1.《ネタバレ》 大島渚監督や篠田正浩監督とともに「松竹ヌーベルバーグ」と言われていた吉田喜重監督のデビュー作。大島の「青春残酷物語」と同じく松竹らしい映画ではないが、これもけっこう面白かった。ラストは「青春残酷物語」のそれと比べると衝撃度は小さいように思うけど、そっくり同じような終わり方をするというゴダールの「勝手にしやがれ」(ゴダールに対する苦手意識の強さからまだ一度も見たことがない。)をちょっと見てみたくなった。役者陣ではクールなヒロインを演じる高千穂ひづるがとても魅力的。津川雅彦も若い。