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ひき逃げ

[ヒキニゲ]
1966年上映時間:97分
平均点:7.50 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(1966-04-16)
ドラマサスペンスモノクロ映画犯罪もの
新規登録(2005-04-15)【かんたーた】さん
タイトル情報更新(2018-10-22)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男
キャスト高峰秀子(女優)伴内国子
小沢栄太郎(男優)柿沼久七郎
司葉子(女優)妻・絹子
加東大介(男優)川島友敬
中山仁(男優)小笠原進
黒沢年男(男優)国子の弟・林弘二
賀原夏子(女優)女中・ふみ江
浦辺粂子(女優)兼松久子
稲葉義男(男優)取調官
加藤武(男優)取調官
土屋嘉男(男優)黒金周一
佐田豊(男優)菅井清
柳谷寛(男優)巡査
田島義文(男優)刑事部長
中北千枝子(女優)相良
記平佳枝(女優)高木はつ子
清水元(男優)弁護士・今西
出雲八重子(女優)楓林の女
小川安三(男優)伴内隆一
十朱久雄(男優)
向井淳一郎(男優)取調官
手塚勝巳(男優)
小栗一也(男優)
脚本松山善三
音楽佐藤勝
撮影西垣六郎
製作藤本真澄
古賀祥一(製作担当)
東宝
配給東宝
美術中古智
編集大井英史
録音下永尚(整音)
その他キヌタ・ラボラトリー(現像)
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6.《ネタバレ》 成瀬作品が大好きなので迷いもなく鑑賞。案の定めちゃめちゃ面白かった。話はまぁ単純明快でタイトルから予想される展開を辿り、結末も何となく予想の範疇ではあったが、高峰秀子や司葉子の演技にぐいぐい引き込まれて、あっという間にラストを迎えた感じだった。
今の時代でも火曜サスペンスあたりでリメイクしたら相当面白いものができるかも、と空想してみたものの、現代の鑑識技術の進歩にはさすがに脚本に無理が出てきそうなのが残念。
りんすさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-07-09 03:14:32)
5.《ネタバレ》 怖い。女の恐ろしさ、矛盾している社会に対する思い、その両方が何とも恐ろしく描かれている。成瀬映画としては異色の作品である。成瀬映画において、人が死ぬ場面をここまでリアルにそして、直接的に見せるのは私は初めて見たような気がする。高峰秀子の息子が自動車に跳ねられる場面、今までの成瀬監督ならばあの場面は描かずに省略しているはずが、今作はその場面を見せている。他の成瀬映画とは明らかに違う。そして、この映画、二人の女、被害者の高峰秀子と加害者の司葉子、この二人が一緒にいる場面の恐ろしさ、子供を殺された恨みを果すべく家政婦として忍び込む女、高峰秀子、何度と出てくる電話の場面、司葉子の怯える姿とそれを見ている高峰秀子の眼差しに、女の怖さ、男には出させない女だけにしか出せない怖さ、恐ろしい部分を全て見せつけるこの容赦なしの演出などは成瀬映画を見ていながら何だか増村映画でも見ているかのような錯覚に陥る。小沢栄太郎のあの憎たらしい奴ぶり、自分のことしか考えてないような奴ぶり、こういう憎い男の本性を演じると本当に憎たらしいほど上手さを感じてしまう俳優である。そんな小沢栄太郎に良いようにされる佐田豊の何とも哀れな男、何だか黒澤監督の「天国と地獄」のあのタクシー運転手と重なって見えてきます。加藤武の警官、これも「天国と地獄」を思わせるし、黒沢年男についてはかなり浮いてしまっているし、司葉子の子供との死に顔の美しさの中には罪の意識から死ぬことで罪を償おうとした女としての悲しさが伝わってきて見ていて本当に辛い。辛いと言えばあのラストの高峰秀子、女の子を自動車から守ろうと必死になっている姿もとにかく辛い。この映画はサスペンスとしてよりも殺された子を持つ親の辛さ、そこに重点が置かれているように私は思う。
青観さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-06-14 10:05:02)(良:1票)
4.一連の成瀬作品とは随分異なる感じですが、子供を殺されたと思う母の姿を描くのはさすがでした。一級のサスペンス映画に仕上がってます。
白い男さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-06-14 09:12:12)
3.《ネタバレ》 『高峰秀子の家政婦は見た!愛する我が子を轢き逃げで失った女の復讐!私はあの女を絶対に許さない!美貌の重役有閑夫人の許されぬ情事!逡巡と策謀の果てに待ち受けていた予期せぬ結末とは?ファイナル!名匠成瀬&高峰コンビ作品』・・・もしこの作品がプライムタイムにテレビ放映される時には、私ならこんなサブタイトルを付けるかなあと。陳腐やなあ・・・我ながら。『乱れる』(8点)でも書きましたが、晩期に入ってもなお新境地を開くべく作風を変えようとしていたふしがこの作品では特に顕著に現われていますね。私は「娘・妻・母」(6点)あたりからの興業的安全パイの豪華俳優陣顔見せ作品より、多少凹凸気味では有るけれど、作家的野心的を覗かせたこの作品の方を支持します。極めてリアルで地味作りな「家政婦」役、高峰秀子の主人役小沢栄太郎誇大妄想誘惑シーンは一見の価値有り。彼女の成瀬映画での十八番不貞腐れ演技、ファイナルにしてこれは集大成ではないかなあ・・・。おウチの中でも何故かマフラー巻き、司葉子も単なるお飾り役ではない大人の女性役を好演。(池袋文芸座成瀬巳喜男監督特集上映にて)⇒
放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 7点(2008-10-03 10:56:04)(良:1票)
2.《ネタバレ》 いやいや、この成瀬作品も面白かった!
成瀬らしからぬサスペンス作品。

高峰秀子が疲れ果てた未亡人を演じ、司葉子が若い燕に振り回される惨めな有閑マダムを演じている。
可憐な役回りを演じていた若き頃の司葉子しか知らなかったので、それだけでも新鮮味があった。

高峰秀子は、ひき逃げにより殺された我が子の無念を晴らす為、加害者の家に家政婦として忍び込み、復讐の機会をうかがう。
しかし、その家庭には殺された我が子と同い年の子供がいた。
そしてその子供が死んだ我が子に重なり、かわいくて仕方ない。
最初は殺してやろうと家に乗り込んだものの、どうしても殺せない。
しかし、ひき逃げをした罪悪感から、犯人の女性は我が子と無理心中してしまう。

とまあ、こんな感じで見事なサスペンス仕立てなのである。
成瀬監督が撮り慣れぬサスペンスを撮ったということで、不安な気持ちもあった。
しかし、観終えてみると、そこら辺のサスペンス映画(例えば野村芳太郎とか)なんかよりも、ずっと出来が良い。

成瀬監督の様な巨匠ともなると、作ろうと思えばどんなジャンルの映画でもちゃんと撮れてしまう。
やっぱり成瀬監督は凄かった。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-12-24 18:44:07)(良:1票)
1.《ネタバレ》 復讐のために家政婦になって相手の家に乗り込むというのは、まるで犯罪サスペンスですね。「乱れ雲」同様、交通事故の被害者と加害者との間の傷はなかなか癒えることはありません。最近ニュースなどでも頻繁に取り上げられているので、とても他人事だとは思えませんでした。ラスト、罪の意識に苛まれながら必死に子供を助けようとする高峰秀子の姿にはひたすら戦慄を覚えます。成瀬監督の作品でここまでゾッとする思いをさせられたのは初めてでした。
かんたーたさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-19 21:40:21)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 7.50点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7350.00%
8350.00%
900.00%
1000.00%

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