165.《ネタバレ》 原作未読、事前知識無し。 ストーリーは面白かった。 河崎=ドルジで始まる前半、終盤でのネタバレ(「隣りの隣り」は笑える)まで飽きずに観れた。 ただ一点、琴美のキャラ(行動)にはほとんど共感できず。 公園でペット殺しの現場を見た時になぜ警察に通報しなかったのか、逆に逃げ際に「警察に言ってやる!」と犯人グループを挑発しあげく身元の判る定期券を落としてしまうドジさ。 案の定待ち伏せされ襲われるがここは「河崎」に救われる。 それにも懲りず脅迫電話の音声で察知した犯人グループの居場所(ボーリング場)に押し掛ける。 ※ここでさすがにドルジが通報し警察官が駆け付けるが簡単に逃げられる(その間抜けさに私は警備員かと思った) そして逃亡しようとする車の前に仁王立ちするが轢かれてしまう。 はっきり言って琴美のこれらの行動は正義漢というより無謀。 琴美が過去に警察(あるいは学校、役所等の公的機関)に不信感を抱く体験でもあれば印象はまた違ったはずだがその伏線もなし。 このモヤモヤ感のウェイトは結構高く結果3点。 【yoroshiku】さん [DVD(邦画)] 3点(2024-02-02 17:21:26) |
164.タイトルからして、きっとオシャレな雰囲気を前面に出して 地味な話を見せて終わるだけの話だろうと 勝手な偏見を持ってゴメンナサイ 意外に面白かったです 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-03-17 20:19:12) |
163.《ネタバレ》 前半がもたつきまくってかったるいとか、逆に後半は解説的映像がしつこ過ぎとか、制作上のアラはいくつもある。しかし、トリックをトリックとして成り立たせることに集中的に軸足を置き、ほかの余計な要素をしっかり捨てている点は評価したい。これがミステリー映画の模範とまでは言わないが、しかしミステリー映画とはこうあるべきだ。書店の多視点描写が何とも美しい。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-05-03 23:32:45) |
162.《ネタバレ》 所々そうはならんやろって思うところあったけど結構好きだな。 いきなり洋楽でちょっとおしゃれっぽい感じもして 原作は読んだことないけどこの作者の作品は何作か読んだことあるので 作風はそういやこんな感じだったなと思いながら観てた。 軽快でサクサク読める作風が映画でも同じで楽しかった。 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-23 02:53:04) |
161.《ネタバレ》 原作未読で恥ずかしながら何の予備知識も無いまま鑑賞しました。ストーリーを想像できるような類のタイトルではなく、またその無味無臭のタイトルから、ゆるい若者たちの日常をポップに描いてます、みたいな事しか推測しておらず、そんなスタンスで見始めたら裏切られました。全体的に独特なユルさは持ちつつも、生命の尊さとか、同じ人種でも解りあえない価値観の違いもあれば、人種や言葉は違えどそれを超えた友情や心の交流はある、とか、こうやってありきたりな表現で文字にしてしまうと物凄く陳腐なメッセージ、それをどんでん返しありのストーリー展開で上手く、押しつけがましくなく表現していて。なかなかです。ボブディランなんかも、カリスマミュージシャンのアイコンとして、若者二人が出会うためのきっかけに過ぎないのかと思ったけど、重要なシーンで効果的に使われていて、映像化の成功を感じます。原作も読みたくなります。 【ちゃか】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-01-26 11:33:11) |
160.《ネタバレ》 伊坂幸太郎原作作品を初鑑賞。 小説独特の世界観の中で進む映画なのでリアル感は少ないのですが、なんとももの悲しいというか、不思議な物語でした。 前半のなんだか意味不明なやり取りが、全て後半の伏線になっていたとは見事。虐待トリオとの遭遇から本屋襲撃まで、現実には話があのように進む事は考えにくいのですが、小説の世界観と考えれば納得して見てられます。 この作品と、同じく伊坂作品の「重力ピエロ」も併せて観ると、伊坂さんの私刑、仇討ちに対する考え方がある程度見えて興味深いですね。その意味では大いに共感出来ました。 余談ですが私自身は地元撮影の映画だったので思い入れが強いですね。 山形ドルジが訛りで「ほな」って言ってたけど違います!それじゃ関西でしょ。 山形では「んではっ」「んでまずっ」です(笑) 【大治郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-06-12 07:50:35) |
159.みんなの幸せを願わずにいられない、切ない作品ですね。 田村圭生さんをこの映画で知りました、もっと活躍していてほしいと願っています。 【HRM36】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-02-19 15:17:25) |
158.《ネタバレ》 話の内容は悪くないが、キャスティングがよろしくない。 まるでテレビドラマの雰囲気。 つまりは映画らしさを堪能できない。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2020-12-27 00:56:32) |
157.前半、観るのがしんどくて世界観に入っていけない。結局、それがすべてだったような気がする。ストーリーに魅力を感じないのもあるが・・・ 松田龍平の登場あたりからは面白くなりそうと思ったんだけど。 【ラグ】さん [インターネット(邦画)] 3点(2019-12-29 21:46:23) (良:1票) |
156.《ネタバレ》 映画化されていると知り、でも限られた映画館でしか上映していなくて、家族にせがんでねだっておがんで、電車を乗り継いで映画館まで連れて行ってもらってまで観た、思い出の映画です。どうしてそこまで観たかったのかというと原作ならびに作者の大ファンだからです。 現在と二年前の時間軸が交錯していく構成の物語を、映像でどう落とし込むのかなって思っていたら、椎名の想像(解釈)と、真相パートで演者を変えて同じ画を撮るって言う手法に度肝を抜かれました。原作での多少のクサさが映画でさらに上乗せされてる感はなくもなかったですが(琴美が車の前に立ちふさがる所とか…原作は飛び出したってだけだった気がする)、原作の再現度、リスペクト、どう魅せようかという工夫や演出が光っていて、それだけですごくすごくうれしかった。鑑賞後に地元のレンタルショップで映画に出てきたのとまったく同じボブディランのアルバムを借り、「風に吹かれて」を何度も何度も聴いて必死で歌詞を覚えたのも忘れられない思い出です。原作ファンとして、中村義洋監督に心からのありがとうございますを捧げたい。原作を後から読んだ「陽気なギャング~」の映画で負った傷がすっかり癒えました。 【深々】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-09-08 21:28:28) (良:1票) |
|
155.《ネタバレ》 前半がダラダラしていて、とても退屈。ただ、映画全体がミステリーの様相を呈しているので、見ていて飽きはしません。展開、行く末が気になっちゃうタイプの作品。 ストーリー的には、どうしても気になる部分が結構あります。 まず麗子はもったいつけすぎ。椎名にストレートに真相を話しちゃえば済む話。 琴美。脅迫電話もあれだけはっきり内容を録音していれば、立派な証拠になります。さっさと警察に言えば済む話。 河崎。病死の設定の必然性が疑問。でも彼の病死によって、ドルジが一人で計画を実行するという状況が生まれ、そこへ椎名が巻き込まれるわけだから、ストーリー上やはり必要だったのか・・・。 最高に良かったシーンは、ドルジが思い出の録音テープを一人部屋の中で聴いていたとき、部屋の外から聞こえてくる椎名のボブ・ディラン。これが序盤のシーンとつながって、なんとも味わい深い空気を生み出す。このシーンはマジで最高です。 わりと酷評されがちなラスト。コインロッカーに神様を閉じ込めちゃって、見て見ぬふりをしてもらうっていうのも、伏線ときれいにつながっていて好き。 その一方で、ペットを殺しまくって、脅迫して、人を故意にひき殺した人間が、そんなすぐに社会復帰できるわけないじゃん、ってとこが気になります。 それに、河崎と思っていた人はドルジで、ドルジだと思っていた人は無関係な山形人。この辺がミステリーってことなんだと思うけど、ミステリーとしてはしょぼい。なのに、さもすごいどんでん返しって感じで、もう一回種明かし的な回想シーンを見なきゃいけないのがちょっとめんどくさい。 ショッキングなシーンによる刺激、邦画特有の雰囲気は良い。でも映画としては正直いまいち。 面白いとは思えないし、心に残るものがないです。 ただ落としどころが気になるので、最後まで見れちゃった感じです。 最後に、絶賛されてる瑛太の演技。個人的にはあの棒読み加減がすごい気になってだめでした。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-06-01 00:31:44) |
154.《ネタバレ》 濱田岳君のらしい演技を堪能できる。瑛太の演技も再見したら納得の表現。良作だとは思うが、ちょっと凝ったでしょ作品感が強くて鼻につく気がしないでもない。 【タッチッチ】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-04-25 15:30:53) |
153.《ネタバレ》 ここの評価高いですねー。 出会ってすぐの人と本屋襲撃とかありえない・・・ 【へまち】さん [DVD(字幕)] 5点(2017-12-06 22:34:15) |
152.《ネタバレ》 伊坂幸太郎氏の原作を先に読みました。氏の作品の中では特にお気に入りの一冊です。映画化にあたり、本ならではの叙述トリックをどう料理するのか?と楽しみ反面、少々不安でしたが、これはうまいです。素晴らしいとしか言いようがない。基本、映画においては時系列で物語が進むべきで、回想シーンの多用はNGと思っています。でも本作の大半は実は回想ではなく、"ドルジ" を "河崎" と思い込まされた、椎名の解釈 (想像) なんですよね。山形人の存在により彼が事実を知った時、ペット店や動物園等々、彼の解釈はだまし絵に姿を変えドルジの回想 (真実) によって上書きされます。「椎名」の存在を最大限に活かした、映像による叙述トリック。監督の手腕に唸らされました。思えば彼はこの切ない物語の唯一の部外者 (巻き込まれ役) です。映画が初見の方は真実を何一つ知らず、いつの間にか彼と一緒に物語に巻き込まれ、そして一緒に騙される。すなわちこれは視聴者参加型の映画なのだと思う。映画が発信する言葉については言うまでもありません。"風に吹かれて" は、音楽という言葉の壁を越えて理解する普遍的な感動。アヒルと鴨は、見た目や肌の色ほど変わらないその本質。そして河崎とドルジと琴美の関係。そのどれもが、愛や友情に国境はない、といった大きなメッセージだと思います。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-09-21 12:02:55) (良:2票) |
151.《ネタバレ》 中村義洋監督が初めて伊坂幸太郎の原作を映画化した作品。どんでん返しというのはクライマックスになって出てくるものというイメージが強いのだが、始まって一時間ほどして出てきてそこから改めてトレースしていくのがうまく、「ポテチ」でもそうだったのだが、本作も二度見たくなるような映画でよく出来ている。ゆるい感じだった前半に対して河崎(瑛太)が真実を告白してからの後半がシリアスで悲劇的なので、若干戸惑う部分もあるものの、そこからが面白く、引き込まれた。ボブ・ディランの「風に吹かれて」がストーリーのカギとなる曲として使われているが、この物語によくマッチしていて良く、見てからは曲を聴くたびに本作を思い出しそう。仏教徒のはずのブータン人が神云々のところや、短期間で日本語がぺらぺらになっているところなど、確かに突っ込みどころはあるが、見ている間はそれをまったく気にさせない勢いがあるのも、中村監督の伊坂幸太郎原作映画らしいところ。印象に残ったシーンといえば、やはりラストの椎名(濱田岳)とドルジが駅で交わすやりとり。東京の実家に帰ることになった椎名に「また帰ってくるよな。」と声をかけるドルジ。これまで語られたドルジの過去を思うと、また一人ぼっちになりたくないという彼の気持ちがひしひしと伝わってきて切ない。この二人がその後どうなるのかは描かれていないが、椎名は必ずドルジのところに帰ってくる気がした。重苦しいまま終わるのではなく、爽やかな後味と余韻を残した終わり方も好きだ。出演者に目をやると、ミステリアスな男を演じる瑛太が最初はかっこつけただけの印象だったのが、メインになる後半になると徐々に印象が変わっていくあたりはうまいし、ただのイケメン俳優というだけではない魅力に気づかされた気がした。そのほか、松田龍平も大塚寧々もいい味を出していたし、ヒロイン・琴美を演じる関めぐみも良かった。そして、濱田岳。中村監督の伊坂映画には必ず出演しているが、4本すべて見てどの映画の雰囲気にもよく合っていたと思う。やはり素朴な感じがして良い。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-06-10 20:30:54) (良:1票) |
150.濱田岳と瑛太のキャスティングに惹かれて観たのだがやはり面白かった。まさか松田龍平が出ているとは思わなかったが、のちの「まほろシリーズ」を暗示させるいいコンビネーションだった。松田龍平はそろそろ本格的なハードボイルドの役をやって欲しい。親父を超える演技ができるのではないだろうか。 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-07-24 21:39:33) |
149.《ネタバレ》 見終わった後に、もう一度最初から見直したくなる映画でした。 途中で、今までのはウソぴょーんのストーリーですが、最後に タネ明かしではなく、途中でカミングアウトして、改めて物語を トレースしていくのが面白い。 動物愛組と、虐待チンピラの対峙の影で、松田龍平のひょうひょうと したキャラクターがスパイスになってました。 いやーなかなか面白かった。 【グルコサミンS】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-04-21 19:39:48) |
148.《ネタバレ》 知人に伊坂幸太郎の大ファンがおり、いい、いい、勧められていたのだが、一冊も読まず。で、たまたまこの映画を見つけたので、前知識なしに見てみた。まあ、独特の雰囲気のよくわからない映画。なるほど、まあこういう独特な感じが好きな人いるよね。と、途中で見るのをやめようかと考え始めた頃、事態は急変。 この映画はよくあるといえばあるのだが、2部校正になっていた。前半の不思議系映画と、後半の解凍編(あえて解答ではなく解凍と書きたい)前半の雰囲気だけの不思議映画から一変して悲劇のサスペンス映画と様変わりする作りは、原作を読んでいないので、原作がいいのか、監督がいいのか分からないが良くできている。また、カッコつけなだけだった瑛太も急に外人に見えてくるあたりは役者やなーと思った。そして、この悲しい内容とディランの切ない歌声が非常にマッチして、とても印象深い映画となっている。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-01-26 14:28:42) (良:1票) |
|
146.《ネタバレ》 今みました。皆さんと同じ、最初は『おかしな映画だな、ふざけてるのか』と思っていましたが、麗子の『河崎君はもういない』辺りからのめりこむことができました。一番悲しかったのはやはり琴美の最期・・・。犬の無事を(やつらから救えたのはたった一匹だったけれど)見届けて、琴美は安心して逝ったと思います。またこの映画では、瑛太の魅力を初めて知ることができました。ドルジがあれほど流ちょうな日本語を話せるようになったのは、それだけの理由があったんだな、一人ぼっちになってしまった彼の心情も悲しかった。映画の最後に出てきた柴犬は、琴美の救った柴犬に似ていたな、かわいかったな。ドルジがどうなるのか観る人にゆだねたところ、苦しいけどそれでよかったと思います。 【バッハバッハバッハ】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-03-20 14:42:29) |