Menu
 >
 >
 > 沈黙 ーサイレンスー(2016)

沈黙 ーサイレンスー(2016)

SILENCE
2016年【米・日・伊・メキシコ】 上映時間:159分
平均点: / 10(Review 26人) (点数分布表示)
ドラマ時代劇小説の映画化
[チンモクサイレンス]
新規登録(2016-12-12)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2017-07-02)【TOSHI】さん
公開開始日(2017-01-21
公開終了日(2017-08-02)
レビュー最終更新日(


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

Twitterにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督マーティン・スコセッシ
キャストアンドリュー・ガーフィールド(男優)セバスチャン・ロドリゴ
リーアム・ニーソン(男優)クリストヴァン・フェレイラ
アダム・ドライバー(男優)フランシス・ガルペ
窪塚洋介(男優)キチジロウ
浅野忠信(男優)通辞
塚本晋也(男優)モキチ
小松菜奈(女優)モニカ
イッセー尾形(男優)井上筑後守
加瀬亮(男優)ジュアン
原作遠藤周作「沈黙」
脚本マーティン・スコセッシ
音楽ハワード・ショア
ランドール・ポスター監修
ロビー・ロバートソンエグゼクティブ・プロデューサー
撮影ロドリゴ・プリエト
製作マーティン・スコセッシ
ランドール・エメット
バーバラ・デ・フィーナ
アーウィン・ウィンクラー
ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ
製作総指揮ジャンニ・ヌナリ
ローレンス・ベンダー
配給KADOKAWA
美術ダンテ・フェレッティプロダクション・デザイン
衣装ダンテ・フェレッティ
編集セルマ・スクーンメイカー
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)



【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
26.《ネタバレ》 江戸時代のキリシタンの苦悩が、痛いほどに伝わってくる作品。
「踏み絵」について、学校の教科書では知りきれない悲しいドラマを味わった。
自分と他人の死が迫ったときの苦悩。過去のリアルな日本の姿を感じられた。
カジノ愛さん [インターネット(字幕)] 4点(2017-07-28 21:42:06)
25.《ネタバレ》 虫が飛んでいるシーンがやたら多い。これは人間の営みに対する神の沈黙の象徴だと思う。

映画はほぼ原作通りに進行する。原作の最後は、ロドリゴの後日談が候文で書かれておりよくわからなかったのだが、映画ではスペイン人の日記に改変することで非常にわかりやすくなった。ラストの「神は沈黙していない。ロドリゴやキチジローのように負けた者、弱き者にこそ神は祝福を与えるのだ」というテーマがより鮮明になった。
爆裂ダンゴ虫さん [映画館(字幕)] 9点(2017-05-30 00:01:18)
24.《ネタバレ》 ごめんなさい。僕全然ダメです。かなり期待していたのでハードルが上がりきってたせいもあるかと思います。心に突き刺さる様なシーンが無く、終始ダラっと流れるのっぺりした作品という印象です。スコセッシの描く死ってとても偽物感があるなと感じてるんですが、例えば『カジノ』のデニーロ爆死シーンなんて笑っちゃう位で好きなんです。ただ加瀬亮の斬首シーンの作り物感はちょっとダメで。アダムドライバー溺死シーンの軽さにもちょっと物足りなさを感じました。こちらと少しだけ距離感を作りながらテンポ良く見せてくれる方のスコセッシは好き(『グッドフェローズ』『ウルフオブ〜』あたり)なんですが、本作の様にこちらにグイグイ迫ってくる必要のある作品とは相性が悪い気がします。演者の中で印象に残ったのは塚本晋也。この人の出てくるシーンはどれもこちらに迫るもの感じました。窪塚洋介はオーバーアクトが持ち味だと思いますが、この作品では変な浮き方をしていた様に感じます。浅野忠信は相変わらず表情では何も語る事のできない役者でした。過大評価されている俳優の代表格だと思います。塚本晋也さんとオープニングタイトルよカッコ良さにこの点数です。
HIRABAYASHIさん [映画館(字幕)] 3点(2017-04-30 09:03:29)
23.時代考証などがしっかりなされており(たぶん)、洋画にありがちなヘンテコな日本が出て来ないので安心できる。俳優達の演技も凄いし見応え充分。ただ、テーマがあまりにも重厚かつ宗教がテーマなため、信者でない私にはそこまで入り込めなかった。人気若手俳優だろうと関係なく容赦なく殺されるのが素晴らしいと思った。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 7点(2017-03-28 00:17:23)
22.《ネタバレ》 原作未読・予備知識ほぼゼロで鑑賞。
満員(!)の映画館で濃密な時間を堪能。

良かれと信じて赴いた異国の地に於いて経験した筆舌に尽くしがたい出来事の数々。
幸せにしたいと思う市井の人々が、自らのアイデンティティとも言える信仰の存在により命を落とす。
私だったら間違いなく発狂してしまうだろう。

この地球上に様々な国籍・人種が存在する様に、信仰/宗教も多種多様に存在する。
その意義は一様に「人を幸せにする事」である筈。

形では無い、ましてやお布施や寄付額の大小でも無い、信仰=自らの心の中に存在する「何か」と、
人それぞれどの様に相対するのか? 貴方ならどうするのか??
私はマーティン・スコセッシから強く問いかけられている様に思えた。
私は信仰・宗教に対し特に敬虔な人間では無いが、人間に取って「心の拠り所となるもの」とは何なのか? 
と言う事を強く・深く考えさせられた。

ロドリゴは死出の旅に出るまで、あの様な辛い体験をしながら、祖国に帰れない運命をも受け入れ、
心の奥底で自らのアイデンティティである信仰/宗教を失わず、文字通り周囲にその事を「沈黙」し続けて生きてきた。

日本式に火葬されるラストシーン、私には棺を燃やす炎よりも強く、静かに燃え盛るロドリゴの内なる焔を垣間見た思いがした。
このラストシーンは賛否両論有る様だが、私にとっては身体が震えるほどのものだったと明言しておきたい。

登場する俳優陣は皆、素晴らしい演技をされている。
2016年を代表する映画の一つで有る事は間違い無い。マーティン・スコセッシに感謝。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2017-02-21 18:09:01)
21.《ネタバレ》 私は歴史には素人だが、たしか切支丹たちは寺社仏閣を破壊し、人々にキリスト教を強要し、信じない者を殺したり奴隷としてヨーロッパ商人に売り払っていたのではなかったか。宣教師たちは信徒たちが殉教すると大いに喜び、本国に報告していたとも聞く。
史実はそうであっても、どうせキリスト教を美化するだけの映画だろうと思って、見る気はなかったのだが、世間の高評価につられて、ついつい見てしまった。見て大いに後悔した。
キリスト教徒でない私にも共感できるような、人生の苦悩や救いが描かれているのではないかと期待したのだが、村人たちへの責め苦と主人公の喚き声が延々と繰り返されるだけで、とにかく退屈なのだ。日本人は何を考えているか分からない薄気味の悪い奴、或いは陰険で残忍な奴として描かれ、しまいには、日本は何物も根付くことのない沼だと決めつける。これはもう、新手の人種差別ではないだろうか。
ただ、日本人俳優たちの演技は素晴らしかったと思うし、リーアムニーソンもさすがだ。しかし、ガーフィールドはいただけない。ただ喚きまわるだけで、雄鶏よりやかましかった。
駆けてゆく雲さん [映画館(字幕)] 0点(2017-02-18 22:06:39)
20.《ネタバレ》 二人の宣教師たちが遠い海を渡り、長い長い旅路の果て、深い濃霧の中に姿を見せた、"日本"という国。それは海に囲まれて、閉鎖的で、どこか神秘的な国。これは、我々が抱いてる外国人から見た昔の日本の姿。そして外国の巨匠が描く日本の姿に冒頭から否応なしに惹きこまれる。百姓たちにとって宗教はすがるべきもの。役人たちにとっての宗教は排他するべき対象。そこに信仰や憎悪といった感情はなくて、踏み絵も拷問も、ただ自分たちが食っていくための"仕事"として割り切っている。人間よりはその時代や境遇を憎むべきなのか、各々の職務に忠実である様々な日本人の姿が印象的でした。それにしても何という救いのない展開、皮肉にも信教を最後まで貫いた者はみな殺されて、棄教した者、躊躇わずに何度でも踏み絵を踏んだ者、そして"棄教したフリ"をした者は生きのびた。(いや違うな、どんなことをしてでも生き延びろ、ということなのか?) 炎につつまれる、十字架を抱いたロドリゴ神父の姿。姿や人種や立ち振る舞いからは誰も読み取れない、その心の中。誰も立ち入ることは決してできない、その心の中。もしそれが本当に存在するのなら、生きようと強い意志を持った心の奥底にそれは宿り、最後その魂とともにあるのかもしれません。
タケノコさん [映画館(字幕)] 8点(2017-02-14 15:56:45)
19.《ネタバレ》 ないものねだりの感想です。今回、禁教となった日本への潜入を宣教師の視点から描くために、徳川時代の日本がひどく暗鬱に描かれています。公平さに努めながらも、宣教師のフィルターにかけられた日本を、監督も意図しているのでしょう。クリスチャンの監督には地獄ですからね。
ですが、当時の長崎の、迫害と関係ない人々から見ればその地の美しい自然と景観を楽しむことができたはずなのです。それこそ「神に祝福されている」ように。眩しいほどの美しさの中で踏み絵が行われているほうが、イエスへの疑いに苦しむ様子をさらに恐ろしく演出できたかもしれないな、と思いました。
パンフレットによると、監督は「自然をクローズアップで撮りたいと思っていますが、私にはどうしてもできなかった。」と述懐しています。
今作ではBGMはほとんど使われず、虫の声や風雨の音を多用しています。監督はこれを神の声が聞こえない虚無・雑音と捉えたのか?それとも神の声そのものと捉えたのか、知りたくなります。
みみさん [映画館(字幕)] 7点(2017-02-14 11:13:06)
18.《ネタバレ》 まず、驚いた点として、音楽がほぼないと言ってよいこと。映像の力が弱いシーンには何かしらのBGMが入ってくるのかなと思ってみてましたが、そこも沈黙。にも関わらず、長時間に渡って、飽きることなく画面に吸い込まれました。見せ方がとても上手いと思います。また、和洋どちらの肩を持つでもなく、淡々と叙事詩のようにストーリーを描いているところも魅力と思いました。そして最後の最後まで主人公の胸の内は分からない。良い映画かは分かりませんが、ものすごく惹き付ける映画であることは確かだと思います。
なすさん [映画館(字幕)] 8点(2017-02-13 23:30:10)(良:1票)
17.《ネタバレ》  海に接する場所、霧の中に消え、霧の中から姿を現し、この映画に描かれる日本という閉塞的な世界には一貫して神の視点がありません。地理や位置関係を示す視点、生活や人物の関係性を語る視点、そういう作品世界を俯瞰する描写が存在せず、ひたすらロドリゴ神父の見聞きする世界のみがあって。その閉塞された混沌世界の描写は、己の信仰心と対峙する神父の葛藤を明確に浮き彫りにさせます。
 絶対的な神を持たない民族の信仰の姿はキチジローに代表されて、それは今に至るまでずっと同じ日本人の姿を示しているところが面白いです。陰鬱な映画なのに、布教どころか自己の信仰すらも歪ませてしまいかねない、八百万の神を持つこの国の特異性を妙に面白く(自嘲的に)感じてしまう私でした。

 踏み絵も拷問も処刑もお役所仕事、みたいな描かれ方もまた日本人らしさを示していて、なんとなく可笑しく思えてしまって、でも海の向こうの人から見れば恐ろしい事なのだろうなぁ、と。 

 だけどリーアム・ニーソンのキャスティングによってフェレイラ神父がクワイ=ガン・ジンに重なってしまい、そう言えばアンドリュー・ガーフィールドってヘイデン・クリステンセンに似てなくもなくて、ダークサイドに堕ちたクワイ=ガン・ジンがアナキンを誘う映画みたいに見えてしまい。オビ=ワンがいればなぁ、みたいな。日本はダークサイドか。

 しかし蜩はあの時間には鳴かないのではないかいな?
あにやんさん [映画館(字幕)] 9点(2017-02-13 22:15:23)(良:1票)
16.《ネタバレ》  期待が高すぎた。最初に噂を聞いてから何年も経っている。自分の中でかなり都合よく再解釈されてしまったかも知れないこの魂の物語を、写実的表現の映画で納得・感動できるというのが、無理だったのかもしれない。
 それでも大好きな小説の映画化だ。人間の行いと不釣り合いなほどの大自然の美しさとの対比などは、映像作品ならではの魅力である。

 私にとってのこの小説の魅力というかキモは最後の「踏むがいい」という「主」の声である。イエスでさえこの場にいたら踏むだろうという極限の選択を迫られた者にしか聞こえない、主の声である。それからの「そのために私は十字架を背負ったのだから」までは、初めてこれを読んだ高校生で無宗教であった私を打ち震えさせた。だが、これは魂の描写だ。映画でここを感動させるのは難しいだろうと思っていた。果たして実際にその場面を見てみると、実に普通の、モノローグと変わりない表現で肩透かしであった。奇を衒った表現を期待したわけではないが、あまりに普通。そこが感動の頂点になるような、盛り上がりがあって良かったと思うのだ。原作では絶えずロドリゴは主に呼びかけていた。これは主観的な表現でそれに対応した表現としての声。それまでの客観表現に突然声が聞こえれば??となるだろう。

 棺桶の中で最後に持っていたものについて。あれは、日本に入ってきて変質してしまったキリスト教の象徴のような思える存在なのに、それを持っているのは違和感がある。ロドリゴは教会のでも切支丹のでもない、彼のみに答えた「主」を感じて、絵を踏んだのだ。彼が生涯持っていたとすると、それを表現したものでなければおかしいのではないだろうか。

 さて本編とは関係ないのだが、パンフレットにキチジロー役の俳優のインタビュー的なものが載っていて「キチジローは弱い人間ではないと思う」などと書かれている。いやいや、キチジローは弱い人間なんだってば。なんでもポジティブに或いはユニークな考え方をすりゃ良いってもんじゃない。遠藤周作は転び者・弱い人間を肯定的に描いて、それを許す母性の神というものを描いたのだ。キチジローが強くなっちゃったら作品世界が全く違うものになっちゃうよ。こういったチグハグ感がこの映画をイマイチ感動できないモノにしているのかもしれないなあ。 
Tolbieさん [映画館(字幕)] 7点(2017-02-09 10:53:00)(良:1票)
15.《ネタバレ》 霧、霧、霧である。
冒頭から行く先の見えない光景に遭遇し、霧が晴れたかと思えば、磔にする責め苦と説明過多のナレーションによる二重の拷問を観客は受けることになる。

主人公たちが乗る船は常に視界を阻まれるように霧が発生し続ける。スコセッシが敬愛する溝口健二「雨月物語」の船がそうであったように。
噂だけしか入ってこない先人たちの現状、この目で直接見なければ納得がいかない。霧をかき分け、海原を超えてでも真実を知りたい。時折上から見下ろされているような視点。まるで神が見守っていてくれているとでも思いたげな。
自らも小高い丘から見守ることしかできない苦しみを味わうなんて知らずに。

信用できない水先案内人、洞窟に取り残される不安、松明を掲げる者が静かに十字を切ることでようやく表情が緩む。

日本側の容赦の無い隠れキリシタン狩り、弾圧の様子。
村を材木が散乱し野生の猫が跋扈する無人地帯にし、押し寄せる波に晒し、抜刀して首を跳ね飛ばし、簀巻きにして海の中に沈め、血を垂らしながら逆さまに吊るす“見せしめ”の数々。

壁に刻まれた母国語、再会させるのは、目の前で処刑を行うのは、踏みにじらせるのは異邦人の信仰心をへし折るために。

スコセッシが今までの作品で描いてきた死にたくても死ねない生き地獄。床や水面に見る“幻”、主の声(幻聴)、幾度も気が狂ったように自分自身を嗤う。生きる恥をさらし続けてまで生き延びる意味を探しながら。

家財道具に刻まれた無言(沈黙)の抵抗。
何度も何度も許しを請い逃げて来た男が首にぶら下げる「逃げるのをやめた」証。


遠藤周作の原作との決定的な違いは、「夜明け」という希望の灯が昇らない点にある。闇の中で蝉の鳴き声だけが響き続けるのだから。

その代わりに燃え盛る焔、掌の中で鈍く輝く“尊厳”が無言(沈黙)の抵抗を示すのだ。

かつてイエス・キリストを題材に「最後の誘惑」を撮ったスコセッシだ。この映画もまた、こんなご時世だからこそ存分に“挑発”し、問いかけるような作品だ。
すかあふえいすさん [映画館(邦画)] 8点(2017-02-09 09:31:59)(良:2票)
14.3時間弱、最近観ていない、このテの映画だし、気が重いなぁ
米映画観るたびハズレばっかりなんだよなぁ
などと消極的に入手した前売りチケットで足取り重く映画館へ
大きめのスクリーンながら客は4人(平日の20時’17/2/2)
これは、苦痛の時間になるのかと覚悟したが。

素晴らしい映画だった
3時間あっという間、息を呑むカメラワーク、メリハリの効いたカット割
演者の気迫、本気度が伝わる演出、OPのサイレンスとEDの自然音
これは凄い映画だ、スコセッシ監督に感謝
私は宗教いう物を信頼していない(漠然と神頼みはします)
祈れば許されるなどと言う考えが、争いを正当化する詭弁ぐらいに思っている

あの状況、心の中で懺悔しながらレリーフを踏む事を神が否定すると思うのか
そんなに神という者は心が狭いのか、理解し難いが、事実として認識はしている

一番の悪役である浅野忠信演じる通訳でさえ、役人の仕事をしたまでであり
どの人物にも意外と感情移入できる非常に凝った演出が秀逸

ちょっと地味な印象が強いが、多くの人に観てもらいたい秀作です
カーヴさん [映画館(字幕)] 8点(2017-02-03 11:28:42)(良:1票)
13.《ネタバレ》 悲劇なのですが、誰も立場立場でまっとうに生きようとしているんですよね。
ミクロな場面では拷問があり惨殺があり目をそむけたくなる場面が多いのですけど、日本全体を考えれば当時の日本なら異国からの侵略を防ぐために必要な措置だとも言えます。
キチジローにも不快感があるけれど、では誰の気持ちが一番理解できるかと言えばキチジローだったり・・観て何かがわかる訳ではないけれど見ておくべき映画だとは思いますね。
映画を単純に見る男さん [映画館(字幕)] 6点(2017-02-02 16:03:54)
12.《ネタバレ》 重いわ~。 アッと言う間の3時間でしたが、ひたすらに暗い気持ちにさせる作品でした。 遠藤氏のこの原作を読んだのは30年以上前かなあ。 その時の感想は、やっぱり、暗くて気分が落ち込んでしまうものでした。 この映画は、かなり忠実に原作に沿っていますねえ。 そんな中で私が最も感激したのは、最後の棺桶の中の手を映したシーンですね。 やっぱりああいった『わかりやすさ』を映さないことには、話が締まらないからでしょうかねえ。 日本好きなスコセッシ氏ならではの演出かと思います。 万人に勧める作品じゃないですが、観て損をした気持ちにはならないと思います。
ミスプロさん [映画館(字幕)] 8点(2017-02-01 20:55:08)(良:1票)
11.《ネタバレ》    
遠藤周作の深淵な思考を、はたして映画で表現できるのか?
そんな不安を抱きながら鑑賞。
結論は、最後の一歩で踏み絵を踏めなかった、かな。
荼毘に付されるロドリゴに持たせた十字架。
原作にはなかった演出で、最後の最後、彼の信仰を安らかしめた。
そうすることで原作が問いかけ続けたことを、分かりやすく表現し、
でも台無しにしたとは思う。


極力、人工的な音や音楽で感情をあおることもなく、
風や波の音、鳥や虫の声、人の讃美歌やうめき声だけで作り上げた演出は見事。
人の弱さや迷いや苦しみや傲慢が、そのまま伝わってきました。
こっちゃんさん [映画館(字幕)] 10点(2017-01-31 20:07:49)(良:1票)
10.《ネタバレ》 弱さや醜さの象徴となっているキチジローの存在(踏み絵はすぐ踏むが、神は信じていて、その都度自責の念にかられる弱き者)が、現代の日本に生きる自分に一番近いような存在に感じた。
この話では一人浮いている彼がいる事で、この物語が遠い世界の話ではなくなった。
それは言葉で言ってしまえば簡単である、「信じ抜く事」の困難さを彼を通じて改めて見せつけられるという形にも繋がっていた。
オープニングとエンディングを自然の音(人間の営みに振り回されず、存在する意味に悩む事も語る事もせず、ただそこに存在する海、鳥、風、草など)で包括したのも興味深い。
牢屋の柵を使い限定された視野を通して、ロドリゴそして観客が拷問を見せられるシーンは、視界が良好でない彼の心情描写にもなっていただろう。
気になる点で言えば、ロドリゴが踏み絵を行う場面。第三者(神かロドリゴの内なる声か)のボイスオーバーを被せる、足のクローズアップ、スローモーションで地面に倒れこむという一連の流れは少し鈍重で直接的すぎる表現だったように感じた。
ラストの十字架への極端なクローズアップも、意図的すぎるように思える。
ちゃじじさん [映画館(字幕)] 6点(2017-01-29 00:48:56)
9.《ネタバレ》 ●題材からして明るいはずがない作品を覚悟して鑑賞しました。実際、雰囲気の暗くない場面は、わずかに序盤の本国(ポルトガル?)での会話と隠れキリシタンに初めて出会うシーンくらい。それ以外はず~っと異国で孤独に勝ち目のない戦いを強いられる司祭の苦難が続きます。観ているこちらまで主人公の苦しみ・葛藤がダイレクトに伝わるようで息苦しかったです。●クライマックスで聞こえた「神」の声。本物の神はあくまで沈黙していたのであって、絶望的状況で救われたい主人公の思いが幻を作ったのだと思いました。●ほぼ3時間の長編ですが、長さを感じませんでした。380年ほど前にきっとこんなやりとりがあったのだろうという大変なリアリティがあります。キリスト教や日本の歴史文化に興味のある人が観たら、心に響くのではないでしょうか。傑作です。
次郎丸三郎さん [映画館(字幕)] 10点(2017-01-28 19:06:10)
8.原作既読です。楽しみにしていました。原作が個人的に映画のように光景を想像しやすい作品だったのですが、スコセッシ監督は原作にかなり近い形で映像化していると思います。宗教であったり、政治的な問題が延々と出てくるわけなんだが、ロドリゴが最後に決断した理由など、(原作も映画も)神の沈黙という問いに一つの結論を結び、一人の人間を描き切った所が素晴らしいと思っています。

また、この作品は日本人の宗教観(日本人は人間を超えた存在を考える力ももっていない。基督神の実体を変えている)であったり、幕府側の認識であったり、普段日本人には取っ付きにくい問題を説得力のある描写ではっとさせられます。

あとは個人的にスコセッシ監督がリスペクトする溝口健二監督を思い起こすシーンがいくつか出てきました。
雨月物語の小舟で移動するシーンへのオマージュ?や処刑する所を遠くから俯瞰する司祭二人のアングル、カメラをパン(水平に旋回)するシーンも多かったです(なんでも溝口にみえてしまってるのはいかん)。あと日本人の演出がしっかりしていた(ラストサムライのような違和感がない)のも良い。

音についても極力無駄を省いており、これもハリウッドなら演出のために意図して省くということはあると思うが、スコセッシ監督は音も重要な描写として考えている点が非常に好感が持てました。

最後に自分は原作を読んでいなかったら、映画の意図する処を理解できぬまま終わっていたかと思います。あと、欧米の方は理解できたのか?どういう感想を持ったのか興味深いですね。
サーファローザさん [映画館(字幕)] 9点(2017-01-26 17:39:47)
7.《ネタバレ》 原作にかなり忠実であることに驚かされた。決して派手さのない物語を海外で映像化するのはずいぶん大変なことだと察するが、スコセッシの原作に対する思いの表れであろう。すぐに棄教してしまうキチジローの弱さが意味するところや、穴吊りの呻き声から転ぶまでの重みなど、あっさりとして伝わりづらい点も多い。また、説明過多なセリフやナレーションが多くなっているのも気になるが、日本以外の観客を意識するなら仕方のないところか。拷問シーンが続くため、原作未読の人はそちらに注意がいってしまうかもしれない。それでも、出演陣の日本語や日本のセットに違和感はなく、前半には霧を多様して異国に来た司祭の心象を映し出すなど映像表現も豊かであり、作品の出来は満足できるものであった。
遠藤周作が問い続けた「日本人にとってのキリスト教とはなにか」。この問いがマーティン・スコセッシというハリウッドの名監督によって映像化されたことを歓迎したい。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 8点(2017-01-22 14:20:48)(良:2票)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 7.27点
013.85%
100.00%
200.00%
313.85%
413.85%
500.00%
6415.38%
7519.23%
8726.92%
9311.54%
10415.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 9.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
撮影賞ロドリゴ・プリエト候補(ノミネート) 

■ ヘルプ
旧デザインCopyright(C) 1997-2017 JTNEWS