38.《ネタバレ》 まずは、トーマスの行う残忍な描写は、グレードアップしていたように思う。
生きている人間の腕を・・・なんてシーンは、やっぱりゾッとしたし、
皮をはがすシーンも、前作より気持ち悪さがアップしていた。
が、この映画わざとなのか、意図的なのか、
ホイト保安官役の、R・リーア・メイが名演技過ぎた。
視聴しながら、「どこかで見た顔だなぁ」と思い、ふと
「フルメタルジャケットのハートマン軍曹だ」と思い当たった。
そりゃこういう役がうまいのも頷ける。
理不尽に次ぐ理不尽、圧倒的な絶望感。視聴して嫌悪感が沸く。
ここまで、他人に嫌悪感を持たせる俳優もいないんじゃないだろうか?
よく考えると、目を背けたいくらい残酷なことは、ほとんどトーマスがしている
ホイトの行為は、銃や警棒などで、使用方法が残酷なわけではない。
ただ、ここにリーア・メイの叱責と、表情が加わるだけで
あっという間に狂人が出来上がる。しかもトーマスよりたちが悪い。
トーマスをけしかけているのは、ほとんどホイトなのだから。
それと人肉食の描写はいらないと思った。ほんとに蛇足で、
トーマスが前作で、一人の人間を余すことなく利用していた、
という設定が、無駄になってしまうし、狂人描写としてもイマイチ。
33人殺害されたということで、このシリーズ続きそうだが
前作のトレーラ・ハウスの住人は誰なのか、いまだ不明だ。
そういうもやもやも含めて、評価したい。