1.ん~。前作よりもちょいとお安い感じになってますかね。でもそれがかえって、前作よりもさらにカンフー映画「らしさ」にもつながっています。要するにこの、何とも田舎臭い感じ、そして懐かしい感じ、ですね。いつの時代とも知れぬ中国の、どことも知れぬ村で、横暴な「組長」に人々が虐げられており、そこにやってくるのが、鉄の拳を持つRZA様。前作と異なり、これといってスターが起用されていない本作、さらには肝腎の鉄拳RZA様の出番も控えめで、ますます地味になっちゃうのだけど、いやいやカンフー映画ってこんなもんでしょ~という気もしてきます。基本的には圧政に耐える、耐えてこそついに立ち上がった際のカタルシスも大きくなろうというもの。そうなりゃ後は血しぶき飛び散る残酷描写も花開き、さらには・・・おっとこれは言えない、バカバカしくも意外な展開も待っていて、乞うご期待。あまり期待せずに、ご期待ください。
ちょっと全体的に地味な印象を受ける理由の一つに、「ちょっとアクションにスピード感が無いんじゃないの~」というのがあるのですが、まあこれは、RZA様の動ける速度に合わせたのかも知れない(笑)、むしろここでは、“見得を切る”ような決めポーズのカッチョよさが見どころで。こんな感じで第3作も作ってほしいような、もう要らないような。
それにしても、あの採掘を行っていた洞窟、もしやホンモノの鍾乳洞で撮影して、まさかホンモノの鍾乳石をメチャクチャにしてたりは、しないでしょうね??