133.数年前のレビューでは激しい暴力描写に拒否反応が出てしまったのですが、今回、「最後の誘惑」とセットで見直して認識を改めました。2時間延々と人間の虐待シーンが続く。しかもやられているのはただ一人だけ。これだけでも珍しい作品なのですが、虐待が強烈であればあるほど敬虔な気分になる(だって人間全部の罪を代わりに背負っているんですから)。ラストの復活シーンをもって、イエスの物語はきっちり締められたと思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-02-15 18:50:17) |
132.宗教を信仰する行為をどうこう言うつもりはないが、この「社会の無理解と迫害に耐える、真理を知る私たち」みたいな自己陶酔はいかがなものか、と思う。 イエスの生きた時代、彼が唱えたキリスト教は社会の中では<怪しい新興宗教>という位置づけだったわけで、現代の新興宗教に鑑みても、ある程度の迫害は仕方がない面もあっただろうに、あそこまで周囲を悪者に描くのは、やり方が汚いと感じる。 いくらイエスの信心深さと崇高さを表現したいからといって、これでもか、これでもか、と延々拷問シーンを見せられてもね。キリスト教を何も知らない人間が観たって、そりゃ「イエスさん、お気の毒すぎる!」と応援したい気持ちになるだろうさ。 ユダの事もポイ捨てみたいな描き方をして。あれを見て誰がイエス以外の人間に共感できるというのやら。 <神の子イエスは素晴しいのだ!キリスト万歳!映画>なのはわかって観たのが、本当にそれだけで、ガッカリした。あそこまで延々と拷問シーンを強調して描いておいて、奇跡の復活はなにコレ?って感じだし。映画的に見栄えがするように地割れとか起こさせたのかなぁ。なんだかなあ。 この作品、映画にする必要あったの?まじめなキリスト教徒なら、うんざりすると思う。聖書を読まない若者への布教活動なんだろうな~と思っただけだった。 【りりらっち】さん [DVD(字幕)] 3点(2016-07-08 23:26:29) |
131.日本人が見てもどこまでその内容を感じ取れているのかわからない映画。 |
【K】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-02 19:43:51) |
129.《ネタバレ》 まさにキリスト教徒のための映画。全ての人間の原罪を背負って磔にされたキリストを描くうえで、絶対に避けては通れないユダヤ人たちによる拷問シーンの数々は目を覆うほど。アメリカの保守的な南部の映画館でこれを観た、敬虔なクリスチャンの老婆がショック死したというのも頷ける。確かに、この宗教的な情熱は善し悪しを別にして鮮烈だと思う。ここまで残虐行為を徹底的に描くと、もしかしたらユダヤ人差別を助長するんじゃないかと思っていたら、監督のメル・ギブソンが酔っ払ってユダヤ人に差別的暴言を吐いて逮捕されたというニュースを聞いた。やっぱりこの情熱は胡散臭いということで-1点。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-02 21:44:12) |
128.ひたすら残酷映像続きだけの内容だったらどうしようと思っていたのですが、確かにリンチ描写は恐ろしく凄惨であったものの、それだけに終わっていないところが、作品としてのインパクトを高めていました。特に、身柄拘束後のイエスが、毅然として粛々と磔に至るのではなく、むしろ弱々しく追い詰められた表情を終始示しているのが印象的でした。技術的には、エキストラの使い方の上手さを評価したい。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-13 01:50:36) |
127.キリスト教になじみの少ない一般的な日本人には、痛々しさだけが印象に残ってしまう。見る前にキリストのことを勉強しておいた方がよさそう。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-08-09 23:50:13) |
126.《ネタバレ》 家族や大事な人に「右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい」なんて絶対教えたくないから、僕はキリストの教えは信じない。けれど、キリストに起きた出来事をとても悲しく思います。僕はこの映画を「宗教」の映画としてより「政治」の映画だと感じました。この映画が公開された頃のアメリカや日本のリーダーを思うと、自分には「恐怖政治」に近いノリを感じていたので。キリストは捕まる前にすごく怯えていたけど、あの怯えた姿が一番印象に残ってます。あれほど怯えていたけれど、キリストは決して暴力に屈しなかったところがスゴイ! そう思います。同監督が後に『アポカリプト』を発表したけれど、その作品で主人公の父が「恐れるな」と言うシーンがあります。なにかそういうところをすごく感じてしまうんですよね・・・公開当時のアメリカや日本の政治とかメディアとか、それに乗せられてる民衆とか、この映画の状況にそっくりだと感じていたので、単に約2000年前の遠い歴史を見ているだけのように思えませんでした。キリストを吊るし上げていく過程は、ヒトラーがユダヤ人を憎むよう煽動していくのとダブりもしました。狂気に煽動する者がいて、操られる愚民たちがいて、理不尽すぎる行為を誰も止められない・・・「みんなで力を合わせれば」なんてものも、怒りをどこかに向けたい狂気の群衆の力だとタチが悪くて、そいつらを取り込むことでしか維持できない良識持った権力者も歯が立たない・・・「うわぁ、現代への警告だ」と思いました。という公開当時を思うと、今のアメリカ大統領がオバマ氏なのも、「俺に従わない奴はみんなクビ!」と暴君ぶりを見せた小泉が日本のリーダーじゃないのも、ほんとに有り難いです。誰かや何かをぶっつぶすことじゃなく、自分たちには何かができる力が備わってるって前向きなことで国民を説得したオバマさん素晴らしい! 何の話じゃ? というわけで、自分にとっては印象深い作品ですが、この作品で勇気や希望が湧くかというと、それはないし、むしろ萎えます(ラストにキリスト復活させても弱い)。だから一度しか見てないし、点数は7でも他人には勧めません。 【だみお】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-16 18:43:59) |
125.キリスト教徒の為の映画。描写は痛々し過ぎるが、映像美は芸術的。 【朴モグタン】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-15 00:13:08) |
124.かなりのインパクト!でした..皆さんもそうでしょう.. ただ、冷静に考えると、だからどうした..って感じです..(キリストをこんな切り口で描いたことには敬意を表します..けど) 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-21 13:05:03) |
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123.《ネタバレ》 熱心なカトリック教徒のメル・ギブソンがシャマラン監督の「サイン」の牧師役で出演してしまったその反省からか、自分でキリストの映画を撮ると言う。噂には聞いていたが本当に拷問だけを丹念に描いた作品だった。僕はもともと宗教信も興味もないから、なぜここまで悲惨なものを描いたのか理解できなかった。 しかし、昔「オレたち、ひょうきん族」の懺悔室を見て笑っていた事がとてつもなく不謹慎だったと、今は自分が懺悔をしたくなった。 それから、なんで十字架に磔になったキリストが今までもシンボルになっているのでしょう。二千年の苦しい思いをさせて、早く降ろして少しでも楽にさせてあげたいです。 【こねこねこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-04-30 22:14:03) |
122.《ネタバレ》 わずか半日の物語を映画として2時間魅せる手腕に拍手。これでもかと言わんばかりに「人間としてのイエス」の描写の徹底ぶりには感動したし、時折挿入されるフラッシュバックも良いアクセントになっていた。こだわりがキッチリと作品として仕上がっているところに感心しきり。惜しむらくはサタンの描写がいまいちわからなかったところ。というか余計だったかな。それはそうとメル・ギブソンの映画ではたまに、神がかり的な作品に神がかり的な音楽が付く。ブレイブハートのジェームス・ホーナーもそうだったけど、今作のジョン・デブニーも同様。先にサウンドトラックを買った後で観たので、一番お気に入りの楽曲が入ってなかったのが一つだけ残念。もうひとつ余談だけど、ヨハネはエル・グレコの絵をモデルにキャスティングしたのかな? キャスティングという意味では、こちらも結構神がかり的なキャスティングだったと思う。モニカ・ベルッチは良かった。 【DeVante】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-12-25 22:32:27) |
121.《ネタバレ》 意外とよかったです。見る前はキリストの伝記モノなんかおもしろくないだろーなと思っていましたが、古代ローマっぽいイメージの風景とか生活感もあって最後まで退屈せずに見れました。 話題になっていた拷問のシーン、アメリカではショック死した人もいるということで身構えてみたけど、それほどむごくなかった。拷問って言ってもそれらしいのはムチで打たれてるシーンで、その後は血だらけでフラフラしてて痛みに耐えてるだけ。今では他の映画でもっと酷いのたくさん出てきたのでショックも受けず見れました。嫌な気分にならずに、普通のシーンとして見れたのはよかったです。 最初からノンフィクションだと分かっているとつっこみどころがあっても「実際こうだったんだから」と落ち着いて見ていられるのは伝記モノの強みですね。反面、物語が分かってるので盛り上がりがないのが欠点ですが。でもさすがに最後の天変地異でイスがきれいにバカー!って割れるのはわざとらしすぎでした。 自分はキリスト教ではなく聖書も読んだことがないので、ちょっと有名な場面とか詳しく知れておもしろかったですが、これって全部聖書に書いてあって場面もアメリカ人なら馴染みのあるところばかりですよね。よく知ってる絵をそのまま映画にしたようなだけの感じにならないんでしょうか。 あと、知っていないと意味不明の場面が多かった。おれはパンフレットというか解説書を見つつ映画も見たから分かったけど、なければ理解できない場面、たとえば手を水で清めると「この件からは手を引く」という意味とか、絶対わからない。映画中には何の説明もないし。 それにしても、メル・ギブソンはすごいと思います。細部までこだわりまくってるし、自分がまったく出演していないのがスゴイ。俳優が監督やると、主演やら脇役でも自分も出てるもんですが、映画に対する熱心さが、「キリストの話を見てほしい」という意気込みが伝わって、監督をより好きになりました。 言語も当時のものに変えているみたいだし。しかも役者や映像のセンスもすごいイイです。冒頭のクールな森の場面から悪い映画ではないと思わされました。 でも、映画自体はもちろん史実どおり、どんでん返しもなく想像通り、雰囲気とセンスのおかげで退屈はしなかったけど、終わったらキリストの事がよく分かっただけっていう感想でした。隣人愛とか、キリスト教に惹かれもしましたが。 【ラジカル】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-16 14:24:13) |
120.《ネタバレ》 綾瀬で女子高生がされたことも、きっとこのような感じだったのかと思う。まあ綾瀬の場合はり付けにされず、コンクリート詰めにされたけど。 日本でも磔刑を導入すべきだ。東京拘置所から幕張メッセの大駐車場まで移動させ、あんな感じでやっちまえ。まずは麻原。 |
119.《ネタバレ》 キリスト教徒ではないのですが、 各エピソードの一つ一つに胸打たれ、 ごくごく自然に感動してしまいました。 自分的に一番泣いたシーンは、 十字架担ぎを手伝わされたシモンの場面です。 普通の人でも、強くて優しい人になれるんですよね。 母マリアの、狂わんばかりの苦しみと悲しみも ひしひしと伝わってきました。 そういったエピソードを格言めいたものでなく、 リアルに感じさせるためには、 あの、心を引き裂かれるような酷い受難の数々を 克明に描かないといけなかったんだなあ と思いました。 ユダやペトロの裏切りが、 ヨハネの忠誠心を際立たせたように… 【海之松】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-14 23:33:22) |
118.TVでダヴィンチコードを見た直後に、キリスト教を復習したくなって鑑賞しました。 物語というより、映画の手法を借りたドキュメントのようでもあり、《イエスに密着~十字架までの12時間~》という感じでもあります。 さて、この作品を鑑賞すると、イエスの持つカリスマ性は伊達じゃないということだけは分かります。 それは、監督が真実をギリギリ可能な範囲で伝えるべく、イエスのやさしさや慈しみ、与えられた痛みや迷いを逃げずに描いたからです。 でも、だからこそ、キリスト教の愚かさ・醜さといった面にも繋がってしまうのかなとも感じました。(ダヴィンチコードも、そういった部分が描かれていましたし)。 また、当時の語のみで作り上げた点や一部字幕が無い等、監督のこだわりも見事です。 監督の、ある種の使命感をすごく感じました。 よって、宗教観が希薄な日本人は共感を持ちにくい面があると思いますが、10点を付けるべき作品だと思いました。 【なおてぃー】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-05-17 23:20:32) |
117.多くの皆さんがおっしゃるとおりです。 痛すぎて、他には考えられない状態でした。 辛すぎる料理を食べた時に、他の味が分からない感じに似ていますね。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-03-16 19:42:25) |
116.《ネタバレ》 やはり、みんなが言うように拷問のシーンが長すぎる。 人間の罪を描くという目的がある以上、決してはずせないシーンであることは確か。 しかし、いかんせん長すぎる。映画鑑賞者は、主人公に感情移入して映画を見るもの。 しかも、それがキリストであればなお更であろう。 それを、あんな長いリアルな拷問シーンを流したのであれば、人間の脳の構成上、必ず鑑賞者側にも苦痛が伝わり体に異変が起きるだろう。外国で鑑賞中に心臓発作を起こして死んだ人もいるようだけど、何も不思議ではない。 少し、危険な映画のような気がした。 全ては、「あえて」やったことだと思うが、何か他に方法はなかったのだろうか。 拷問シーンを30%カットして、他のシーンを増やしたリメイク版が出れば、 間違いなくすばらしい映画になると思う。 キリスト教系の学校に通っていた自分でも、辛かったという印象の方が強く残った。 【ワイティ】さん [DVD(吹替)] 5点(2008-09-29 11:27:17) |
115.《ネタバレ》 ユダの裏切りから最後の晩餐、ゴルゴタの丘、そして復活。そして合間に奇跡を起こすイエス、イエスを知らないと言ってしまうペテロ、ユダの自殺、マグダラのマリア。有名なエピソードと人物はくまなく盛り込まれている。何か新解釈があるのかと思いつつ最後まで見たが、印象に残ったのは他の方々が言われているように残酷シーンのみ。 なぜ今この映画を撮る必要があったのか、何を伝えたかったのか全く判らずただただ困惑するばかりだった。 受難に焦点を絞った意味は何だろう。もちろん誕生から受難までを1本の映画にすることは出来ないと思うのでポイントを絞る必要はあっただろう。ではなぜ受難なのか。それもただただ鞭打たれるシーンのみ強調して。 監督はクリスチャンらしいが、クリスチャンなら一度は撮りたいテーマなのだろうか。 ただそれだけなの?撮りたいから撮りましたっていうのはちょっとどうかと思うんですが・・・。 でもただそれだけの映画なら企画段階で没になってると思うし、何らかの勝算というか監督個人の意思だけではなく、製作サイド全体の意思があったのだろう。でもわからない。 ひたすら困っただけに評価不能と言う意味で5点を献上。 ※2008年9月 DVD(字幕)にて再鑑賞 再鑑賞し、やや前回より分かった点があるので追記します。 イエスと弟子達の会話シーンでイエスが『私は道であり、真理であり、命である。私を通らなければ父(神)の元へは行けない』と説く。 その道を身をもって示したという、おそらく最も重要なポイントがこの受難のシーンなのだろう。 だからこそ、このシーンに焦点を絞り、リアルさを追究したのではないか。 勘違いしてるのかもしれませんが、今回の再鑑賞でそれを感じました。 よって点数をアップして7点とします。 【kazu-chin】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-21 01:00:04) |
114.そこいらのスプラッターより、リアルに色んなものが飛び散ってました。痛そう、という意味では過去最強だと思います。自分にはメッセージらしきものは伝わって来なかったので「痛そう」以上の感想はないです。さっき辞書をひいて解ったんだけど「the Passion」でキリストの受難という意味なんですね。つまりドキュメンタリーですね。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-08 21:04:09) |