2.60年代の部分は、いいぞいいぞ、と思って見ていた。ナレーションでシークエンスをつないで、回想シーンになるときは画面がゆらゆらとなる昔のタッチを採用、ユーモアのセンスも悪くないし、テンポもいいし。なのに90年代になるとガラリ監督が変わったかのようなモタモタぶり。愛は時代・年代・年の差を越え得るか、という一点だけがポイントになって急に線が細くなった。男二人に個性が欠けるのもつらい。アメリカにとって60年代ってのは無垢の象徴なんだな、ということのみ理解できた。このころ冷凍保存ものの話が多いのは、何か社会にそういう話題があったのか?