1.《ネタバレ》 参院選で幸福実現党が全員落選した瞬間から今作を待っていた私だが、ハードルを上げすぎた。なんなんだリューホー。「仏陀再誕」や「神秘の法」のブットビ感と比べると、今回はおとなしい。「黄金の法」や「太陽の法」を足して二で割ったような印象でした。(その印象、誰にも伝わらねぇ)
とはいえ、お花畑感とツッコミ所は満載であり、さすがリューホー作品といった所。
エベレスト級にあるツッコミところはさておき、ザッと物語を説明すると…悪い宇宙人が高校生を洗脳。その方法が「塾を使って一人ずつ脳にチップ埋め込む」という、コスパの悪い方法だ。その脅威に気づいた高校生の主人公グループが、良い宇宙人とナニして悪い宇宙人と対峙する…という、なんだかなぁな内容だ。
「幸福の科学の映画なのに、信仰とか宗教はテーマじゃないの?SFなん?」と戸惑いを隠せない方もいらっしゃるだろうが、そこは御心配めさるな。リューホー映画は過去にも、信仰と宇宙人を平行して騙って…否、語っており、そこから醸し出すカオスは、もはやお家芸だ。
まぁ、今作も信仰だとか正義だとかがギガスパークして、やれやれ平和になりましたとさ、みたいなオチだ。ちょっと飽きてきた。
そんな私に、今作はサプライズ。エンドロールの途中に「ニーハオ大統領」と、悪の首領のようなシルエットが続編を匂わせる!これって中ご…イヤイヤ、彼が習近平だとは誰も言ってない。たぶん違うどこかのアジアの国だ。前作「神秘の法」に出てきたゴドムとかいうアレな国だと思う。多分!しかし、続編とか作る気あるのかなぁ。それはそれで、期待したい。
さて、アニメのクオリティ。今作はアニメーション(動)の演出がいつもにも増して荒い。その分、CGパートは生きがいい。リューホーアニメと言えば、初期プレステレベルのCGがウリなのだが、今作はソコハカとなく気合を感じ…と思いきや、寿命一億年と言うドラゴン型宇宙人の高校教師(自分で書いていて何か可笑しい)の「竜形態」が、やはり初期プレステレベル。なんかほっとした。
結論としてはぶっちゃけリューホーの暴走はナリを潜めており、フツーに「つまんない」の一言なのだ。頭痛をおぼえるくらいの劇的なくだらなさがないリュ-ホーアニメなんて、観たくなかったなぁ。
愛人問題で揺れているのかしらんが「LOST LOVE」とか寂しい作詞のエンディングとか作ってイジケてねーで、次回作はもちっと気合入れて挑んでほしい。頼むぜリューホー。