1.「ココ・アヴァン・シャネル」と同じくデザイナーとしてのシャネルより若い頃のロマンスに焦点をあてた映画で、ココを演じるのは「アントワーヌとコレット」のマリー・フランス・ピジェ。 あちらより点数が高いのはココをめぐる2人の男性たちがルトガー・ハウアーとティモシー・ダルトンなので。 公開は83年と「ブレードランナー」より後になり、ココを可愛がっていても他に女もいて彼女が望むまでは生娘の彼女に触れようとはしないエティエンヌ(ハウアー)が結果として袖にされてしまうのがちょっと悲しかったな。 対するカペル(ダルトン)は自由人のエティエンヌに対して紳士的な人物として描かれていました。 シャネルとなったココが昔を追想する形式で、彼女が意を決して鏡の前で長い髪をバッサリ切り落とすシーンが印象深い、今や見ることもかなわない忘れられた「ココ」。