1.《ネタバレ》 これがダメ出しせずにいられるものか。ダメだってこんなもんを輸出しちゃ~。
邦題がダメだというようなダメさはもうどうでも良くなるというすごいレベルのダメさである。あまりのひどさに、とーても長く感じる102分。
はい、長く感じる映画はもうそれだけでダメな映画です。そして、コレはダイアン・キートンの盲目的なファン以外に面白いと思う人はいないでせう(そんなファンがいるかは別にして)。
私はこんなつまらんものに嬉々として出ているキートンを見て、ハタと気がついてしまった。
もしかして、本当はキートン自身はそんな大したもんじゃなくつまらん女優だったのではないか?
…ウッディ・アレンというウルトラ演出家が演出したから、アニー・ホール(その他)が魅力的に見えたというだけではないのか?
考えてみると、他の監督作品に出ていた彼女を見て特に良かったと思ったことがあるだろうか私は。
…たぶん、ない。ああ今になってこんなことに気がつくなんて~。
ダイアン・キートンてさ、超水増し女優だったのよ要するに。そういう意味でウッディ・アレンて罪な監督だ。
百年変わらない外巻きおかっぱ頭にメガネに首のつまった服着てさ、あれって全部ボロ隠しじゃないですか。たぶんメガネをとって髪の毛を上げたら、普通に貧相なバーさんに見えるはずだし、胸を出したらペタンコで見られないということです。
何に出てても少女っぽくふるまってハイテンション、他に芸がないってことじゃないですか。
だいたいキートンにケーキだのスイーツを合わせようとしたところが無理だって。そんなタマじゃないでしょ。そのケーキだってさ、ケーキ通(誰だ)からすると何の魅力も感じられないただデコレーションが派手なだけの代物でしょ。それに料理が仕事なら、フツーは髪の毛結わくでしょう。たとえ役柄のためであっても、髪型を死守するところが…レッドフォードの女版ともいえそうだ(軍人役でも風になびく金髪)。
ああ~、悲しみの水増し女優ダイアン・キートンの真実が割れてしまっただけというこの駄作。なんで作ったんだこんなもの。なんで出たんだ墓穴を掘ってまで…。中野翠が絶賛するものはほとんどダメであるという仮説がまた裏づけられたことだなあ(中野は大のキートンびいき)。