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樹の海

[キノウミ]
Jyukai: The Sea of Trees Behind Mt. Fuji
2004年上映時間:119分
平均点:6.61 / 10(Review 18人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-06-25)
ドラマオムニバス
新規登録(2005-09-18)【ドラえもん】さん
タイトル情報更新(2011-09-06)【イニシャルK】さん
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監督瀧本智行
キャスト萩原聖人(男優)朝倉正彦
池内博之(男優)タツヤ
津田寛治(男優)山田敏男
塩見三省(男優)三枝清
大杉漣(男優)松原
でんでん(男優)
井川遥(女優)手島映子
小嶺麗奈(女優)北村今日子
小山田サユリ(女優)横山真佐子
中村麻美(女優)居酒屋の店員
余貴美子(女優)大瀬道子
田中要次(男優)
冷泉公裕(男優)
蟹江一平(男優)
脚本瀧本智行
音楽石川光(音楽プロデューサー)
撮影柴主高秀
製作川島晴男
川崎代治
鈴木径男
プロデューサー青島武
配給ビターズ・エンド
美術金勝浩一
編集高橋信之〔編集〕
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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18.《ネタバレ》 樹海で命を絶とうとする人たちを描いたオムニバス。
最後、井川遥は職場に復帰したってことかな?
ならば良かったけど、いつの時代にも不倫はあって、それが原因で身を持ち崩す女性ってのはいるんだなぁ、としみじみ。

池内博之はとにかくうるさかった。
萩原聖人のエピソードは、ほんの些細な過ちから、絶望の淵に落とされるという怖いお話だった。
大杉漣はいいおじさん役だったけど、性的描写が直接的ですな。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 6点(2021-09-27 00:12:45)
17.《ネタバレ》 タイトルから、もっと文字通り「樹海」的なものを想像していましたが、樹海はあくまでそれぞれの人生・それぞれの人たちの最終到達点で、樹海自体がそれほど中心として据えられるわけではありません。ずっと森の映像ばかり見せ続けるわけにもいかないし、考えてみたら納得なんですが、もう少し樹海に焦点当てて欲しかったというのが正直な感想。

「一度樹海に入ったら二度と出られない」
「樹海の中ではコンパスが効かない」
「樹海には注射器などの違法廃棄物がたんまりある」

など、日本人なら一度は耳にした青木ヶ原樹海エピソード。そういったなんとなくどこかで聞いた樹海エピソードをたよりに見始めたわけですが、正直映像はどこにでもある森林という感じで、「青木ヶ原樹海が見たい!」という期待はそれほど満たされませんでした。

物語の中心はあくまで「そこ」に至るまでのヒューマンドラマ。四者四様のドラマはそれはそれで見応えありましたが、個人的にはそれと樹海で自殺というのがあまりつながりませんでした。別に樹海じゃなくてもいいのでは、という。自殺に至る理由も人によっては乏しいかなと。まあ死にたくなる理由なんて人それぞれだからいいんですが、「なぜ樹海で」という部分はもっと掘り下げて欲しかった。

個人的には井川遥さんのエピソードが一番好き。一番平凡な日常を送ってるように見えたからだろうか、その分過去に犯した過ちとそれがあっての現在の状況への葛藤などが見えて面白かった。何気に大杉漣さんがいい味を出してる。一瞬しか出てないのにあんなに印象に残るのがさすがだなと思いました。
TANTOさん [インターネット(邦画)] 5点(2021-05-02 14:27:19)
16.人は樹海に入ると一人芝居をせずにはいられない・・・。というのはもちろんいちいち相手の受け答えをこちらに聞かせるために反芻しながら携帯電話で一人芝居をする池内博之と動かない死体を相方にしてコントを始める萩原聖人のこと。説明セリフというよりもこのあまりの露骨さは舞台劇を樹海でやってもらったと思ったほうが良いかもしれない。と良心的にとらえたとしてもしつこさは残る。物語は「自殺はダメ」ってことになるんだけど、説教臭くない。さりげない。メッセージ性は当然弱いんだけどいい話だったなあという余韻は残る。樹海の画も怖さもなければ死の臭いも感じない。だからといって生の源とも思わない。自然の驚異が描かれるわけでもない。ただの森。美しい森。ここが青木ヶ原ですよってだけ。ここはもったいないような気もするがそこに意味をつけちゃうと説教臭くなるのかもしれない。でもやっぱりもったいない。過去の挿入は抜群に上手かった。4つのエピソードが現代と過去を行き来するのに全く戸惑うこともなく物語を堪能できます。
R&Aさん [DVD(邦画)] 5点(2009-04-28 13:31:07)
15.それぞれのエピ面白かったです。一言言いたいのは、田中さんイキロ!
虎尾さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-10-02 15:32:44)
14.自殺を取り巻く、状況・環境・事情・年齢・体調・天候・季節・等々を、考えれば考えるほど、自殺とは奥深い。個々のアイデンティティも無視して、とりあえず「自殺はアカン!」と、闇雲に言ってイイものか、と考える。そもそも、そんなメッセージがいよいよ届かなくなった所で自殺が成されるんだし、無駄なんじゃないかな?とさえ、正直思う。今年(2007)から自殺の報道規制も緩和されたりしたが、それによって自殺者が増えたんだか減ったんだかは、よくわからない。相変わらず「死ぬぐらいだったら」的な他人事の極みのようなコメントを、コメンテーターは恥ずかしげもなく嘯く。自殺を取り巻く包囲網は、どこか柔らかく、脆く、雑だ。そういう環境なんだと、私自身、どこか、諦めてる感じだ。

………でも、やっぱり、自殺はしないでほしいんだと、言いたいのだ。私は。そして、恐らく、この作品も、そうなんだと、思う。

aksweetさん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-30 00:49:38)
13.《ネタバレ》 死というものをいろんな視点で捉えていて良かった。各エピソード共通しコミュニケーションの断絶と挫折が描かれていた。誰かとつながっている心地よさを大事にしたいと思った。
フッと猿死体さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-09-17 07:59:24)
12.《ネタバレ》 学校の授業等で観るには丁度いいと思います。でもそれは、差し当って今の生活に困っていない人が「自殺はやっぱり良くない」と再確認するレベル。本当に切羽詰った人の心を動かすのは、厳しい気がしました。例えば電車内で痴漢にあった女子生徒。彼女のスカートに付いていたものから生々しさを排除しています。配慮はあってしかるべき。でも配慮が行き届き過ぎると、パンチ力を失うとも思います。それはどのエピソードにも言えること。ハッピーエンドは望むところです。でも最初から着地点が見えてしまっていては意味がありません。それは浅瀬で息継ぎをしているが如し。安心して観ていられます。これでは響きません。自殺に至る人は、深い海の底に身を沈めてしまった人。息継ぎをあきらめてしまった人。その人たちの心を動かすには、やはり同じように潜らないとダメだと思うのです。暗闇を潜り抜けないと、本当の希望は見えてきません。樹海の中にまで助けにきてくれる金融屋など、現実にははいないのです。自殺した人間を慮って、酒を飲み交わしてくれる赤の他人なんて存在しないのです。現実は現実として受け止めること。それがこのテーマを扱う上での覚悟だと考えます。「死ぬな」という言葉なら、誰でも言えます。問題はその想いが相手に届くかどうか。樹海の立て看板では心に響かなくとも、映画なら、より強いメッセージ送れるのではないかと。
目隠シストさん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-29 18:05:19)
11.確かに不思議な余韻があるいい作品だと思う。ただ映画にするほどではないかもしれません。映像はきれいでした。演技者の力量が高い事も成功の要因だと感じます。
たかちゃんさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-08-07 12:20:55)
10.《ネタバレ》 萩原聖人が号泣するシーン、思わずこちらも泣いてしまいました。萩原聖人って良い役者だなあと思いました。それぞれのエピソードが絡まりあって一つのラストへ。。。という構成では全くないのでバラバラした印象にはなってしまうのですが、それぞれじんわりとした優しい目線のお話で、最後の萩原聖人の号泣シーンで、ベタですが「自殺しちゃいけない」っていう痛烈なメッセージが自然な形で心に届きます。もっと評価されても良い映画です。
Seanさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-24 13:51:13)
9. 所々味わい深い良いシーンがあります。それぞれの役者の力を引き出していたと思います。この監督の今後の作品に期待します。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-03 10:59:49)
8.《ネタバレ》 年々増え続ける自殺をテーマにしながら、独立した4つのエピソードは直接絡み合うことがないまでも、時間軸を共有しながら積極的に生に向かって同期していく。それぞれのエピソードには心あたたまる出会いがある。悪徳金融にハマッた女性とチンピラ、横領公団職員(荻原聖人)と家族思いの田中さん、探偵三枝さんとサラリーマン山田さんそして居酒屋の女店員(三枝に怒られた時の表情は深いデス)、駅の売店元ストーカー女店員(井川遥)と太っ腹な中年サラリーマン(大杉漣)。自殺をはかった女店員のロープがわりのほどけてしまったネクタイは心やさしきサラリーマンが買っていったものと同じ(後半の場面でも大杉にそのセンスの悪いネクタイをしっかり結ばせていた。こころにくい!)。そーいえば今年の正月に新橋の居酒屋で飲んでて、他のお客さん誘っていっしょに遅くまでカラオケで騒いだことを思い出してしまいました(笑)。田中さんの宙づりは個人的には痛かったです。しかしながらあのシーンは必須でしょうから・・・とてもていねいに作り上げられた心地よい余韻の残る作品です。ささやかな幸せのために生きるってことも、それはそれですばらしいよね、山田さん。ちなみにわたしの小遣いはもっと少ないぞ!
じょさん [DVD(邦画)] 8点(2006-11-29 14:50:22)
7.《ネタバレ》 あ、これってオムニバスだったんだ。どうりで各エピソードがほとんどつながらないわけだ。ただどう考えても井川遥のエピソードはいらなかったような…。なんかあの話だけ浮いてる感じがするし、自殺を図る意図もよく分からないし(これ以外の話の主人公は皆「自殺する本人」ではなく「自殺した人orしようとした人に関わった人」なわけだから)。各エピソード共クセ者ぞろいで退屈することなく楽しめましたが、やはり本作最大の功労者は彼でしょうね。そう、死体の田中さん。
とかげ12号さん [DVD(邦画)] 5点(2006-10-28 11:54:40)
6.緩やかに繋がった四つの「ちょっと良い話」からなる、映画版「人間交差点」って感じ。それぞれ面白い物語でしたが、私が一番良かったのは塩見三省と津田寛治の話。年代も職業も違う全く接点の無かった二人の男が、自殺した見も知らぬ女をきっかけに出会い、たった一夜で絆を深めていく。互いの人生を語り、そして見知らぬ女の死を悼んでる内に、ごった返してた居酒屋も徐々に空き始め、追い立てられる様に店を後にする二人。私がこの席にいたとしても劇中の津田寛治同様、無理矢理にでももう一軒つき合って貰ったと思います。演者では池内博之の一人芝居が良かった。不自然な状況を説得力を持って自然に演じていたと思います。そして全体的にハイ・クォリティに作られてたのも好感度高いですね、7点献上。
sayzinさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-10-04 00:03:36)
5.エピソード4は良かったかな
やっぱトラボルタでしょうさん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-27 11:27:01)
4.《ネタバレ》 ドンドン物語が展開していくわけでわない。淡々とした四つのオムニバスでどっちかゆうと会話劇。一つの話に出来事はだいたい一つ。①人を探す②生きてる人と語り合う③死体と語りあう④自殺を試みる。それぞれの登場人物は、この出来事を通じ、自分の内面を見つめなおす。そして物語のおわりには何かを心に得る。静かなリズム、なんか観てると熱いものがジワ~ッとこみ上げてくるわ。特に居酒屋のシーンと死体と語り合うシーンはよかった。台詞もえーわ。解り易いし、なんか聞いてて共感えやすかった。「遠い世界に」が急に歌いたくなる。ほんまに。今度カラオケで歌お~っと。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-15 10:52:07)
3.テーマがいいですね。「遠い世界に」もこの作品とマッチしている。樹海へ行く人の年齢幅をもっと広げてほしかった。
Syuheiさん [DVD(邦画)] 7点(2006-05-14 17:09:52)
2.《ネタバレ》 映画の中で実際に自殺してしまうのは1人の中年男だけだったなぁ~なんて、
つい忘れてしまいそうになるほど存在感の薄い横山真佐子さんのことを忘れずにいてあげたい。
とおい~せかいにぃ~♪
もとやさん [DVD(邦画)] 6点(2006-02-21 00:17:41)
1.古くから自殺の名所として知られる富士山麓の青木ヶ原樹海を舞台にした群像劇。4つのエピソードから成るオムニバス作品だが、それぞれのパーツが微妙に絡んでいる点が、人間の運命の不思議さをまず感じさせる。各エピソードが前後しながら描かれていく構成は巧みで、長尺でありながら些かもダレる事なく興味を繋いでいく点では、実に効果的である。テーマは人間の「生と死」を見つめたものだが、決して陰惨な物語ではなく、「死」と対峙して始めて「生」の意味を知るという、むしろ「人生賛歌」という肯定的な意味での「再生の物語」だと言える。「生」の象徴である富士山が「正」のイメージならば、その裾野に広がる樹海はさしずめ「負」のイメージということになろうか。しかしながらこの樹海こそが「生命の宿る源」なのであり、生い茂った木々に抱かれて、人々は生まれ変われるのである。そういう意味においても、樹海はこれ以上ない舞台設定だと言える。映画の中で実際に自殺してしまうのは一人の中年男だけだが、この「田中さん」を演じる田村泰二郎の“死にっぷり”は見事(?)で、自分が生きてきたという痕跡を残すことで、死してなお人に知って貰いたいといういじらしさと、死にたくて死ぬのではないという深い孤独と哀しみを感じさせる。生き延びた萩原聖人のセリフ、“田中さん、臭いがきつくなってきましたヨ”などと、夜を徹してのこの「死者との対話」はアブノーマルながら、むしろ人生のしみじみ感を溢れさせている。そしてそれ以上に感銘を受けたのが津田寛治と塩見三省の居酒屋での芝居。二人の何気ない会話には、庶民のささやかな生活感というものが滲み出て、今まさに生きているという実感が込められて描かれている。時間の経過と共に徐々に客が少なくなっていき、やがてガランとした店内風景の描写。 そしてひとつのアクセントとしての、ぞんざいな女店員との間の取り方の巧みさ。店を出た後、意気投合した二人が調子外れで「遠い世界に」を口ずさみながら夜の町へ消えていくまでの一連のシークエンスと、小さく折りたたんだ虎の子の壱万円札への思いを鑑みると、新たな人との出会いと一期一会の切なさに、胸に込み上げるものがある。東京タワーの置物、ピンクチラシ、携帯電話、お供え物といった小道具も実に意味深く、また瀧本智行は初監督としての気負いをまったく感じさせず、ベテランのような充実した仕事ぶりである。
ドラえもんさん [映画館(字幕)] 9点(2005-09-27 18:31:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 6.61点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5422.22%
6527.78%
7422.22%
8422.22%
915.56%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review4人
4 音楽評価 7.00点 Review3人
5 感泣評価 7.00点 Review2人
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