1.《ネタバレ》 二人の最後の選択をどう捉えるか?で本作の評価は天と地程に別れる。
良い映画だと率直に思う。
だが、私は映画レビューのポリシーとして物語に起伏を与える為に①主要登場人物がレイプされる、②もしくはオートバイ事故で亡くなる・大怪我をする作品には高評価を付けない様にしている。なので残念ではあるがMaxで5点とさせて頂く。
エミリア・クラークの素の魅力が炸裂。これは「ターミネーター:新起動」では全く感じられなかったもの。
この2作での落差が凄い。思うに、ターミネーターは相当無理をして演じていたのではないか。
残念ながらオートバイ事故で四肢障害を負ってしまったイケメンの男性主人公。
家が金持ちでなければ専属の介護士は勿論のこと、お手伝いさんなど到底雇えない。
ましてや高額な費用が必要と聞く安楽死など絶対に望めない。
その様な恵まれた環境で悩むイケメン主人公。
確かに辛い状況だ、だが、観ている側としては正直甘いと感じた。
眼の前に魅力的な、自分を愛してくれる女性がいる。
なのに男性として何もする事が出来ないのは、一人の男性としてこれ以上辛い拷問は無い。
この様な環境に有る人の家族の意見として「生きていてくれるだけでよい」との話をよく聞く。
その時いつも思う。「周りがそう思っても本人の意思はどうなのか」と。
もの凄く難しい問題だ。
もし私が同じ様な境遇に陥ったら・・・
考えたくも無い事だが、恐らく本作の主人公と同じ選択をするのではないか。
イケメン主人公が金持ちだったおかげで、エミリア・クラークは最終的に自由と富を手にする。
本人がそう望んだ上での結果では無いので、この結末に抵抗は感じない。
だが、もしイケメン主人公が一般家庭の人だったらと思うと、やはり点数は辛めに付けざるを得ない。