2.《ネタバレ》 ある病院から医師がいなくなったので、最後に会ったであろう患者から話を聞き出す、という設定。そこからぶれずに、地道に、しかし緊張感に満ちた会話が切り返されるのが、何とも心地よい。そしてそれは、終末部分まで、必然性と一本の筋をもって突き進んでいく。ただし、こういう展開のときには、限られた場面の中にいかに多角的な要素を盛り込めるかが一つのポイントなのだが、その辺はやや手が回らなかったようである。主人公の家族なんて、キャリー=アン・モスまでつぎ込んでいながら、ほとんど活用されてないし・・・。院長から話を聞いているおじさんも、何かあるのかと思っていたら、本当にただ聞いていただけでした。