ミッドサマーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 作品
 > ミ行
 > ミッドサマー
 > (レビュー・クチコミ)

ミッドサマー

[ミッドサマー]
Midsommar
2019年【米】 上映時間:147分
平均点:6.45 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(2020-02-21)
ドラマホラーサスペンスミステリー
新規登録(2020-01-13)【ぴのづか】さん
タイトル情報更新(2021-02-27)【HRM36】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督アリ・アスター
キャストフローレンス・ピュー(女優)ダニー
ジャック・レイナー(男優)
ウィル・ポールター〔男優〕(男優)
ビョルン・アンドレセン(男優)
井上麻里奈(日本語吹き替え版)
前野智昭(日本語吹き替え版)
脚本アリ・アスター
配給ファントム・フィルム
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
20.前作同様、短編小説ですませるぐらいの陳腐なストーリーを不必要なゴア描写で味付けただけ。主人公に感情移入しやすかったのと、村の作りこみが素晴らしかったので、少し甘めに採点しました。
代書屋さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-06-25 00:48:27)★《新規》★
19.《ネタバレ》 怖いとは感じなかったです、気持ち悪いとも思わなかった、なぜか。
誘われるまま来てみたらとんでもない集団で生贄にされましたっていう話は昔からよくありますし、ああいう集団というのは絶対に幻覚剤みたいなものを使うし、集団ヒステリーという言葉がすぐに浮かぶ。
短い北欧の夏が眩いほどに輝いていて、色鮮やかな花々に壁や天井に描かれた絵、白地にブルーの民族衣装などとても清潔感があるんです。ダニーとクリスチャンの部屋だったかな?やっぱり目を引く絵が飾ってあり、会話も相手は鏡に映った状態っていうのも印象に残りました。
ダニーは90年に一度の祝祭での女王候補として連れてこられたんですけど、大当たりでしたね、ペレの人選はなかなかのものだわね。もともとメンタルが不安定であり、家族をあのように一度に亡くしたダニー、あの村くらい奇抜で異常な世界じゃないとまともに生きていけないのかもしれません。ダニーが覚醒する話だと思いました。
クリスチャン、ジョシュ、マークの3人て悪い人たちじゃないけど、良き友人、良きパートナーになり得るっていうのも感じないのよね。だからなのか、みんなああなっても「んー仕方ないよね」くらいにしか思わなかったです。
ところであの村の人々の最大の敵は熊ってことですかね?毎年熊に襲われて死ぬ人がいるんだろうなきっと。
怖くない、不快感のないホラーていうのがすごいなと。ていうかホラーというよりダニーの成長再生物語みたいに感じて、そんなふうに感じさせられたことに驚いています。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-09 15:04:26)
18.《ネタバレ》 R15+でもきついんじゃ、もう見とうない~。でも最後まで見てしまった、画像がきれいすぎるのに中身がぐろい。白夜のせいでもある。
いつしかこちらまでも暗示にかかったかのよう、カメラ、特殊効果で酔わせている。
アリ・アスター監督いわく「映画はダニーが家族を失ったときに始まり、ダニーが家族を獲得したときに終わります」。ラストの笑顔が薄気味悪いフローレンス・ピュー…続編があったりしないよね。
ちなみにカットされた行方不明者に関する儀式はディレクターズカットで確認できるらしい。。。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-27 10:04:23)
17.《ネタバレ》 不幸な出来事により一夜にして家族全員を失ってしまった女子大生、ダニー。以来精神安定剤が手放せなくなるほど不安定な状態になった彼女は、彼氏や友達に誘われるまま、スウェーデンへと二週間のバカンスに旅立つことに。目的は、北極圏に近い地域で自給自足の生活を続けている閉鎖的なコミューンを訪れるため。長い間外部との接触を絶ち、独自の文化と風習を継承してきたそのコミューンに、ダニーたちは戸惑いながらも徐々に受け入れられてゆくのだった。だが、二日三日と過ごすうちに彼らは拭いようのない違和感を覚え始める。みな同じ民族衣装を着てみな同じような笑顔を見せる住民たち、いたるところにある立ち入り禁止区域、明らかに幻覚作用のある物質を含んだお茶……。いつまでも太陽の沈まない白夜を迎えたこの季節、コミューンでは約90年ぶりとなる祝祭が開かれるという。なしくずし的に祝祭へと参加させられるダニーたち。やがて彼らは知ることになる。このコミューンには恐るべき秘密が隠されていることを――。長編デビュー作となる前作『へレディタリー 継承』で強烈なインパクトを残してくれたアリ・アスター監督待望の新作は、そんなカルト集団たちの恐怖を独自の手法で描いたサスペンス・スリラーでした。いやー、この監督独特のもう身悶えするようなねちっこ~~~い描写は相変わらず健在でしたね。とにかくこの世界を覆う異常なまでの白さはもう見れば見るほど気が狂いそうになりますわ。どこまでも連なる山々や緑あふれる草原、木造の掘っ立て小屋に少女たちが冠る花かんむりと、普通に見ればなんとも牧歌的な世界なのになんなんでしょう、このいやーーーな感じは。「アルプスの少女ハイジ」に完全に喧嘩売ってますね(笑)。このなんとも禍々しい世界観は男性より女性の方が嵌まるんじゃないでしょうか。倒れるまで踊り続ける少女たちやクマの毛皮を着せられた彼氏など、もはやメルヘン・ホラーといった趣きです。最後、全身花で飾られた衣装を身に纏った主人公が満面の笑みで迎えるラストシーンは、あまりにも狂気染みていて鳥肌ものでした。ただ、多少長いかなってのはありましたけど。もう少しコンパクトに出来たような気がしなくもない。それでも僕は充分楽しめました。なかなか癖が強いので観る人を選ぶとは思うんですけど、この監督の作品はこれからも要注目です。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2021-02-18 02:14:55)(良:2票)
16.とにかく気味が悪いホラー映画。心理的な意味で。
舞台は山奥の自然に囲まれたのどかな村の祝祭。
そんなイメージとは真逆に、不気味さしか感じない。
ことごとくイヤな予感しかしなくて、鬱感MAX。
終盤から最後にかけては後味悪さしかない。
良い映画とはちょっと言い難いなぁ。

仕方がないとはいえ、自主規制のぼかし有。
こういうのは映像作品として損しかない。
あと、グロイとこもしばしばあるのでご注意。

抗不安薬を用意してご鑑賞ください。
愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-09 21:45:12)
15.《ネタバレ》 衝撃的な作品でした!

大学生一行が、倫理観がぶっ飛んだやべー奴らの儀式に巻き込まれるお話です。
最初は、何か起こらなそうで何も起こらない…。
じれったいなあ…なんて思いながら見ていたわけですが。
老人が手を刃物でサクッといって、血をベットリと塗りたくるあたりから目が釘付けになります。
おもむろに老人は崖からダイブ。
頭から落ちて即死。
破裂したスイカみたいな頭部がバッチリ映ります。

狂ってる!俺は帰る!

外から来た常人はそう言います。
ですがそんなことを言ったら最後、どうなるかは予想の通り。

さて、これは薬(ハッパ?)で幻覚を見た女子大生の妄想なのか。
それとも、現実に起こり得えたことなのか…。
共同体の作り込みの凄さに驚かされます。
監督は、相当に取材を重ねたことでしょう。
アーウーマンデさん [DVD(字幕)] 7点(2021-01-24 23:03:48)(良:2票)
14.《ネタバレ》 盛大にネタバレしています。未見の皆様はご注意ください。

学生たちが訪れた村は、いわゆる『カルト教団』のコミュニティ。その特異な風習は、我々の価値観(ルール)の範疇から逸脱するものでした。しかし学生たちは当初『文化の違い』と捉えました。研究対象としての魅力に抗えなかったのでしょう。もちろんこれは誤りです。我々の社会が許容できない価値観を『文化』とは呼びません。『蛮行』、いや『習性』でしょうか。狼が小動物を食らい、小鳥がさえずるが如し。村人は良心の呵責を一切感じる事無く人を殺せました。同じ顔、同じ言語を話しても、基本的な価値観を共有できなければ、それはもう『別種の生き物』です。DNA的にはどうあれ、『野生動物』や『宇宙人』に同じ。この要点を見誤ったが故に、学生たちは命を落としました。彼らは危機に対して鈍感過ぎました。
『別種の生き物』とは共存するのが人類の基本戦略です。豊かな生態系を維持することは人類にとって有益だからです。人の多様性を認めるのも然り。しかしカルトは、人間社会にとって百害あって一利なしです。我々の文化・生活圏と隔離されているならまだしも、彼らは人間社会に足を踏み入れ『尊厳』を踏みにじりました。これは看過不可。『文化の違い』などでは決してなく、我々にとってはただの犯罪集団、というより『害獣』です。世間に気づかれたら最後、コミュニティの解体は免れません。にも関わらず、長年集団が維持されてきたのは、そのシステムが巧妙であったからと考えます。
(ここからは完全推論です)最重要ポイントは、村人全員がそこで生まれた者ばかりということ。第1期(誕生~18歳まで)は教育期間。村の『常識』を植え付けます。『常識』に理論武装は必要ありません。だから最強。異なる価値観に触れたところで揺らいだりしません。工作員の学生は「自分も親を亡くした」と口にしていましたが、これは主人公を取り込むための方便でしょう。村に親子の概念なし。全員が家族ですから。我々にとって村人が『別種の生き物』であるように、村人にとっては外界の人間もまた同様。役目が終われば全員廃棄でしょう。また、注目すべきは村の憲法『経典』を常にアップデートできること。彼らは常に外界の文化文明に触れていますから、古の理では満足できなくなること必至です。時代の流れに沿うように経典を書き換えられる制度設計が、村の維持に大きく役立っているのは間違いありません。そういう意味では『蛮行』が廃止になる可能性もゼロではありません。しかし『伝統』は『常識』に負けない強固な概念。簡単には覆せません。ちなみに、意図的に障がい児を作り出し『無垢なる王』に据える手法も見事な知恵と言えましょう。神輿の上は軽いほど良く、有力者に都合がよい「神託」を出す便利な道具であります。
 気づけばバッドエンド一直線の物語は恐怖でしかなく、ホラーとして一級と考えます。しかしその一方、サスペンスとしては選択肢がないため物足りません。学生たちには最低限、生きる為に足掻いて欲しかったなあと。これが本作に対する率直な感想です。同じ設定・脚本で、市川崑監督とか堤幸彦監督だったら、どんな物語になるのか見てみたい気もします。
目隠シストさん [DVD(吹替)] 7点(2020-11-25 19:24:15)(良:2票)
13.《ネタバレ》 妙な村の美しい(かつグロテスク)な雰囲気、非常に印象的な視覚効果やショットの数々、
ショッキングな展開、独自のステーリーテリング。全体としてすごく力のある作品であることは否めません。
にもかかわらず睡魔と戦いながらの鑑賞でした。とても冗長に感じてしまうのはなぜだろう。
多分自分がついていけなかったからだ!ついでに言うと不快感満載の映画でありました。あぁ、二度と見たくない!
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 4点(2020-09-26 14:55:54)
12.はいはい。

あなたがとても才能のある人で、みんながモヤモヤモヤモヤ感じてることをすごくうまく映像化できるということはよ~くわかったから、今度はもうちょっと役に立つもの撮ってね。
アンギラスさん [映画館(字幕)] 7点(2020-04-12 21:26:02)
11.《ネタバレ》 (170分ディレクターズカット版を見ました)
僕が知ってるこれまでの映画で比較検討したいのは、今村昌平『楢山節考』、そして『ホステル』である。まずは楢山節考から。
楢山節考は、姥捨て山の話。姥捨ての目的は“口減らし”のため。とにかく貧しい集落で、食うや食わずの日々を生きていかなければならない。そうすると、老人には去ってもらいたい。ある年齢になると、長男に背負われて山奥の指定の場所に放置される。
これはこれで残酷な話だが、老人への最低限の敬いは感じられた。
一方、ミッドサマーの棄老は穏やかではない。なんなら、老人へ最大限の恐怖と激痛を味わわせて絶命を促している。
けれどどうやら“口減らし”の必要はなさそう。白夜とはいえ、食糧や風雨に困っている感じはない。ではなぜ棄老するかというと、信仰のため。72歳に達すると、自らのいのちは終わり、赤ちゃんとして復活するという信仰。それゆえ赤ちゃんには老人の名前が付けられる。なので絶命を促される側の老人たちは望むところらしい。
北欧の神話や風習に基づいた信仰について、僕がコメントできることは無い。だけど、棄老の必然性という点では、楢山節考のほうが理解できるし、自然だし、最低限の敬いがある。とすると、ミッドサマーの棄老からは、信仰の達成というきれいごとよりも、合法的に人をぶっ殺してえ!という、制度化された狂気のように感じた。だから、狂気といえば楢山節考も狂気だけど、ミッドサマーのほうが数百倍も狂ってて、映画としての幸福感に満ちている。

制度化された狂気といえば、タランティーノ製作総指揮『ホステル』である。あれもヨーロッパの話、ただし東欧。グレートハンティングという、拷問や殺害を楽しむために作ったサークル。ただしめっちゃ会費は高額で、限られた富裕層しか参加できないようだ。そこに迷い込んだ何も知らない若者たち。で、若者たちは不条理にも暴力と殺意に飲み込まれすり潰されていく。
しかし、ホステルの違うところは、ラスト、若者側が形勢逆転して、ある意味勝利を勝ち取り、カタルシスで映画が終わる。
ミッドサマーは、こうした明瞭な勝利がないまま、胸糞悪く終わっていく。(それがたまらないんだけど。)けれどももし、ミッドサマーでもアメリカンな若者たちが、銃器とウィットを駆使して、長老たちをボッコボコにしてホルガを焼き払うことができたら(マヤの腕を引いて一緒に逃げ切れたら)胸がスカッとする映画になるだろう。それはそれで観てみたい。だから映画ラスト、メイクイーンにさせられたダニーが後日、我に返り、復讐と脱出の大活躍!っていう続編を期待してしまった。そんなアリアスターを見たくないけど、見てみたい。
no_the_warさん [映画館(字幕)] 9点(2020-03-23 15:27:33)
10.《ネタバレ》 北欧の村で行われる伝統的な奇祭を見に友達に誘われて訪れたカップルを含む一行。最初は見ているだけだったが徐々に巻き込まれていく。家族の不幸な死がトラウマになっているヒロインはそのトラウマをますます悪化させていく。喧嘩したり仲直りしたりを繰り返していたカップル、通常の映画なら愛を確かめ合ってハッピーエンドに終わるが、その逆を行く。奇祭とは名ばかりで、実は信仰の名のもとに平然と殺人を行なう狂気集団。その所業が発覚すれば一網打尽に逮捕されるべきカルト集団。諸星大二郎的な伝奇的な物語を期待したが、北欧の牧歌的な風景が舞台になっているのが珍しい以外は新鮮味が薄い。救いようもなく、きわめて後味が悪い映画。村の雰囲気は「ヴィレッジ」に似ている。
エンボさん [映画館(字幕)] 5点(2020-03-20 16:32:32)
9.《ネタバレ》 いろいろと勿体ぶってるだけでやたら冗長に感じましたね。コレが面白い感じに見えるのは、ただ単に白夜の太陽の元に美しい花々が咲き乱れた北欧で民族衣装に身を包みアーミッシュのような暮らしをしている小奇麗な白人がやっている夏至の祭りが舞台で珍しいってだけで、さんざん見飽きた系の未開の地の部族がやっているような血肉を捧げる怪しげな儀式と中身は何ら変わりないな、と。手始めに冬を迎えたジジババが飛び降りて己の命を捧げてましたが一人目が成功し現代社会から誘い出された来訪者が慄いてるトコで、二人目は臆したのか足から落ち失敗し村人が止めを刺すってのも村の異常性を強調するのに見え見えすぎた。その後の流れも「そうなるだろうな」的に思えてなんかノレませんでしたね。最後、生贄の予定だった主人公は勝ち抜いて様々なモノから解放され、憑き物が落ちたような笑顔を浮かべ異常な村で女王になっていましたが、数多く飾られた歴代女王の写真を見た感じだと次の人たち来たら終わりなんだろうなと思いました。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 4点(2020-03-09 21:00:52)
8.出来る限りの事前情報を目にしないようにして、思いっきり怖がらせてくれることを期待して観に行ったけど、正直期待はずれでした。
異文化とか人間の怖さみたいのはあったけど、不完全燃焼でした。
おとばんさん [映画館(字幕)] 6点(2020-03-08 20:54:36)
7.《ネタバレ》 原点は古いが、代々その時に更新されてきた聖典なるものに準じて生きる不思議な村(コミュニティ?)を訪れたアメリカ人大学生の運命を描いた映画。

だんだん怪しくなっていく《村の儀式》が主役とも言えるが、私見だがこれ、現代人を揶揄してるとも捉えられる。
二面性、高齢化批判、薬物常用、居心地よいコミュニティへの依存、人工授精、隠れエログロ、同属殺し、人体解体(猟奇)マニア etc...
極めつけは “くま○ン” 動物の毛皮(死体)を着る残忍性。

アリ・アスター監督の創作欲求の根源が正直わからなかったが、コレだろうと。
現代社会の“気持ち悪さ”に対する告発「この異常な集団がお前(オレ)たち人間だ!」じゃないかと。違う?
まあ、それが観客に伝わるかと言えば、伝わらない。ほとんどはポカーンか、映画テクニックへの称賛なんだろうな。

【レビュー更新】

初見のレビューも書いたけれど、少々考え直したのでレビューを更新。
ただし公式サイトの完全解説や、他のレビューを見ずに書いています。
(正解探しではなく「私にはこう観た」という考察です)

このコミュニティ(村?)には色々と矛盾がありますね。
村人は外界と行き来があり、それなりに文化的生活をおくっている。にも関わらず、住人たちには自我が感じられない。
表面上は幸せそうだが、裏で強烈なルールに縛られ生活を制限されている。そこまでして、この環境に村人たちが依存する理由は何か?
古(いにしえ)からの経典を守って?近親相姦で生まれる奇形の王の存在?いずれもそこまでの強制力は無いように見える。
これが、文明社会と隔絶された未開の地の食人族ならそれもわかるが。
この村のレベルであれば、脱走や反抗、支配権を狙う革命が続発して、数年も保たずに体制が崩壊するでしょう。
そもそも過去にも同様の拉致殺害を行っているなら、外界の手で捜査され証拠がワンサカ見つかって、早々に強制解体という運命のはず(笑)
どう考えても《現実には成立し得ない》コミュニティです。

そう考えると、この出来事自体が「家族の不幸で心を病んだダニーが作り出した妄想」じゃないかと思えます。
村に踏み込んでドラッグを使った時点からの幻覚じゃないかと。
関係ないが、この村に来る道中の描写は「シャイニング」的ですね。主人公の名はダニーだし(笑)

それから、多くの映画は体制(多数派の強制)から脱しようと闘う個人の話ですよね。自由主義世界の映画ですから当然「自由=正義」な訳で。
しかし、ミッドサマーは真逆。「自由=悪」の世界。だから居心地が悪く、理解不能でとっても怖い。
多様性がなく均一的で思考の停止した世界。無感情に生きたい者が逃げ込む「精神的秘境」とも呼べる楽園。
それはダニーの精神世界であり、アリ・アスター監督の趣味の箱庭だと思います。
私は、その箱庭を「アリ・地獄」と命名します!(笑)

余談ですが、私が観た劇場では“オーバー72ダイブ”のシーンで、御婦人が2人 途中退場されました。お気の毒です。
映画の中にも外にも、それと知らずに「天国のような地獄」に踏み込んでしまった犠牲者がいる訳です。
ディレクターズ・カット版も近く上映されるとのこと。(R15+→R18+で 外道さグレードアップ?)

《 2020.3.5にfacebookの映画グループに投稿したレビューを転載しました。》
墨石亜乱さん [映画館(字幕)] 6点(2020-03-02 14:28:41)(良:2票)
6.《ネタバレ》 序盤の掴みは少し弱いような、村に入り徐々におかしさを感じはするもののドッカンドッカンそう事件は起きず。
やはり崖からの飛び降りがショッキングな映像、展開なのでそこからでしょうか、作品に入り込めるのは。
どうにも映像は明るく、全体的に白く美しい描写なのでホラーでありがちな夜、闇などは少ない。
まぁストーリーはヤバイ村に行った学生が色々やらかして被害にあうというベタベタな王道である。
自身を縛るまた依存していたものとの別れによって得た自由、そして村の狂気に取り込まれたラストのダニーの笑顔。
ダニーとクリスチャンの関係、距離がキモだったり口論描写が多いので、ダニーの精神的解放のテーマが強い。
求めていたホラー映画ではない。というかジャンルとしてはサイコスリラーか?喉のつかえがラストでやや消化される。
終盤は怒涛というかカタルシスは感じられたのでそこは良しです。静かながらもジワジワ来ます。
裸のマヤが花の上で寝そべりクリスチャンを迎えるシーンが美しいと思った。絵画的というか。
HIGEニズムさん [映画館(字幕)] 7点(2020-03-01 01:35:50)
5.《ネタバレ》  まず、音楽と、映像演出がとてつもなく素晴らしかったです。

 ホラー映画、スリラー映画は、前衛的な20世紀音楽(主にクラシック系)の宝庫で、曲聴いてるととても斬新で面白いのですが、恐怖の演出のためのおどろおどろしいものという偏見を植え付ける問題があって、1年くらい前? にヨーロッパで抗議のデモがあったりなんかして残念だったりすることも多いのですが、その辺の音楽で個人的に重要と思うのは、神経を逆なでする恐怖的表現以外に、「熱狂」「官能」「途方もなく深い感情表現」等を表す新たな表現手法を確立したことだと思ってて、昨年上映された「ビューティフル・デイ」の曲なんかは、美しく、かつ途方もなくイカれてて素晴らしかった。

 それがまあ、本作では、全編にわたって、狂的に美しくもおぞましい、映像と音楽と出来事とに埋め尽くされるという、映像体験としてすさまじく、終始シビれっぱなしでした。個人的には、前衛的音楽映像表現の、現在の極致と言って過言でない、かと。

 次に、ストーリーの内容ですが、アメリカ人視点では確かに恐怖の対象で、感情移入して観ると怖くも見えるのですが(主人公側の人間は、かなりベタなアクションをしてて、あらゆる場面がよくよく見るとどこもかしこもベタなのですが)、前世紀の未開の地を冒険する物語だと、よくある展開そのままですじゃん! って割と普通に観てしまいました。

 話のエンドについては、話の当初の主人公の動機付け(喪失からの回復)を、やってくれた方が良かったかなあと、そうすれば感動するいい話になったのに、というのがちょっと惜しかった感じです。

 個人的に、感動して泣ける話と、ホラーって、感情を揺さぶる点で本質的に非常に近しいと思ってて、この映画は非常にいい線行ってて、とても気に入った感じです。

 現場からは以上です。
simさん [映画館(字幕)] 9点(2020-02-27 22:49:48)
4.《ネタバレ》 私の率直な本作の感想は、気味の悪いホラーを観たと言うより、とある異文化の記録映像をタップリと観せられたが、それが非常に文化的・美的で、ある種芸術的でもあった、である(その異文化の様相は、ある人には気味悪く、またある人には滑稽に、私にはあくまで「そういう世界があるんだなあ」と映った、ということだと思う)。

要点を端的に言うと、今作で描かれる映像世界が、地に足を付けたリアリティと、実存世界から離れた純粋芸術的な美しさを兼ね備える非常に優れた出来だった、ということだ。まず、村の情景や衣装等の美術、儀式の内容などは、実際にこういうコミュニティが存在している様な錯覚を覚えるほどに良く出来ていた。そして、明るく、広々として、そして地球上の実在のどんな場所より「白い」景色は実に美しかった。一番美しかったのはやはりあの崖である(その見渡す限りの白さと、弾け飛ぶ人体の赤を含めて)。

正直「観たかったのとはだいぶ違う」映画に思ったし、面白いという作品とも違うと思うのだが、特に映像面の出来の良さが非常に鮮烈に感じられた。そこに1点を加点して、この評価としたい。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-26 00:09:57)(良:1票)
3.出ました!人里離れた村で行われている謎の風習、謎の奇祭。

そこへ何も知らずに連れて来られた若者達が遭遇する恐怖。

テーマは宗教か、洗脳の恐怖か?

怖いというよりもひたすら気持ち悪かったし、なんとも言えない後味の悪さを感じる。
とにかく全編を支配する張りつめた空気感にゾクゾクする事請け合い。
ヴレアさん [映画館(字幕)] 6点(2020-02-23 20:21:45)
2.《ネタバレ》 前作はホラーとしての怖さが際立っていたが、本作の怖さは人間の狂気の怖さ。祝祭の初日までは淡々と進むが2日目に強烈なシーンが待っていた。異文化を頭ごなしに否定するのは良くないが、彼らとは全く相入れないとこのシーンで分かる。この辺の描写はアリ・アスターならではの凄まじさ。ホラーが大嫌いな妻が見たら卒倒するだろう。「なんで映画館まで来て不快な思いをせにゃならんのだ」と。全く持っておっしゃる通り。そう言う人は決して見ではいけません。いやはや今回も強烈な体験でした。ただ、純粋なホラーとしての怖さは前作が上回ってましたね。
ぴのづかさん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-22 20:09:55)
1.《ネタバレ》 行きつけの立川シネマシティ、公開初日の平日レイトショーがほぼ満席という・・。ホラー映画とは思えない大盛況ぶり。先ずはお礼を言わせてください。アリ・アスター監督、ありあしたー!! ・・しかし、私のように悪趣味なお方がこんなにいるとは (笑) 前作「ヘレディタリー」が黒い悪夢ならば、「ミッドサマー」はまさに白い悪夢。画面一面を覆う白色は、ホラー映画の常識を覆す前衛的な試みだと思います。そして今回はオカルトでもカルト映画でもない、カルトの映画。とても性的で、禍々しくて、とても狂信的。始めから終わりまで、ぞわぞわとイヤ~~な感じが途切れずに、ショッキング映像もてんこ盛り。さすがホラー映画の巨匠、としか言いようがありません。( ← もうかい! ) ただ、今回感じたのは、「集団・広大なロケーション・お日様の下」といった、このあたりの条件がホラー映画としてはやや相性が悪いような気がしました。やはり、ホラー映画の三原則「少人数・家・暗闇」の恐怖には勝てません。でも今回怖いのは人間そのものだし、あえて常套を外すことに挑戦した監督をほめるべきなんでしょうけど。 なお、本作で最高にショッキングなのは、老人二人の飛び降りの場面と思います。これほど凄惨な場面は、あまり記憶にありません。ただ、引っかかるのはその後。常識的に考えて、主人公たちはこれほどの光景を目の当たりにして、なぜここから逃げ出さないのかな? もうこの時点で、こいつらは完全に狂ったヤバい集団と気がつくだろうに。その後も村に居座って、聖木に小便したり、忍び込んで経典を隠し撮りしたり、自ら死亡フラグ立てまくり。さっさと逃げ出せよ、と。このジャンルなら超常現象はアリとしても、主人公たちの行動に違和感があれば、そこはツッコミどころですから。 とは言え、この監督の美術センスはどうしても惹かれるものがあって、衣装、祭壇、壁画や絵、儀式などは本能的にぞくぞくして見入ってしまうのは確か。いったい次はどんな "儀式" が待っているのか。そして、次は "何色" の恐怖で来るのか。早くも次作への期待は尽きない。アリ・アスターの信者として、また数年後にある降臨祭をひっそりと身を潜めて待つことにしよう。
余談ですが、「ベニスに死す」の美少年、ビョルン・アンドレセンが出演しています。探してみてください。ヒントとしては、そうですね、、インパクトのある役どころ、と言っておきましょう。
タケノコさん [映画館(字幕)] 7点(2020-02-22 02:37:12)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 6.45点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4210.00%
5315.00%
6420.00%
7840.00%
815.00%
9210.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS