10.《ネタバレ》 ギャング映画は好きな方だが、この作品はどうもイチマチ感が拭えない。 おそらく主人公のロッキーに、それほど魅力と迫力を感じなかったからだろう。 神父の真面目キャラも、こういう作品には邪魔としか感じない。 死ぬ直前に、ああいう演技ができる、そこのインパクトはまずまず。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-08-09 00:21:54) |
9.《ネタバレ》 悪ガキどものヒーローとなってしまったロッキー。 死刑執行前に親友である神父から頼まれたことは、最もやりたくないことだったに違いない。 面子やプライドは人一倍強い上に、最後にはそれしか持っていないものを捨てるのだから。 臆病者の汚名を背負って死んだ男の真意を知るものは、神父と神だけ。 そこに漢の美学の哀愁が漂う。 ただ、タイトルでオチが完全にネタバレしてしまうのが、なんとももったいない。 せっかくの究極の選択も、天使の行動をするのがわかってしまうので感動が薄らいでしまった。 ロッキーが逮捕されてからローリーの登場がなかったが、少しは触れてほしかった気もする。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-22 21:08:48) |
8.ベン・ヘクトと組み、ジェームズ・キャグニーの演技を惹きだしたこの傑作は間違いなくカーティスのベスト。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-27 01:38:51) |
7.私はマフィアやギャング映画が大嫌いだし、まして銃をぶっ放す映画などは・・・。ところがこの映画は違った。どことなく引きつけるものがある。そして大詰めに来て評価がぐんと上がり、忘れることのできない感動のシーンとなる。ほんのちょっと違い(足の速さ)が大きな運命の違いになること、友情とは、真の勇気とはなどいろいろ考えさせてくれる映画だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-20 03:55:31) |
6.《ネタバレ》 ギャング映画とは思えないほど暗くない、主演3人の好演が光りまくるサスペンス・ドラマ・アクションの要素がすべて詰まった素晴らしい映画。牧師とギャングという正反対の職柄ながらも男の友情を大前提に描き、テンポよく進む展開は最初から最後まで釘づけで町に住む少年達を悪から救いたい牧師と出所してさらにギャング色に染まっていくキャグニーですがモノクロなので表情のざらつき具合が丁度よく、何をしても長く離れていても途切れない二人の友情の描き方がほんとに凄い。死刑直前の男同志の会話、涙が出ちゃいました。。子供たちを救いたいし、ロッキーも救いたい。見終わった後考えたくなりますねぇ。 |
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5.《ネタバレ》 初めて観ました。執行前の接見からラストまでのシーンが脳裏に焼きついています。とりわけ、人知れず一筋の涙を流す神父の佇まいには胸を衝かれました。子供を導くのは大人の生き様である事を描き出す、ギャング映画の枠を遥かに超越した本作に満点を捧げます。 |
4.《ネタバレ》 プロダクション・コード(映画製作倫理規定)が機能し始めていた中でこの作品はよく出来た作品だと感心する。ロッキーのような悪役を神格化したかのような作品は規定にひっかかるわけで子供たちとロッキーの関係をどう収めるかが見ものだったが、まさかあんな宗教的終幕で子供たちを納得させるとは。展開はコードに反しそうだが結局テーマは管理局が一番好きそうな展開に。いやはや感心してしまった。 内容の方も実に見事でスリリングな展開は観客を飽きさせず満足の内容であり、銃撃戦も迫力満点。これが戦前の作品とは思えぬほどの力を持った作品で是非多くの人に見てもらいたい一作。 またキャグニーの存在感は言うまでも無く時折見せる小憎らしい笑顔が印象深くさすがと思わせてくれた。ただ、より興味深いのはボギーがこの時点で確かエンドロールで名前が三番目に位置していたという点。この時点で彼は既に人気を博していたというのは興味深い。 【きいろのくじら】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-29 20:11:45) |
3.《ネタバレ》 昔、もう10年以上前に観た時はただ単純に面白い映画だったけど、今回、十数年ぶりにDVDにて借りてきて観てみると、単なるギャングものの映画でない何かがこの作品にはあるという思いでいっぱいになりました。また単なる娯楽映画でもなく、そこにあるのは長年の親友、それも男同士の真の友情とそして、あまりにも切なく悲しいドラマとして深く考えさせられました。ジェームズ・ギャグニー演じるロッキーが幼き頃からの親友である神父との熱い友情の上、最後は死刑となるまでの物語が物凄くずしりときました。死刑となる寸前に長年の親友でもある神父に「わめいてくれ!」と頼まれた時のジェームズ・ギャグニーの悲しそうな表情が物凄い印象を残します。これまた間違いなくジェームズ・ギャグニーというアメリカ映画史に名を残す一人の俳優の代表作であること間違いなしの作品です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-18 22:29:36) |
2.《ネタバレ》 ログインネームをいただいて初めての投稿です。私はこの映画を小学生の頃、テレビで初めて見ました。親友の牧師からの頼み(死刑の際にあえて見苦しい姿を見せ、スラム街の少年たちに同じ道を歩まないようにしてほしい)に対し、「死ぬのなんか怖くない」といっていたロッキー・サリバンが、一転、死刑に臨むと命乞いをする、しかもその姿は壁に映った影で表現されるというのが、小学生ながらとても強く印象に残りました。私はずっとロッキーはわざと臆病な真似をしたのだと思っていましたし、その方がストーリーとしても格好いいのですが、監督はあえてどちらでもとれるように(即ち、死刑直前になって本当に臆病風に吹かれたようにもとれるよう)撮ったそうです。いずれにせよ、ジェームズ・キャグニーはそれ以来、大好きな俳優です(ところで私はこの映画の影響か、ずっと「ギャクニー」だと思っていました)。またハンフリーボガートが悪役で、カサブランカを見るまでは彼のことを悪役俳優だと思っていました(普通は逆の順番でしょうね)。ギャング映画の一つの金字塔として是非おすすめします。 【ピュルテ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-03 02:25:44) |
1.↓あー、そうそう、そういえばありましたねー、そういうエピソード。神に絶望し、自ら神になろうとしたバランが愛に目覚め、最期はあえて民の前で臆病者として自らを処刑させた・・・という。ラオウ亡き後、無理やりダラダラ続いてしまう、というジャンプヒット作の悪いパターンにハマっていた「北斗の拳」も、このエピソードのおかげで少しピシッと締まった感じで終われたんですよねー・・・って横道それ過ぎ!・・・・・・まぁ今更ワタクシごときが付け加える事はないのですが、ジェリー神父とギャングのロッキーの、互いの立場を超えた友情、ロッキーはジェリーを守る為に人を殺め、そしてジェリーは死刑が決まった親友ロッキーに、敢えて残酷とも思える頼みごとをする・・・という、何というか互いの生き方・信条の違いから葛藤し血を流した上での絆と申しましょうか、「私とお前と、神だけが(お前の真の勇気を)知ってる」ってくだりは泣けるでごんす。友情ってのはこういうものでありたいものです。シビレます。 【ぐるぐる】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-16 16:41:30) |