3.《ネタバレ》 とても好きな映画。面白くて、あったかくて、感動的で。
【かなりネタバレ】
映画を見る前に目にしていた数少ない情報から連想された映画は『ルーム』と『ラースと、その彼女』。
でも、その2本とは方向が異なって、辿り着くのは『エド・ウッド』や『SUPER 8/スーパーエイト』や『僕らのミライへ逆回転』の世界(ついでにちょっと『万引き家族』)。創作意欲に対する原初的な愛についての話。
作品を愛する気持ちと、それを大事にする気持ち。
周囲の人々がみんな主人公に優しく、その気持ちを大切にしてゆく、それはまるでおとぎ話のように上手く行き過ぎな感じ。でも、それは主人公が自己肯定へ至る道を彩り、後押しする大切な要素。その肯定感は清々しいほど。
『ブリグズビー・ベア』の成り立ち、その背景に(その起点は絶対否定されなければならないことではあるのだけど)、深い慈しみ、愛おしさを感じて、そして、人々がそれを受けて更に形にしてゆく、その感動。
映画を信じられる映画。みたいな感じ。