1.本作は一連のキワモノ系石井輝男作品群の中にあっても、頭一つ出た面白さ。
そして、本物の阿部定を特別出演させるなど、過激性・話題性も十二分のサービス精神溢れる傑作である。
吉田輝雄が監察医の役で登場するが、相変わらずいい味を出している。
妙に真面目なイメージが、おふざけ石井輝男ワールドと不思議に融合しているのだ。
そして、歴史に残る連続レイプ犯である「小平義雄」を演じた小池朝雄。
舌なめずりして女性を襲うシーンがあったのだが、その緊迫感とは裏腹に思わず笑ってしまった。
あの舌なめずりは、かなりわざとらし過ぎである。