3.《ネタバレ》 主演二人の絶妙な空気感だけで2時間持たせた映画。
前作では彼らとそれをとりまく街の人物紹介をベースにしており、
かなりまとまった作品であり、今回は二作目ということでそれらを省略してより物語が大きく飛躍する。
もんだと思っていましたらそこまでのダイナミズムはありませんでした。
ゆるい空気のなかそれでも懸命な人々を描く、
面白いんだけどどこか全体に物足りなさを感じてしまいます。
またストーリーもいびつでまとまりに欠けており、
つぎはぎな印象を受ける。例えば預かっている女の子がバスのなかでは何もしない。
この映画の一番の事件で何もしないのならば、
最初からいらないはずで、どうもエピソードを上手く混ぜられていない。
とってつけたようなラストのメッセージは噴飯モノで、
映画とあんまり関係がない。
とにかくラストにそれっぽいメッセージを主役にしゃべらせるシステムを、
どうにかしないととてもじゃないが邦画のレベルは上がらない。