62.《ネタバレ》 地上波で放送されたときに最後の部分しか
観れなかったので改めてビデオを借りて見直しました。結末が分かった
上で最初から観賞したので、結末の意外性や驚きは随分と薄くはなって
しまったのが非常に残念ではありましたが、それでも十分楽しむことが
できました。
クレアや5人の乗客の体験が果たしてこの世の出来事なのか、それとも死
ぬ直前の一炊の夢ようなものなのか、物語自体にはやや無理があるとは思
いますが、伝えたいことは十分感じ取れたと思います。
人間だれしも突然訪れた死の瞬間には、それを受け入れることが出来ずにも
がき苦しむのでしょうし、色々な思いが脳裏を駆け巡ると思います。
クレアも事故発生から死までの間の一瞬の間に、生きていれば訪れたであろ
うセラピストとしての充実した仕事やエリックとの恋、そして姉との関係修復
などの様々な生への執着や後悔があのような物語となって頭をめぐったという
ことなのでしょうか。
そんな苦悩をこのような形で描いたこの映画はやはり心に残る映画の一つにな
ると思います。
追記
思えばこの映画観た時のその人の心境によって評価が大きくことなると思います。
ストレスがたまっていてむしゃくしゃした時に観れば、なんかまったりとして苛立
たしく、なんだこのオチはということになりかねないかもしれませんが、生活にさ
したる不満はなく順調ではあるけど将来の死については漠然と不安を感じている人
にとっては心に響くかもしれません。