3.《ネタバレ》 itunesにてレンタル視聴。
「1号2号が本来の目的通りショッカー怪人になっていたら…」というif話です。
観ていてハラハラしましたし、戦闘シーンもかっこよくて、単純に面白かったです。
いつもなら背中がかゆくなる子供がらみのエピソードも良かったです。あの不自然な少年仮面ライダー隊を上手に扱っていました。
確かに、再生怪人と同等の役割しかないオーズ・電王・1号2号以外のオールライダーは観ていてとても切ないですが、お祭り映画として割り切れます。
これだけなら8点あげようかと思える作品ですが、下記のポイントで減点です。
①バカ丸出しの顔で映っているうざいエキストラたち
なんでこんな演出にしたんでしょうか?ショッカーの悪政に耐える人々の希望の光として、ライダー達の名前を叫ぶシーンのはずなのに、エキストラがバカ面で名前を連呼しているだけなので、今までの流れを全て台無しにしてしまっています。緊迫感が全くありません。ヘラヘラ笑っていて、ただただ不愉快。アイドルに興味のない人がドルヲタを見ているような気分になりました。庵野秀明が『まごころを、君に』でアニヲタに見せつけた皮肉を、特撮ヲタに向けてやったのかなぁ?とも感じましたが。
②だったら悪いことしちゃったであろう1号2号
「洗脳されたフリをしてたんだ」とかなんとか言ってましたが、だったらショッカーの手先として通園バスを襲ったり、東京バッタ作戦とかやったりしてたんだろうか、と思いました。仮面ライダー1号じゃなくて、ただのバッタ男として扱われてたでしょうし。
とにかく、エキストラの名前コールシーンがひどいので、本当に残念です。
観ている子供たちの「助けて、ライダー」という気持ちを昇華させてない演出にがっかりです。
6点はあげられますが、ファンサービスとはこういうことじゃないということを、製作陣はよく考えてほしいと思います。