【afoijw】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-03-15 01:30:35) ★《新規》★ |
138.赤ひげ先生の頼れる人っぽさは半端じゃありません。3時間もあるのに、もっと見ていたいと感じました。すごい。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 9点(2022-08-11 13:05:54) |
137.《ネタバレ》 良くも悪くも際立っているのが、赤ひげがヤクザ者たちをボコボコにする場面。相手が悪者たちとは言え、ここだけは映画としても、医者としての振る舞いとしても、賛否両論あると思います。でもこれは額面通りではなくて、「(治ることがわかってる病気やケガは) 俺の仕事じゃない」と受け取るべき、と思っています。患者の心の傷を癒すこと、そして身寄りのない人の最後を看取ること、、。実際、彼が理想とする医者の使命とは、今で言う精神科医とか、終末期医療 (ターミナルケア) の在り方に近いものでした。 所長である赤ひげの理念通り、舞台である小石川療養所は、全編を通して、不幸な生い立ちの者たちによる駆け込み寺の様相でした。そこに集う面々、赤ひげはもちろんですが、狂女やおとよなど、どこか浮世離れした登場人物たちの描き方、それはこのテーマにしても娯楽映画として譲らない、黒澤明の哲学を見た気がしました。 そして、、加山雄三氏が、若い。きっと、偉大な監督や俳優たちとの仕事に、「ぼかぁ幸せだなあ」だったんじゃなかろうか。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-05-06 20:47:45) |
136.《ネタバレ》 黒澤監督のことは尊敬してます。 でもこれは全てにおいて、 メイクも演技も大げさなように感じました。 映画ではなく舞台のような演技ですね。 それでもラストはさわやかな気持ちになりました。 これは原作の力によるところが大きいと思います。 ただ三船敏郎は、「さすが」としか言いようがありません。 【クロリン】さん [DVD(邦画)] 6点(2020-11-03 23:50:16) |
135.ヒューマニズムに溢れた作品ですね。 日本映画の最高傑作だと思います。 3時間が短く感じられました。 三船の圧倒的な存在感もさることながら、山崎努ら他の俳優陣の演技も素晴らしい。 特に、狂女役の香川京子、当時16歳の二木てるみの熱演は感動を覚えます。 |
134.《ネタバレ》 黒澤ヒューマニズムといったとこか。 黒澤監督は、2~3の大きな構成で挑むんだよね。 この映画で言えば、前半は若い医者の赤ひげへの反発から敬意へと変化していく様を、 後半は若い医者の腕の見せどころで少女と向き合う姿を描くと言った感じ。 でも舞台は小石川の療養所から動かない。 ちょろちょろ舞台が変わらないところが黒澤さんの映画の見やすさなんだよなぁ。 凄いです!黒澤監督! 【トント】さん [DVD(邦画)] 9点(2020-08-02 23:09:54) |
133.《ネタバレ》 長さを感じさせず、物語に引き込まれた。 保本が酒を飲んでくだを巻いているのに、赤ひげは一切責めない。また、薬を飲まずはねのけてこぼしてしまうおとよにも忍耐強く優しく接する所は、一般的な組織のリーダーに必要な忍耐にも通じるものがあると思う。 長坊を死なせなかったのは、貧困を放置しないヒューマニズムの勝利ではないか。 世の中を救う偉人は、なにか特別な魔法を使っているわけではなく、ただ自分の周りの人に全力で接しているのだ。 【チェブ大王】さん [地上波(邦画)] 9点(2020-07-23 18:40:17) |
132.レビュー100作目はこれをセレクト。 【医は仁術】を描きながらも硬派に、そして世の中≒人間の心模様の現実をも描いている作品。舞台だけを現代バージョンにしてリメイクしても思想は十分通じるでしょう。監督や脚本家は実際の患者やヤクザを取材したんだろうなと解る人物描写はお見事。医大生や看護学生や介護福祉士の実習生の教材として見学させても良いかと思われる作品です。映画黄金期の役者さんて子供から老人まで演技上手いですね。当然だけど。ただリメイクするなら内容からいって、一本の映画で終わらせるより連続ドラマにして、いろんな事件に挑む赤ひげ先生プラス若い医師と仲間たちという作りが良いかも。 【役者の魂】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-08-09 10:37:45) |
131.力作。長尺だが、飽きることなく最後まで満足。ただ、黒沢映画の悪しき面の説教臭さが少し垣間見える。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-12-29 06:09:31) |
130.あっという間の3時間でした。赤ひげ先生の生き様に弟子たちが尊敬して共感してついていく。心洗われる快作です。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-12-23 18:26:27) |
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129.《ネタバレ》 「師弟もの」も名作で溢れた今、観てしまうと中盤以降が読めるしダレる感じ。 前半は引き込まれたし、特に狂女の迫力が凄すぎた。 【Nig】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-08-18 03:43:23) |
128.《ネタバレ》 思ってたより退屈でした。 赤ひげ先生はかっこいい。 地廻りをボコボコにしたあとの、赤ひげ先生のセリフは笑えた。 「うん。これはひどいこんな乱暴はよくない」「医者ともあろうものがこういうことをしてはいけない」 【へまち】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-04 22:31:33) |
127.船越英一郎主演のNHKドラマが始まったので、再度黒沢監督の映画「赤ひげ」を見直した。さすがに赤ひげ三船敏郎は堂々とした貫禄で文句のつけようがないが、ならず者相手に腕をへし折るとは少々行き過ぎかも・・・。加山雄三もこの頃は若大将としてのイメージが強く、演技力はまだまだという感じが強かった。ところがどうしてどうしてこの映画では、三船に決してひけを取っていない。香川京子、山崎努、杉村春子など他の出演陣も超豪華だし、二木てるみはさすがと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-11-28 08:57:36) |
126.すっかり赤ひげに感化される主人公。 人の命を扱う医者はこうあるべき。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-08-27 23:09:34) |
125.いい話なんでしょうが、大人の童話みたいなエピソードの連続に、退屈しなかったのは半分くらいまででした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-07-03 23:13:39) |
124.《ネタバレ》 一つ一つの人情話が庶民の悲哀や貧困の残酷に根ざしていて重い。けれどその重さを中和するのが三船赤ひげ先生の人間の深みであり、人の情けであり。清濁併せ持つ赤ひげ先生の魅力についてはもう言うに及ばず、三船敏郎の分厚さに唸るばかり。一番好きな場面はチンピラを片っ端からのしておいて、「医者がこんなことをやってはいかん」と大真面目に弟子に諭すところ。もう、参っちゃうなあ。 そしてこの映画、画力にも強烈な印象を受けました。山崎勉のエピソードでの風鈴の使い方。軒に並べられたガラスの輝きとその音色、その向こう、坂道で再会する男女。切ない美しさがもう、すべてこの1カットで語りつくされます。脳が痺れました。 子ども二人の話をこっそりと大人二人が盗み聞きするシーンの画も忘れ難い。布団が幾枚も並べ干されて仕切られた、劇場型な効果は抜群で、こちらも話を漏れ聞いた気分になり涙ぐむのでありました。 人物の造形、お話の濃さ、カメラワーク。どれを取っても一級品。ただ、少ーし長い、です。 【tottoko】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-05-13 23:44:44) |
123.名作と言われる映画はそれなりに見応えがある。エピソードそれぞれも万人に受けそうだ。 ただし、自分に合うかどうか微妙に違うことも多い。何故かは難しいが、鑑賞する時点での個人的な気持ちの問題かもしれない。今、この作品にのめり込む程には安定した気分ではないと感じた。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-05-05 20:40:21) |
122.《ネタバレ》 日本人が共感できそうな心情の機微を丁寧に表現した作品で、黒澤映画の中でもかなり好きな作品。 前半はオムニバス的に個々の患者の背景を通じて保本の気持ちの移り変わりが表現されていて、彼が入所当初の自分を悔いるシーンなどはホロリとさせられ、後半はおとよを中心に彼女の回復と周囲との交流があり、ユーモアもあって心温まる思いになりました。 好きな場面として、患者で山崎努演じる皆から好かれている佐八の過去の回想シーンで、周りの患者のように私も泣いてしまいました。特に再会後に階段で別れるシーンは印象的で、お互いに背を向けた後に両者が幾度か振り向くも顔を見合わせることが出来なかった。思いは十分にもかかわらず、上手く表現できないですれ違ってしまった不器用な二人を象徴しているようで、何とも言えない切なさが胸に刺さりました。 全体としては後半が柔らかさもあって気に入っていますが、それも前半の息苦しさみたいなものがある故と思うので、3時間と長いですが、刀を使ってのチャンバラは無くとも黒澤明の神髄を見られる作品だと思います。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-04-26 17:27:29) |
121.《ネタバレ》 よく出来てましたねぇ。当然ながら、ヴィジュアル的に完璧。見事なカメラワーク、動き。 赤ひげ先生は、医者として超一流だけど、単に体を治すだけじゃない。患者の心まで治す。 そして終いには村の治安まで治す(笑)。ロクでもない奴らには天誅食らわす。 それでいて「やりすぎちゃった。医者がこんなことをしてはいけない」だなんて言いながらロクでもない奴らを介抱する。 ええ人でんな。そんなわけでよく出来た人情物語なんですが、 前半の狂人女に殺されかけるシーンとか裸の女の手術シーンとか、なんか妙にエロチックなんですよね。 エロスありそれでいて怖さもあり。んで終盤は活劇あり。 なんとまぁ、見事なエンターテインメントに昇華されている。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-04-11 22:03:04) |
120.どちらかというと私は以前からこの作品、やや苦手・・・。 3時間、やっぱり長いのです。そりゃあ気合いの入った、入りまくった作品ですけれども、ちょっと入り過ぎかと。ワンカットで撮影されたであろうシーンの、役者さんの異常なテンションの高さ。ついていくのがちょいと大変ですが、それで我々を引っ張るには、この(原作がそうだからとは言え)「連作短編集」のような構成は、不釣り合いでやや弱いような気が。同じく黒澤作品の『夢』ではワンカット10分を超えてしまいましたが(演技をいったん止めてフィルム交換したらしい。ってこれでワンカットの意味あるんだろうか?)、一方でハイビジョン使ったりと、作品自体に実験色があって、構成も完全にオムニバス形式で割り切ってましたよね。この『赤ひげ』の方は、もっと普遍的なヒューマニズムに裏打ちされた(されるべきであろう)作品にしては、ちょっと形式じみててギクシャクしてしまってる感じがします。山崎努のエピソードなど、延々と回想が語られるだけでなく、一部「回想の回想」まで入ってきて、この末期の緊張感の中、そんな演出までしなくても、と。 で、3時間、長い。長いのですが、一方でこれは意味のある長さでもあるのでしょう。反発していた若大将がいとも簡単に赤ひげになびいても嘘くさいし、なびかせんがために赤ひげが無駄にしゃべったり「いい人ぶり」を見せまくってもつまらない。エピソードを連ねるうちに徐々に心変わりしていく、それを自然に描くためには、この長さも一役を買ってるだろうし、そこを違和感なく見せたからこそ、終盤が近づくにつれての盛り上がりにもつながってます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-04-02 22:31:29) |