94.《ネタバレ》 怖いよー。ドアがバーンって開くより、ドアはそーっと開くほうが怖い。何かがおきそーで、何も起こらない。でもその何かおきそうな雰囲気が怖い。午前3時で止まる時計が怖い。とゆーわけで、雰囲気だけでひたすら怖いっていう、技ありホラー。いや、むしろこれこそが正統派ホラーなのでしょうか。 でもこの映画の本質は、むしろ法廷劇。 若くしてこの世を去ったエミリー・ローズ。その死因は、精神薬の服用によるものか。それともその服用を中止させたムーア神父の業務上過失致死なのか。 訴えられているのはムーア神父。弁護人は本作の主人公エリン。敏腕弁護士。対するは、やり手検事のトマス。審判、じゃなかった裁判官は、ブリュースター判事。厳格かつ公明正大。3人が3人ともプロフェッショナルなので、荒唐無稽になりがちなテーマも、大変見応えのある裁判となります。 そもそも『悪魔憑き』なんか証明できるわけありません。検察側は遠慮なく医学的証拠と証人を喚問しまくって、裁判は一方的な展開に。そこに現れたカートライト医師。有力な証言と、証拠となる『悪魔祓いを録音したテープ』を所有する人物。これで逆転裁判となるのかと思いきや、まさかの展開。 正直言うと、カートライト医師に何かが起きるのは、もう雰囲気でわかっちゃうわけですが、それをふまえても見応えのある法廷劇。内容はオカルトなのに、それを理路整然と証明しようとするのが面白い。もちろん、この作品より面白い法廷ものはいくらでもあります。ただ、これはこれで、オカルトチックなテーマならではの裁判劇を堪能することができます。 悪魔祓いには父や彼氏も同席していたのに、何故神父だけが裁かれるのか。服用の中止を求めたのはエミリー本人なのに、なぜ神父が強要したことになっているのか。ふに落ちない部分はありつつも、クライマックスの陪審員と判事の出した結論に、なんだかすっきりしちゃいました。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-05-27 03:37:49) (良:1票) |
93.《ネタバレ》 てっきりよくあるオカルトものかと思ったら意外や法廷劇へと展開していきます。新しいことは新しい。宗教観が大きく左右する議題を、司法の場に持ち込むとはこりゃまた難しいなあ。被告側が“悪魔憑き”を前提に弁論を開始した時には「これ勝てないっしょ」と思いますよね。キリスト教圏の陪審員の皆さんが一生懸命考えてオトシ所を見つけた、言うなれば「人類の知恵」的な判決(とプラスα)には敬意を表したくなりました。 ローラ・リニーの周囲にまで怪奇現象が起こる、一連の演出は実話ではなく創作なのでしょうが、ちょっとやり過ぎですかね。こんなとこでホラー色が強くなったために、法廷劇の行方に集中できなくなっちゃうもんね。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-12-24 00:47:45) |
92.法廷サスペンスで流れていくがエクソシストを彷彿させる迫力感は所々ありましたね。ノンフィクションだとするとこの話はもっと興味が湧いてくる。ルシファーにユダにヒトラーに…確かに悪魔だらけだわ。 |
91.難病の治療を医学ではなく宗教に頼ろうとし、結果として人を殺してしまった事件として、我が国においては1999年のライフスペース事件が思い出されますが、教祖の異様なキャラクターとオリジナルすぎる主張から当然の如く有罪判決が下された当該事件と比較すると、本作品の元となったアンネリーゼ・ミシェル事件には、当時の社会を揺るがすほどのインパクトがあったようです。その悪魔祓いは現地の司教からの承認を受け、形式的にもパウル5世の儀礼書に則った正式なものであり、それは伝統的な信仰と近代法制度が真正面からぶつかり合うという、いつかは起こるだろうと危惧されていた事件だったからです。さらには、信仰や宗教とは主観の世界ですが、その過失を裁判という合理性・客観性の場でどうやって証明するのかという命題をも孕んでいました。これは信仰の問題であると同時に、法の限界までが試される事件だったのです。。。 そんな美味しすぎる題材を扱いながら、本作は観客の知的好奇心に訴えるべき部分をまったく描こうとしません。監督・脚本を務めたのは『ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ』のスコット・デリクソンですが、この監督の関心は専ら悪魔憑きを克明に描写するという点にあり、社会問題を扱おうという意図は薄かったようです。ホラー監督としての性か、悪魔憑きの場面では『エクソシスト』のようなショック場面が連続するのですが、その演出は本作の趣旨からは完全に逸脱しています。また、唯物論者の弁護士が超常現象を体験したり、彼女の目の前で証言者が不可解な死に方をするといった脚色部分も余計でした。本作は、「あなたならどう考えますか?」と観客に対して問いを投げかけるべき作品だったにも関わらず、これら一連の演出において、監督自身が主題に答えを出してしまっているのですから。。。 また、法廷パートの演出もいただけませんでした。描かれるのは検察官と弁護士の舌戦のみであり、彼らを取り巻くオーディエンスが空気同然の存在感となっています。しかし、本作で重要なのは、社会がこの事件をどう受け止めたのか、そして弁護士と神父が世論をどう変えていったのかという点であり、オーディエンスの存在こそが重要だったはず。さらには、オーディエンス不在のために弁護士と検察のどちらが優勢に立っているのかすらよく分からず、法定ものに必要な緊張感すら生まれていません。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 4点(2014-03-27 01:13:49) (良:1票) |
90.《ネタバレ》 神父が有罪か無罪か」という点についての裁判で、「悪魔が本当に憑いていたかどうか」ははっきりしなく、スッキリしない。どんでん返しなどはなく平坦に話が進んでいくので思っていたのとちょっと違った。 宗教の話になってくるので、日本人にはピンときにくいような…。 とはいえ、主演の女優さんの演技が上手く、途中までは面白かった。 【虎】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-07-29 00:01:58) |
89.オカルトチックな展開ですが終盤30分くらいからの法廷のシーンの緊迫感、結末までの持って行きかたが素晴らしい。弁護士も神父も、そして女の子も、ものすごい演技です。日本人的な信教ではすべてを理解することは難しいですが、信仰の対象としての、光と闇、善と悪、白と黒、神と悪魔を対比しているんだと思います。当然表の反対はウラなわけでこの作品は成功していると思います。このテの題材を真面目に扱うあたり、アメリカは奥が深いなと。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-17 11:56:00) |
【akila】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-02-20 03:26:14) |
87.法廷ものですね。ホラー要素は少ないし。でも十分楽しめる内容。弁護士が悪魔に挑むって感じですかね。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-12 00:49:47) |
86.《ネタバレ》 麦茶だと思って飲んだら麺つゆだった、そんな感じ。 サスペンスのコーナーにあったから借りてきたのだが置く場所間違ってるだろう? オカルトのコーナーに置いておいてほしかった。 実話を元にした映画らしいがどこまでが実際あったことなのか、 全くわからないぐらいのオカルトっぷり。 霊や悪魔を見たという人が少なくないのはわかるがこんなのとても信じられない。 あとは致命的にエミリーがブスい…。狂った演技はすさまじいのだが。 これがもし美女だったならここの平均点はあと0.5点高いはず。 まぁ、あれだけ病的な変顔連発しなきゃならんなら美女は使えないか… 【虎王】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-08-22 00:58:25) (笑:1票) |
85.《ネタバレ》 ホラーではないが、気味の悪さというものが巧く作用している。 法廷という理論や実証が支配すると思われていながらそれそのものに矛盾を持つ場で、オカルトという本来存在しえないが、その存在し得ないことの証明が実は難しいという矛盾がじりじりと受け手を引きずり込む。 ストーリーは法廷劇として進むが、いくつかのプロットは異様な演出を伴っておどろおどろしい雰囲気を作り出している。そのイメージが法廷劇にまとわりつくからこその味わいだが、残念なことに法廷劇があまり好きではないこともあってこの新しい味わいをそれほどには楽しめなかった。 法廷ものとオカルトものが好きな人が見たらなら相当楽しめるだろうと思うが、ホラーファンがホラー映画と思って見始めたら、やっていることが違いすぎてほとんど楽しめないだろう。純格闘技マンガだと思って買ってきたものがヤンキーの喧嘩マンガだったくらいのショックを受けるだろう。 だが、意外といけちゃう人もいるんじゃないかとも思う。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-26 00:43:34) |
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84.《ネタバレ》 やっぱり一瞬エクソシストを思い出しましたね ただ本作品はどちらかというと法廷ものかと思うほど裁判シーンが多く、オカルト・ホラー物と思って観たワタシ的にあんまりビビらずに済んだかと(笑) これまた宗教色が強く我々日本人にはちと理解しがたい部分があるのは仕方がないかなぁ + 最後の判決もこんなのありなのか?あんなに簡単に決めちゃっていいんだろうか?? 的な感想です まぁ、エミリー演じた女の子の迫真の演技にこの点数デ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-24 11:58:44) |
83.《ネタバレ》 特定の1人に対する悪魔憑きと悪魔祓いという一点に絞って押し通した潔さにはなかなか好感が持てるが、最後は判決が出てそれでおしまいというのは、結局それまでの内容のスケールを矮小化して収束してしまった印象を受ける。あと、ローラ・リニーの顔つきが、いつになく妙に怖いのが気になりました。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-02-07 16:57:45) |
82.思ったより普通のホラー映画かな。ジャケットはすごいきれいでかつ怖いけど中身はそれほどでも。 主役はすごい演技。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-14 22:12:47) |
81.怖がらせようと思って作ったのではなくて、まじめに作ってしっかり演じられた佳作だと思います。…しかし、私にはこの映画、恐ろしく怖かった。なんで怖いのかわからないくらい、とにかく怖い。この怖さに、プラス2点。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-17 00:46:12) (良:1票) |
80.《ネタバレ》 アメリカの法制度は知りませんが、陪審員の提案で有罪だが刑期は今日までにするって・・・。信じるなら信じるで無罪にすれば良い。信じないなら信じないで罪状にふさわしい量刑を与えなさいよ。真実も結局闇の中で何とも後味が悪かった。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-02-22 18:57:11) |
79.怪演!!法廷ものなのかな。ホラーかと勘違いして見に行ったんですが、十分満足!あの主人公を見るだけでも価値あり、と思いました。本当のところ、どちらが真実であったのだろうか。 【まりんこ】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-12-15 00:01:25) |
78.《ネタバレ》 オカルトものだと思って期待してみたのですが、どうもハズレだったようで。多少、思わせぶりな場面は出てくるものの、超常的と言えるシーンは、エミリーが一人でいるときだけ。幻覚の映像化としか見えません。 □ □ □ いよいよ悪魔払いの儀式というときにも、エミリーが暴れて見せただけで、取り立てて何も起こらない。神父が、これだけは伝えたいとこだわっていた内容が、「悪魔に取り憑かれたのは悪魔の存在を人々に知らしめること。それによって神の存在を信じさせたいから。」なんて、ちょっとショボイんじゃないだろうか。 □ □ □ 前半、少し期待させられただけに、後半のショボさには、がっかりでした。 【駆けてゆく雲】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-07 20:46:07) |
77.《ネタバレ》 なかなか見応えのある作品でしたね。果たして悪魔は実存するのか?それとも単に人の心が作り出すものなのか?興味深いテーマを軸に、ジェニファーさん扮するエミリーの怪演も相まって、最後まで飽きさせない展開となっています。ただ、法廷の最後の弁論でエリンが「可能性」という言葉を持ち出して神父を擁護したり、その判決が有罪だけど刑は今日でおしまいなどという結末を見ていて、おいおいと思ってしまった。果たしてどこまでが「実話」なのか判断しかねます。エミリーが本当に悪魔に取り憑かれていたのかを判断する材料として、この作品は重要な部分を説明していない様に思います。途中事故で亡くなる医者が「彼女は悪魔に取り憑かれていない時は全くの正常なんだ。それが精神疾患ではない証拠だ」みたいなこと言ってましたけど、それだったら同一性障害の部類の可能性はないのか。正常な時のエミリーは、取り憑かれてる時の記憶をどこまで保ってるのかとか、そういう点が説明不足だし、最も重要な「育った家庭環境」を知る上で、家族というものが、ほとんど無に等しい様な描かれ方しかされていないのが、この作品の一番の難点だと思われます。神父に責任があるのかどうか、もし自分が陪審員だったらどうしていただろうと思うと、早急に答えは出てきません。もしも被告人ムーアがキリスト教の神父さんじゃなくて、新興宗教のおっさんだとしたら、たぶん私は迷わず有罪にしていたでしょうが(なんでやねん!笑)。余計なお世話かもしれませんが、ジェニファー・カーペンターの体のけぞらし目をひんむき、金切り声あげて憑依を演じるその様を、澄まし顔でフフンと居座る日本の女優の方々にぜひ見ていただきたい。ああいう演技出来る人、果たして日本にいるかなぁ? 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-27 01:52:26) |
76.《ネタバレ》 「悪魔憑きかそれとも精神病か?」という難しいテーマで裁判が争われるわけですが、あくまで客観的な中立の視点で描かれており、法廷モノとしてとても見応えがありました。でも裁判以外のシーンがただのオカルトと化していたのが残念。少女の身に起こる超常現象は、悪魔憑き現象なのかもしれないし病気の発作なのかもしれないわけですが、この映画では明らかに前者寄り。法廷シーンでの中立視点はどこに行ってしまったのかと思うほど、ショッキング映像でもって観客の恐怖を煽りまくろうとしていましたね。「怖い映像だけど、病気の発作だとしたらギャーギャー怖がっちゃいけないし・・」と複雑な思いでした。せっかく興味深いテーマなのですから安易にオカルトに走らないで欲しかったです。というわけで4点。 【hope3】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-07-21 20:50:01) |
75.悪魔払いを法廷とからめるのは無理があったかな。それとも自分が悪魔や幽霊等まったく信用しないからだろうか。なんにせよジェニファーカーペーンターは素晴らしかった。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-07-21 11:20:34) |