96.《ネタバレ》 これみよがしに感動させようみたいな余計なものを一切つけてないのが良いです。 実際にこれ以上ないような奇跡というか、完璧な出来事ですから何も付け足す必要はないですね、故障原因が人的ミスではなく鳥の群れというとこまで完璧です。本当に感動する出来事でそれを忠実に知らなかったことまで見せてもらえました。 メインは機長の判断の是非が問われた事故後ということで、結果はわかっていながらも惹き込まれます。 トム・ハンクスの抑えた演技がいいですし、何本かの映画でハイテクを盲信しない人物を演じたイーストウッドらしく、実際の経験からの適切、適材適所な柔軟な判断、臨機応変さはコンピューターには無理、人間にしかできない、みたいなことがしっかり描かれています。 同時多発テロの傷も癒えず、リーマンショックと暗いことばかり続いた中で起きた明るく希望が持てる出来事だったんだなあと。 しかしアメリカとアメリカ人。良いこともそうでないことも映画みたいなことが起きる、やってのけてしまうんだもの。はい、底知れない国です。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-23 14:38:06) ★《新規》★ |
95.《ネタバレ》 最初から最後まで飽きることなく見ることができました。 淡々とした演技も素晴らしいトム。 トムの映画の中で一番トムがハンサムに見えた映画でした、白髪似合いますね。 中だるみの全くない映画です。 最後はトムたちが正しかったことが証明でき、すかっとします。 見たあとに実話だと知りびっくり。 着水して全員生還、本当にすごい。 機長は最後の最後まで乗客を優先してましたね、本当に素晴らしいです。 パイロットは本当に人の命を運んでいると実感する映画でした。 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-12-20 11:40:47) |
94. 実話に基づく再現ドラマで、機長サリーの人間性を描くのが主眼。感動の実話に、ミニ「十二人の怒れる男」的な逆転劇という付加価値をつけた社会派映画だったね。 公開当時、新聞広告で機長に対する世間の風当たりが英雄視から180°変わったかのように宣伝していた。気になって当時の新聞広告を再読してみると、「9.24実話」「隠された真実」として、「厳しく糾弾され追い詰められ」「非難され一瞬にして犯罪者に仕立て上げられ」等の文字が躍っている。事故時の機長の判断が適切だったのかがポイントだが、そもそも事故後にNTSBの厳しい追及があったのか?実際にはそのようなことはなかったとのこと。 実話を描く場合、本質的な部分以外で虚実綯い交ぜはざらにあることであり何とも思わないが、本作ではドラマを盛り上げるため核心の部分が誇張されており素直に評価できない。事故の再発防止・安全のための徹底追及はあって当然であるし、機長判断の正しさと両立させるならば、むしろ実名など使わず実話をモチーフにしたフィクションドラマとした方が良かった。 戦争映画などで「史実と違う」という声をよく聞くが、この作品の「事実と違う」部分に、そういう声はないのかな? 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-09-27 11:56:49) |
93.《ネタバレ》 ヒフミンが藤井くんを称した言葉、「AIを過大評価する一方で、天才棋士の頭脳のきらめきやひらめきを、そもそも軽視しすぎの世の中ではないかと歯痒い想いがする」となにかしら重なる映画でしたね。シュミレーションのパイロット役の人たちの淡々さが印象的でした。トム・ハンクスの抑え気味の演技は逆に人間味を感じられたり。イーストウッドさんは構成うまいなぁ。時系列の前後する流れもテンポがあって効果的でした。役者と監督をこんなに両立させちゃった人って他にいるのかしら。 【jetter3】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-06 11:31:59) |
92.事故の報道はかすかに覚えているが、美談としての内容しか覚えていない。 裏で事故調査委員会がこういう動きをしていたのは初耳だったので、それが知れただけでも収穫だった。 まあでも この映画も脚色してはあるんだろうし、事故や事件の真相なんて 当事者達にしか分からないんだろうなあと再認識。(場合によっては当事者にさえ不明なこともあるだろうし) 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-08-16 18:11:22) |
91.乗客155名を救ったパイロットの英雄談かと思ったら、事後にこの様なドラマがあったのですね。 文句なしに清々しい良いお話しです。 最後、公聴会のシーンで感動させた後、副操縦士のジョークが最高でした。 イーストウッド監督、あいかわらずいい仕事してますね。 トム・ハンクスも重厚感があってこういう役柄がぴったり合います。 【とれびやん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-14 15:07:50) |
90.コンピューターやデータ分析よりも生身の人間の経験や勘が大事。というイーストウッドが追求しているテーマが実話として題材にあったので作品化したのだろう。合理主義に流されがちな現代人への警告なのだろうが、あまりにKKD的な反合理主義だとそれはそれで悲惨な結果を招くので何事もバランスが重要ではあるが。 ところで、日航ジャンボ機墜落日にあわせてNHKは放送したんだろうか?と勘ぐりたくなるのだが、もしそうだとするとちょっと趣味が悪い。たまたまなのかもしれないが。 |
89.機長が本当はどう考えているかの見せ方がうまい。まったく逆の展開を描いてもおかしくない映画の入り方だった。感情を抑えた演技のトム・ハンクスも渋い。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-07-04 00:33:03) |
88.こういう実話ベースの映画って長尺になりがちなんですが、この映画は実質90分以下にスパっと抑えていてきっちりカタルシスがある、それがいいんですよね。 この事故はもちろん知っていましたが、この映画を観てあらためて、墜落じゃなくて不時着水までわずか3分という時間の中であれだけの決断をして実行したこの機長はすごかったんだな、とあらためて思いましたし、非常時のパイロットは本当に重大な責任を背負わされるんだな、という事を実感しました。 個人的にいろんな飛行機事故の記事を読む事があるんですが、ちょっとしたパイロットの思い違いや判断ミスで墜落してしまっているケースが実は結構あります。 しかしそれは外部で後から検証してそうわかるんであって、事故の当事者からすれば多分どうしようもない事だったんだろうな、と改めて思います。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-06-26 19:13:07) |
87.流石はクリントイーストウッドという映画。 長さもちょうどいい。 栄光の裏での葛藤と疑惑。 非常に良くできていて、面白かった。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-04-30 18:36:10) |
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86.楽しめた。話の展開のもっていきかたが上手い。 【ホットチョコレート】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-08-25 05:47:35) |
85.いい映画でした。でも中盤まではちょっと冗長かな。トム・ハンクスの演技が抑えすぎて、機長の感情や考えがいまいち伝わらないのが残念。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-12 10:54:16) |
84.うーん、話は分かりやすいけれど、全体的に冗長というか淡々としているというか・・・。 クリント・イーストウッドやトム・ハンクスの作品は好きなものが多いのですが、 この映画はイマイチ。 10年ほど前に実際に起こった事件をベースにしていて、 映画制作にあたって、関係者にいろいろ協力をしてもらっているから、 そういうところに気を遣ったのかな? そんな印象を受けるほどでした。 ただひとつ勉強になったのは、 「人の命を預かる仕事というのは、本当に大変だなあ。」 ということでしょうか。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2019-05-04 20:40:36) |
83.《ネタバレ》 ハドソン川の「奇跡」を描くのではなく、ニュース等では報道されなかった「その後」に焦点を当てている。英雄としての印象ばかりだったが、当時批判もされたということは知らなかった。 緊張感漂う中で事故の検証が行われ、同じ飛行機の墜落シーンでも、見方によって大きく印象が異なってくるのが面白い。 【アクアマリン】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-03-10 19:59:01) |
82.《ネタバレ》 容疑者のように扱われる事故調査委員会の違和感もドラマチックな物語への色付けと割り切ります。肝となる機長の判断も運が味方しないと奇跡にはなり得ないのでしょうが、取り合えず全員無事でメデタシメデタシ。エンドロールからもこの飛行機に乗り合わせた死を覚悟した人たちの絆がひしひしと伝わってきます。いい映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2019-02-06 23:49:08) |
81.《ネタバレ》 人的要因が排除されたシュミレーション。実話だとするとNTSBの焦り顔はさぞかし痛快だったろうに!どやっ! 上映時間は短いものの濃密な人間ドラマでした。おもしろかったです。 |
80.《ネタバレ》 職人監督としてのイーストウッドの実力が出ている作品。目新しい部分は少ないが、最後まで観れる。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-18 07:44:37) |
79.《ネタバレ》 主人公の勇気と決断力を浮きだたせるために、いったん主人公を厳しい立場においやって、クライマックスの公聴会でもう一度それをなぞって見せる、という構成。試験結果を待つような気分でハラハラさせてくれます。 90分少々の作品で、30分が事故後の主人公と世間の模様、30分が事故と救出、30分が顛末、という、えらく律儀な構成になってます。もう少し変化をつけてもよかったのかも。大事故の幻想シーンが挿入されて観る者をハッとさせるのは、一応はそういう変化の一種なのかも知れないけれど、もう一つこの物語にマッチしていない印象があります。主人公は自分の決断に自信があったのか、迷いがあるのか? この悪夢から立ち直れたのかどうなのか? 事故当時の音声を聞いた後、休憩を要請して廊下に出た主人公、あの幻想シーンもあったことだし、やはりトラウマになってるのだろう、廊下でぶっ倒れてるんじゃないか、と思って観てたら、副操縦士とエラく前向きな会話してるし。 というワケで、どうもこの主人公像がもひとつピンと来ない部分は、あるんですね。それに映画の中では、主人公に接する人物はみな彼を気軽に称賛して、それが主人公の孤独感をかえって強めたりもするんですが、正直、この映画自体が主人公を「そういう風に」持ち上げているような面があって。実際の機長本人がこの映画で孤独になってなければいいけど。 もっともこの作品、主人公だけが英雄なんじゃなくって、みんながヒーローなんだ、という立場に立ってて、そういや、後に救出に加わるフェリーが、この後何が起こるかを知らないままに出航する場面、妙に印象的だったなあ、と。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-01-14 13:07:39) |
78.この作品の制作が発表された当時、「バードストライクから着水までたった200秒の出来事を、どうやって映画にするんだ?」という揶揄があったと記憶しています。ひと昔前のパニック映画のように、飛び立つまでじっくり時間をかけるのかなと勝手に想像していたのですが、いい意味で裏切られました。事故自体はあっという間ですが、中身の濃い映画です。ドキュメンタリーとして見ても面白いかなと。 ふと思い出したのが、少し前に見たデンゼル・ワシントン主演の「フライト」。同じく事故もの・奇跡ものですが、展開はまったく逆です。機長も人それぞれということで。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-01-13 01:07:06) |
77.実話として素晴らしい話だが、映画にする際に「正しい行動」だったかを組み合わせていて、魅せる作品になった。 ただし、小品のイメージが残るのはまあ仕方ないか。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-01-01 22:35:13) |