21.原作未読で時代背景も無知ですが、割と楽しめました。 他のレビュワーを見ても、原作を知らないほうが良さそう。 原作や予備知識があると、返って印象マイナスになってそうですね。 戦時前後の古い時代の日本、石油と商売のお話。 時間長いなぁ、地味だなぁ、華がないなぁ、と最初は思ってました。 が、観ていくうちに「熱さ」にやられるようになりました。 作中に出てくる「士魂商才(武士の心で商売をする」がまさにアツイ。 商売(仕事)への男の熱さでシビれます。 もちろん、現代ならコンプライアンスだのブラックだの言われるでしょう。 しかし、まだ豊かでなかった日本の時代はそんなこと言える状況でなかったのだと。 最後まで観て映画的にまとまっていたので、とても良かったです。 岡田准一の年齢が変遷していくの、単純に観てて面白かった。 最近観る映画にいくつか出てる染谷将太もいいなぁ。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-06-24 17:28:28) |
20.尺が短過ぎて、詰め込み過ぎになってるけど、ストーリーは理解できるレベルの編集にはなってる。 三部作くらいのシリーズにするか、連続ドラマにするべきだと思うけど、歴史的な出来事を知ることが出来たのは良かった。 金儲けの為なら社員の命も危険に晒すという社風は現代ならブラック企業大賞を貰えるだろうけど、当時はこれが当たり前だったのかも知れない。 物語としてはつまんないけど、当時のコンプライアンス意識の低さが笑えます。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 5点(2020-01-11 17:02:23) |
19. 映画的な迫力のないまま終わってしまいました。残念。 【海牛大夫】さん [地上波(邦画)] 5点(2018-10-14 12:09:16) |
18.原作は未読。しかし「日章丸事件」のあらましは知っていたので、期待していました。が、とにかくチャチな印象しかありません。主人公を含むすべての人物造形がチャチ、〝ご自慢〟のCGも質感がなくチャチ、セリフもストーリー展開も薄っぺらの紋切り型でチャチ。有名な役者がゴロゴロ出ていますが、いずれもさしたる見せ場はなく、宝の持ち腐れという感じ。せっかく一級の素材を扱うんだから、もう少し焦点の絞られた深いドラマを見たかった。 比較するのも失礼ながら、売れ筋のハリウッド映画や韓流映画とは、何か映画づくりの文法そのものが違う気がします。 【眉山】さん [地上波(邦画)] 2点(2018-10-12 01:22:00) |
17.《ネタバレ》 原作既読。原作は上巻を楽しく読んで、下巻を淡々と読んだ記憶があります。映画は終始、楽しめました。なんとなく大事なエピソードが抜けてた気もしますが、1本の映画としては満足のいくものかと思います。ブラック企業なのかホワイト企業なのかよくは分かりませんが、付いて行こうと思えるトップがいるのは幸せな事なのかもしれません。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-01-28 01:25:39) |
16.《ネタバレ》 綾瀬はるかさんの話は、無くてもよかった。原作未読だから、逆に楽しめたのかな。 【ビアンキ】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-01-07 11:06:54) |
15.《ネタバレ》 出光石油創始者のお話です。原作も読んでいますが本作の映画化は上手いと思えなかったです。ストーリーはそれなりになぞっていますけど、芯になる部分がごそっと抜け落ちている印象でした。 抜けているのは主人公の愛国心です。あくまで原作を読んだ個人の感想ですけど、主人公は自身が経営する企業の利益や従業員の暮らしだけではなく、ニッポンの行く末を常に意識して諸々の決断を下していました。特に戦後パートで海外石油メジャーと敵対した際の決断の根拠にはそれが顕著に見られました。だからこそ、社員の命を危険に晒す(現代では考えられないような)業務命令が意義を帯びる。彼はビジネスで(比喩ではない)戦争をやっていた訳です。ところが、本作からはその思想が感じられません。「海賊」と呼ばれるほどに元気が良く、時には無謀な経営者。その域を出ていない。サラリーマン金太郎のレベルです。 愛国心と云う言葉には否定的な姿勢を持つ方が多いと思います。それが行き過ぎると他国を侵略するような戦争を起こすからですね。しかし、本作の主人公を衝き動かしていたのは愛国心以外のものでは無かったと思います。そのまま映画化することにスポンサーからクレームがあったのか、あるいは監督さんの遠慮なのか。原作者は右傾を批判されることも多い方ですが、私は好きな作家のひとりです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-12-09 21:35:10) |
14.《ネタバレ》 面白かったけど日曜ドラマでよかったのではと思ってしまいますね。 【osamurai】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-11-22 03:45:21) |
13.多くの方が指摘している通り、ダイジェスト感が凄まじい。私は原作未読だが、映画を観た感じだと戦前、戦中、戦後で三部作にしても決して薄味にはならないだろうと思った。無理やり一本にしたのは失敗だったと言わざるを得ない。映像は見るからにお金がかかっていて、名画の雰囲気が漂っていただけに、なおさら残念。主演・岡田准一も爺さんの役にはいささか苦労した感が見受けられる。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-11-21 00:41:38) |
12.観ているときは、それなりに楽しかったのに、振り返ってみると特に心に残るものがない、そんな映画でした。連続ドラマのダイジェストを観ているようでした。このボリュームを2時間強で描くのは無理があったように思います。キャストはすごく豪華で、顔ぶれを見るだけでも楽しめます。岡田くんはSPぐらいから結構好きな俳優さんなので、次作に期待したいです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-11-19 16:57:18) |
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11.原作既読。 駆け足感が半端ない。もう少しエピソードを絞って映画化したほうが良いんじゃないかなぁ? 合併問題で創業家と経営陣がもめているけど、創業者は先を見る目があったことを考えようとはならないのかね・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 4点(2017-09-23 11:51:40) |
10.いろいろ不満な点はあります。尺の都合もありますが、せめて要らないシーンはもっと削って 調整できたような気がします。必死の重労働なのに皆歌い過ぎで、ドン引きです。ダサいなあ。 CGはキレイに見えました。何年か前のCGでは、背景の暗いシーンでごまかして凌いでましたが 年々進歩してるようですねえ。 ドラマとしては、駆け足感が拭えない。出て行った女房の件、満州鉄道の顛末、英国軍艦との チキンレースも、英国人を全く描かないというのもドラマとして半端な気がする。 でも、情報が無いんでしょ? 取材したとしても当人からも話が聞けず、当人も相手の裏側までは 知る由も無く、過ぎた過去をドラマにするとすれば、創作して重ねるしかない。 そこを平気でバンバン足して大河ドラマにするのが良いのか、流して次へ行くのが良いのかは 人それぞれ。映画に期待するものが観客によって差が有るので、評価も分かれる。 原作はどうなのか、いや、実際はどうだったのか・・ 映画観た後から興味が盛り上がる。 でも映画自体はドキュメンタリー然としつつ、ドラマのフリして感涙演出という印象だったなあ。 無茶な時代だから、無茶して、無茶をやらせて進んできた。それを見せて貰ったという感想。 見て損はしない映画でしたが、何を得たのか悩む映画でもある。戦後史への好奇心かなあ。 【グルコサミンS】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-17 10:15:22) |
9.《ネタバレ》 会社というのはやはり人なんだな~、ということを改めて実感した。そして、トップに立つべき器のある人物には、自然と人が集まってくるんだな~、としみじみ感じた。 敗戦して、日本がアメリカにいいように手懐されていく中で、日本人の誇りを最後まで捨てずにいた主人公に、素直に胸が熱くなったし、今の日本において一体どれだけの人がその誇りを持っているのか、そんなことも考えさせられた。 時代背景的にどうしても体育会系のノリになり、言葉使いも仰々しくなってしまうのは仕方がない。けれど、もう少し抑えても良かった気もします。映画というより舞台劇な印象。 岡田くんは悪い俳優ではないが、特殊メイクによって実年齢よりもかなり高い年齢の容姿となり、高齢者の演技をしていましたが、どうしても身体全体から滲み出てくる哀愁を感じられなかった。特に90歳になり、ユキのことを告げられ号泣するシーンは、半世紀近い歳月の憂愁さを醸し出せず、ごくありきたりな号泣になっていた。まああそこのシーンは、かなり難しいとは思いますけどね。 歴史に詳しくないので良く分からなかったのですが、日章丸が我国は独立国家で云々とイギリス海軍に通信を送っただけで、どうしてさんざん危険だ!危険だ!と騒いでいたのを回避できたのか?あそこんところがイマイチあっさりな感じで、どうもしっくりこなかった。勉強しろって言わないで、映画の中だけで納得したかったな。 CG,VFX,特殊撮影、かなりレベルが良くって、自然と映画の世界に没頭できた。うん、なかなかどうして、日本の技術も捨てたもんじゃない。 |
8.特に盛り上がりどろこもなく、終始退屈。 演技がわざとらしい。不自然 期待していたのに、残念。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-07-17 11:13:24) |
7.期待してたのに..ハズレだった..それぞれのエピソードは問題ないのだが、脚色と思われる演出が、あざとい..やり過ぎ感が強く、リアリティーがない..伝記ものにありがちな、詰め込み感もマイナス..物語が散らかり、淡泊で浅く物足りない..しかも、すべて唐突なので、結論を出す過程や葛藤、それがほとんど描かれていない..緊張感も、切迫感も、まったく伝わってこない..物語として見せどころなのに、全然盛り上がらない..脚本がダメダメ..監督の演出もダメダメ(実話ものとしてはNG、歌ったり掛け声かけたり、ありえんだろ~ リアルさを追究する拘り、シリアスさが足りない)..伝記ものとして、中途半端..エンターテイメントとしても、中途半端..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-07-15 10:45:21) |
6.《ネタバレ》 出光興産創業者をモデルにした人物の波乱万丈の商戦をまとめ上げた、熱い伝記ドラマ。様々な年齢の闘将を、岡田准一が声色を変えて必死の熱演。事業活動を良い方向へ向けるために全力で生きる人々の体温を、観る人に直にぶつける山崎貴監督はさすが。「国岡のもんよ。アブラ持ってきたけぇ」。低調だった今年の映画館観賞を40本目にて良作で締めくくれるのは、せめてもの救いだ。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-12-31 05:37:58) |
5.《ネタバレ》 何の予備知識もなくほとんど偶発的に見たので、どういう映画かわからないまま最後はどうなるのかと思いながら見ていたが、エンドロールに実在の社名が出てやっと何のことかわかった。原作は長編小説とのことだが映画としてはダイジェスト感が強く、特に登場人物については観客側の自主的補完にかなり頼っている気がする。 また全体として石油元売会社の社史なのか、創業者の一代記なのかが不明瞭である。実在する会社の沿革であれば「日章丸事件」(劇中では日承丸)で意気を上げたところで切り上げてもいいはずで、その後の後日談の意味がよくわからない。原作のどこを取り上げて構成するかの問題だろうが、少なくともこの映画ではせっかくの女優陣(綾瀬はるかと黒木華)が半端な登場人物に終わっていたようで残念である。 ところで個人的に「日章丸事件」のことは知らなかったが、これは憶えておいてもいい話だという気がした。巨大資本の脅しに一歩も引かず、また映像的な誇張はあるにせよ、横暴なイギリス海軍を相手に真っ向勝負というのは非常に痛快だった(単純に気分がいいだけでなく歴史的意義もあったようだが)。昨年は日本が関わる国際的美談の映画が同時に2つ公開されて両方とも微妙な印象だったが、今回のこれは日本人の心意気を示した点が素直に心地いい。 また個人的には船の映像が多いのがよかった。手漕ぎの舟から発動機船、復員輸送艦(駆逐艦神風)、大型タンカーに英軍艦(ベイ級フリゲート?)が映り、タンカーの進水式もそれらしい感じを出していた。どこまで特殊効果かわからないが素人的には出来に文句をいう気にならず、こういった映像面での印象が映画の価値を高めていた気がする。 ちなみに主演俳優の老け顔には特に違和感がなく、これはこういう男だ、という雰囲気は出ていたように思う。 追記:社歌の背景に必ずBGMが入って邪魔していたのは確かにわけがわからない。これはサントラCDを買って聞けということか。 【くるきまき】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-12-24 09:45:08) |
4.《ネタバレ》 どうしても「永遠の0」との比較が入ってしまいます。原作、スタッフ、キャスティングの骨格が酷似してますからね。 「永遠の0」はあの原作を見事な脚本でまとめ近年稀に見る感動の名作として私の心の中に刻まれた作品でした。その逸材が立ちはだかる中で期待とあの脚本を描き切れるのだろうかという思いがありました。 「永遠の0」は戦争というテーマに今までにない視点で挑んだ映画でした。今回の「海賊とよばれた男」はビジネスをテーマとした映画です。ビジネスや経営者などを題材として映画は邦画、洋画問わず沢山あります。最近見た映画では「スティーブ・ジョブズ」などとても心に残り本当に凄い人であり変人だったんだなぁということが伝わってくる映画でした。 この「海賊とよばれた男」は原作を読んでおりました。その中でこの映画に感じることはCDアルバム的に言うとベストアルバムやオムニバスアルバム的な感じを受けました。一つ一つが短編のドラマの集積という感じです。終わり方もいかにも日本らしいお涙頂戴的な終わり方でした。何を命題としてどう描きたかったのか一つの芯を感じずらい描き方ではなかったかと思う。 短編的に繋がっていくので唐突な部分が多々有る。「永遠の0」は一つの基軸がしっかりしているのでブレずにその積み重ねが最後の感動をさらに盛り上げた。 木田氏が出て来た時、原作を読んでない方と見に行ったのですがあの人ってなんであんなにお金出してくれるの?と鑑賞後質問されました。そりゃそ判らないよな・・・と思いました。 原作自体が結構なボリュームがあるのでこの映画も「青年期」「壮年期」「晩年期」的に3部構成ぐらいにしても十分楽しめるものではないだろうか。むしろその方が無理なくしっかり描けると思う。逆に言えばよくぞこの原作のボリュームをこの1作品にまとめたともいえなくもない。 この手の映画を描く時に邦画のクセというかお決まり的に家族愛や友情、人情的なものを無理に盛り込んでくるように感じます。それは人として共通の「情」なので盛り込めば単純に感動や涙を誘うと思いますが今回のこの作品では最後にそのようなシーンで締めくくってましたが私はなんか冷めてしまいました。映画の中で積み上げて来た集結がラストに来るべきではと感じるからです。鐵造は結局ユキに対して何か無念な思いを抱いたのかな?あそこに秘めた製作者の意図、セッセージをどう捉えるべきなのか・・・国岡氏はやはり木田氏の後ろ盾がなくてはあそこまで行かなかったとも思う。その辺のことがとてもさらっとしておりあまり重要視されていないのもチョット残念。また鐡造氏は晩年かなり社会貢献もしている。 このように人物像しては人材育成や組織のマネジメント、度胸や器量の大きさなどとてもスケールの大きい人物なのにラストがちょっと・・・です。 これが洋画に勝らない部分なのかな・・・こぢんまりした小義ではなく大義をもっと描ければ世界に羽ばたく映画にもなれると思う。 【レスポーラー】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-12-19 20:47:23) |
3.長い話ですが、観ている間はそれほどには感じませんね。良くできていると思います。 ただ、会社の成長過程があまり描かれていない事や、店主と社員の絆や奥さんの苦悩ももう少し丁寧でも良かったかな?とは思いますね。 【東京ロッキー】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-12-16 13:58:58) |
2.《ネタバレ》 『続・三丁目の夕日』で東京タワー展望室内を再現するために、ほとんど画面に映ることが無かったにも関わらず当時の展示資料をスタッフが 借りに来たことがあって、そのこだわりぶりと労力に感心した覚えがある。 そうしたことから、本作でも時代の再現に関する美術面は大いに信頼してもよいと考える。 送迎デッキで船を見送る・迎える大勢のエキストラの衣装ひとつとってもよく作り込まれていて、その画面作りには頭が下がる。 記念写真の用法も山崎映画の特徴となっているが、夫婦のドラマの弱さと共に今回は印象が弱い。 岡田を舳先に立たせて並走する水上シーンのローリングも一瞬の高揚だけで後には続かない。 劇場予告の時点で耐性はついているものの、力みかえった絶叫芝居も相変わらずなら、煽情的な劇伴も山崎印である。 社歌を歌って労働するシーンにBGMを被せるセンスがもう理解出来ない。 何より、この時制を頻繁に往還させる作劇がしんどい。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 4点(2016-12-14 23:44:45) |