パディントン2のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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パディントン2

[パディントンツー]
Paddington 2
2017年上映時間:104分
平均点:7.63 / 10(Review 19人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-01-19)
アクションコメディファンタジーシリーズものファミリー動物もの小説の映画化
新規登録(2017-12-23)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2018-01-23)【イニシャルK】さん
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キャストヒュー・グラント(男優)フェニックス・ブキャナン
ヒュー・ボネヴィル(男優)ヘンリー・ブラウン
サリー・ホーキンス(女優)メアリー・ブラウン
ブレンダン・グリーソン(男優)ナックルズ
ジュリー・ウォルターズ(女優)バード
ジム・ブロードベント(男優)グルーバー
ベン・ウィショーパディントン
マイケル・ガンボンパストゥーゾ
イメルダ・スタウントンルーシー
松坂桃李パディントン(日本語吹き替え版)
斎藤工フェニックス・ブキャナン(日本語吹き替え版)
古田新太ヘンリー・ブラウン(日本語吹き替え版)
石塚理恵メアリー・ブラウン(日本語吹き替え版)
楠見尚己ナックルズ(日本語吹き替え版)
定岡小百合バード(日本語吹き替え版)
佐々木睦カリーさん(日本語吹き替え版)
宝亀克寿パストゥーゾ(日本語吹き替え版)
堀越真己ルーシー(日本語吹き替え版)
天田益男Tボーン(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしスプーン(日本語吹き替え版)
梅津秀行警備員(日本語吹き替え版)
金尾哲夫大佐(日本語吹き替え版)
浦山迅判事(日本語吹き替え版)
配給キノフィルムズ
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未見の方は注意願います!
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1
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19.《ネタバレ》 パディントン理髪店でのやらかし模様に大爆笑。以外で1を超えるところはありませんでした。
特筆すべきはヒュー・グラント。ドッグフードのCMが痛々しい落ち目の役者で小悪党。監督の毒気を感じる役柄をしなやかに演ずる役者魂に拍手。監獄ミュージカルシーンは出演のご褒美に思えました。1に引き続いての快作です。
3が今夏撮影開始だとか。悪役は誰なのでしょうか?ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチ・・・・コリン・ファースだったら劇場に駆けつけるのですが・・・
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 8点(2023-05-23 03:35:18)
18.《ネタバレ》 前作で登場人物の整理は終わっているので、今回は最初から飛ばしていきます。が、途中から冤罪だの脱獄だのとやたらと背景が重くなってきて、それもコメディっぽくまとめるのかと思ったら、何とストレートにそのまんま。刑務所の中をいろいろ変化させるというこの主人公ならではの展開はあるものの、やっぱり全体としては薄暗くなっています。一方で、家族4人+1人の個性も見えにくくなっています。●この作品の最大の功績は、ヒュー・グラントを使い倒していることです。少し前から映画自体にも興味を失ってきたっぽくて、まして(みんなが期待するはずの)コメディ演技はもうやらないんじゃないかと思われていたところに、これです。しかも、前作のニコール・キッドマン同様、絵に描いたようなザ・悪役を、嬉々として演じています。まだこういうヒューの芝居が見られたというだけで感涙ものですし、クマよりもむしろそっちに見入ってしまいます。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-20 00:17:26)
17.前作が面白かったので、この続編も見ました。前作同様、大人も楽しめる内容でした。悪役のヒュー・グラントも前作のニコール・キッドマン同様、とても良かったです。。パート3も制作中とのことなので楽しみです。悪役は誰が演じるのか。。。興味深々です。
みるちゃんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2022-09-29 00:56:39)
16.冤罪で投獄されるとか深刻なシナリオ展開なのに楽しい雰囲気で良かった。
絵本を手に入れる為にも働いてたし、刑務所でもちゃんと労働してて好感が持てる。
でも、無実を証明する為とはいえ、犯罪行為を積み重ねていくのは心配になった。
最終的には丸く収まったようで安心した。
すべての夢が叶う場所はパディントン駅のことかと思ってたけど、全然違ってた。
もとやさん [インターネット(吹替)] 7点(2022-09-08 13:32:24)
15.《ネタバレ》 前作同様、セットや美術が素晴らしい。俳優たちも豪華です。
サリー・ホーキンスの衣装がいい、特にカラータイツのコーディネートが好きだわ。
ニコール・キッドマンからヒュー・グラントへ。今は落ち目の俳優で部屋には若かった頃の写真がいっぱい飾ってある、
それをヒュー・グラントが演じるってイギリスならではのブラックユーモアですかね。
でもヒュー・グラントってこれまでもラブコメで何気なくコメディセンスを見せることがあったんですよね。

刑務所でのスイーツ作りで字幕ではプリンになってたけど、プディングですよね。
私もなんだかマーマレードを作ってみたくなったのでした。
囚人服がピンクに染まっちゃうとこなんてマジで笑えたし、たぶんナックルズ?がピンクの繊細な3段ウェディングケーキ作ってるし、さりげなく笑えるところが随所にあって、こういう感覚は好きです。

ルーシーおばさんとの再会がへんに華美な演出じゃなく、静かなしっとりとしたラストシーンになっているとこもいいですね、思わず鼻の奥がツーンとしてしまいました。
envyさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-26 19:54:49)
14.《ネタバレ》 色々アンバランスなようで、意外とバランスをうまく取った映画だったのかなという印象。
子供向けかと思ったけど、大人も一応観られる感じ。途中アクション映画?のような変調もあるけど、飽きさせないという面ではアリかと思えた。
一番印象的だったのはクマの造形。原作が漫画だった場合、邦画なんかだと可愛い方に寄せちゃう気がする。本作は逆にリアルの方に寄せていて、「人間のような言動をするクマが、人間社会に普通に受け入れられている」という設定に合っていると思う。
クマが監獄のボスを慇懃無礼に煽るような場面も面白かった。
くろゆりさん [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-12-30 07:08:00)
13.前作よりもだいぶ楽しめた。1と2はセットで観たほうがいい。
人間界に馴染んだ熊のアフターストーリー。といっても絵本をめぐってトラブル続きで。
おばさんぐまを想う気持ち、ほっこりするハイライト。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-22 22:54:57)
12.《ネタバレ》 1作目よりも大幅に評価が高いのですね。続編でこの現象は珍しいと思って鑑賞しました。ああ、確かに。“2”の方が「小さいクマさんを巡って起こるハートフルな世界」観をよりしっかりと確立しようという制作の心意気を感じますね。
だってまあご覧なさいよ。美術画の如き画の美しさを。琥珀色に輝くアンティークショップ、金色に縁どられたカーニバルの輝き。悪巧み役者の自宅インテリアですらグリーンを基調とした品の良い調度品で設えられています。お子様向けのクマの物語に、こんなにも情熱を注ぐ。クラフトマンシップの粋と呼べるCGスタッフの仕事ぶりに感動すら覚えます。
お話も、新登場のキャラクターに頼りすぎず、パディントンの人の好さとブラウン家の親切さもそのままに、ストーリーの流れに沿って交友関係を広げています。審美眼にやや難のある警備スタッフの彼まで再登場するとは。笑わせどころも心得た脚本です。
「善良」というエッセンスのみで作られたかのような本作、ぜひお子さんと一緒にご覧あれ。かなりささくれた大人になった私でも、ラストの叔母さんとの再会には泣けました。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-09 23:50:17)
11.《ネタバレ》 これこそまさにハートウォーミング。最終的に悪役さえもハッピーになるところが素晴らしい。やはり真っ直ぐな気持ちで他人に優しくできる人(クマ?)は最強です。
いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-12-02 23:21:29)
10.《ネタバレ》 安心して観てられる作品。2作目ともなると、各キャラクターの見せ場を作るのが難しくなったりすものだが、本作はそんなこともなく、ブラウン一家全員の活躍がちゃんと用意されていたことに感心した。ただちょ~っと残念だったのが、脱獄したナックルズたち囚人仲間たちの活躍が呆気なかったこと。もっと彼らなりの見せ場を期待していただけに、あれっぽっちだったのが物足りなく思えた。

看守が消灯時間前に囚人たちに、館内放送で絵本を読み聞かせているシーンが好きです。ほっこりしました。
Dream kerokeroさん [インターネット(字幕)] 6点(2019-11-28 20:10:26)
9.《ネタバレ》 前作同様、すごくよかった!!
パディントンはブラウン家にいようと刑務所にいようと、周りの人みんなをハッピーにしてくれます。明るい気持ちになる映画です。お子様でも安心して見せられます。
類まれなユーモアや巧妙なストーリーと伏線も前作同様絶好調。息子と前作を見たときに、伏線が豊富なことを学習したので、今回は「これって伏線?」と予想しながら見たり、「そっちかー!」と意表を突かれたり、とにかく楽しめました。
前作はニコール・キッドマンが悪役だったけど、今作はヒュー・グラント! 大物が悪役をやるお約束なんですね。次回作は誰が出るのかな?
それにしても、ヒュー・グラントは「落ちぶれたナルシストのかつての名優」という役がとってもはまっているけど、本人は抵抗なかったのでしょうか? あの役をヒュー・グラントにオファーする制作者は度胸がありますね。
チョコレクターさん [インターネット(吹替)] 7点(2019-11-26 18:41:06)
8.《ネタバレ》 一応面白いけど、前作ほどではないかなぁ……。理由を考えたのですが、どうも宝探しとパディントンの刑務所生活の両方を描いていて、話が散漫になった印象があります。どちらかに絞った方がよかったのかも。しかし絵本のシークエンスなど見ごたえがありますし、伏線の張り方はあいかわらずいいので、楽しめることは楽しめます。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-08-19 09:40:24)
7.《ネタバレ》 なんとなしにふと借りて観たのですが、なんですかこれ、めっちゃ面白いじゃないですか(笑)。
前作を見てなかったですが何も問題なく楽しめしたし、これは是非1作目も見なければと思いました。
アメリカにはテッドというやんちゃなクマがおりますが、イギリスのクマはまさしく英国紳士。お国柄が出てて面白いですね。
パディントン、本当にいい子。彼が家族に見放されたのかと思って悲しむシーンはこっちまで泣きそうになっちゃいました。
あのモフモフに飛びついて、よしよししてあげたくなります。周りの人たちみんなを幸せにする、心やさしきクマさんです。
コミカルですごく笑えるし、映像に抜かりがなくほんっとによく出来てるんですよね。テンポも軽快で完璧。
理髪店でのやらかし、窓拭き仕事のやらかし、囚人服をピンクにしちゃうやらかしなど、どのユーモアもよく考えられてます。
それと料理人ナックルズとの最初の出会いのシーンもめちゃ笑った。次回作あるのなら映画館で見ます。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-07-31 21:02:15)
6.脚本的にはかなりご都合主義だが、前作に比べて大人も楽しめる作品に仕上がってたし、スピーディな展開で飽きさせなかった。
パディントンがおばさんの誕生日にプレゼントする為に仕事をして、お金を稼ぐっていうのがいいよね。適当にやって失敗しちゃう所なんかはMr.ビーンみたいで面白いし、でもちゃんと上手く出来るまで努力する所がエラい。

前作のニコール・キッドマンといい今作のヒュー・グラントといい悪役がやっぱり変!
悪い奴なんだけどコミカルな所もあってなんか憎めないんだよねぇ。

前作に続いて、松坂桃李の吹き替えが上手い!紳士的だし凄いハマってて良かった!
ヴレアさん [映画館(吹替)] 8点(2018-02-21 14:36:35)
5.《ネタバレ》 いやー良かった!楽しかった!! 1をみていたから話の流れに乗れていけたしね(一緒にみたカミサン(1を観てない)はなんで熊が普通に生活してるの?とかいってたけどそれいっちゃうとあなたww) そして意外なヒュー・グラントの出演というサプライズがサプライズだけで終わってないところがまた良い。イギリス人である彼がこの映画の舞台であるイギリス・ロンドンにフィットしていたのは当然すぎるほど当然なんだけども、それにもましての「さえない男」を演じる役者の第一人者?としての面目躍如であったかと思います。彼にとって悪役はほぼほぼ初?な珍しい役どころであった印象だけど、そんな役ながらヒューの瞳の優しさは実はさりげなく出ていた(でしょ?)のは彼のお人柄じゃないんでしょうか。   この映画に流れるやさしさというテーマは、パディントンの家族・町の人々・そして刑務所の中の面々(笑)にしっかり流れており、この一見独特な世界観の中にうまーく持っていかれたなぁ~(上手い!)&最後のおばさんとの再会シーンとか泣きそうになっちゃったよ~~。とっても良かった!ありがとうパディントン!!
Kanameさん [映画館(吹替)] 9点(2018-02-12 23:13:27)(良:1票)
4.《ネタバレ》 前作を予習しておいてよかった。スッキリ繋がりました。おじさん、おばさんとの出会いも分かったし。熊ながら紳士的な態度と野生の絶妙なバランスが最高。CGも素晴らしいしストーリーも良かったです!
kaaazさん [映画館(字幕)] 9点(2018-02-11 22:42:24)(良:1票)
3.《ネタバレ》 色んな映画の感想、レビューなどとにかく高評価なのも納得です。何故、パディントンが沢山の人(それは観れば分かります)映画の中でも愛されるのか?その最大の理由は誰に対しても同じ気持ちで優しく接する事ができるからです。自分の家族だけでなく、隣人にも家族同様に接する。だからこそ愛されるのである。泥棒の罪を着せられ、牢屋に閉じ込められても同じで、他の囚人に対しても同じ気持ちで優しく接する事が出来るパディントンの姿は一人の人間として尊敬することができる。そんなパディントンの姿に心を開く囚人と食事を提供している男もパディントンを助けようとして脱走する場面はあの傑作大脱走を思わせ、他にもこの映画、過去の名作を感じさせる。オマージュしている様な映画でとにかく楽しい。悪役のヒュー・グランドの憎たらしさの中にある愛嬌溢れるキャラクターもこの映画をより、楽しいものにしている。罪がバレて捕まった後の独房でのダンスシーンに、ニヤリとさせられ、ルーシーおばさんとの再会には感動させられた。一見、普通のファミリー映画の様だけど一本の映画として本当によくできており、単なるファミリー映画でもなければ子供向きの映画なんかでもありません。大人が観ても楽しめる映画であり、誰が観ても楽しめる作品になっていて、娯楽映画としても素晴らしい内容であり、人に好かれたかったら先ず、自分が人を好きになれ!優しくされたかったら優しくしろ!パディントンの姿を通して愛とは何なのか?という大きなメッセージを持ったそんな映画です。
青観さん [映画館(吹替)] 9点(2018-02-08 21:37:14)
2.子供向けのファミリー映画であることは間違いないのですが、その出来はなかなかのものでした。ストーリー展開などはお手本のようですし、地味にすごいCGを使っています。何よりも俳優がすごいです。演技が地味にすごいです。こちらが期待した通りの力量で演じてくれています。微笑ましく安心して見られる映画でした。
shoukanさん [映画館(字幕)] 7点(2018-01-29 16:37:55)(良:1票)
1.《ネタバレ》 パディントンが飛び出す絵本を広げ、空想する場面。

絵本の中にルーシーおばさんと入り歩く場面は、ページをめくるたびにロンドンの名所と二人が現れ、途切れずに続く長回しで描かれており思わず息を呑む。

彼の刑務所での空想場面もだ。

ブラウン一家が面会時間を逃した時に、彼は「自分は忘れ去られた」と部屋で1人涙をこぼす。その涙が床に落ち、そこから双葉の芽が1本出てきたと思ったら、一気に草木が部屋を覆いジャングルになったかと思ったら彼方にルーシーおばさんが。彼は思わず抱きつき心の内をこぼす。

これもまた空想シーンの名場面である。

あまりに空想シーンのデキが良いので、同じマズい料理ばかり作るコックに辟易している囚人達の食堂の場面もそうだと思っていた。

パディントンが「皆の為に違うメニューを!」と提案した所からの、スイーツばかりの新メニューがずらりと並べられ(料理がなくスイーツだけという、さりげないボケ)どこかの小粋なレストランよろしくテーブルからイスまでリニューアルする食堂の場面も「空想か?」と思った、が、どうもこれがリアルにそうなっているようで、映画全体に満ちた(いい意味での)そういう壮大な熊ボケが

「あ、パディントンでは、そういう事になりますんでヨロシク」

みたいな、制作側の確固たる意志を感じさせ、もうこちらとしては

「はっ、わかりました。」となる。

最後には収容所の悪役ブキャナンが夢だったミュージカルを他の囚人達も参加してやっていて、こういった類のムチャな流れも普通の映画なら「登場人物の空想」として描かれ「だからアリです」となるが、パディントではそれがリアルに起こっている事象になっていて、そして制作側の「パディントンなので、アリです」という意志をヒシヒシと感じる。



ところで、ヒューグラントは”かつて人気があったが今は落ち目の俳優”役。

彼がインタビューで「監督に『この脚本は君をイメージして作ったから是非出てくれ』と言われてへこんだよ笑」と苦笑いしていて、実際90年代の大活躍以降パッタリと話題作に恵まれない彼にとって、この役を全力で演じきる事はプライドとの戦いだっただろう。

そう思うと、彼が随所で見せる全力の自虐ネタに、若い頃の彼が好きだった私は、いちいち激しく反応してしまった。(つまり、大笑いしてしまった)

多くの人の彼のイメージは”90年代に席巻したラブコメ俳優”では?

でも私にとっては中学時代、母に連行されて鑑賞した「モーリス」でホモ役を演じた男として、思春期の私にかなりのインパクトを残した俳優なのだ。

そんな私ゆえ、”過去の栄光”にすがるナルっぷりを表す、自宅のあちこちに飾られていた若い頃の写真の中に、「モーリス」でのスノッブなヒゲ顔写真が額装して壁にかかっていたのも見逃さなかった(笑)


しかしだ。
やはり見終わって感じるのは「正直に、親切に生きていれば、幸せになれる」という当たり前の教え。

正直で親切であっても、報われなかったり失敗する事もある。だから人は「ならしなくていい」となりがち。

ルーシーおばさんに絵本を贈り、ロンドンに来た気分にさせてあげたいという夢の為に、失敗しながらも、効率が悪くても、お金を貯めようとしたパディントンと、オファーがないなら自主上演をと夢見て、その資金にお宝を盗もうと画策するブキャナン。どちらが幸せになるかは分かりきったラストシーンにつながるが、当たり前の展開なのにやっぱり泣いてしまう。真理には敵わない。

この主題を「道徳心のおしつけ」と受け取るのは違うだろう。

昨今増加の虐待親。でもその遠因はその親を育てた親が養育過程で愛情不足にさせてきたから。
虐待親の親が自分中心で生き、子を二の次にした結果、その子は自分も他人も、そして自分の子も愛せない親になってしまう。

だからロンドン大好きでロンドンに行く気まんまんだったルーシーが、パディントンを拾ってすぐ「この子のために、ロンドン行きはナシ」と決断したエピソードは、それだけで

「そう、子育ては自己犠牲。でもそうやって自己犠牲をいとわず愛情を子に注げば、その子は必ずその愛に応えて倍返ししてくれる」

と納得させられる。
実際パディントンは良い子に育ち幸せな日々を送って、そしてルーシーは夢のロンドンに招待された。
ルーシーおばさんは自己犠牲だけで終わらず、お互いwin-winとなったのだ。

「パディントン2」は、映像美あり、笑いと涙あり、伏線回収もばっちりで子供も楽しめるが、大人たちも、自らの生き方をみつめるきっかけにもなる、素敵なエンターテイメント。
フィンセントさん [映画館(吹替)] 10点(2018-01-25 10:10:47)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 7.63点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6315.79%
7631.58%
8631.58%
9315.79%
1015.26%

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