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シン・ゴジラ

GODZILLA Resurgence
2016年【日】 上映時間:118分
平均点: / 10(Review 152人) (点数分布表示)
SFシリーズものパニックもの政治もの特撮ものモンスター映画
[シンゴジラ]
新規登録(2016-01-27)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2017-05-20)【イニシャルK】さん
公開開始日(2016-07-29
公開終了日(2017-03-22)
レビュー最終更新日(


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監督樋口真嗣(監督/特技監督)
庵野秀明(総監督/プリヴィズ企画・監督)
尾上克郎(准監督)
助監督轟木一騎(総監督助手/D班監督)
摩砂雪(D班監督)
庵野秀明(D班監督)
尾上克郎(B班監督)
演出庵野秀明(予告編演出)
キャスト長谷川博己(男優)矢口蘭堂(内閣官房副長官)
竹野内豊(男優)赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官)
石原さとみ(女優)カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使)
大杉漣(男優)大河内清次(内閣総理大臣)
柄本明(男優)東竜太(内閣官房長官)
高良健吾(男優)志村祐介(内閣官房副長官秘書官)
市川実日子(女優)尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課課長補佐)
松尾諭(男優)泉修一(保守第一党政調副会長)
國村隼(男優)財前正夫(統合幕僚長)
ピエール瀧(男優)西郷(戦闘団長)
野間口徹(男優)立川始(資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長)
余貴美子(女優)花森麗子(防衛大臣)
矢島健一(男優)柳原( 国土交通大臣)
平泉成(男優)里見祐介(内閣総理大臣臨時代理 前農林水産大臣)
浜田晃(男優)河野(総務大臣)
手塚とおる(男優)関口(文部科学大臣)
古田新太(男優)沢口(警察庁長官官房長)
モロ師岡(男優)本部(警察庁刑事局局長)
渡辺哲(男優)郡山(内閣危機管理監)
諏訪太朗(男優)田原(東京都副知事)
光石研(男優)小塚(東京都知事)
藤木孝(男優)川又(東京都副知事)
嶋田久作(男優)片山(臨時外務大臣)
津田寛治(男優)森文哉(厚生労働省医政局研究開発振興課長)
高橋一生(男優)安田龍彦(文部科学省研究振興局基礎研究振興課長)
神尾佑(男優)風越(外務省・新政務担当総理秘書官)
塚本晋也(男優)間邦夫(国立城北大学大学院生物圏科学研究科 准教授)
原一男(男優)塙(仮名)(生物学者)
犬童一心(男優)志賀(仮名)(古代生物学者)
緒方明(男優)柳(仮名)(海洋生物学者)
斎藤工(男優)池田(第一戦車中隊長)
前田敦子(女優)避難民(カップルの女)
鶴見辰吾(男優)矢島(統合幕僚副長)
松尾スズキ(男優)早船(フリージャーナリスト)
片桐はいり(女優)広田静子(官邸職員)
中村育二(男優)金井(内閣府特命担当大臣)
小出恵介(男優)消防隊隊長
妹尾洸(男優)
三浦貴大(男優)ジャーナリスト
小林隆(男優)山岡(統合部隊指揮官)
大林丈史(男優)国平修一(副総理兼外務大臣)
小川真由美(アナウンサー)(女優)アナウンサー
原知佐子(女優)
森廉(男優)避難民
岩井堂聖子(女優)
石垣佑磨(男優)芦田(第2飛行隊第一小隊長)
黒田大輔(男優)根岸達也(原子力規制庁監視情報課長)
北山雅康(男優)笹上高尋(海上保安庁海上保安監)
野沢聡(男優)
國本鍾建(男優)石倉(陸上幕僚長)
斎藤嘉樹(男優)
島津健太郎(男優)澁沢真
竹下宏太郎(男優)
柳英里紗(女優)
山崎潤(男優)
渡部遼介(男優)
庵野秀明(男優)バスの運転手
ドン・ジョンソン(男優)リヒター(ゴジラ調査団団長)
出演岡本喜八牧悟郎(元城南大学統合生物学教授)(写真)
脚本庵野秀明
音楽鷺巣詩郎
伊福部昭
北原京子(音楽プロデューサー)
撮影山田康介
庵野秀明(画像設計/D班撮影)
摩砂雪(D班撮影)
轟木一騎(D班撮影)
TBS(撮影協力)
日本テレビ(撮影協力)
フジテレビ(撮影協力)
製作市川南〔製作〕
東宝
企画神山健治(企画協力)
川上量生(企画協力)
浜田秀哉(企画協力)
プロデューサー山内章弘(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特撮尾上克郎(特技総括)
佐藤敦紀(VFXスーパーバイザー)
大屋哲男(VFXプロデューサー)
白組(VFX)
作画前田真宏(イメージボード/画コンテ)
林田裕至(イメージボード)
丹治匠(イメージボード)
轟木一騎(画コンテ)
摩砂雪(画コンテ)
樋口真嗣(画コンテ)
庵野秀明(画コンテ)
鶴巻和哉(画コンテ)
美術林田裕至
三池敏夫(特撮班美術)
西村喜廣(特殊造形プロデューサー)
前田真宏(ゴジライメージデザイン)
竹谷隆之(ゴジラキャラクターデザイン・造形)
庵野秀明(ゴジラコンセプトデザイン)
柘植伊佐夫(粉飾総括)
出渕裕(特殊建機小隊エンブレムデザイン)
轟木一騎(タイトル)
振付野村萬斎ゴジラ(モーションアクター)
編集庵野秀明
佐藤敦紀
録音庵野秀明(音響設計/D班録音)
摩砂雪(D班録音)
轟木一騎(D班録音)
照明川辺隆之
その他電通(特別協力)
小池百合子(取材協力)
枝野幸男(取材協力)
あらすじ
東京湾で無人のクルーザーが発見される。その頃、同じ東京湾で大量の水蒸気爆発が起こり東京湾アクアラインのトンネル崩落事故が起こる。原因不明のため対策に追われる政府の会議でも意見が分かれる。内閣官房副長官矢口は巨大生物の存在の可能性を主張するが受け入れられない。その時、テレビ画面に巨大な尻尾が映し出されたと思うと、あっという間に巨大生物が上陸し町を破壊しながら移動する。原因が巨大生物ということで、政府は自衛隊に駆除を命ずるが、逃げ遅れた住民がいるために攻撃に躊躇していると、生物は東京湾に帰って行った。分析の結果、その生物は、海中に投棄された核廃棄物をエネルギーにしていると判明し「ゴジラ」と名付けられた。やがて、進化したゴジラが再び鎌倉から上陸してくる。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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52.《ネタバレ》 全体的に、真面目に作っており、ゴジラの恐怖感も出て、よい映画ではあるが、バランスが悪い、政治色が強すぎる。もう少し、市民の勇気を示すドラマがほしい。大統領候補を目指す石原さとみは無理がある。最後のエンドロールのゴジラ交響曲はずばらしかったので、ゴジラが迫る場面で、心底、震える恐ろしさを曲を利用して、描いてほしい気がした。初めに出たゴジラの姿はデザインが幼稚すぎる。科学説明も中学生位にも判るくらい簡単化が必要。後半から最後にかけて、エヴァンゲリオン風となって本来のゴジラの本道(人類の軽率な行動に対する警鐘)から、外れていってないか。


◆「ゴジラ映画」の真の本質を描くなら、【原発】を襲うゴジラ(真の恐怖:人間側の攻撃が限定)を描くこと。
◆日本の最大の弱点【原発】への攻撃、その対応を次のゴジラ映画に期待したい。

cogitoさん [映画館(邦画)] 6点(2016-08-14 18:39:49)
51. 過去のゴジラをふまえた上で、もう一度日本のゴジラを作り直そうという気概を感じました。
海牛大夫さん [映画館(邦画)] 7点(2016-08-13 18:23:45)
50.素直に面白い。

アニメの実写化は失敗が多い(ゴジラはアニメではないが)それはアニメの大筋のみを普通の監督が普通になぞるからだが、
この映画は違う、凄腕アニメーターがアニメのカット割と展開をセルフパロディ込みで実写に落とし込んだものだ。

ゴジラは使徒そのものだし、政府はネルフ発足前の対応だろう、まさにエヴァの前ストーリー

個人ではなくチームとして力を発揮する日本人の特徴、各方面でそれぞれ対応をとる政府、自衛隊、独立部隊
トップが替わっても結果を出す人材、他国の介入と裏で交渉をする立場のふるまいなど見ごたえあり。
この群像劇、外国の人に伝わるのだろうか、そこにも興味が行く。

秀作のアニメ同様これからネット上で、各シーンの小ネタが解析されていくのだろう、
なにしろ膨大な情報を秒単位で垂れ流していく映画であり、文字の意味や背景に何があるのか1回見たぐらいで解る訳がない

ゴジラ以外のCGはかなり良くできてるし、ラストカットのフリは続編の有無に関わらず良い幕引き
映画として、とても良い出来だと思う。

ひとつ心配なのが(シン)ゴジラが全く新しいゴジラだったとすると、
(シン)エヴァンゲリオンが過去を捨てたものになる可能性が・・・それだと彼はまた病むよ。
カーヴさん [映画館(邦画)] 7点(2016-08-13 17:59:13)(良:1票)
49.《ネタバレ》 鳴き声やミサイルが着弾した時の音など、懐かしいなぁって感じで良かったです。
この手の舞台設定や進行は、日本のアニメの中でこれまでさんざんやられてきているので、そちらが好きな人間にとっては、もっとマニアックでもっとハラハラドキドキさせられる話をいくつも知っているけど。。。といったレベルなのかも知れません。でも実写としては「よくぞここまでやり切った」といっていい力作だと思いました。もちろん監督の才能・手腕によるところも大きいと思いますが。(つまらない映画の声優なんかやっている場合ではないですね)
個人的には、最後は口ではく、「唯一の装甲の弱点を突いたお注射」ということにして、そこに当たるかどうか、みたいな超ベタな展開でも良かったんじゃないかなぁと思ったのですが、今回の場合は「あの時」の放水車を意識したんでしょうね。
2006年の「フラガール」(頑張る少女達と先生)、2007年の「キサラギ」(脚本勝負の密室会話劇)が、莫大な予算をつぎ込んでCGと火薬の量で勝負してくるハリウッドに対する、邦画の目指すべき姿の代表例ではないかと考えているのですが、そこにもう一つ加えてもいいかなと思いました。
マー君さん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-13 16:42:10)
48.《ネタバレ》 初代「ゴジラ」の素晴らしい音楽と咆哮が“そのまま”響き渡るシンプル・イズ・ベストな黒一色のオープニング。
世界よ、これがゴジラだ…と自信を持って言えるのは、上映からしばらく経って“ヤツ”が真の姿を見せた時である。
それまでは能天気な人々の言葉が大量に吐き出され続け、下から映されるペンの山、画面を覆いつくす夥しい文字、押し寄せ川を上る船、道路を埋め尽くす車、飛び散る瓦礫、一枚一枚揺れ落ちる屋根瓦、振り回される人、人、人の群がその瞬間まで徐々に緊張を積み重ねていく。
石原さとみの人をイラつかせる喋り方と微妙な発音も(ry
画面の黒さも怖さを引き立てる中々のもの。

初代「ゴジラ」が怪獣という「個」とそれに立ち向かう人間の「個」の激突だったのに対し、本作は岡本喜八「日本のいちばん長い日」の如く一つの出来事をめぐり「組織」が混乱し立ち向かう。
会議で高みの見物をし、行動を起こす者の意見は軽くあしらわれ、対策が後手後手に回り続ける苛立ちが、画面の向こうで人々が災厄に見舞われる中で募っていく。喋る人間の言葉やそれを紹介する字幕・説明文も高速で過ぎ去っていく。
この辺の件を見るだけで、庵野たちが喜八の傑作のリメイクを撮るべきだったと思わざる負えない。極端なクローズ・アップが多様されるのはかなりうっとおしかったけど。

一隻の小型艇が海面を漂い、そこに乗り込んだ人々の視点ごと吹き飛ばすように巨大な水飛沫が出現する。
紅く染まる水面、“ヤツ”は気づくと背びれを突き出しながら川を上り、また気づくと地中を這い市街地を粉砕しながら前進を続ける。「キングコング」のように激しくのたうち、眼をギョギョロ動かし、苦しそうに叫び、血を流しながら。
観客は突然現れた得体の知れない存在に「誰だお前っ!?」と会議室の面々と共に困惑し、侮り、警戒を続ける。
ソイツが突然“進化”するように起き上がり、眼を小さく鋭くして立ちはだかるのである。動き続けた物体が急に止まる…次に何をしでかすか解らない恐怖と緊張が画面に奔る。

接近する武装ヘリの一団との睨み合い、、引き金を引く指の動き、警笛は列車の接近を告げるのではなく攻撃を躊躇う“理由”が路上を通過することを予告するため。
そして気づくとまた“ヤツ”は消え、海から黒い姿になって再度現れる!初代「ゴジラ」のように徐々に、ゆっくり確実に進んで来る巨大な体躯、自由自在にうねり市街地を横切り蠢く尻尾が語り掛ける得体の知れない恐怖。

口を引き裂かんばかりに顎を開き、コンクリート・ジャングルの底を走るように吐き出される泥のような爆炎、それが光の束、線となって放たれ戦闘機を切り裂きビル群を薙ぎ払い焼き払う瞬間の戦慄!
今まで喋り続けた人々を、暗闇から静かに迫り来る不気味な戦闘機を沈黙させるような圧倒的絶望。コレだ!コイツだ!一切合切何もかも破壊する恐ろしき災厄の化身!ヤツこそが「ゴジラ」だ!!!!!炎に包まれる東京を背に君臨する後ろ姿がもう最高にたまらない。怖いんだけど物凄くカッコイイ。


ゴジラはどんどん熱を上げていくのに対し、人間側は感情的になるのを押し殺すように冷静に仕事を続ける様子が描写される。一滴の汗を流すことさえ許されないほどだ。
拳をあげて怒りを発する者をなだめるように、激高しそうな者に冷たいペットボトルを突き付けるだけでその姿勢が伝わって来る。万の言葉に勝る瓦礫の中に消えた人々への鎮魂、生きている者に向けた首(こうべ)をたれる礼、祈り。
どんな状況でも闘う者たちは飯を喰らい、水を飲み、食事で出たゴミをまとめ、洗ってないシャツを取り換え、資料を整理してひたすら勝機を探ることをやめない。
政治家は政治をし、記者はネタの取引をし、自衛隊は前線で抵抗し続ける。自衛隊は伝統行事のさだめから逃げられないのである。
アメリカも手段を選ばず、ドイツは一言で快諾して協力してくれる。流石元同盟国!

観客を励ますように高らかに響き渡る鷺巣詩郎「ヱヴァンゲリヲン」の音楽、折り紙が導くヒント、過去の悲劇を繰り返さないために、たとえ放射能で埋め尽くされようがマスクをつけ踏みとどまり立ち向かう!
動くはずの無いビルが、本来人を運ぶための列車が生き物のように敵に襲い掛かる頼もしさは何なのだろう。“切り札”をブチ込む様子もあえて見せず効いているのか?いないのか?と思わせ安心させない演出がバツグンだ。

次のゴジラvs人間を期待させるかのような締めくくり、伊福部の旋律に始まり伊福部の旋律に終わる物語。
すかあふえいすさん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-11 23:00:40)(良:2票)
47.《ネタバレ》 この映画はゴジラをなのった、政治映画である。と思えた。だから、海外ではうけないと思う。私は、政治映画はすきだが、今の政府は評価していないので、そこを鋭くえがいて欲しかった。自衛隊だって、ゴジラと戦うのは平気だろうが、ISと戦うことになったら気が引けるだろう。しかし、今の安保法案でいずれそうなる。ただし、アメリカの傀儡政治はよく描けていた。昔のゴジラファンとしては怪獣ゴジラの愛が感じられなかったのは残念である。尻尾に何人もの死体をまきつけていては、そうもいかないだろう。しかし、本当のゴジラは、人間の身勝手さを嘆いていた。いや怒っていたのだ。だから、地球に危機が来ると立ち上がる。しかしこの映画のゴジラは立ち上がらないだろう。政治映画ならまあまあ。しかし、ゴジラ映画なら落第点である。
matanさん [試写会(吹替)] 7点(2016-08-11 21:54:43)
46.《ネタバレ》 1954年公開のゴジラが当時社会問題になっていた水爆実験の被曝を受けた反米、反核の政治的メッセージ性の強い映画だったので、
シン・ゴジラは絶対福島の原発を絡めてくると思ったのに、各国の昔の核廃棄物という説明でお茶を濁す始末。
どこの国のどういった行為による核が原因とはっきり明言してほしかった。。
戦後9年目で創り上げた名作をなんとも雑にリメイクした印象を開始早々受けてしまう。

いつもの邦画お得意の早口で緊迫感が生まれると勘違いした演出に、
最後まで地に足つかないふわふわした演技の主演女優に、
スカイツリーも皇居も登場しない東京に、
期待を裏切らないチープなCG。

たまたまゴジラはエネルギーを使い果たし静止して
たまたま新幹線が衝突可能なところにゴジラがいて
たまたま在来線が衝突可能なところにゴジラがいて
たまたま複数の超高層ビルのちかくにゴジラがいて
たまたまゴジラの首から下だけビルの瓦礫に埋もれ
たまたま薬を注入する車の方向にゴジラが口を開け
たまたま絶対必要な量の薬が間に合いゴジラを倒す

最後はお決まりのように次回作があるかのような演出で幕が下りる。
miumichimiaさん [DVD(邦画)] 3点(2016-08-11 20:09:22)(良:5票) (笑:1票)
45.《ネタバレ》 なーるほど。エヴァンゲリオン第〇〇使徒「ゴジラ」登場・・・って映画ですね。これ。
これまで種々のアニメーションで、リアルな日本を舞台にして、カッコイイアクションなりSFなりの映画が作られてきて、そのレベルは決してハリウッド映画に劣ることはなかった。でも、それを実写化するととってもダサいことになるんだろうなあ、なんて勝手に思っていましたが、その思い込みは完全に裏切られ、すごい完成度になっていました。正直驚きました。
オリジナルとの違いは、被害を受けた人に殆ど寄り添わないこと。もう少しそのあたりの描写があれば、主人公の作戦前の演説などにも苦悩が感じさせられることができたのでしょうが、だいぶドライでしたね。ただ、オリジナルでは、終戦から9年の時間がたっていたのに対し、今回がまだ震災からたったの5年だから、そこを詳細に描くのは生々しすぎて難しかったか。
Northwoodさん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-11 17:55:31)(良:1票)
44.《ネタバレ》 なんですか、この高評価、そしてこの熱く語る長文レビューのオンパレードは!……いいねぇ、あふれるゴジラ映画愛がなんかものすごく伝わってきます。

それに対し、いやね、申し訳ない……自分としては全然期待していなかったんですよ。ツレアイが「ゴジラ観よう」って言ったとき正直まいったなぁと思ったぐらいにまったくね。
でもまあ文句なく面白かった、今年一番の映画じゃないかと思うぐらいです。特に前半のグダグダ、ダメダメの政府対応なんてサイコーでしたね。逆に後半の解決に向かっていくくだりは予定調和的で「まあこんなもんかな」ってテンションはややさがりましたけど。でもゴジラ映画なんだしそうするよりほかないしね。
それにしても首都圏の城南地区に住んでいる人にはえらいサービス満点の映画でしたな。川崎の109シネマズで鑑賞したんですが、観客のほとんどがゴジラがぶっ壊す町並をにやにやしながら観てるんじゃないかと思うと、こっちも頬が緩んでしまいました。無人電車攻撃に至ってはもうサービスてんこ盛りで、いい意味の失笑感が湧き起こっていたと思うし。
原発のメタファーだの危機管理問題の提起だとかいろいろあるんでしょうか、ぶっちゃけこの映画のツボってそういうサービス感にあるような気がします。我々の知っている街並、お馴染みの極めて日本的な事なかれ体質、そういうものを目の当たりに繰り広げられて感じる、「知ってる知ってる感」……(微妙な石原さとみちゃんの起用もそういう意味での狙った感じが漂ってきたのでワタシ的にはギリギリOKでした。)

しかし、今後世界にも配信されるそうだけど、そういうところって海外の人にも伝わるんだろうか?
と、若干の危惧を抱きつつ……8点の献上です。
ぞふぃさん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-10 12:10:04)(良:2票)
43.《ネタバレ》 酔ってるんで後日書き直すつもり(結局、他の方々同様クソ長くなったんで、別記事にしました)。
極めてメタ度が高い映画で、観客をあざ笑うかのような字幕多用・映画人の理想をぶち壊す説明セリフ85%の展開も心地良い。
個人的には『スターシップ・トゥルーパーズ』と並ぶ多値構成の奇作。
ラスト、そびえ立つゴジラを睨む人々はいない。そう。現実にもいないんだから…。
「真摯なバカ映画」の称号をお贈りします。

最後に、島本組の同世代ゆえに。
庵野先輩やめろおォォ! わあああぁ~~~! …別に俺の下に行ったことはないけど…。
エスねこさん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-10 01:45:03)(良:1票)
42.《ネタバレ》 IMAXにて鑑賞。
一口にゴジラと言っても60年以上続くコンテンツであり、その歴史において絶えず性格が変化してきただけに、世代によってその捉え方は様々です。30代半ばの私にとってのゴジラとは『1984年版』や『vsビオランテ』であり、『vsキングギドラ』以降は幼稚過ぎて子供心にも付いていけなくなったために一旦シリーズを見切ったものの、その後に現れた平成ガメラ3部作が本来ゴジラに求めていたものを提供してくれてゴジラの代わりにガメラを見ていた、そんな世代です。つまり、「もし日本に大怪獣が現れたら?」というシミュレーション路線こそが怪獣映画の醍醐味だと感じているだけに、当該路線を極限にまで突き詰めた本作は、私にとってはどストライクでした。そのシミュレーション度合いはハンパなものではなく、今までもっともリアルな怪獣映画だと感じていた『レギオン襲来』の3枚も4枚も上手という突然変異レベルにまで達しています。
まず、怪獣襲来は外敵からの攻撃なのか?天変地異か?生物駆除か?これをどう捉えるかによって所管官庁が異なり、指揮系統や対応策が異なるという『ガメラ大怪獣空中決戦』以降お馴染みの切り口より本作はスタートするのですが、その蘊蓄の細かさはガメラの比ではなく、想定されることを全部セリフにして役者に発言させるという尋常ではない情報量には圧倒されました。また本作が凄いのは、こうした本来つまらないはずの部分を面白く撮っていることであり、会議の場面はいくらでも見ていたいほどでした。派手さよりも実力重視のキャスティングはここで効果を上げており、各登場人物は無機質なセリフを喋っているだけなのだが、役者の力によってきちんとそれぞれの個性が見えてくるのだから大したものです。
自衛隊が一発発砲することに大変な検討を重ねたり、逃げ遅れた人を二人発見しただけで攻撃命令が取り消されたりといった政治や役所仕事のめんどくさい部分が露わにされ、「目の前の脅威に対抗するのだ」という強い意志よりも先に「対応を誤って責任をとらされたくない」という消極的な発想が意思決定の根幹部分にあるといういかにも日本人的なメンタリティが作品には反映されています。初上陸したゴジラが東京湾へ帰っていく際には政治家も役人も「良かった良かった」と安心するものの、ゴジラが生きている限りは何の根本解決もしていないのに、とりあえず目の前から脅威が去ってくれたことで楽観論が場を支配するという点もいかにも日本人的であり、日本人論としても本作は見応えがあります。
さらには、それまで「検討、検討」で来ていた分、中盤のたま作戦における「武器使用無制限!」にはいよいよ総力戦開始という高揚感があり、アクション映画としても充実しています。また、本当に追い込まれ、従来の方法論が何ひとつ通用しない相手であることが明らかになって以降、それまでの消極ぶりからは一転して政治家や役人達が粘りに粘る様は感動的ですらあり、本作はアガる映画でもあります。どうやっても勝てない敵にこてんぱんにされた第二次大戦の記憶がまだ生々しかった1954年のオリジナルはひたすらに暗く陰鬱な作風でしたが、本作には「それでも何とかしなければならないんだ!」という前向きな姿勢があるため、単なるリブートではない、東日本大震災や福島第一原発に国全体で立ち向かった今だからこそ作られるべき作品としての意義と風格があります。
また、本作で面白いのは諸外国との関係性であり、従来の怪獣映画では、あの平成ガメラですら、怪獣との戦いは国内問題として処理されてきましたが、本作ではこの事件に近隣諸国や国連が介入してきます。日本がゴジラ対策に失敗すれば近隣諸国にもゴジラが上陸してくる危険性がある。ゴジラがばら撒いている放射能の問題もある。だから、これはもはや日本一国の問題ではなくなるのです。こうした切り口は新鮮だったし、国連による介入の中で「私達の方法で解決させてくれ」と日本政府が働きかけて回る様には、またアガりました。
ゴジラの設定もよくできています。レジェンダリー版も含め、ゴジラは明らかに陸上歩行の姿をしているのに設定上は深海に住んでおり、設定とデザインとの間に齟齬が生じていたのですが、本作ではまず水棲生物として登場し(使徒みたいな気持ち悪い目が印象的)、その後陸上形態に進化するという方法でその問題を解決しています。また、従来の怪獣映画ではストーリーテリングの都合上、テレパシーで一部の人間と通じているという設定が置かれる場合が多く、硬派なシミュレーション映画を求める私のような観客にとってはそうしたファンタジー設定がウザくて仕方なかったのですが、本作にはそうしたものもないため、ストレスなく鑑賞することができました。
ザ・チャンバラさん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-09 15:06:00)(良:4票)
41.《ネタバレ》 33年前に庵野秀明が監督した自主製作特撮映画「帰ってきたウルトラマン」を観た事がある方はいるだろうか?
その映画のあらすじはこうだ。
「突然地球に降ってきた隕石がしばらくすると動き出し街を破壊しはじめる。その正体は最強と言われる宇宙怪獣バグジュエル。MATの攻撃は全く歯がたたず、ついに熱核兵器を使用する事が決断される。しかし、市街地にはまだ多数の生存者が…」という内容であり、そう!話の骨格は今回のシンゴジラと同じなのである。

「三つ子の魂百まで」とは言うけれど、今回のゴジラは33年前に撮った自主製作映画「帰ってきたウルトラマン」を(意図してか知らないけど)下敷きにして、怪獣を今までの怪獣ではなく一個の巨大自然災害として再解釈し、それに力強く立ち向かっていく日本人を描いている。
実際エンドロールを確認すると多数の取材対象の中に東日本大震災当時最前線で対応していた枝野や、女性防衛大臣経験者である小池百合子の名前が上がっており(つまりあの女性防衛大臣のモデルが誰かは明らか)、当事者に対し真剣に取材を行いリアリティのある日本の行政対応を描こうとした事がよくわかるし、実際「未曽有の巨大災害のときの政府の中はこんな感じなんだろうな」と納得させてくれるだけのものが描かれていた。

逆に言えば今までわりと国際的なコンテンツだったゴジラを、今回は完全に「日本人専用」と割り切った内容になっていて、それは国際的なゴジラはもうハリウッド版があるし、日本では日本人のためのゴジラを創ろうぜ!なんて意図があったんじゃないだろうか?
今回のシンゴジラは日本国内での高評価もあってか海外100以上の国での配給が決まったらしいけど、こんな日本国内用に特化した作品を向こうの国の人が観て面白いなんて思うわけがなく「けちょんけちょん」に言われる事は目に見えている。
しかし、それがいいのだ。
日本人のためのゴジラ。いろいろな問題がある中で日本人が改めて前を向いて進んで行きたくなるゴジラ。
それがこのシンゴジラなわけで、改めて新しいゴジラ像を提示した本作が、東宝社内の事前評判を覆すように高評価されヒットしているのを観るとなんとなくうれしくなるのだ。
一方で、社内試写会でこの映画をけちょんけちょんに言っていたと噂される東宝の幹部の方は…上がそんなセンスしか持ってないから日本の特撮娯楽映画は…と悲しくなってしまうわけだけど。

で、この映画は最終決戦をいきなりアゲアゲにしてくれた爆笑列車爆弾(最高ww)など庵野というクリエイターの色が随所によく出た映画で、そのせいもあって「エヴァじゃん!」と言われる事が多いわけだけど、別に庵野はエヴァしかないわけではないし、巨大な無敵生物を描いたときに同じクリエイターであればどうしても似ちゃう面があるというだけの事だと思う。てかみなさんこの映画についてエヴァエヴァ言い過ぎ。どんだけエヴァ好きなんだ。
一部で「使徒じゃん!」と物議をかもしている意味深な最後のしっぽのシーンは、ゴジラを神と解釈して「神は自分に似せて人を作った」という言葉をそのまま表現してるだけなんじゃないかなぁ、と個人的には思った次第(だから人っぽい姿のものとゴジラっぽい姿のものが入り混じってる)

もう一つ書けば、劇中重要なポイントでかかる伊福部のゴジラ音楽の数々。涙が出るくらい素敵な事に、なんとオリジナル版じゃないですか。いまどき劇伴がモノラルとかもう最高!そしてあそこでかかる怪獣大戦争マーチは「もうこの曲しかない」という選曲であって、誰がなんと言おうとこの映画が「ゴジラである」事を高らかに宣言してくれるのだ。庵野と同世代であり東宝チャンピオン祭りでゴジラに親しんだ世代の自分はもう昨日は一日中ずーっと怪獣大戦争マーチの鼻歌が止まらなかったわけだけど、実は今日もそのブームは続いていて、いつ曲が止まってくれるかはまさに神のみぞ知るところなのです。
あばれて万歳さん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-09 09:13:19)(良:6票)
40.本日2回目の鑑賞。ロードショー封切中に複数回観たのはいつ以来だろう。とにかくもう一度観たいという思いを抱かせる作品です。2回目ですと落ち着いてストーリーを追えて台詞や字幕がよりわかりやすかった。
本質的なところで、今回のゴジラ映画は災害映画です。更に災害映画、パニック映画にありがちな主人公の私怨や恋愛ドラマがなく、ゴジラ(災害)とそれに対する政府の動きのみを描写することで、間違いなくゴジラ映画になっています。怪獣プロレスやゴジラそのもの誕生にまつわる悲劇的性格が全く描かれないことに、そういったゴジラ映画好きのファンには受け入れがたい映画でもあります。
今回のゴジラは、今回初めて発見されたというシチュエーション、未知の巨大生物による災厄という、第1作と同じ状況を現代でやっているわけで、しかも第1作にあった古生物学者の想いや天才科学者の苦悩、若い娘の恋愛感情なんかをすべて排除して、巨大不明生物対策にのみ焦点を当てている。これまでにないタイプの怪獣映画であることは間違いない。こういう描き方をすると、模倣する作品が出てくるかもしれない。そういう意味でもエポックメーキングな怪獣映画になっていると思う。
heeさん [映画館(邦画)] 10点(2016-08-08 22:36:10)(良:1票)
39.《ネタバレ》 普段はほぼ邦画は観ないが、武蔵小杉の我が家が踏み潰される映像を見たくて鑑賞。期待が大きすぎたからか正直ちょっとガッカリ。政府関係者のセリフが多すぎだし音楽がショボかった。我が家は映ったのかは不明。DVDになったらコマ送りで見よう。
kaaazさん [試写会(邦画)] 6点(2016-08-07 22:18:36)
38.《ネタバレ》 最初の上陸シーンからある意味「サプライズ」でした。
しかも悪い方向でのサプライズ・・・見るからにB級映画臭が漂い一気に先行き不安になりました。
結論をいえば、そんな不安は見終えるころにはほぼ吹き飛ばされていました。
とりわけ、夜間シーンではなく、真昼間の映像で真っ向勝負を挑んだことは基礎点が高いといえるのではないでしょうか? 

全体として、いま災害や国際情勢などの脅威にさらされている日本の状況が凝縮されていたと思います。
危機に対する日本の無防備さは、あまりにもリアリティがありまったく笑えません。
そして怒られるのではないかというくらいの無能な内閣の描写についても、リアリテイがありすぎて笑えませんでした。
こうした日本の短所を皮肉りつつ、打ちのめされても黙々と立ち上がる日本の長所も忘れてはいません。
最後の作戦に挑む際の長谷川のシーンには、ID4の大統領演説のような派手さはないものの、日本らしい高揚感を覚えました。
ゴジラ自体は単なる脅威として描かれ、その感情すらもよくわかりません。
"敵か?味方か?”という生ぬるい要素は一切排除し、単に人間にとっての脅威という王道を行きつつも、かなり斬新な印象を受けました。
終盤の退治作戦の大雑把さは大きなマイナスポイントに思えましたが、核兵器に頼らず働く車で解決するところがこれまた日本らしい。
 
荒削りな部分は多々あります。
しかしながら、ハリウッドように莫大な予算を使えない邦画が懸命に挑んだ力作といえます。
ゴジラ続編やハリウッドに常につきまとった「これじゃない」という感覚はなかった、、、拍手を送りたいと思います。
牛若丸さん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-07 16:50:24)
37.《ネタバレ》 もっと焦らすかと思いましたが、始まってすぐ大暴れしていました。
ホームドラマ要素を極力避けて、ゴジラシュミレーション映画に徹していたのが良かったですね。
東京のど真ん中で自衛隊が撃つの撃たないのというのは小説や漫画ではよく見るのですが、実写映画で役者さんを使ってやると非常に緊迫感があります。

特に総理役の大杉漣さん。
次々と重要な決断を迫られて気の毒なくらいやつれて行くのが可笑しかったですね。
彼がこの映画の裏MVPであると私は主張します。
4吉さん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-07 16:10:56)(良:1票)

36.《ネタバレ》 【初見の感想】「爽快」

1954年の第一作を原型に庵野秀明監督得意の様々なカッコイイオマージュカットの連続。(エヴァ的と批評されるのは、氏に厳選された過去の特撮作品のカッコイイ場面の再構築こそが映像面での庵野スタイルであって氏の各作品の表現がルックス的に酷似するのは当然なのです。特に今回は本家東宝作品だけに、より堂々といつもの10倍増しの大サービスとなっています!)
私にとって衝撃だったのは・・・シン・ゴジラが見ためはゴジラだけれど、ヘドラ的だということ。第一形態は巨大オタマジャクシ(という設定があったらしい)。怨念を持った破壊神を〝進化する化学物質〟のように設定している点もそう。

映画自体の後味が爽快なのは〝如何にも日本人らしい日本人たち〟が不器用だろうが何だろうが最善の方法を考え、寝食さえ忘れて黙々と実行し、闘いに泥臭く勝利する映画だったから。

そして・・・、ギレルモ・デルトロの「PACIFIC RIM」やギャレス・エドワーズの「GODZILLA」が世界的に大ヒットし、あぁ怪獣もゴジラも海外の大資本映画の独壇場になってしまった・・・と伝統の終わりを感じていたのを、庵野監督と特撮の職人達が最後に生み出した、魂の咆哮『シン・ゴジラ』の熱線が見事に焼き払ってくれたからです。

【最終的感想】「映画監督」

※以下の感想は【それを言ったらオシマイ】的な話です。ネタバレとは違いますが『シン・ゴジラ』について「内容の考察」で盛り上がりたい人に水をさす可能性があります。ご注意ください。

私は、庵野監督のことを「特撮好きのアニメ職人ビジュアリスト」だと解釈しています。
しかも常人と違って、視覚・聴覚的に経験した「傑出した事象」を完璧に記憶し、純度を高めて新たな表現として構成する「再現力」が突出していて、同時にその脳内映像を1/30秒単位で描きだす(=絵にできる)技能を有した、超・映像職人だと。
おそらくですが、氏が創作の喜びを感じるのは「映像を表現すること」それ自体であって、大衆へ向けて「社会的メッセージや思想を伝えることでは無い」と考えます。

ただ只「自分の好きな映像を徹底的に創りたい人」だと思うのです。

さて、シン・ゴジラの膨大な台詞や表現、意匠、ゴジラの造形に「何かの意図やメッセージ性を感じる」のは何故でしょうか?
観客に何かを伝えたいのであれば、劇中で明確に主張するべきではないでしょうか? 普通の映画ならそうします。過去のゴジラ映画もそうでした。その点、シン・ゴジラには何かの意図を感じさせる演出=「不完全に書き込まれた情報」が多すぎます。

これは、明らかに意図した「不完全な情報の提供」です。

私たちは、SNSなどに流れている大量の情報に対して、怒り悲しみ、考え、共有し、自己主張することが日常化しています。国民総批評家のような時代に生きています。
シン・ゴジラの膨大な台詞や意匠、ゴジラの造形の中に、社会的な課題、学術的&オタク的知識、重層的意味を持つ台詞や音楽、過剰な文字情報などなどを「大量の断片情報」として監督は埋設しています。

だから映画の鑑賞後・・・まるで試験問題を前にした学生のように、その意図を模索せずにいられなくなるのです。

庵野監督は「持てる限りの手法を駆使した映像」で、観客が映画館で楽しめる作品を創りました。同時に、「埋設した断片情報によるパズルゲーム=思考による考察と議論」で、観客が映画館から現実に帰った後も永く楽しめる作品にしたのです。
しかし、知識量の多い現在の観客が相手ですから、現実的かつ、容易に解決できない問題を準備する必要があり、その為に大変な努力を費やしたに違いありません。そんな過剰サービスを普通の監督はしません。監督業を越えた信念か、オタク魂の成せる技です。(ハリウッドの大資本が作る映像と競うには『知恵と努力と根性で奇跡を起こすしか手が無い』のです)

創ることに全力投球。ですから「正解」まで用意したとは思えません。

そもそも、哲学者でも科学者でも評論家でもない一(いち)映画監督が大衆に向けて専門外のメッセージなど発信できません。「監督はただ、考えるに足る物語を見せるだけ」なのです。
それは、宮崎駿然り。スタンリー・キューブリック然り。議論される自作について監督たちが多くを語らないのはその為です。「問題を考える材料は映画として語った。後は皆さんが各自で自分なりの結論を模索して欲しい。」それがメッセージです。

これは・・・映画の冒頭で、牧悟郎が残したメッセージ「 私は好きにした。君らも好きにしろ。」と同じです。
墨石亜乱さん [映画館(邦画)] 9点(2016-08-07 11:26:12)(良:3票)
35.コンセプトは学生時代に制作した「帰ってきたウルトラマン」。
ノリはエヴァンゲリオン。
小技に「愛国戦隊大日本」や「ナウシカ」等を散りばめ、
細部まで作り込んだ上で、脚本の破綻もなくテンポも良く
見終わって爽快感も得られる良い作品だと思いました。
基礎点9点、自衛隊頑張ってたからプラス1点。
残念ながら石原さとみの演技がマイナス2点で最終的に8点です。
じむりじんじむさん [映画館(邦画)] 8点(2016-08-07 00:42:48)(良:1票)
34.エバンゲリオン諸作は無知なので、要するに巨神兵の物語なのだな…と思った次第。良作だとは思うが私的には傑作には届かない。 その最たるものは絵面、つまり映画としての構図の稚拙さだった。 ゴジラパートはかなり良い、なぜならば製作者に「こういう絵を見せたい」という明らかな意図があって、それをCGで構築しているのだから観たいモノを観せて(魅せて)いただいているカタルシスを感じることができる。
だからゴジラパートのあいだはスクリーンの「あちら側」へ没頭できる。 

がしかし、ドラマパートになると、それが予算の関係なのか、はたまた演出技術が未熟なのか、カッコイイ絵面を撮ろうと頑張っているのわかるが、いかんせんチープな書き割りの前で演者が芝居しているように見えてしまう。 それと石原さとみは、やっぱし無理目(笑)

PS:ちなみに本作品を鑑賞したそののち直ちにギャレス エドワードの2014年版を観直した。 
ギャレス様すみません(>_<) 貴方の映画、初見よりも遥かにクオリティー高いことに改めて気づきました。
よって点数を改めます (m´・ω・`)m ゴメン…
crushersyuさん [映画館(邦画)] 6点(2016-08-06 11:38:26)(良:2票)
33.《ネタバレ》 小学1年の時に観た「モスラ対ゴジラ」以来、このゴジラを観るのに何十年待った事か。まず想像を超えて禍々しいゴジラの造型とその進化。グリズリーみたいなハリウッド版とは圧倒的なセンスの差を感じる。そして着ぐるみの代わりに野村萬斎が歩くというアイデアが光る。ベタベタした家族愛などが入る余地のないハイスピードな展開、日本の政府やアメリカとの関係への皮肉、核への警告も描かれている。
それにしてもこの作品の一番の功労者は庵野秀明に総監督と脚本を依頼したと言われている樋口監督かも知れない。「ローレライ」から「進撃の巨人」までの演出を見て、この人には特技監督がお似合いだ思ったしだい。
そして伊福部昭のメインテーマやマーチがモノラル風に流れた時はトリハダものだった。

唯一気に入らないのは、自衛隊の全面協力という事実。安保法で入隊希望者が減っている自衛隊の宣伝活動にのってほしくはない。むしろ逆手にとって、軍隊のくだらなさを若者に感じさせてほしいと思うのは欲張りか・・・

2016年。ついに予想を超えたゴジラ映画の完成を祝いたい。
ただ、興行収入につられて、安易な続編を作るという過去の轍だけは、踏まないで欲しい。
庵野監督のゴジラは完成形。
10年後に新たな才能にゴジラを託したい。
ブタノケ2さん [映画館(邦画)] 10点(2016-08-06 05:32:50)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 152人
平均点数 7.48点
021.32%
121.32%
221.32%
321.32%
431.97%
585.26%
61610.53%
73120.39%
83120.39%
93825.00%
101711.18%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.61点 Review13人
2 ストーリー評価 7.95点 Review23人
3 鑑賞後の後味 8.34点 Review23人
4 音楽評価 8.69点 Review23人
5 感泣評価 6.44点 Review18人

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