょう」という誘いなど。後半、ドイツ軍がやってきてからは伯父さんの自分の誇りと信念を守り通しナチスに屈しない高潔な人柄に「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐の事を思い出しました。それゆえ最後はこんな事になるとは思わなかったので・・・。言葉もありません。久々に怒りがこみ上げてくる映画を観ました。しかも実話だったんですね。姉妹のその後については何も語られていませんが、彼女達の幸せを願わずにいられなかった。最後にこの邦題について一言。この映画にこの邦題は無い。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-01-12 09:52:22) |
12.フェリーニが絶賛した原作をもとにしているようですが、それにしても設定が「ありがち」すぎるもので…。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-09-09 19:12:39) |
11.《ネタバレ》 前半部分はけっこう退屈。のんびりと時間が流れていくような感じで戦争の匂いはあまりしない。でもかなりラストは衝撃的。数多くあるユダヤ人迫害をテーマにした映画の中でも、ここまで直接的な描写をした映画はそうないと思う。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-06 11:45:34) |
10.《ネタバレ》 映画はずっと、両親を事故で亡くして叔母夫婦の家に引き取られた姉妹の物語として進んでいく。トスカーナ地方の牧歌的な雰囲気は、第二次大戦下であることも直ぐには感じさせない。しかしここにも、徐々に、そして確実に戦争の影は忍び寄る…。終盤に至るまでは確かに見慣れたドラマでしたが(邦題もセンス・ゼロ)、クライマックスの、一旦安堵させておいてからの非情な展開は結構衝撃的。ユダヤ人であることに何の支障も無く暮らしていた一家を襲う悲劇。あと一日、若しくは数時間の違いで命運の分かれる残酷さ。私は父親には、家族の分まで意地でも生き抜いて欲しかったです。それにしてもイザベラ・ロッセリーニ、歳と共にホントにイングリッド・バーグマンそっくりになってきましたね(驚)、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-05-13 00:02:17) |
9.信念をしっかりと貫く伯父さんがいいですね。たとえば両親をなくした子供たちに「私たちは本当のお父さん、お母さんにはなれない。けれど植物に水が必要なように、子供は愛情を受けて育たないとけない。私たちは君たちを愛していく」というような(うろ覚えですが)セリフ。子供にこびるのではなく、姿勢をしっかり見せ、悪いことはきちんと叱る。そんな伯父さんの子供への接し方、距離感がいい。そして子供たちの子供っぷりもいちいち可愛い。思い込みから失敗したり泥んこになったり…。大人がちゃんと大人だと子供も子供らしくいられるのかなあと思ったりしました。きっと子供たちは伯父さん伯母さんからとても大切なものを受け取って、たくましく生きてゆくんじゃないでしょうか。 【ETNA】さん 7点(2004-06-24 13:40:24) |
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8.この映画の良さが全く分かりませんでした。寝ては起き、巻き戻して見直す、の繰り返しでした。 【cheerio】さん 2点(2004-06-22 18:30:10) |
7.ペニーとベビーが生き生きと描かれているだけに、ドイツ軍の蛮行がショッキングです。胸が締め付けられる思いで観ました。 【tantan】さん 7点(2004-05-30 01:23:05) |
6.面白かったです。子供たち 周りの人々がとても幸せそうで前半はとてもほのぼのとして見ました。後半になると不穏な空気が流れてきますが最後までダレることなく久しぶりに楽しめた映画でした。 【あずき】さん 8点(2004-05-22 16:01:32) |
5.この映画、ウマいんです。流れがいい。しかしそれゆえ、ショッキングなラストが、やや、とってつけたような感じがして、もう少しウマい映画的処理ができなかったかなあ、と思えるのですが・・・。親を亡くした少女2人、伯父さんのもとに引き取られるんですが、このヒト、見たところ何とも気難しそう。ホントはこの姪たちには深い愛情を持って色々気を配っている事が、映画では示されているんだけど、彼女たちの前での伯父さんはあくまで威厳ある厳しい人。一方彼女たちの方はというと、これまた伯父さんを慕っており、伯父さんのためなら何とやら、で、アレコレ余計な事をしちゃう。当然のごとく伯父さんに怒られる。このスレ違いが、たまらなくユーモラスなんですが、それでいて何だか切ないんですね。もう首吊って死んじゃいたいワ、といいつつも死に切れず、首にナワかけて泣きながら歩いてくる、そのナワ、よく見ると、縄跳び(!)なんですね。何とも切なくて可笑しい。さて当の伯父さん、何故か教会に行こうとしない。伯父さんバチがあたるんじゃないかと、これまた彼女たちの不安のタネ。しかしこの、教会に行かない理由、実はラストへの大きな伏線になっているんですね。というわけで、一見、子供達の活き活きした姿を描いた、のほほんとした映画に見えますが、いやはやどうして、なかなか巧みに練り上げられた映画であります。 【鱗歌】さん 8点(2004-05-14 23:03:13) |
4.《ネタバレ》 ひと目観て気に入りました。実に子供たちが生き生きと子供らしく描かれていて、非常に良かったです。こういう描写はイタリア映画らしくて好きですね。戦時下でも子供がたちが伸びやかに生きていく様は心が温まりました。ただラストまで観た時に甘い世界から唐突に現実に引き戻されました。あまりにも暗転した展開に「ひどすぎる」とも思いましたが、これが現実なんだと思い直しました。でもやはり哀しいラストは辛いです、特にこの映画は。 【ゆうしゃ】さん 8点(2004-03-22 10:42:45) |
3.2000年制作、という最近の作品だということにハッとしました。日本における反戦映画は、最近はとんと見ませんよね。本作は映画の完成度としてはいまいちだと思いますが、すごくシンプルに訴えかけるものがあって、本作だけではありませんが、こういう映画を今もなお作ろうとする作家がいることには、一定の評価ができると思います。 【おばちゃん】さん 6点(2004-03-08 23:16:07) |
2.血は争えず!イザベラ・ロッセリーニって年取るにつれ、バーグマンに演技も堂々とした体格もどんどん似てきましたよね。 ナチスものには少々食傷気味だったけど、これは北イタリア、トスカーナ地方を舞台にした佳作です。 ラストは辛かったな~。あの二人の少女はどうやって成長したんだろう・・・。 |
1.両親を事故で亡くし、叔父の元で暮らす事になった、ベニーとベビー。明るく、活発で、寂しがりやで、恐がりで、優しさいっぱいの姉妹の純粋さは、暗い時代を消し去ってくれる・・・、そう感じられるくらいに微笑ましくて可愛らしい・・・。だからこそ、何も起きてほしくなかった・・・。何も・・・。 【sirou92】さん 7点(2003-10-22 01:56:33) |