男はつらいよ お帰り 寅さんのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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男はつらいよ お帰り 寅さん

[オトコハツライヨオカエリトラサン]
2019年【日】 上映時間:116分
平均点:7.20 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-12-27)
ドラマコメディシリーズものTVの映画化
新規登録(2019-08-14)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2020-01-03)【イニシャルK】さん
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監督山田洋次
キャスト倍賞千恵子(女優)諏訪さくら
吉岡秀隆(男優)諏訪滿男
後藤久美子(女優)イズミ・ブルーナ(及川泉)
前田吟(男優)諏訪博
池脇千鶴(女優)高野節子
夏木マリ(女優)原礼子
浅丘ルリ子(女優)リリー松岡
美保純(女優)朱美
佐藤蛾次郎(男優)源公
桜田ひより(女優)諏訪ユリ
富田望生(女優)早苗
北山雅康(男優)三平ちゃん(カフェくるまや・店長)
カンニング竹山(男優)飯田編集長
濱田マリ(女優)書店の客
出川哲朗(男優)山中(出版社社員)
松野太紀(男優)トミー
小林稔侍(男優)窪田
笹野高史(男優)御前様
橋爪功(男優)及川一男
桑田佳祐(男優)
出演渥美清車寅次郎
森川信車竜造
松村達雄車竜造
下條正巳車竜造
三崎千恵子車つね
太宰久雄桂梅太郎
笠智衆御前様
中村はやと諏訪滿男(少年時代)
ミヤコ蝶々お菊
光本幸子坪内冬子
佐藤オリエ坪内夏子
新珠三千代お志津
栗原小巻春子/真知子
長山藍子三浦節子
若尾文子明石夕子
榊原るみ太田花子
池内淳子六波羅寛子
吉永小百合高見歌子
八千草薫志村千代
岸恵子柳りつ子
十朱幸代木谷京子
樫山文枝筧礼子
太地喜和子ぼたん
京マチ子柳生綾
真野響子堤鞠子
藤村志保島田藤子
木の実ナナ紅奈々子
大原麗子荒川早苗/富永ふじ子
桃井かおり入江ひとみ
香川京子高井圭子
伊藤蘭すみれ
松坂慶子浜田ふみ/坂出葉子
音無美紀子倉富光枝
いしだあゆみかがり
田中裕子螢子
都はるみ京はるみ
竹下景子朋子/上野りん子/江上久美子
中原理恵木暮風子
樋口可南子江上若菜
志穂美悦子島崎美保
秋吉久美子隆子
三田佳子真知子
檀ふみ寿子
吉田日出子聖子
風吹ジュン蝶子
かたせ梨乃宮典子
原作山田洋次
脚本山田洋次
朝原雄三
音楽山本直純
山本純ノ介
作詞星野哲郎「男はつらいよ」
作曲山本直純「男はつらいよ」
主題歌渥美清「男はつらいよ」
桑田佳祐「男はつらいよ」(オープニング)
撮影近森眞史
プロデューサー深澤宏
配給松竹
美術倉田智子
出川三男(美術監修)
編集石井巌
石島一秀
録音岸田和美
その他木下グループ(特別協賛)
あらすじ
六年前に妻を亡くして高校生の娘と二人で暮らす満男(吉岡秀隆)は、サラリーマンを辞めて作家になっていたが、ようやくサイン会も開くほどになっていた。そこに、国連の職員としてヨーロッパで働いている泉(後藤久美子)が突然現れる。二人は行きつけのスナックでリリー(浅丘ルリ子)と昔話に花を咲かせ、更に柴又の実家に行きさくら(倍賞千恵子)や博(前田吟)と再会を喜んだ。翌日、泉は養護施設に入っている父親(橋爪高)を訪れる。母親(夏木マリ)も来るが二人は対立する。自らも苦悩を抱える満男は、泉が置かれている厳しい現実と泉に対する自分の立ち難い思いに揺れる。こんな時、おじさんはどうしただろう。確かに、おじさんは言ってくれた。「困ったことがあったら、風に向かって俺の名前を呼べ」
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15.《ネタバレ》 まず、最初にお断りしておきます。48作目「寅次郎紅の花」(9点)でも書いていますが、僕は元気のない寅さんはあんまり見たくないっていう主義の人間なので、41作目の「ぼくの伯父さん」から、47作目「拝啓車寅次郎様」までの、寅さん自身の恋物語より満男のエピソードが幅を利かせるようになったらしいシリーズ晩期の作品群、自分は未見です。従って満男君と泉ちゃんの初恋の顛末についてとか、全くの白紙状態でこの新作を観ました。晩期の作品群に思い入れがあるのとないのとでは、この作品の評価はおそらく違ってくるかと思います。後年の半生を寅次郎に生き寅次郎に殉じた、偉大なる役者渥美清さんを失ったこの令和の世に、「男はつらいよ」の新作をこしらえるっていったら「ハイビスカスの花・特別編」的なお茶の濁し方や、過去の名シーンを絡めつつ、今のさくらや満男の日常を描く作り方をするしかないのかなあと、観る前から思ってたけど・・・。実際その通りだったけど・・・、う~ん・・・でも、やっぱりツラいなあ、淋しいなあ・・・この作り方は。「AI寅さん」みたいな登場のさせかたじゃないのはまだ良かったけど。今のニッポンに何が足りないかっていうと、寅さんの男気が足りない!って常々思っている自分ですが、この新作を観た事で却ってますます寅さんロスに陥ってしまいそうです。寅さんについて語っているみんなの会話が「過去形」じゃないって事は、物語の中では寅さんはまだ元気に日本のどこかで、テキヤ稼業で旅回りしているっていう設定なんですよね?だったらそれを生かしてもう少し違ったストーリー展開に出来たのでは?もちろん姿を実際に画面上見せる事は出来ないけれど、本当に何十年ぶりかに、寅さんが柴又に戻ってくるっていう、毎度毎度のお約束をオハナシの前提に据えた方がまだ良かったのでは?その上で、今回のエピソードを絡めたひと悶着があって、最後は全員で(おいちゃんやおばちゃんタコ社長御前様も登場させて)とらやの店先でタイトル通りに(以下シナリオ風→)一同、出迎える「(笑顔で)お帰り!寅さん!!」さくら「お帰りなさい、お兄ちゃん!」寅さん「よお、さくら!!おいちゃんおばちゃんヒロシも達者か?どうしたい、満男!深刻そうな顔して。ははあ、お前、また恋の悩みだな。結構結構、結構毛だらけ猫灰だらけってか!ははははは!」寅さんの満面の笑みに、澄んだ冬の青い空が重なって・・・。それがジ・エンドのラストカット。こんなカラッとした陽気なラストであってほしかった。最後までずっとウジウジメソメソしてるなんて、断じて寅さん映画らしくない!!寅さんが好きで好きで大好きだからこそ、僕は敢えてこの新作はこの評価にさせていただきます。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 5点(2020-01-13 09:57:48)(良:2票)★《更新》★
14.《ネタバレ》 恒例の夢のシーン、しかし、ああ夢かと呟くのはくたびれた満男だ。夢の内容も重い。現実に戻ると、亡き妻の法要が待っている。集まったのは、年老いたさくらに博、元気のない源公、なによりも柴又駅が新しい。時の流れを感じざるを得ない。久々に登場する泉も、世の中の不幸を一身に背負っている不幸な設定だ。リリーさんもオシッコが近くなっている。しかし救いはあった。そうです、時々挿入される満男の回想シーン。元気いっぱいの寅さんが笑わせて、そして泣かせてくれる。何度も見たはずの名場面に、また思わず見入ってしまう。ああ、これはある意味寅さんの法要のようなものかも知れない。集まった人たちが思い出話に花を咲かせているような。まあ、違うかも知れないが。という訳で、感無量でした。ちなみに、「お帰えり寅さん」という題名は、やや違和感がありますね。内容からすると「満男もつらいよ 助けておじさん」かな。
パセリセージさん [映画館(邦画)] 10点(2020-01-12 09:31:13)《新規》
13.《ネタバレ》 シリーズ終盤は寅さんの出番が少なくなると共に失速していったが、代わりにメインとなった満男と泉のその後の話に名場面集を挟み込んだだけの作品で、シリーズの劣化版を見ているようだった。泉は相変わらずの棒読みだし。前宣伝からは過去映像と最新技術を駆使してAI寅さんが現代に蘇り、もっとストーリーに色々と絡んでくるのかと思ったので期待ハズレ。どうせ名場面集にするなら、もっと割り切って寅さんの出番を増やしてほしかった。これなら、昔買ったムックの付録にあった全作予告編142分DVDを見た方が、懐かしさに浸れるような。
観客は殆ど全員高齢者だったが、映画館で見られた事の収穫は、世間の人とは笑いのポイントが違うんだなと感じられたこと。山田洋次は様々な社会問題を挿入しているように思えたが、そういう事が理解できるここにコメントするような人は特別な人間で、一般的に映画を楽しむ人々は全く違う見方をしているのだなと気づかされた。ここ笑うところか?って場面で場内に笑いが起こったのは驚きだった。その他、気になったのは「高木屋」の看板をワザワザ大きく映したこと。これは「とらや」への抗議なんだろうが、今更必要なのか?あとは、小林稔侍の役名が「健」だった事。これは高倉健を意識したものなんだろうな。まあ、最近は「寅さんはKYである」と30代以下の層からは敬遠されているようで(というか大学生ぐらいになると寅さんを知らないという若者はザラにいるし)、「それをいっちゃあおしまいよ!」と言いたくなる寅さんを懐かしがっているのは完全な旧世代なんだろうな。
東京50km圏道路地図さん [映画館(邦画)] 5点(2020-01-12 02:28:51)《新規》
12.《ネタバレ》 大好きな寅さんがスクリーンに帰ってくる。お帰り寅さんだけど、なんだかお帰りというよりもさよなら寅さんて気がしてならないのはスマホを扱うさくらやら、満男の仕事の環境を始めとするインターネット社会を見せられると、もう寅さんはこの世に居ない現実と仮に居ても寅さんの居場所が無い様な違和感を感じてしまい寂しくてなりません。冒頭の主題歌にしても渥美清しか考えら無い。誰が何と言おうと男はつらいよは渥美清のものなのだ。満男と泉のストーリーに関しては寅さんは亡くなってるから仕方ないけど、せめて主題歌ぐらいは渥美清が歌うのを見たかったと思ったがラストで渥美清の歌う主題歌が流れて来て涙が出て来て参りました。寅さんの元気な頃の姿とマドンナとのやり取り、そして何よりも寅さんへの愛に満ち溢れた山田洋次監督からのメッセージと取れる満男の乗ってた車のナンバーが1969という拘り、1969が意味するもの、映画男はつらいよの 1作目の公開された年が1969年である。そんな拘りを感じさせる山田洋次監督の演出に感動しました。話的にはある程度予想していた通りの結果、渥美清不在だから、渥美清の居ない男はつらいよは男はつらいよというより編集編、寅さんを一度も見た事の無い今の若い人達に少しでも寅さんに興味を持って貰えたらという山田洋次監督を始めとするこの映画に関わって来た全ての願いを感じることもできた。一人でも沢山の方に渥美清の素晴らしさ、映画男はつらいよの素晴らしさを知って欲しいと思うし、この作品を見て寅さんに興味を持った方は一度で良いから 1作目だけでも見て欲しいと思う。山田洋次監督もきっとそういう願いで撮ったはずです。
青観さん [映画館(邦画)] 6点(2020-01-09 20:22:24)(良:4票)《更新》
11.《ネタバレ》 オープニング、江戸川の風景をバックに寅さんのテーマ曲が流れる。
しかし、「ん?歌声が違うぞ・・・?」と、不安になるオープニング。
終盤の泉の家族のドラマはちょっときついものはありましたが、
寅さんをこよなく愛する者にとっては山田監督がもう1度寅さんを見せてくれた、それだけで十分でした。
当然、現在の時が流れるドラマの登場人物としての寅さんは登場しませんが、
現在を生きる登場人物が懐かしく回想するという形で、過去の作品の中にいる寅さんが登場します。
その1つ1つが懐かしい。そして無理やり登場させているという感が無いんです。
今を生きる登場人物の心の中に生き続ける寅さんがふとした出来事をきっかけに当たり前のように顔を出す。
裏の工場はもうありませんが、あけみが裏から出入りする生活の動線が何も変わって無いとか細かい所も良かった。
特に今を生きるリリーが登場し、寅さんとの思い出を語るシーンも見どころの1つ。
(僕の希望としては「リリー、俺と所帯持つか・・・。」の方を使ってほしかったですが)
今のリリーさんがさもありなん、という感じで。

僕以外のお客さんも、みんな寅さんが好きな方ばっかりだったんだろうな。
例えば、さくらが仏壇に供えられたメロンを見て、「メロンと言えばお兄ちゃんを思い出すのよ。」
その後にはあのメロン騒動が出てくるのが分かっているから、もうこの時点で笑いが起こるんですよ。
第1作から随分時は流れましたが、寅さんの作品の世界の中の時の流れ、
演じる俳優さんたちの時の流れに、今、本作を見る者の時の流れが重なり合う。今年最初の劇場での映画鑑賞は、
何も考えることなく実にゆったりとした気分で、心が温まるいい時を過ごすことができました。

ラストに次々と登場する歴代マドンナたち。そして交互に挿入される満男の表情。
この「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストを彷彿させる本作のラストと、
高羽哲夫さんや、今は亡き主要キャストに捧ぐspcial thanksからは
山田監督の寅さん愛が溢れ出ているかのようでした。
とらやさん [映画館(邦画)] 8点(2020-01-08 20:06:47)(良:4票)
10.《ネタバレ》 真面目に生きている人間を軽率に馬鹿にするところとか、実は器がすごく小さいところとか(メロンw)、いい年こいて家族に迷惑をかけて少しも恥じず改善しようとしなところとか、女好きを装ってるけど実はこじれたシスコンの童貞(少なくとも素人童貞w)であるところとか、無知無教養趣味も下品なことを全く隠しもせず逆に強がるところとか、実は寅次郎という人物が大嫌いでこの映画にもほとんど思い入れがない(まあ5CHの実況はつっこみどころ満点の映画で楽しいし、終盤期のゴクミ 数々のマドンナ(個人的に言えば林寛子が絶品って、マドンナのむすめだけどw)はいいけどね)
 だから、全く金を払って見に行くつもりはなかったんだが、最低3回はトイレにいくだろう認知症親父の世話ががりという大命を仰せつかっての鑑賞。
端的に言えば「勘違い映画」
製作者も、登場人物も、そして観てる側の9割9分も勘違いしてる映画。
貴方たちが懐かしがってるのは寅次郎という人物じゃないですよ。寅次郎という人物がいる光景、寅次郎という存在が許される時代、それを懐かしがってるだけなんですよ。
みつお君、すごく懐かしがってるけどもし存命してたらどれほど大変か想像してみたことあります?おそらく貴方の穏やかな生活をぶっ壊いかねない破壊力が。
運動会の応援に来ると言われた時の絶望感を忘れちゃだめでしょ、
ただ、製作者側がノスタルジーに浸って勘違い映画を作る、そして観る側もその勘違いに気付かないままノスタルジーに浸る。
これで、興行収入的に成功するんなら まあつまらない批評は加える必要はないかとも思えるんですが……
どうしてもっていう点が2点
まず ノスタルジーに浸る、そして浸ってもらうことが最大の目的の映画なら、配役はとことん大事にしましょうよ。
なんで泉の父親が橋爪さんなんだろうなあ、顔が写る寸前まで寺尾さんを期待してた自分的には、脱力感とがっかり感がひどかった。
(まあ、これに比べればみつおが旅先で出会った、ちょっと変わった性嗜好の人物がいつのまにか御前様2代目になってるのは、どうでも)

それからみつおの娘。いくら爺婆しか見ない映画でも、ここまでリアリティがない存在はどうなんだろう。
家族の時も思ったけど、山田さんの脚本、設定 10代の若者になるととてつもなく劣化する。
そりゃ80代の人間に10代の人間を描けっていう方が無理ゲーです。
若い登場人物に関しては、誰か若い脚本家にまかすべではないかな。
そんな当たり前の忠告をする人間が周りにいないとしたら、彼もずいぶんつまならない独裁者に成り下がったものと思うんですが
rhforeverさん [映画館(邦画)] 5点(2020-01-07 20:49:04)(良:1票)
9.《ネタバレ》 ■空港でのキスシーン、「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストの、キスシーンのカット集に収めても違和感のないくらい、素晴らしいキスシーンだ。ここで鼻を啜る音がちらほら。私も啜る。などと思っていたら、なんとこの映画のラストこそが、「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストに勝るとも劣らない、寅さんの、そして、寅さんへの、愛のカット集。この二段構えには参りました。
■寅さんシリーズは、最初の方こそ笑いと涙のバランスが良くとれていて、名作が多いのだけれど、段々と涙の方に比重が傾いてしまって、言っちゃあ難だが陳腐に感じてしまうものもちらほらある。今回、そんな陳腐なお涙頂戴な感じだったら嫌だな、と思って、あまり期待してなかったのだけれど、陳腐だなんてとんでもない、その涙が映画館を出ても止まらないのだから、まったく世話がない話である。
■思うに、ちゃんと満男のストーリーとして消化/昇華されているのが、成功の秘訣ではないか。その「観了感」が、他のどの寅さん作品とも違うものだったのは、これが満男の映画だからなのだと思う。
■寅さんシリーズは、さくらの女一代記でもある。ということで、さくらを主人公に、「女もつらいよ」シリーズの始動をお願いしたい。
麦酒男爵さん [映画館(邦画)] 9点(2020-01-04 17:49:07)
8.《ネタバレ》  アタシにはこれ、ひたすらツラい映画だったわ。

 元々寅さんってスクリーンでは一度も見た事がなくて、今回が初めて。父親がテレビで放送されるたびにチャンネルを合わせるのを仕方なく眺めてた程度。あとバス旅行の時にバスのテレビで見たとか、BSでなんとなく途中から見て途中でやめたりとか、特に思い入れは無くて。
 でも、映画を見始めた頃からずっと近くに存在していて(松竹系の映画館に行けば予告編は見るワケだし、日テレ年末の恒例番組だった『お正月映画全部見せます』ではお目当ての洋画枠はごくごく短くて、多くを大手邦画会社の目玉映画の紹介に割いてて、そこで毎回寅さんの撮影現場が映し出されていたワケで)、だから寅さんと言えば昭和の映画の記憶、みたいな存在だったのね。

 これは、そんな寅さんが久しぶりにスクリーンに帰ってくる映画、だったのかしらねぇ? むしろ本当のタイトルは『さよなら 寅さん』だったんじゃないかしら。寅さんが生きた時代、輝いた時代がかつてあって、満男はそんな過去を回想してゆくけれど、満男の現在、社会の現在、世の中の現実は、寅さんが生きた時代とは遠く離れてしまっていて、それが遠い記憶、思い出として描かれているようなカンジ。映画は、もう寅さんが居ない世界で、今のこのリアルを生きるしかないんだよ、みたいなことを言っているみたいに思えたのよね。
 すっかり歳を重ねた人々、回想の中に登場するキラキラ輝いたヒロイン達の、でも多くの、もうこの世に居ない人々。過ぎ去って戻らない時間の、その残酷さ。

 映画としては物語がほぼ流れてない(状況と回想ばかりが羅列される状態)のと、満男役の吉岡秀隆が何故かいちいち目をひんむくのでなんかびっくりしてるの?ってのが気になったわ。

 泉の存在は今の現実世界を映す鏡のようで、その仕事は国連の難民支援、疎遠な父母は未来の無い状態。寅さんの居ない世界では、そこに奇跡は存在しなくて。まるで寅さんは今や記憶の中のファンタジーでしかないと言っているみたいで、寅さんと共に生きた人々はそろそろ思い出をまとめて、そうでない(もう少し若い)人々はこれから先の厳しい現実を生きてね、みたいに受け取ってしまって。

 1974年の大晦日に映画好きになったアタシは45年後の大晦日にこの映画を見たのだけれど、45年前のその日をハッキリ思い出せるだけに(日比谷で映画を見たあと、今はもういないおばあちゃんの、今はもう無い目黒・三田の実家に行って出前ののびたラーメンを食べて)、その時間の重さ、残酷さをこの映画に思い知らされて、結構ショックが大きかったわ。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2020-01-04 15:02:01)
7.《ネタバレ》 まずCMが秀逸。寅さんの面白おかしいセリフの数々、少し寂しそうな現在の登場人物の表情。寅さんの迷言、名言が今を生きる人々や観客に突き刺さる構図を予想させる。過去作の「男はつらいよ」で描かれていることを知っているから当然だ。
しかし鑑賞してみると、その予想はかなりの肩透かし。湘南ボーイの桑田佳祐の「ひとり紅白」が唐突に始まる。おそらく数多くのひとがラストの渥美さんの歌唱でほっとするのを考えれば、彼の起用は失敗だったとおもう。渥美さんなき作品の宣伝フックのためとはいえ、この発想は間違いだ。寅さんファンである桑田さんとしてみれば、OPの歌を断るわけも無い。彼が悪いわけではない。ただ、この話を彼に持ちかけた松竹側の自信の無さが残念だ。
光男は「三丁目の夕日キャラ」とダブるのは致し方ないとしても、別に何かに行き詰っているわけではない脱サラ小説家。娘もストーリーや妻の死別に絡んでこない都合のいい存在。妻の3回忌に再婚を勧める周囲を描くのであれば、妻との思い出が必須なのにそれもなし。そうなるとただただ後藤久美子との再会に誘導されるだけだ。これはまさに「ニューシネマパラダイス完全版」を見た気分。見なくてもいいものを見せられていた感覚。特にがっかりしたのが、空港最後で妻の死別を告白するという行為。これは私だけでなく寅さんもがっかりしたに違いない。男は最後までかっこつけるもんだ。寅さんの「顔で笑って心で泣いて」を続けているからこそ「男はつらいよ」なのだ。光男ではなくさくら目線で作った方がよかったのではないかとすら思える。
テーマがぶれているというか、見えないままという意味で本作品は直感で4点。寅さんと過去のマドンナの登場シーンも「ニューシネマパラダイス」を彷彿とするというレビューを散見するが、入れ方が唐突過ぎて登場シーンの段積みという表現以外はまったく違う。「ニューシネマ~」はアルフレッドがつないだフィルムの試写という現実シーンの体裁だが、本作の過去シーンは、光男も生まれていないころのマドンナも登場するいわゆる回想シーンだからだ。渥美さん亡き作品は過去を振り返るしかないし、見る側も当然それを望む。それならば、あの回想シーンを生かすストーリー展開になぜしなかったのか?光男の生まれていないころのマドンナまでも思いをはせるストーリーに出来なかったのはあまりに残念だ。
ただ、そのことを差し引いても寅さんと当時のマドンナの輝き似は圧倒される。そこだけでプラス3点。それほどまでに寅さんの表情が素敵だ。
やしきさん [映画館(邦画)] 7点(2020-01-04 00:29:09)(良:3票)《更新》
6.《ネタバレ》 最後のマドンナたちのシーンは、ニュー・シネマ・パラダイスのキスのシーンのよう。山田監督が最終回の構想として持っていたという、子供らとかくれんぼをしていて、隠れているうちに息を引き取る、ってシーンが見たかったなあって思います。でもそれは、どんなに技術が進んでも、かなわないことなんだと思います。
なたねさん [映画館(邦画)] 8点(2020-01-02 17:00:39)
5.《ネタバレ》 楽しみな反面、落胆する事を恐れつつ劇場へ。
結果、期待以上でも以下でもなく。
ただ一つ言わせてもらえば、シリーズ50作目にして初めて劇場へと足を運び そして気付く、今さらにして気付く、あの四角い顔って意外とヤバイくらいにスクリーン映えするんだなあと。今さらながらにして気付いた良い発見。
も一つ言わせてもらえば、あの丸いメロン事件はやはり歴史に残る大爆笑事件だったんだな と。
そして結果、本家本元渥美清が唄うほうの主題歌を最後に持ってきた事により締まりは良かったかなっと。
ただもう続編などは絶対に望みませんですよっと。そのへん何卒よろしくお願いしたく思います。
3737さん [映画館(邦画)] 7点(2019-12-31 23:50:33)(良:3票)
4.《ネタバレ》  その昔、TVシリーズが最終回を迎えた時に、寅はマムシに噛まれて死んでしまう。今回は寅さんが死んでいるという明確な表現は無い。それどころか、さくらがさらっと「お兄ちゃんがいつ帰ってきても良いように」というセリフを放つ。でも満男の感傷の度合いを見ると寅さんはもう戻らないことが窺える。まあ、曖昧でもいいんだけど。いや、曖昧なままで良いのかもしれない。
 何十年も前のドラマ版と同じ事をしはしないとは思ったが、それでも昔を思い起こすような話になるんだろうと思った。今回は満男と元カノの泉の再会、それぞれの家族の問題を絡めて、寅さんを回想する。悪くないと思う。あくまでドラマは現在の2人の話だけど、今はいないおじさんの言動がソレに絡まって何故か心に刺さる。そして映像技術の進化によって、寅が満男を見守っているような画が作れているのが凄い。ただし個人的には満男が大きくなってから(泉との話以降)を全く観ていないのは失敗だったが。
 昔の回想シーンでのマドンナたちのなんと若くて可愛い・美しいことだろう!リアルタイムで観ていた時にはそれほどとは思わなかったが、今見るとみんな魅力的な人たちばかりで驚く。何よりさくら役の賠償さんがすっごい可愛いのには参る。
 さて映画始まりの主題歌を歌っている桑田佳祐。江戸っ子意識の「し」強調とちょっと作り過ぎの巻き舌歌唱で、あまり感心しない。却ってエンディングでの渥美清の歌が引き立つ。映像的にも桑田を出す意味ないだろ。個人的にはリリーさんの歌唱で聴かせてくれても良かったのに。
Tolbieさん [映画館(邦画)] 6点(2019-12-31 16:04:32)
3.《ネタバレ》 かつての寅さんは若々しく、歴代マドンナ達は美しいままだが、今を生きるとらやの面々は確実に人生の年輪を重ねている。
これは寅さん映画であるとともに、残された人々の「老い」が隠れたテーマだと思いました。

山田洋次という監督は、女優をこの上なく美しく撮るというイメージがありました。
ところが本作においては、紛れもない「おばあちゃん」になったさくらを筆頭に、相変わらず綺麗だけれど浅黒い肌を隠しもしない泉、別れた夫と娘の狭間で無様に酒に溺れる泉の母、オシッコが近くなっちゃったリリーとなかなかシビアな女性像を捉えています。
翻って過去の彼女達が輝いて見えるのですが、過去があるからこそ現在まで生きてきた人々の人生が味わい深いものとなるわけです。
ラストの場面で満男はともかく泉の方は問題あるのでは?と鑑賞直後モヤッとしましたが、そういう危うい立場も含めて泉の人生なんだなと思い至りました。

ただ、台詞回しが古めかしすぎるのはどうにも気になった。
今どきの女子高生はもちろん30〜40代の女性でも「パパ、◯◯だわよ」なんて言わないわよ監督。

それと広河隆一の写真を使ったのは悪手としか思えない。この人の問題点が暴露されたの、つい1年前なんですけど。
denny-joさん [映画館(邦画)] 7点(2019-12-31 15:31:14)
2.《ネタバレ》 またこのような形で「寅さん」に会えるとは。いやほんとありがたいことです。 あの「大事件」もまた見ることができて嬉しい(もうぅ最高に面白い)  でもある程度作品を見た人じゃないと楽しめないかもしれんかな~~。とっても良かったです。最高です。どうもありがとうございました。
Kanameさん [映画館(邦画)] 10点(2019-12-30 08:49:41)
1.《ネタバレ》 柴又からほど近い、下町の空気が感じられる葛飾区の映画館で鑑賞。
冒頭、主題曲を桑田さんが歌うと言う事で、やや不安を感じていたものの、
奇をてらわずに、とうとうと歌唱した桑田さんに深い「寅さん愛」を感じた。
懐かしすぎる数々の思い出のシーンを挟みながら、寅さんの甥っ子、満男の現在を描いていく展開、
そこに登場する人物には、悪意など一切無い。
出来の良すぎる娘、優しさに溢れた編集者、偶然出会えた昔の恋人。。。
そして満男の中に、確実に寅さんの心意気が引き継がれている事、そこに何よりも安堵する。
ご都合主義でもなんでもなく、寅さんから満男に贈られた奇跡がそこにある。

そして、鑑賞者たる自分たちにも、正月映画として新作の寅さん映画を劇場で観る事ができた奇跡。

米寿となられた山田洋次監督が、今この映画を通して伝えたかったもの。
それをしっかりと受け止めて、語り継いでいく事が寅さんを愛した者たちの責務だと思う。
こたさん [映画館(邦画)] 9点(2019-12-30 08:03:22)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 7.20点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5320.00%
6320.00%
7320.00%
8213.33%
9213.33%
10213.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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