3.《ネタバレ》 とても面白かった!
原作の漫画を読んで,アニメとドラマも観ていました。
原作が独特のぶっ飛んだ世界なので,どう実写化するかと思っていましたが,映像としてもぶっ飛ばしていてよかったです。
ドラマの世界観からの映画化で,原作漫画にはないエピソードなのでどうなるかと思っていましたが,とてもうまく原作のストーリーの合間に立つものになっていたと思います。
原作にないオリジナルキャラクターは扱いが難しいと思うのですが,歩火も村雨も既存のキャラクターを食いすぎず,食われすぎずいいバランスだったと思います。
特に村雨が「怪物である」という描写もとてもよかった。
その上で,最後のカードゲームの「勝ち方」と「負け方」もちゃんと練られていて面白い。あのゲーム自体もやりたくなりました。チーム戦というのも醍醐味だなあ。
疑問のある展開もありますが(なんで芽亜里は木渡と組むことをあっさり承諾したのかとか,最後の美化委員との決戦は時間が長くないか? とか),それを差し引いても面白かった!
役者さんたちの熱演もとても素晴らしかった。
この漫画ならではのオーバーアクト気味な演技ですが,特に若い女優さんの狂った人物描写が見られるのはとても貴重ではないかと思います。
ぶっ飛んだ世界ではありますが,その根幹にあるテーマは「人間はいかに生きるか」であると思います。
そういう面でも,エンターテイメント作品でありながら深みがある物語だったと思います。