1.「ウルトラマンゼアス」の続編。今回も主演はとんねるずの当時のマネージャー・関口正晴だが、とんねるずの二人は今回はチョイ役となり、コメディータッチだった前作に対して本作は正統派ヒーローものというつくりになっている。前作に登場したベンゼン星人(鹿賀丈史)の妻(神田うの)が作ったロボット兵器ウルトラマンシャドーに敗れたゼアスが特訓の末パワーアップして再戦を挑むというストーリーで防衛隊(前作ではなぜか気がつかなかったがマイドというチームらしい。)の新隊長役に森次晃嗣を起用していたりして「ウルトラマンレオ」のような雰囲気になっていてやはりヒーローものとしては本作のほうが前作より出来が良い。前作同様に昭和のシリーズに出演していた俳優たちがところどころに登場するのだが、黒部進、森次晃嗣、団時朗の3人がそれぞれ自分の主演したシリーズに関するネタをやっているのが笑える。ただ、今回はとんねるずがいないからかどうかは分からないのだが、前作ではそれほど気にならなかった関口正晴の素人っぽさが少しきになった。今回の敵であるレディベンゼン星人を演じる神田うのが妙にはまっているが、本人のキャラクターそのまんまのような気もする。主人公が特訓をする道場の師範と副師範が角田信明とアンディ・フグなのだが高校の頃に友人の影響もあってK1をよく見ていた(と言ってもあまり詳しくはなかったけど。)ので、その頃に活躍していたファイターの一人だったアンディがとても懐かしく、この映画のわずか3年後に早世してしまったのは本当に惜しかったなあと改めて思った。