2.《ネタバレ》 歌舞伎演目「娘道成寺」に命を掛けた男に恋をしてしまった女性の普遍的な恋物語です。
それ故、牧瀬さんが中村福助さんより踊りのシーンが少なかったのは仕方がないこと。
村上の死を知り、蓮の花の上で、村上に抱かれる遥香のシーンで、個人的には「詩織はホッタラカシかよ」とつっこみを入れたくなりましたが、「私と詩織は一緒」という冒頭の台詞で方付けてしまうところは、どうしても納得がいかない。
…ですが、ラストの牧瀬さんの満面の笑顔は、それだけで何を物語っているのか分かる最高のショットです。
一応、歌舞伎を知らない人でも理解できるように作っています。
でも、特典映像の大雨の道成寺を舞台に踊る中村福助さんは映画以上の迫力を感じました。