亜人のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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亜人

[アジン]
2017年上映時間:109分
平均点:5.47 / 10(Review 19人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-09-30)
アクションSF漫画の映画化
新規登録(2017-07-24)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2024-04-18)【イニシャルK】さん
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監督本広克行
助監督山本透
キャスト佐藤健(男優)永井圭
玉山鉄二(男優)戸崎優
綾野剛(男優)佐藤
城田優(男優)田中功次
千葉雄大(男優)奥山
川栄李奈(女優)下村泉
山田裕貴(男優)高橋
浜辺美波(女優)永井慧理子
吉行和子(女優)山中
鈴村健一(男優)岩清水憲明
大林宣彦(男優)藤川翔
北山雅康(男優)村人
大森一樹(男優)
森功至(男優)
國本鍾建(男優)平沢
宮野真守IBM
脚本山浦雅大
瀬古浩司
音楽菅野祐悟
撮影佐光朗
製作市川南〔製作〕
東宝(2017映画「亜人」製作委員会)
電通(2017映画「亜人」製作委員会)
講談社(2017映画「亜人」製作委員会)
Production I.G(製作プロダクション)
東宝映画(製作プロダクション)
プロデューサー山内章弘(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特撮納富貴久男(ガンエフェクト)
照明加瀬弘行
その他大塚芳忠(テレビCMナレーション)
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1
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19.邦画の娯楽作品も、ここまでできるようになったんだなあ、と感じさせる一本。とは言っても、そもそも邦画人気が高い昨今からすると、おそらく私の基準、というか感覚の方が特殊なのかもしれなくって、たまたま自分が若かった頃の邦画の印象に引きずられている部分が多々あると思います。中高生の頃、すなわち80年代後半あたり、当時のハリウッドの大作(これも今思えば大した事ないのだけど)に遠く及ばず、ゴマカシばかりやってるようにしか感じられなかった当時の邦画娯楽作品を、見たくない、いや、ほとんど憎んでいたと言っても過言では無く。
で、時は流れ、例えばこの『亜人』という作品。邦画もここまでやるんだ、ここまでスケール感を出せるんだなあ、と。
原作コミックについては全然知りませんけれども、映画始まって早々、これ間違いなく、2時間弱の尺には収まらない内容なんだろうなあ、と。で。おそらくそうなんでしょう、映画はひたすら、突っ走っていくのですが、どこまでがセットでの撮影で、どこまでが既存の場所を借りての撮影なのか。大がかりな撮影をこれでもかと盛り込んでいて、圧倒されます。最初のラボのシーンでは、セットの中をカメラが移動していく長回しでもって、その規模感をアピール。さらにはその後も、果てしなく続くバトルシーン。CGキャラ同士の目まぐるしい戦いは、『デビルマン』などを思うと隔世の感がありますね。とにかく映画は突っ走る。内容が尺に収まらない云々以前に、内容なんて無いんじゃないの、と気づかせる前に走っていく。
いや、始終ドタバタしてるだけでは、ないんですけどね。ただ、もうちょっとエモーショナルな要素が多くてもよかったかな、とは思います。吉行和子のことを最後にもう一度、映画の中で思い出してあげてもよかったのでは、とか。
「亜人」という存在は、死んでも生き返る設定だけど、痛みも感じるし、死ぬ際はやっぱり苦しいらしい。だけど実際は、その設定は劇中ではそっちのけに近くって。だからある意味、ゲーム的な世界。設定はあくまで物語上のルールに過ぎず、登場人物たちもまた、どうやってそのルールの裏をかくか、に腐心してて、少し本格ミステリに接近したテイストもあったりします。
死んだ人間が易々と生き返る「可逆性」は映画とあまり相性がよくない、みたいなことを以前どこかで書いた気がしますが、この作品は「生き返る」というより、「不死身」の変形バージョン。敵がやたら強くって不死身なのは、大歓迎です。ターミネーターに接近したテイスト。
で、そのやたら強い敵というのが、綾野剛。何を考えているかわからない不気味さと、アクションシーンの見事な動き。脱いだら実はムキムキ、というのがまたポイント高いではないですか。そりゃま、女優さんが脱いだ方が話題性はありますけど、どうしてもそこには痛々しさも感じてしまう訳で。ムキムキが脱ぐのは、インパクトの割に害が無い(笑)。しかし佐藤健ともども、たぶんこのわずかなシーンのために、これだけの肉体に仕上げてきたのか、と思うと、うん、やっぱりハリウッドには負けてないですよ。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-29 10:45:29)
18.原作・アニメとも鑑賞。観る前から「2時間でこのストーリーを。。」と思っていましたがうまく纏まった気がします。
CG・アクションとも素晴らしい、カメラワークやコマ割りも邦画トップレベルでなんやかんやと面白かったです。
どうしても尺構成の関係で細かな背景描写をカットする分、味わいや人間ドラマが薄くなったのは仕方ないですよね。
あと、演技と体づくりはすごかったが、サイコパス佐藤が綾野剛ってのが個人的に最後までひっかかりました。
故郷の星、浜辺美波が若い。
460さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-02-04 21:17:28)
17.《ネタバレ》 漫画は読んだことはありません。本屋で「幽霊」が描いてある表紙をなんとなく見た程度。なので事前知識はほとんど無しです。亜人って、要は何しても死なない人間のことなんですね。彼らは頭を撃ち抜かれるなどして一度死んでも、間もなく「リセット」され五体満足で蘇る。彼らはジョジョのスタンドさながら、「幽霊」なるエネルギー体を操ることができる。

原作を知らないのでそちらではどうだったかわかりませんが、映画は少し粗が目立つ印象です。亜人というのが世間に認知されていればああいう人体実験が行われていることはだいたい想像出来ることですし、ニュースで亜人の家族の入院してる病院の報道なんてするわけない。人が殺到して病院が混乱する。作中では永井くんが亜人とわかり、家族構成までニュースで報道されてしまっていたりしていましたし、SFだからこそ、ありえない事象に対する世間の反応は真っ当なものでないとストーリーを楽しめない。亜人がきちんと認知されていれば、むしろ亜人も合意の上で臓器提供とか、報酬をもらって人体実験とかあっても良さそうなもんだと思いましたが。

でも設定そのものは楽しめました。映画を見て、逆に漫画が読みたくなりましたね。「クロちゃん!!」と叫んでスタンドを呼ぶような様はジョジョ好きならたまりません。さしずめ、『サザンアイズ』と『ジョジョ』のコラボ作品のような。自分も亜人になりたいなーとか思ってしまいます。亜人の舞台は日本ですが、是非とも日本以外の国での亜人のストーリーも見たいものです。漫画でそういうのも描かれているといいなあ。
TANTOさん [インターネット(邦画)] 7点(2022-01-16 01:02:03)
16.《ネタバレ》 原作・アニメとも見ていません。
そのせいか、見終わって疑問だらけでした。

永井が佐藤と敵対関係になるまでの二人の関わりが描かれないので、
地獄から救ってくれた恩人なのに、何で逆に戸崎の味方になってるの?
としか思えません。
「嫌いだから」という問題じゃないでしょう。

大体、亜人だからってあんな残酷な人体実験をやる政府の方が悪いでしょ。
佐藤が20年も地獄にいたと知ったら、そっちに肩入れしたくなります。
永井はたった3日で救ってもらったのに、なんで政府の味方するのか、
自分と妹さえ平穏に暮らせればいいってのも、全然共感できません。

戸崎と女性亜人の関係も良く分からないままだし、
黒い幽霊が何でどのタイミングで出るようになるのか、
政府は佐藤が逃げた後何の対策もしてなかったのか、
ただの研修医の永井が何故傭兵並みに戦えるのか、
猛毒ガスの保管があれほど杜撰なのはあり得ないとか、
もう疑問だらけ。
原作読んでない人は放置ということですか。

アクションやCGは良くできてるので、その点だけ見ごたえありました。
nanapinoさん [インターネット(邦画)] 4点(2020-07-07 17:35:50)
15.《ネタバレ》 原作とアニメ両方見てます。
AmazonVideoで鑑賞しました。

原作で一番衝撃を受けた手首ワープを
まさかやると思わなかったので、

その点満足だったりします。

あと、佐藤を演じた綾野剛のしゃべる方が
アニメの佐藤をあてた大塚芳忠さんのまんまなのが地味に面白かったです。
「ながぁーいくうーん」「いーくぅよぉーー」「おそぉおおーい」とかとくにまんまでした。

しかしあの体づくりは凄かった

原作で「おそぉおおーい」ってセリフがなかったり
各所の演出がアニメに似てたりするので
だいぶアニメ版を意識しているんだろうなぁって感じでした。

黒い幽霊(IBM)もアニメ制作会社ですし。


ただ、2時間でどうにかしているので
よくわからないまんまガンガン進んでる感じがしました。
永井君の特異な性格やら佐藤の背景やらIBMとは。の説明がないので
原作知らない人はつらいかなぁって思ったりもします。

オグラ・イクヤがいたらIBM周りの説明はついたと思います
そのあたりを妥協してテンポを優先した気もします。

キャストは違和感が少ない方ですが
川栄李奈が一番頑張ってたと思います。
アレをスタントなしで演じるとは
なかなかのアクション女優ぷりです。

ってことで6点で
シネマレビュー管理人さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-05-05 19:54:19)
14.あんなひどいことされて、許せるわけない。主人公に共感できない。
センブリーヌさん [インターネット(邦画)] 5点(2019-05-05 01:02:13)
13.原作未読。
5日ほど前に鑑賞したが、覚えているのは邦画としては頑張っているアクションとCGかな。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 5点(2019-05-02 20:01:08)
12.《ネタバレ》 原作未読ですが、きっとマンガは面白いのでしょう。ということは伝わってきました。死なない者同士の闘いがメインなので、緊張感は全くなく、どうせ生き返るんでしょ。って思って観てしまいます。だからといって残酷描写が多いので、あまり気持ちの良いものではないです。綾野剛さんが無理してるなぁって感じがしました。川栄李奈さんはかわいいなぁって感じです。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-04-29 15:18:31)
11.《ネタバレ》 原作未読。予備知識なしで見ました。テーマや着眼点などの基本設定は嫌いじゃ無い。
アクションもスピーディーで見応え有り・・・と言いたい所ですが。
ツッコミ所が多すぎてイマイチ入り込めませんでしたね。得に破壊力抜群の幽霊?を出せると言う所でちょっと醒めた。
そんなのが出せるなら、亜人が自らの肉体で戦う意味が無くなる。
また幽霊の消滅条件なども映画では語られて居ないためなぜ常に幽霊を出して戦わないのか疑問に思ってしまう。
幽霊以外の肉弾戦も亜人になって不死身になったというだけで並外れた戦闘力が手に入る訳では無いので。
結局銃やナイフを使ったアクションでしかない。
その程度の能力を持った亜人の二人程度で国家がパニックに陥れる程の脅威にはならないだろうと
心のどこかで思ってしまう。再生するまでにリセットされ続けたら動けないのであれば、
複数人のスナイパーに交互に狙い撃ちしながら近づき拘束してもいいし
催眠弾が使えるなら催眠ガスの類を充満させたら終わりじゃないのって言う。
映画だからリアリティに拘る必要は無いと思うが、死ねないと言うテーマなのなら目先のアクションに重心を置くより
もっと死なない事を活かした知能戦やストーリーにしてほしかったね。
デミトリさん [DVD(邦画)] 4点(2019-02-01 01:06:24)
10.《ネタバレ》 きっと原作は面白いんだろうな。原作の設定をいっぱい詰め込んだんでしょうが、なぜ助けに来た人をいきなり撃っちゃうのか。あの幽霊みたいなのは何なのか。あの女の刑事さんは、なんであの人を守ってるのか?原作の映画化としては面白いのだろうけど、単独の映画としては成り立ってないのが残念です。でも、CGの幽霊は日本映画の割によくできてました。
木村一号さん [DVD(邦画)] 4点(2018-10-08 22:02:20)
9.<原作未読、アニメ版は鑑賞済み>最初、これはまずい事態だと思った。佐藤健はいまいち乗り切れず、綾野剛は明らかに専門外の役を任された感で満ちている。しかしながら見ていくうちに、これはこれで悪くないかなと思い始めた。アクションを第一としたため、こういうキャスティングになったんだと、半分くらいは納得できたので…(二人とも凄い体してんね)。対SAT戦、神経ガス争奪戦など、それなりのレベルにはあったので、ひとつのアクション映画としては楽しめた。一応及第点で。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-09-04 23:00:30)
8.《ネタバレ》 生き地獄のような人体実験をされても永井が人を殺したくないというのはまあ百歩譲ってわかるとしても、そこから解放してくれた恩人である佐藤とその場で敵対するのは全く共感出来ずモヤモヤしますね。もう少し佐藤の狂気を示してから関係がこじれた方が納得行ったかな。そこまでつまらなくはないけど、人間側につく説得力も乏しく永井の行動原理が浅すぎて感情移入出来ないのが致命的でした。
映画大好きっ子さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-09-03 00:05:26)
7.《ネタバレ》 『死なないと、ここまで緊張感がなくなるのか』とも思いましたが、そーゆー設定ですからね。仕方がない。
狂気の綾野剛さん、葛藤の佐藤健さん、よかったですね。
ただまぁ、信念の川栄李奈さん最強かと。
彼女の頑張りに泣きそうになりました。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-09-02 10:00:37)
6.《ネタバレ》 原作は読んでいないので分からないけれど、これはこれで1本の映画として、十分に楽しめるエンターテイメント作品だった。”亜人”ならではの特性を活かした頭脳戦は、本作品の一番の見所。対する人間サイドも頭、使ってきます。ただもっと早い段階で対処できた気も・・・。まぁそれを言っちゃキリがないですからね。それでも、こうくるならこう、そうきたならこう、みたいな理にかなった展開は見ていて気持ちのいいものです。亜人個々のスキルレベルも色々あるのでしょうが、そこをあえて説明せずに、アクションに特化させたのも清々しい。それと、主人公の彼自身がそこまで正義正義していないのも良い。佐藤と手を組まなかったのも単に、佐藤が嫌いだから、という至極シンプルな理由がこれまた痛快。

ちょっと原作漫画、読んでみたくなりました。
Dream kerokeroさん [DVD(邦画)] 6点(2018-04-11 06:37:28)
5. ここのところ映画館に足を運ぶ機会が多くこの映画の予告編を何回も観たのだが、正直「設定のゆるい」SFもどき以上の印象がなくてあまり食指が動かなかったのだが、観て良かった。かなり面白かった。
 死んだら完全に回復して蘇る亜人という設定がきちんとしていて、物語世界内の整合性が守られているのは非常に自分好み。また、アクションシーンでは、相手に銃を向けたら即座に撃つという鉄則がほぼつらぬかれているのも非常に好感度が高かった。(相手に銃を突きつけながら、「さてボンド君、うんたらかんたら」とだらだらしゃべってあげくが逆転されるようなアクションシーンもどぎが多くていらっとすることが多いのでw)
 まあ、人物の背景等いろんな面は省略されてるのは感じたが、それを不足と感じるよりもむしろ原作を読みたくなった。特に車いすの亜人ってなんで死んだとき治らなかったんだろうな。
 浜辺さん、随分顔立ちの綺麗な子だなと思ったが、それより川栄がきちんと女優してて、ほんの少しだが好み。
正直、時間つぶしでしかも最後の最後まで決められなくて鉛筆を倒して選んだ映画だったが見て良かったと思う。
rhforeverさん [映画館(邦画)] 7点(2017-10-10 08:31:12)
4.《ネタバレ》 映画開始時の効果音、責任逃れの官僚像とか、SATのくだりとか、画面内のメディア映像とか、すぐにそれと判る本広監督印だが
もう一点記すとすればあのベンチの用法だろう。佐藤健と浜辺美波がそれぞれ逆向きにベンチに腰掛けて語り合う構図は
一発で本広監督の刻印と判る。そして当然二度目のシーンでは同一の向きで腰掛けることも。

登場人物の過去の生い立ちだの、動機や背景の説明だのをことごとく排して現在進行形のドラマに徹しているのがいい。
「貴方が嫌いだから。」活劇映画はこのシンプルな動機付けで十分なのだ。

原作由来で、4D仕様ということも考慮すれば仕方無いのだろうが、映画単体で見ればあの分身幽霊に必要性はあまり感じられない。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 6点(2017-10-09 20:17:01)
3.予告では”何度でも繰り返すエンドレスリピートバトル”みたいな触れ込みだったが、たしかにこれは・・・終わらねぇ!亜人って何なんだよ。不死身なのに銃撃戦とかやる意味ある?どうせ死なないんでしょ?って思いながらも、しっかりとアクションを堪能していました。
原作は2巻までしか読んでいないにわかですが、もうちょっと主人公の生い立ちとか亜人になった事への葛藤とか心理描写をしっかり描いて欲しかったかなと。
あと、黒い幽霊はもっと禍々しい得体の知れないもののはずなのに、すぐ慣れてしまっているし、黒い幽霊とちょっと遊んだりしているし、デスノートの死神を意識したのかなぁと思ったりなんかしました。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 6点(2017-10-04 17:40:50)
2.《ネタバレ》 原作既読。私は原作を稀に見る傑作と評価してるんで映画版の評価もそれにかなり偏ります。原作はとりわけ絵が素晴らしく実写は勿論の事、アニメでも原作の素晴らしさは表現不能だと思ってます。実写映画化するなら多分亜人の設定だけ借りてアクション仕立てにしてるんだろうと思ってましたが、ほぼその予想の範囲内でした。だからまぁこんなもんだろうとは思うが、あの黒い幽霊は個人的にはいただけない。出来の悪いスタンドみたいだった。それと各キャラの性格設定まで描く時間がないのも分かるが、あまりにはしょりすぎではないか?主人公永井圭の特異なキャラクター(あの佐藤をして「根本的にこの子はおかしい」と言わしめるほどの)が完全に消失して全く特徴のない男になっているのも、正直気の抜けたコーラを飲んでる気分だった。と言う事で私の満足度はこの点数です。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 4点(2017-10-01 15:21:55)
1.《ネタバレ》 さて、この「亜人」
そもそも私オリジナルの亜人自体をさして面白いと思ってない人なので、原作フアンがこの映画を観た場合とはやや印象が異なるかもしれない事を先にお断わりしておきます。

先週のドリームに引き続いて一橋ホールでの試写会で鑑賞。

試写会に行く前、偶然この映画についての佐藤健のインタビューを読んだのですが、「アニメ版で主人公役の宮野真守(今回の映画ではナレーションとIBMの声役)の芝居を参考にして演じた」的な事を言ってたのです。
「なるほどアニメ版に寄せたわけね」と思って映画を観てみると、実際は佐藤健よりもはるかに綾野剛の方がアニメの佐藤さん役大塚芳忠に寄せてました。
おかげで中途半端なコスプレ物まね演義みたいになってる…と思ったのは僕だけでしょうか?
まあ先行してアニメ版が存在する以上、芝居がそれに影響を受けるの避けられないところなんでしょう。

さて今回の映画版、109分という短い時間にまとめるために、設定変更&登場人物もエピソードも整理して高層ビルの攻防(原作でのフォージ安全戦)にクライマックスをもっていくようにストーリーを再構築しています。
登場人物のバックボーンだのなんだのが大きく整理されているため、例えば主人公の永井圭の性格付けはオリジナルとはだいぶ違うものになっています。
というか彼がどんな人間なのかが映画を観ていてもよくわからないため、冒頭でいきなり佐藤さんと敵対するシーンもぶっちゃけその動機付けがよくわかりません。
登場人物のバックボーン的なものが描かれないのはこの映画全体の特徴で、主役級で言えば厚労省の戸崎&下村あたりに至ってはいったいどういう人間なのかが最後まで観ても全くわかりません。

しかしこれは、109分という短い映画の尺をアクション娯楽映画として徹底しようと割り切ったから…と考えると、個人的にはありじゃないかと思います。
映画の尺的にとてもじゃないけどそんなとこを描く暇がないからです。

ちょっと気になったのは、近年作られている多くの映画からネタをぱくってきたと思しきシーンが散見される事で、たとえばラストシーンは、明らかにアメリカのダークヒーロー物の1作目あたりを非常に意識しているのが明らかです。
そういうシーンが多くみられる事で、映画全体から安っぽい既視感を感じてしまうのはちょっといかがなものでしょうか。

さて映画用に整理再構成されたストーリーについて。
全体としてやや説明不足な点がある反面、冗長に思える原作エピソードがぶつ切で投入されていたりもして、やや整理しきれていない印象を受けるのですが、クライマックスに向けて映画オリジナルのいくつかのアイデアも投入されていてアクション娯楽映画として割り切ったシナリオとしてみると決して悪くないと思います。
伏線の処理も非常にわかりやすく誰が見ても困らない娯楽映画を目指したんだろうな、というのが伝わります。
(とはいえ、腕切断→復活は伏線と呼ぶには露骨かつわかりやすすぎてさすがにちょっとシラケるレベルですが)

IBMの雰囲気は日本映画にしてはよく描かれていて、これもアニメ版を参考にしたのかな…と思ってクレジットを観ると、そもそもIBM部分の製作はテレビアニメを制作したポリゴンピクチャの担当でした。
同じとこが作ったんならそりゃアニメ版によく似てるのは当たり前ですね。

全体としてはぼちぼちの出来のアクション娯楽映画。
ただ原作フアンは怒るかもしれません。

もう一つ、映画中には女性向けのサービスシーンがいくつか存在し、試写会終了後の周りの女性客から漏れ聞こえる会話からしてそのサービスシーンはおおむね好評のようでした。ですから女性が観ると加点されるタイプの映画かもしれません。

あと、些細な事ですが、鈴村健一がテレビのキャスター役で役者として登場しているのはうれしいシーンでした。
鈴村健一は、仮面ライダー電王でリュウタロス(声)を演じていた人で、佐藤健とは電王以来10年ぶりの競演ですからね。
他にエンドクレジットには(顔出しの枠と思えるところに)森功至の名前などもあってびっくりしたのですが、一体どこに登場してたんでしょうか…
あばれて万歳さん [試写会(邦画)] 6点(2017-09-26 23:29:12)
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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 5.47点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4526.32%
5315.79%
6842.11%
7315.79%
800.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review3人
4 音楽評価 6.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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