検事の死命<TVM>のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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検事の死命<TVM>

[ケンジノシメイ]
2016年
平均点:7.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
ドラマサスペンス法廷ものTV映画シリーズもの犯罪もの小説の映画化
新規登録(2018-10-18)【かっぱ堰】さん
タイトル情報更新(2024-08-18)【イニシャルK】さん
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キャスト上川隆也(男優)佐方貞人
松下由樹(女優)庄司真生
志田未来(女優)増田陽子
益岡徹(男優)井原智之
津田寛治(男優)本多弘敏
竹富聖花(女優)仁藤玲奈
荒井萌(女優)大友佐知子
天宮良(男優)
飯田基祐(男優)半田悟
山中崇史(男優)三上幸一
田山涼成(男優)松岡渉
有森也実(女優)仁藤房江
古川りか(女優)
上田耕一(男優)酒場の店主
寺田農(男優)大河内定和
江波杏子(女優)本多篤子
伊武雅刀(男優)筒井義雄
原作柚月裕子『検事の死命』(宝島社刊)
音楽吉川清之
制作テレビ朝日
東映
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1.《ネタバレ》 柚月裕子という作家の同名小説をもとにしたドラマである。地方検察庁が舞台になっており、原作では東北のようだが(作家の現住所が山形市)、このドラマでは周囲の山が群馬県のように見えた(少なくとも高崎市での撮影はあったらしい)。
前半では主人公の検事が刑事部に所属して捜査に当たり、後半では公判部に異動した上で裁判劇になるという構成である。当初は伏せられていた背景事情を、終盤になってからまとめて説明した場面は盛り込み過ぎのようでもあったが、まあそういう意外な展開もあって退屈しない話になっている。主人公が喫煙場所を常に探しているとか、居酒屋の場面など和ませるところもある。

問題の性犯罪(痴漢行為)は映像的にはソフトイメージだが、何度も出る「たかが(迷惑防止)条例違反」という発言によって、逆にもみ消しなど絶対に許されないという方向性が明示されている。一方で、その程度の「たかが条例違反」で犯人の家庭を壊すことまですべきなのか、という問題意識も見えており、これはその点だけみれば確かにそのようにも思われる。しかし逆に、それなら最初からそういうことをしなければいいだけのことで、犯人の償うべき道義的な罪はその分だけ重いということである。
また、犯人が県レベルの地域ボス(名家)の縁者だったことから、地元代議士を動かして地検のトップに圧力をかけるという展開になっている。「たかが条例違反」くらいで上層部に逆らってまで意思を通す動機など主人公にあるのかという気もするが、しかし「たかが条例違反」なのに話を大きくしたのは名家の側の勝手な都合であり、それとは関係なく「たかが条例違反」なりの償い(懲役6か月、ただし実刑)をさせるのが検事の役目ということらしい。
「たかが条例違反」でも、罪は罪として裁かせるという点で一貫しているのはかなり共感できる。被害者が主人公に伝えた最後の一言を聞けば、たとえ少しだけでもそのように思える社会を作ることが本来の目的だろうと思わされる。

なおキャストとしては、志田未来という人は本当に可愛い人だと改めて思い知らされた(先日電撃結婚してしまったが)。また被害者役の竹富聖花さん(当時)が、本来の持ち味を生かしたいい役だったのは他人事ながら嬉しい(感動的だった)。同級生(演・荒井萌)も含めて真の悪人でなかったのは安心した。
かっぱ堰さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-10-20 09:46:02)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
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