ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

[ウィンストンチャーチルヒトラーカラセカイヲスクッタオトコ]
Darkest Hour
2017年【英・米】 上映時間:125分
平均点:7.00 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-03-30)
ドラマ戦争もの政治もの歴史もの実話もの伝記もの
新規登録(2018-01-25)【皐月Goro】さん
タイトル情報更新(2020-12-28)【S&S】さん
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監督ジョー・ライト〔監督〕
キャストゲイリー・オールドマン(男優)ウィンストン・チャーチル
ベン・メンデルソーン(男優)ジョージ6世
クリスティン・スコット・トーマス(女優)クレメンティーン・チャーチル
リリー・ジェームズ(女優)エリザベス・レイトン
スティーヴン・ディレイン(男優)外務大臣ハリファックス子爵
ロナルド・ピックアップ(男優)ネヴィル・チェンバレン
サミュエル・ウェスト(男優)アンソニー・イーデン
エイドリアン・ローリンズ(男優)空軍元帥ヒュー・ダウディング
音楽ダリオ・マリアネッリ
撮影ブリュノ・デルボネル
製作ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
特殊メイク辻一弘
美術サラ・グリーンウッド(プロダクション・デザイン)
衣装ジャクリーン・デュラン
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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12
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25.わたしもこの映画を観て思ったことは「戦争に勝った国はいいなあ」でした。
イギリス人監督があの戦争を描くとしたらチャーチルを傑物扱いするのは当然でしょうね。言葉の魔術師だけあって、国民を鼓舞する言葉の数々は強く確信に満ち、蛮勇を奮い起こさせるに十分な力を持っています。イギリス国民が喝采するのもむべなるかな。
講和に応じず、本土決戦をも辞さずに徹底抗戦の構えであの大戦に挑んだ。それは我が国とて同じだったのです。結果が真逆で、英国は70年後に時の宰相万歳映画を作れるけれど日本はそうではない。
アメリカが参戦しなければ、世界情勢はどうなっていたか分からない。戦争続行に突き進んだチャーチルは結果ラッキーに思えてならないのです。上院議員の推すドイツとの交渉案が現実となっていれば、犠牲者数ももっと少なかったかもなのです。まあ歴史にIFは無いのですが。
チャーチルさん、「戦って負けてもその国は立ち上がれる」って仰いましたね。でもそれって、本当に本当に切なくきつく、やりきれないほど残酷な苦闘を意味するのですよ。敗戦の苦しみをくぐりぬけた先人を偲ぶ一国民の想いです。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-05 23:21:27)
24.レオンのゲイリー・オールドマンがこうなるか・・、役者は何にでもなるもんだ。
他の政治家、国王、妻、秘書、地下鉄の中の人々、それぞれが個性をもってしっかり描かれていた。


政治家は「決断」と発せられる「言葉」が重要なのだとわかった。どこぞの国の政治家とは比べものにならない。
ちょっと前に「ダンケルク」を見たけど、ようやくこのあたりの事情がわかってきた。
海牛大夫さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-09 22:51:09)
23.《ネタバレ》 あのゲイリー・オールドマンがウィンストン・チャーチルに扮してオスカーを受賞するなんて、まさに“この世界は捨てたもんじゃない”ですな。だって『レオン』の『シド・アンド・ナンシー』の『二ル・バイ・マウス』のオールドマンですよ、それが歴史上の偉人とはいえ体制側のチャーチルを演じるなんて、「お前、転向したのか!」とツッコミを入れておきます。まあ辻一弘の腕前ならば白人の男優なら(女優でも?)誰でもチャーチルのそっくりさんを造り上げることができそうですが、キレ芸が持ち味のオールドマンが少々エキセントリックなところがあるチャーチルを演じるのに適役だったとは、このキャスティングを思いついた人、GJです。 お話しはチャーチルが首相に就任した1940年5月10日からの一カ月あまりの出来事、まさに彼が体験した“もっとも陰鬱だったとき(原題Darkest Hour)”というわけです。劇中たびたび描かれていますがチャーチルはそれまで政界では嫌われ者の問題児、なんとジョージ六世にまで嫌われていたんですね。失敗したけど初の敵前強襲上陸作戦であるガリポリ戦を立案したり、戦車の開発で中心的な存在だったり、戦略的なアイデアを発案するのが得意でもありまさに戦争指導するために生を受けた人と言えるでしょう。それだけに大戦終了直後に総選挙で敗北して退陣したのは象徴的だったと言えるでしょう。余談ですが退陣はポツダム会談の最中で、「なんで選挙介入しなかったんだ?」と出席していたスターリンが驚いたそうです。そりゃ、ソ連と一緒にされてもねえ(笑)。 「ぜったいに降伏しない」「死ぬまで戦う」という英国庶民の反応を見ていると、太平洋戦争末期の日本とどこが違うんだろうと、なんか複雑な気分になります。まあ結果的に勝ったから美談になると言っちゃうと、身も蓋もないんですけどね。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-27 22:00:38)
22.《ネタバレ》 秘書はリリージェームズだったんだ。花を添えていた。彼女無くしてでは、印象が全く異なる作品となっていただろう。
チャーチルと彼女との会話で、主人公の若干の弱さが描かれる。これが作品を引き立てたものと思う。
それにしても、連合国側にしても戦禍無視しての戦の進め方、戦前の軍国主義の日本と然程変わらぬところ、或る種発見でした。
Postefさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-09 20:35:15)
21.他の数々の映画と併せてみていくともっと俯瞰的に見えますね、「ダンケルク」、アメリカ側のずる賢い「私が愛した大統領」、イギリス側の「英国王のスピーチ」、「ロイヤル・ナイト」、そしてNetflixの「ザ・クラウン」などが参考になるかと。
結果を知っていてもハラハラしてみていられた。エリザベス女王の母(こちらもクイーン・エリザベス)は絶対にロンドンから離れないなど強い意志を貫いたように国王も影響を受け、如いてはチャーチルとの友情につながるという図が見えてきます。

チャーチルは45年に退任後、もう一度返り咲きエリザベス女王のよき相談役にもなります。ノーベル文学賞も獲得するくらいの文才、国会、国民、軍人の士気を高めるためにはそれくらい統率力が必要でしょう。

後の秘書を事故で亡くしたり、また晩年は幼くして亡くした子供のことを思い出して過ごすなど強く見えてもさぞ大変だったろうと察する。

主演・メイクのアカデミー賞はみなさんがおっしゃるようにさすがでした。
HRM36さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-30 21:37:20)
20.BBCのアンケート「100名の最も偉大な英国人」で堂々の1位になったチャーチルの重大な決断を描いた濃厚な映画だと思います。
どうでも良いけど、2位はブルネル(土木技術者)です。
ヨーロッパを守ったイギリスがEUから離脱しようとしているのは皮肉なものですね。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 7点(2020-04-27 00:25:54)(良:1票)
19.《ネタバレ》 胸糞悪くなる映画でした。
チャーチルについてはほとんど知りませんが、やはり政治家というのはエゴの塊なんです。
戦争に勝利したからいいようなものの、チャーチルたちの考え方はギャンブルそのものです。
自分の手を汚さず暖かいところで温々と生きているような連中に私は終始感情移入できませんでした。
地下鉄に乗って国民の声を聞いたなんて、なんて偽善的なことだろうか。
最後の演説をハンカチ一枚の動きで訳も分からず賞賛している連中にも腹が立ちました。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2020-02-06 22:50:21)
18.邦題から受けるイメージとはちょっと違ってました。
第二次世界大戦の初期の頃の半月くらいの期間のことですよね、
チャーチルという人をじっくり見せる映画でした。
焦点を絞ったことで成功してる映画だなと思います。

名前は知ってるけど話題になるような環境にもいなかったので、
チャーチルってこういう人だったのねとか、猫好きだったらしいこともわかり
最後まで退屈することなく面白く観れましたね。

ジョージ6世も吃音を克服した国王ってことで映画にもなってまして、
それがあるものだから個人的に好感度は上々なわけです。
しかし、あのゲイリー・オールドマンが一国の、しかもイギリスでは今も敬愛されているであろう
歴史上の人物を演じてオスカー受賞っていうのがいちばん感慨深いです。
だって若い頃はシド・ビシャスだのオズワルドでしたし、エキセントリックな悪役演じて魅力爆発の俳優だったもの。
鑑賞後なんか無性に「レオン」とか「トゥルー・ロマンス」が観たいなどと思ったのでした
envyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-03 16:20:35)
17.真面目で誠実な作りであるのは導入部だけで分かるんだけど、似た系統なら「クィーン」も「マーガレット・サッチャー」もそうだったように、全体がどこまでも優等生過ぎて、ああそうだったんですねというのは分かっても、そこから先の重みとか深さとかが感じられないのです。●オールドマンは確かに頑張ってはいるのですが、実在の人物の再現に注力しすぎて、彼ならではの演技や存在というものが見当たりませんでした。K・S・トーマスの老けメイクにはびっくりでしたが、途中から不自然に出番がなくなっている。秘書の彼女の存在は面白く、むしろその視点ベースならいろいろ発展もあったかと思うのですが、それにも至っていない。つまり、結局は演出が中途半端なのです。
Oliasさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-12-09 01:21:49)
16.一人の人間を描いた映画としては観ごたえ十分。最後の演説に繋げる部分も素晴らしい展開だった。私がイギリス人なら拍手喝采です。しかし、日本人なので「勝てば官軍」というのが率直な感想。「最後まで戦った国は立ち上がれる」ってとこは同意しておきます。
ラグさん [インターネット(字幕)] 5点(2019-08-02 23:45:21)
15.《ネタバレ》 第二次世界大戦という激動の時代にイギリス首相としてヒトラーと戦ったウィンストン・チャーチル。彼の首相就任からイギリス軍の運命を決したダンケルクの戦いまでの数週間を濃密に描いた伝記映画。まるで本人にしか見えない特殊メイクを施しアカデミー賞の栄誉に輝いた辻一弘の匠の技もさることながら、同じくアカデミー賞を受けたゲイリー・オールドマンの演技も素晴らしかったですね。一時はイカレタ悪役ばかりを演じていたこの人もこんな熟練の演技が出来るようになったのですね(笑)。とはいえ内容の方は、ジョー・ライト監督らしい演出の冴えは各所に見られるものの、全体的に見れば幾分か物足りなさの残る作品でありました。事実を基にした作品なので仕方ないのかも知れませんが、もう少しテーマの掘り下げが欲しかったところ。好きな監督の作品だっただけに惜しい。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2019-04-05 13:17:29)
14.「戦争で勝った国はいいなあ」なんて子供っぽいことを、本気で考えてしまった。
島国、立憲君主制、先進国と、共通点の多いイギリスとは、どうしても比べてしまうから。
1940年当時のイギリスも、こんなに難しい政治判断が必要だったんだ。知らなかった。
日本との違いは「信念があったことかなあ」なんて考えた。
今の日本、信念ありますかね?これからの日本は大丈夫かな?
だってこういう政治映画、今の日本じゃまず作れないから。
源頼朝や大久保利通みたいな「全身政治家」は全然人気ないし、徳川家康みたいな戦国大名+政治家でもあまり人気ないし。

話がだいぶ逸れたけど、この映画のチャーチルは、政治家のくせに人間くさくて楽しい。
特に、秘書や奥さんとのやりとりが楽しい。
ウィットに富んでるっていうの?
緩急をつけながら、クライマックスできっちり盛り上げる。
あー「戦争で勝った国はいいなあ」。
まかださん [DVD(吹替)] 8点(2019-03-06 23:04:38)(笑:1票)
13.《ネタバレ》 G・オールドマンが彼本人に見えないのは、いいのか悪いのか。キレやすい性格のチャーチルと、最近は怒鳴ってばかりの役が目立つオールドマンの振る舞いが合致した仕上がりにはなっている。終始、チャーチルのアップと彼の攻撃的なセリフ回しで、英国のヒトラー侵略に対する苦悩が語られる。アルコールと葉巻をひたすら愛する頑固な男の独りよがりを、ある程度説得力のある域に感じさせたのは、オールドマンの巧さか。反面、映画全体の作りは甘い。妻役のスコット=トーマスは主軸となる物語の蚊帳の外だし、ダンケルクの結末も文字で示される程度で、ドラマ部分は希薄。一見重要そうな秘書の役回りは、一体なんだったんだという肩透かし。とりあえず、オールドマンの強引さが作品の魅力か。
カワウソの聞耳さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-02-10 00:53:34)
12.《ネタバレ》 邦題から、戦時中をずっと追うのかと思ったら、ほんの数日間を切り取っただけでした。それでもチャーチルの人となりはよくわかったし、開戦前夜の緊張感も、政治判断の難しさも伝わってきました。ほとんど密室劇でありながら、そう感じさせないスケールの大きさがあります。
ただし一日本人として見た場合、いささか斜に構えてみたくもなります。開戦前の状況は、実は日本もよく似ていたのではないかと。チャーチルは市民の声を聞き、強敵に対して徹底抗戦を主張しましたが、当時の日本もまた、勝ち目のない相手に参戦したわけです。今から見ればなんとでも言えますが、当時の日本人の多くはその瞬間に快哉を叫んだはず。ここまで、日英の政治判断はほぼ同じです。
その後は明暗がくっきり分かれましたが、まかり間違えばロンドンにドイツ製の原爆が落とされていた可能性もなくはないわけで。そうなればチャーチルは(存命なら)、間違いなく「A級戦犯」だったわけで。人間万事塞翁が馬というやつです。
眉山さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-02-03 22:33:55)(良:1票)
11.《ネタバレ》 見応えある、太った俳優をあまり観ないものね。
昔はチャールズダーニングとかいたんだけど・・

チャーチル演じる俳優に、独特の目力のあるゲーリーオールドマンを特殊メイクして、
起用するとこは面白いよね。
でもゲイリーらしさの、ちょっと悪どいとこが活かされてないというか・・
こんな直球の映画とは思ってなかった。

「ダンケルク」を観てたので、鑑賞もスムーズに。
でも、第2次世界大戦、イギリスこんなに追い詰められてたんだね・・
イギリス王朝が話の分かる人で良かった。
さすが歴史の長い大英帝国。
これから来るEU離脱問題もうまく対処できるだろうか・・
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2019-01-27 00:44:13)
10.チャーチルの名前は知っていても、実際にどういう人物であったかはほとんど知らない状態で鑑賞。
賛否ある人物だったのかと思いますが、その両方を見事に演じたオールドマンの身も心もチャーチルになりきったかのような熱演を堪能しました。
もう、オールドマンには見えず、チャーチルにしか見えなかった。
2時間を超える上映時間の中で空や太陽が見えることはほとんど無かったように思います。
原題の通り作品の大半の時間は薄暗い執務室や議場で展開されます。当時の行き詰った戦局や、時代の閉塞感を感じずにいられません。
薄暗い執務室や議場にいるのはオールドマン=チャーチルを筆頭に、ロナルド・ピックアップをはじめとするイギリスのベテラン俳優達。
そんな作品の世界観にあってタイピスト役の女優さんの透明感のある存在がいいアクセントになっていました。
これも薄暗い地下鉄の車内でチャーチルが国民と語り合う。フィクションのような感じもしますが、ここも本作の印象的なシーンの1つでした。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2018-11-03 21:38:37)
9.《ネタバレ》 うーむ。何か、物語が終わりまで達していない感が凄い。ヨーロッパの大戦時の情報が自分の中に殆ど無く、ダンケルク(映画で見たばかり)以外の部分は、良く分からん。
始まりはともかく、この終わりは「反撃の気運が盛り上がり始めた」ところで、これからという感じで終わっていて欲求が溜まるばかり。しかも、民衆の生の声に突き動かされた的な描き方をしてはいるが、元はと言えば自分が嘘の戦況演説をして国民を誘導した結果であって、どうにも素直に感動できない。
彼の信念として「独裁政治への嫌悪」と「民主政治への信念」は、分かりやすい対立軸でいいのだが、その辺が描き切れていない気がする。というか、前述の誘導がそれに水を差す。更にそこに「王制への忠誠」的なものが入ってくると、さらに理解がしにくくなってしまう。王様周りは無かった事には出来ないか。出来ないよな。史実なんだから。ま、この辺は皇室のあるわが日本でも同様の事情があるので、なーんとなく理解しておくことにする。
Tolbieさん [DVD(字幕)] 5点(2018-10-23 20:20:30)
8.《ネタバレ》 良い映画は全て画が綺麗でストーリーが分かりやすいというのが持論ですが、この映画はまさにそんな作品でした。また「ダンケルク」を観ていたので歴史音痴の自分でもよく理解できたのも良かったです。ヒトラーみたいな「キチガイ」が出現した時に国は戦争を選択しなければいけないのか? 自分のようなラブ&ピースなロック世代の常識は通用しないのか? と、改めて考えさせる映画でした。。。
kaaazさん [インターネット(字幕)] 9点(2018-10-13 00:44:10)
7.《ネタバレ》 公開終了間際、滑り込みで映画館にて鑑賞。
”ダンケルク”補正がかかっており+2点追加で8点としている事を予め書いておく。

俯瞰ショットが多用が光る映画で、特に映画冒頭、当時のモノクロ映像からの議場を俯瞰するショット及びタイトルの映し方は、BGMと相まって素晴らしい出来だった(その議場に不在の主人公、という流れも含めて完璧)。

ゲイリー・オールドマンの演技や役への没入ぶりは、オスカー獲得も当然というレベルだった。
目元はゲイリーだが、身振りや口調は完全にチャーチル本人になりきっていたと言っていい。いささか大仰ながら格調高い文章をボソボソと聞き取りづらい口調で話す様子や、興奮した際の独特の抑揚のつけ方、猫背気味の立ち姿は本人そのものに見えた。事前に相当な研究を重ねたのだろう。

冒頭での見事な演出があったように、脚本や演出の出来もある程度満足できるレベルだった。ただ、ゲイリーの演技面での奮闘に較べれば、少し脚本や演出に文句をつけたい個所がある。

脚本面で言えば、地下鉄での市民との会話。さすがにあれはフィクション要素が強過ぎる。譬えは悪いが、それまでの史実に沿った話からいきなり”暴れん坊将軍”の松平健が市井の人々と触れ合う場面を見させられているような気になった。
あの場面よりも確執のあった国王との和解・協力を濃く描いた方がリアリティもあって、伏線の回収という意味でもよかったのではないだろうか。

演出面では、ゲイリー/チャーチルのような大物的キャラクターは、表情をあまり見せないか、内面をあまりわかりやすく描かない方が良かったと思う。ゲイリーの名演によってチャーチルの強さや弱さは描けていても、史実におけるチャーチルの老獪さ、どす黒さまでは描き切れてないような気もした(心情がわかりやすい分、多面性が感じられないというべきか)。
CGも予算不足なのか、ダンケルクのリトルシップの映像は明らかにCGとわかるレベルのものだったのが残念(”ダンケルク”が実写に拘っていた分、粗が目立つ)。

文句もいろいろと書き連ねたが、偶然にも本作は”ダンケルク”と表と裏をなしており、私は”ダンケルク”に大変高い評価をしているため、その補正により、本作は6点+2点追加で8点とした。
できれば本作と”ダンケルク”、セットでの鑑賞をお勧めする。その後はもちろん”空軍大戦略”へ。
nakashiさん [映画館(字幕)] 8点(2018-05-09 19:27:05)
6.これぞ裏「ダンケルク」!

ダンケルクで置き去りにされたイギリス兵が絶望の淵にあった時に、本国ではこのような動きがあったのか!

と、その辺の歴史をあまり知らない私でも非常にわかり易く描かれていてとても面白かった。

それにしても、もしチャーチルが首相になっていなかったら、また、和平を望む上院議会に押されて交渉に入っていたら、

ダンケルクの30万の兵士は見殺しにされていたかもしれない。

そう考えると首相という一人の人の持つ力は凄いなと改めて思わされる。

言葉の力を操ってのし上がったヒトラーに対抗し得るのは、彼もまた言葉の力で国会及び国民の支持を集めたチャーチルだったのだなぁと納得。

そう言えばこのレビュー、なんでこんなに行間を空けているのかと思われるかも知れないでしょうが、

行間が狭いのを嫌ったチャーチルに敬意を払っての事です。得に意味はありません。読み辛いだけ!笑笑
ヴレアさん [映画館(字幕)] 8点(2018-05-07 16:43:59)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
214.00%
300.00%
400.00%
528.00%
6520.00%
7624.00%
8936.00%
914.00%
1014.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review3人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 8.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

2017年 90回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ゲイリー・オールドマン受賞 
撮影賞ブリュノ・デルボネル候補(ノミネート) 
美術賞サラ・グリーンウッド候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞 候補(ノミネート) 
メイクアップ&ヘアスタイリング賞辻一弘受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2017年 75回
主演男優賞(ドラマ部門)ゲイリー・オールドマン受賞 

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