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鑑定士と顔のない依頼人

The Best Offer
(La migliore offerta)
2013年【伊】 上映時間:131分
平均点: / 10(Review 51人) (点数分布表示)
ミステリー
[カンテイシトカオノナイイライニン]
新規登録(2013-12-05)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2014-10-25)【DAIMETAL】さん
公開開始日(2013-12-13
レビュー最終更新日(


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監督ジュゼッペ・トルナトーレ
キャストジェフリー・ラッシュ(男優)ヴァージル・オールドマン
ジム・スタージェス(男優)ロバート
シルヴィア・フークス(女優)クレア・イベットソン
ドナルド・サザーランド(男優)ビリー・ホイッスラー
フィリップ・ジャクソン〔男優〕(男優)フレッド
小川真司〔声優・男優〕ヴァージル・オールドマン(日本語吹き替え版)
花輪英司ロバート(日本語吹き替え版)
山根舞クレア・イベットソン(日本語吹き替え版)
稲垣隆史ビリー・ホイッスラー(日本語吹き替え版)
脚本ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽エンニオ・モリコーネ
配給ギャガ
衣装マウリツィオ・ミレノッティ
あらすじ
ある日、鑑定士のヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、クレア・イベットソン(シルヴィア・フークス)という女性に資産家の両親が遺したという家具や美術品の査定依頼を受ける。屋敷を訪ねるも依頼人は決して姿を現さず、彼は不信感を抱くが、歴史的価値を持つ機械人形(オートマタ)の部品を見つける。彼はその調査と共に、依頼人の身辺を探っていく。
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123
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51.《ネタバレ》 やはりこういう映画は何も知らずにして鑑賞するのが一番だ。

多少の前知識があったので全ての展開に陳腐さを感じてしまった。
なんだか印象的なシーンに乏しいし、トリックも特に突出していない。
この類の作品にしては珍しくもう一度鑑賞してみたいと思えなかった。

純粋な娯楽作品として鑑賞するのには良いかもしれない
鈴木さん [インターネット(字幕)] 5点(2017-05-03 22:52:12)
50.《ネタバレ》 ※注意!壮絶にネタバレしています。未見の方は読んじゃダメ!絶対!

おっさんが若い女からモテるわけねぇだろ!という、男にとって実に痛いところを突かれた加藤茶さんムービーでした。かく言う私も30代後半に突入し、最近では若い女性からほぼほぼ相手にされなくなっているわけですが、そんな中でたまに職場の20代の子から話しかけられると、「ありがてぇ、ありがてぇ」と恋愛乞食ぶりが全開となってしまうのです。彼氏の相談なんてされた日にゃ、「彼氏とうまくいっていない→私、寂しいんです→あなたに抱かれたい」と1億光年先にまで妄想が弾けるポジティブシンキングが止まりません。幸か不幸か私は大した資産を持っていないためハニートラップに掛けられるような器ではなく、今後もトラブルに巻き込まれることはないと思いますが、仮に仕掛けて来られたら1ミリ秒(©シャリバン)で落ちると思います。男ってバカね。
本作の主人公は美人画収集を唯一の心の安らぎとする筋金入りの二次元萌えであり、コミケで美少女ものの抱き枕とか買ってるオタクをじっくりコトコト煮込んだ上に72時間熟成させたような御仁。その童貞遍歴は妖精や魔法使いを超えて神の域に達しており、ネット界隈では「SEXしたら死ぬ」とまで言われているレベルです。実際、若い女性を抱いて廃人にまで追い込まれたのだから、ネットの説はあながち間違ってもいないようです。恐ろしや恐ろしや。
ジュゼッペ・トルナトーレの演出は絶好調であり、気難しいバルボッサが恋をしてどんどんみずみずしくなっていく様を実に丁寧に描写します。仮にオチなしのラブストーリーで終わってもそれなりの映画になるほどの完成度があるため、主人公と同様に観客もすっかり騙されてしまうのです。これは見事でした。
また、ミステリーものとしても上々の出来であり、オチを知ってから本編を見返すと、あらゆる要素に別の見方ができるという手の込んだ仕上がりとなっています。上質かつ下世話な素晴らしい映画でした。
ザ・チャンバラさん [インターネット(字幕)] 8点(2016-09-13 18:17:04)
49.《ネタバレ》 半分まではどうなるんだろ?と興味を持って見れたが、3/4ぐらいで残り時間の割には話が上手く行き過ぎでオチを勘ぐりだして、予想した通りになって終わった…
何であの老人をターゲットにしたのか、犯罪者側の巧妙な手口や用意周到な計画などの描写はなく、ただただ財産も心もぼろぼろにされた老人の視点で、完全犯罪を見せられただけ。
愛した人の嘘かホントかわからんような思い出の場所のカフェで待つ老人とか切なすぎる。
騙されたとしてもそこに芽生えた恋愛感情の機微なども感じられず伝わらず、ただただ後味の悪さだけが残った。
Luckyoさん [インターネット(字幕)] 5点(2016-08-09 01:23:39)(良:1票)
48.《ネタバレ》 見入ります。依頼人の顔が気になってしょうがない、その先その先が気になってしょうがない!
美しい構図と、美術。不思議な雰囲気がたまりません。
そんでもって愛したクレアは夢のように姿を消し、信じられないような真実を知るヴァージル。
最終的に絵画の真贋はわかっても、愛の真贋を見定める事はできなかった…という事なんですが、それでもいちいち絵になる映像と美術が面白い作品でした。
えすえふさん [インターネット(字幕)] 6点(2016-08-06 20:23:28)
47.《ネタバレ》 ラストの、各々の歯車で動く時計を背景に食事をするシーンが印象的。

騙されていたけれども、その中の愛の時間は本物だった、価値のあるものだったということ?
にしても、大勢で騙しまくって酷いですね。

「贋作の中にも真実がある」とは、クレアは鑑定士を愛していた(騙していたけれど)というメッセージでしょうか。

それを読み解くのは、やはりそう、鑑定士である貴方です!っと。
しかしHPはもう0状態のヨロヨロの初老男性に酷な展開ですね。
nina09さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-05-17 22:23:03)
46.《ネタバレ》 ニューシネマパラダイスの監督の作品ということで、心温まるヒューマンドラマだと勝手に思い込んでいたら・・・(笑) でもやっぱりこれは、単純な犯罪映画じゃなくて、ヒューマンドラマだと思います。
絵が全部盗まれたシーンでは、「女に免疫のないオタクなおっちゃんが、若い娘に入れ込むとロクなことにならないよなぁ・・・」程度の感想しかありませんでしたが、でもラストまでのシーンで、印象は変わりました。肖像画の女性しか愛せず、生の女性とは目も合わせられないような男が、クレア(偽)のおかげでようやく、男として最高の悦びを得ることができます。最初は、哀れな様子を見てかわいそうと思いましたが、彼にとっては「The Best Offer」だったのでは?
アガサ・クリスティの「地中海殺人事件」で、女優と一晩いい思いをした金持ちがめちゃ高い宝石をプレゼントした後で捨てられ、その男に言ったポワロの「男女の秘めごとに値をつけるのですか?」というセリフが、ふと頭に浮かびました。
盗まれた絵よりも、思い出されるのはクレアと愛し合った瞬間のことばかり。彼にとって失ってショックだったのは、絵ではなくてクレア。そのことに気付いただけでも、この人は幸せなのかも・・・。
草食系とか呼ばれてるアホ男子や、アニメキャラやフィギュアしか愛せないオタク君が、ナマの女を知ってしまったら、このおっちゃんと同じように、コロッと弄ばれてスッテンテンにされるんだろうなぁ・・・。 この映画は、そういう人に向けての警鐘?(笑)
それから、「貞節は最も異常な性的倒錯」というフレーズには、激しく同意です♪
ramoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-17 16:11:12)
45.《ネタバレ》 今流行りの?dtvターミナルというのを利用してテレビで鑑賞。

偉大な監督の映画って、晩年になると枯れちゃってつまらなかったり説教臭かったりするもんだと思ってましたが、これは良い意味で裏切られた。しかも、いつも泣かせてくれるような感動作しか撮らないイメージのトルナトーレ監督である。てっきり老人版「マレーナ」みたいな、そんな作品になると思っていましたよ。しかし、物語が進むにつれて何このミステリー的展開!絵画を題材にするとやっぱりそっちの方向に行きたくなっちゃうのかしら?しかし、先が読めない展開にハラハラドキドキ。重厚な映像と音楽が相まって凄く引き込まれた。人それぞれ色んな考え方のできる映画だと思った。私は、彼の最後の台詞を聞いて、きっと後悔はしていないんだなと感じ取る事ができたので、これはこれで良かったんだと思えた。
ヴレアさん [地上波(字幕)] 8点(2016-01-21 16:58:10)
44.《ネタバレ》 依頼人の顔バレが意外に早くてびっくり。「え?もう出てくるの!?」的スピード(苦笑)。もうぅちょっと引っ張るかと思っていましたがね。そんな依頼人と恋仲になっていくにつれ、なんとな~く結果が漂っていたような雰囲気を感じてました。ドナルド・サザーランドのいかにもな悪顔はなんかするにきまってるでしょ!w。ジェフリー・ラッシュ演じる鑑定士が可哀想すぎだな~、まぁある意味因果応報だけどネ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-12-27 05:09:57)
43.《ネタバレ》 最初は、超常的なミステリーかと思いきや、普通のミステリーになってそしていろいろと考えさせられる。
「贋作」がテーマっぽいので怪しい雰囲気は満載だし、この結末も納得できる。そしてそれまでの流れもとてもいい作り方がされている。
感想をネタバレ無しで書きにくい映画でもある。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-13 16:11:09)
42.《ネタバレ》 色々な面で楽しめる映画ですね。外への恐怖症の女性を導くつもりが、肖像画の中の女性達から自分が女性を愛することへ解放されたと捕らえられなくもないし、それを仲間のビリー(自分の芸術を認められない)が詐欺を交えて仕組んだ(それとも孤独な友人にプレゼントした)とも言える。また、愛すらも偽れるのか・・その贋作の中に真実が隠されている・・とも言っている。面白い隠し絵が散ればめられた映画です。人は相手との愛の中に、真実を見つけて生きていくもの・・そのようなメッセージもありそうですね。最後にレストランで「一人ですか」とのウェーター問いに、「連れがいます」と応えることがでるようになったことは、悪いことですか。彼の「一人です」があたりまえであった人生が変わったことは、可哀相なことなのでしょうか。
cogitoさん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-06 12:17:17)
41.《ネタバレ》 驚いた。観たことのない展開。

その謎めいた展開に秀逸さを感じた。監督を含め、製作陣の思惑通りに振り回された。騙し合いじゃないんだ(>_<)

映画はベットリと美しい映像にまみれている。そして誠実。ラストはエレガント&とても恐ろしいハッピーエンド。

一流の鑑定士ヴァージルオールドマン。有名なオークショニアでもある。初老。パートナーのビルと組んで価値のある作品を安く手に入れるというルール違反も。
そんなヴァージルの元に鑑定の依頼が。しかし…、依頼者に会えない。あの手この手で会おうとするが会えない。
その鑑定するものの中に、とんでもなく価値があるかもしれないものの破片が…。

極上ミステリサスペンス。だが思うこと1つ。遊びが足りない。テンポが一緒。ここにこの作品のさらなる可能性を感じる。

ジェフリーラッシュは魅力的だ。ぜひこのメンバーでもう一本。
JFさん [DVD(吹替)] 8点(2015-11-24 22:52:47)
40.《ネタバレ》 この監督とソリが合わないのはなぜか、この映画を観てわかった。この人の恐るべきユーモアの感性の無さだ。いつでも質感のしっとりとした小道具と背景で画を美しく撮り、芝居のしっかりしてる役者を使って雰囲気は極上だ。だけど、詐欺サスペンスの話で、してやったりやられたりといった爽快感が無くてどうするんだ。年寄りをマジ破滅に追い込んでどうする。
大問題なのは、オールドマンの財産だけでなく真心まで粉砕したってことだよ。押し込み強盗で絵画だけごっそり盗られた方が全然ましだ。
贋物の中にも本物がある=偽の愛でも真実かもしれないと心のどこかでクレアを待ち続けるオールドマン。でも来訪するのはかつての秘書のおじさんのみ。落胆のような絶望のようなオールドマンの表情。
一体どうしてくれるのか。ドレスや宝石をみつくろい、嬉々として自宅へ帰るオールドマンの姿を思い出すと私はこの上なく辛い気持ちになるんだが。
映画を観終わって、苦い感想を抱くものがあってもいい。けれど人の心の弱くて優しい部分を踏みつけにして可とする脚本などセンスが良いものではないと思う。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-10-19 00:13:29)(良:2票)
39.どんでん返しを用意したストーリー展開にしては、もたつく感あり。「題名のない~」は重厚な演出と、ミステリがうまくマッチしていたのに。ジェフリー・ラッシュの細かな演技がうまいので、飽きることなく楽しめます。感動ドラマではありませんでした。
カワウソの聞耳さん [DVD(字幕)] 5点(2015-09-09 21:11:31)
38.《ネタバレ》 マッチスティック・メンのパクリと言わせていただきます。
偶然にもつい最近、鑑賞したばかりなので記憶から、もしかしたらと観てていたら
案の定同じオチでした。全体的に元の方がすべて上手なのが残念です。
この監督は、もう観ません。

鑑定士なんだから、鑑定品物等から、胡散臭いの気付かないのかなー?

個人的に絵画が好きなので、アートねたという点が嬉しかったです。
glxynt2さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-08-26 23:02:32)
37.いいひっくりかえし。
Yuさん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-10 22:13:53)
36.《ネタバレ》 設定こそ違うけれど、全体的にほぼ「マッチスティックメン」ですね。
「マッチスティックメン」を観ていなければもっと楽しめたのかも。
虎王さん [DVD(字幕)] 6点(2015-07-21 02:02:24)
35.《ネタバレ》 きっと信じてもらえないわ、オールドマンさん。実は私、人と会うのが怖いの。15歳のころからこの館の外へと出たことはないわ。それだけじゃない。館に誰か人が居る時は、私はこの隠し部屋に閉じこもるの。しっかりと鍵を掛けて…。両親が居る時だってそうだった。だから私、両親ともずっと会わずに過ごしてきた。そう、壁のこちら側にある秘密の部屋で、私は12年もの間ずっと独りで生きてきたの――。優秀な美術鑑定士であるヴァージル・オールドマンは、極度の潔癖症と偏屈な性格のせいで何十年もの間、ずっと独りで過ごしてきた孤独な男。ある日、そんな彼は両親の遺産を処分したいので鑑定してほしいという若い女性の依頼を受けるのだった。古びた館へと足を踏み入れたオールドマンは、クレアと名乗るその依頼人に会おうとするものの、彼女は一向に姿を現さない。彼女のそんな無礼な態度に次第に苛立ちを募らせるオールドマンだったが、館の壁の向こうから突然クレアが声を掛けてくるのだった。絶対に人前に姿を見せないという謎めいた彼女に、これまで一切女性と交際したことのないオールドマンの心は少しずつ掻き乱されてゆく…。孤独な初老男性と壁の向こうに隠れ住むうら若きミステリアスな女性との恋を妖艶に描き出すダーク・ラブ・ストーリー。正直に告白すると、実は何年も前に、この監督の代表作にして名作の誉れ高い『ニュー・シネマ・パラダイス』を観たのですが、僕の感性とはまったく合わないのか、何処が良くて何に感動していいのやらさっぱり分かりませんでした。「これの何処が傑作なの?」という疑問だけが心に残ったまま、以来この監督の作品はずっと避けてきたのですが、本作の世間での評判がすこぶる良かったので、「もしかしたら…」と今回鑑賞してみました。結果は…、やっっっぱり僕の感性とは全く合わなかったです(笑)。どうしてこんなにも魅力的な設定を扱ってるのに、ここまで凡庸なつくりにしてしまったのでしょう。これをもし、P・アルモドバル監督やR・ポランスキー監督が手がけたならきっと淫靡で怪しげな魅力に満ちた良作になっただろうに。だって“顔のない依頼人”とか言いながら(まあ配給会社が勝手に付けた邦題ですけど)、中盤でその肝心のクレアちゃんが早々に顔を見せちゃうばかりか、陰毛まで晒しちゃってますやん。これじゃ物語の核となるべき、彼女の妖艶さや神秘性なんて欠片もありゃしませんですって。それからは、それ程綺麗じゃないそんな彼女と偏屈じいさんとのどうでもいい恋愛論が延々と繰り広げられて、正直僕は退屈で退屈で仕方なかったです。最後のオチも容易に読めてしまう凡庸なもので、別段心に突き刺さるわけでもなく…。まあ、僕のような人間は世間では少数派なのかもしれませんが、この監督の作品はやっぱり自分とは合わないと十数年ぶりに再確認した次第であります、はい。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 4点(2015-07-14 16:17:53)(良:1票)
34.《ネタバレ》 男の人って、自分の年や容姿を顧みないところがありますよね。男性は女性に騙され、年老いた女性は息子(オレオレ詐欺)に騙される。悲しい性です。画面が最初から最後まできれいでした。
たぬき野郎さん [DVD(吹替)] 8点(2015-06-19 20:09:28)
33.《ネタバレ》 ヴァージルはビリーの画家としての才能を否定しつつも、オークションに出品された名画をビリーに安価で落札させた上で買い取り、自らのコレクションを増やしていく。このシステムで沢山集めた女性の肖像画コレクション。それらは、そのビリーを主犯格としたヴァージルと関わる数名のキャラによってあっさりと奪われる。

しかし犯人ビリーは名画が欲しかったわけではない。名画を売り払い大金がほしかったわけでもない。単に”自分の画家としての才能をヴァージルに認めさせたかった”だけなのだ。ここ大事。

そして彼の期待どおり、実際ヴァージルは彼を認める事となる。それはかつて「才能ないよ」といったそのビリーが描いたただのサギ用アイテム”クレアの母親の肖像”(クレアにそっくり)を、ヴァージルが家を売り払っても手放さず、ずっと大事にするほど愛でる事になったことで証明される。

「ビリー天才!」と口にしたわけではない。でも彼の絵が手放せなかった事は、クレアへの思いが前提にあるとしても、彼女を描いた絵が彼の心に訴えかけ、魅了するものである以上、結果的にそうした絵を描いたビリーの才能を認めてる事になるのだから。

見終わった直後は「ヴァージルは皆に裏切られ名画も持ってかれ何も残ってないわ。救いのない悲惨なエンド」と思った。

だが、いや、待てよ。この映画の英タイトルは「the best offer」(最良の出品物)。

とすれば?そう、女の肖像画に囲まれて精神的自慰に浸って、生身の女に恋を抱くことすらなかった、ましてやその肌に手袋を外して触れることもなかった”二次元萌え”のオッサンが一生に一度の恋を味わえたのだ。

それがたとえウソだとしても、あの時の高揚館・・・花束やドレスやメイク品や指輪を、愛する人を想いながら選ぶ時のときめき・・彼女の自分への思いが愛なのかどうなのかヤキモキする感覚・・他に好きな人いるんじゃないのって嫉妬心に燃える感覚、そしてメイクラブした時のあの頭のてっぺんからツマサキまでジワ~ンとする感覚、やっぱり彼女はボクが好きだった!と実感しプロポーズ作戦大成功した時の感激・・・そうした数々の【恋でしか得られないモノ】は、金で何でも手に入れてきた彼が唯一手に入れられなかったもの。これをを得たことは、たとえウソだとしても、そんなバラ色の体験を与えてくれたクレアは、彼にとって

<the best offer>(最良の出品物)

だったのだという結論に到達できよう。

ヴァージルはクレアというニセモノの恋心を持った出品物を見てbid(入札)し、最終的に手に入れた。
ヤフオクでニセモノのヴィトンバッグを買っちゃった人のように、彼女の恋心がニセモノだと後で分かったが、手にしていた間は最高の思いができたのだ。(何百枚の名画の女は、彼に感動は与えることはできても、恋する者だけが得られるこれだけの感情を与えてはくれないのだ!) 

年月が経つほどにヴァージルにとっては、彼女が彼を本当に好きかどうだったかなんて、もはや関係なくなっていったのかもしれない。相手が自分を好きだったかではなく、どれだけ自分が相手のことを愛したか。そこが、一生に一度の恋の重要ポイントであることもある。最高の恋愛ってのは、なにも両思いでなくてもいい。片思いでも振られた恋でもいい。いかに深く愛せたかが重要なのだ。

彼は絵を全部持ってかれた後も金はまだあった。引っ越し先の立地(観光名所広場のそば)や内装をオーダーでする余裕などを見れば分かる。まだ”2次元萌え”オッサンであれば改めてまた名画の女性を集め直していただろう。

しかし彼は、ビリーによるサギ絵(ヴァージルにとっては事実上クレアの肖像画)1枚だけで良かった。100年価値を認められ続ける名画の女どもより、二度と会えない思い出の女性のほうが彼にとって100年の恋だったのである。いってみれば

”2次元萌え専門だったキモヲタおやじが3次元の美女との恋に目覚めちゃってリア充  ~もうあの頃には戻れないボク~”

といったコピーでもつけたくなるような映画である。絵画、オークション・・・といった崇高な世界が舞台になってるから気品あふれる雰囲気の中で進んでいく話だが、要はそういうことだ。(いい意味で)  

『適当な恋の3つや4つはしても、心に深く残り続ける一生に一度の恋をしたことのないまま死ぬ人間もたくさんいる中で、金で買えない、プレシャスな恋。それを手に入れたヴァージルは、実は幸せものなんだよ(さぁ、あなたも一生に一度の恋をしましょうか?)』っていうのが、この「the best offer」という映画のメッセージなんじゃないかな。
フィンセントさん [DVD(字幕)] 10点(2015-06-14 15:19:19)(良:2票)
32.《ネタバレ》 何気に、見ちゃいました、ヒロインの女性は、可愛い人でしたね、、、、、。映画に写っているもの全てが素敵でした。最後に最後に、詐欺の話なんだけど、高齢者の男性を何人も騙して、あの世に送る悪女は、古今東西、沢山いるのだなあ、と、日本でも、刺して、美人でも無い、おばさんが、次々高齢者を騙して、保険金を受け取る、だいぶ前はカレー事件があったり、歴史上、そお言う事件は、無いわけじゃ無い、ということだけは、この映画を見ていて思いましたね、幸いなことに、自分も絵画を沢山、油彩画を沢山所持しているが、美術的に価値のあるものでは無い、自分の部屋には、オードリーヘップバーンの油彩画が3枚飾ってあるので、主人公の爺さんの寂しさ、彼女に騙されたことと、集めた美人画が盗まれたこと、どっちがショックなのだろう、それが気になりましたね。もし、家に飾ってある、オードリーが高価な絵だとしたら、高価じゃ無いというのがわかっていても、絵には、描いた人の心が宿っているわけで、書かれた女性も、描いた人の心さえも、そして持ち主のその絵に対する心さえも盗んだ、そう思うと、彼女の美貌、体、年齢、どっちが価値があるのかわから無いですね。彼女のことは10年程度でおそらく忘れられるだろう、でも、集めた絵画は、その何十倍も生きている事を考えると、私は絵を盗まれたショックの方が大きいような気がしました。途中のカットで、円形の運動器具で、360度、自由に回転する運動器具、あれが、謎でしたね、健康のためにしていたのか、老人ホームにあったのか、あれをやっていたのが主人公なのか、よくわかりませんでした、でも、あれは目が回り、酔うんじゃないかな、とか、最後に残ったオートマタ、あれも言い値で売れるんだろうな、なんて思いました、まあ、人生最後の直前に、人生の最高点に達したのだから、詐欺の女だとしても、あれほど美人を抱けたのだから、その件に関して不満はないだろうと思いました、この映画を見て、誰が一番損をしたのか、得をしたのか、考えてみる必要はあったと思います、最高に楽しめました。ニューシネマパラダイス、戦場のピアニスト、この映画、どれも素晴らしい仕上がりです、面白かったです。
yasutoさん [ビデオ(字幕)] 10点(2015-05-22 02:36:33)
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【点数情報】

Review人数 51人
平均点数 6.84点
000.00%
100.00%
200.00%
311.96%
435.88%
559.80%
61121.57%
71121.57%
81631.37%
923.92%
1023.92%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.50点 Review4人
2 ストーリー評価 7.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review6人
4 音楽評価 8.33点 Review3人
5 感泣評価 6.33点 Review3人

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