12.《ネタバレ》 遂に敵の本丸が目前に…!ここからクライマックスまで怒涛のファイナルバトル!
かと思いきや、なんか爆弾が降ってきて、妹もふっとばされて、目が覚めたら戦争は終わっていました。
・・・は?まさに狐につままれた状態です。一番の見どころをまるまる削除。最後がこれで良いんだろうか・・・。
『敵は外にも内にもいた』っていうストーリー展開は嫌いではありませんが。
なんだかんだ言ってこのシリーズはエンターテイメントというフィルターを通した反戦映画なのでしょう。
カットニス達は自分たちの自由と安全のために武器を手に取って闘いましたが、目線を相手国の民衆に置き換えれば、当然自分達は侵略者でした。それは最も嫌悪すべきスノー大統領と同じ行為だったわけですね。どんな大儀を掲げていても、罪の無い人たちの命を不当に奪う戦争に正義は無いということでしょう。
官邸前広場で起きる惨劇を目の当たりにし、大いに戸惑うカットニス。『私が望んでいたのはこーゆーことじゃない。』と、彼女の心の声が聞こえてきそうです。
自らの過ちにカットニスが気付き始めた瞬間、その代償と呼ぶにはあまりに無慈悲な現実がカットニスを襲います。なかなか事態が好転しない理不尽なシリーズものをここまで見てきたからこそ、最後はもう少し爽快な結末を期待していたんですけどね。残念です。
このシリーズの1作目を見たとき、日本で不評の意味がよくわかったものです。
そしてこの最終作を見たとき、実は1作目が一番面白かったんじゃないだろーかと思えてしまう不思議。